万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌3158 旅にありて2970

2019年04月30日 | 万葉短歌

2019-0430-man3158
万葉短歌3158 旅にありて2970

旅にありて 物をぞ思ふ 白波の
辺にも沖にも 寄るとはなしに  

2970     万葉短歌3158 ShuF742 2019-0430-man3158

たびにありて ものをぞおもふ しらなみの
  へにもおきにも よるとはなしに
=出典未詳。
【編者注】羈旅発思(3127-3179、53首)の第32首。男。
【原文】12-3158  客尓有而 物乎曽念 白浪乃 辺毛奥毛 依者無尓  作者未詳


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万葉短歌3157 我妹子に2969

2019年04月29日 | 万葉短歌

2019-0429-man3157
万葉短歌3157 我妹子に2969

我妹子に またも近江の 安の川
安寐も寝ずに 恋ひわたるかも  

2969     万葉短歌3157 ShuF740 2019-0429-man3157

わぎもこに またもあふみの やすのかは
  やすいもねずに こひわたるかも
=出典未詳。
【編者注】羈旅発思(3127-3179、53首)の第31首。男。
【訓注】我妹子(わぎもこ=我妹児)。近江(あふみ=相海)。安の川(やすのかは=安河)[「滋賀県野洲(やす)郡野洲町〔現在は市〕あたりを北流して琵琶湖に注ぐ川」。下記注]。
【編者注-やすのかは】10-2033安川原(やすのかはら)、10-2089(長歌)安乃川原(やすのかはら)、12-3157安河、18-4125(長歌)夜洲能河波、-4127夜須能河波。


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万葉短歌3156 鈴鹿川2968

2019年04月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌3156 鈴鹿川2968

鈴鹿川 八十瀬渡りて 誰がゆゑか
夜越えに越えむ 妻もあらなくに  

2968     万葉短歌3156 ShuF740 2019-0428-man3156

すずかがは やそせわたりて たがゆゑか
  よごえにこえむ つまもあらなくに
=出典未詳。
【編者注】羈旅発思(3127-3179、53首)の第30首。男。
【訓注】鈴鹿川(すずかがは=鈴鹿河)[岐阜・三重・滋賀三県にまたがる鈴鹿山脈に発して、三重県四日市市楠町(くすちょう)で伊勢湾に注ぐ川]。八十瀬(やそせ)[下記注]。
【編者注-鈴鹿川八十瀬】「源氏物語歌集-悠山人編」の139番歌・140番歌参照。(https://blog.goo.ne.jp/goo1398/s/%E5%85%AB%E5%8D%81%E7%80%AC


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万葉短歌3155 悪木山2967

2019年04月27日 | 万葉短歌

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万葉短歌3155 悪木山2967

悪木山 木末ことごと 明日よりは
靡きてありこそ 妹があたり見む  

2967     万葉短歌3155 ShuF735 2019-0427-man3155

あしきやま こぬれことごと あすよりは
  なびきてありこそ いもがあたりみむ
=出典未詳。
【編者注】羈旅発思(3127-3179、53首)の第29首。男。
【訓注】悪木山(あしきやま)[福岡県筑紫野市阿志岐(あしき)の宮地岳(みやじだけ)。08-1530蘆城野(あしきのの)、-1531葦木乃河(あしきのかは)]。木末ことごと(こぬれことごと=木末悉)。


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万葉短歌3154 いで我が駒2966

2019年04月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌3154 いで我が駒2966

いで我が駒 早く行きこそ 真土山
待つらむ妹を 行きて早見む  

2966     万葉短歌3154 ShuF735 2019-0426-man3154

いであがこま はやくゆきこそ まつちやま
  まつらむいもを ゆきてはやみむ
=出典未詳。
【編者注】羈旅発思(3127-3179、53首)の第28首。男。
【訓注】いで我が駒(いであがこま=乞吾駒)[「馬に対する第一人称はアであるのが習い」。14-3441安由売安我古麻(あゆめあがこま)、17-4022許乃安我馬乃(このあがまの)]。真土山(まつちやま=亦打山)[01-0055亦打山、03-0298亦打山、04-543(長歌)真土山、09-1680信土山(まつちやま)、12-3009又打山(まつちやま)、-3154亦打山]。


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万葉短歌3153 み雪降る2965

2019年04月25日 | 万葉短歌

2019-0425-man3153
万葉短歌3153 み雪降る2965

み雪降る 越の大山 行き過ぎて
いづれの日にか 我が里を見む  

2965     万葉短歌3153 ShuF735 2019-0425-man3153

みゆきふる こしのおほやま ゆきすぎて
  いづれのひにか わがさとをみむ
=出典未詳。
【編者注】羈旅発思(3127-3179、53首)の第27首。男。
【訓注】み雪降る(みゆきふる=三雪零)[17-4011(長歌)美雪落 越登名尓於敝流(みゆきふる こしとなにおへる)]。越の大山(こしのおほやま=越乃大山)[「北陸地方の山。白山・愛発(あらち)山など諸説…」]。いづれの日にか(いづれのひにか=何日可)。


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万葉短歌3152 玉かつま2964

2019年04月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌3152 玉かつま2964

玉かつま 安倍島山の 夕露に
旅寝えせめや 長きこの夜を  

2964     万葉短歌3152 ShuF735 2019-0424-man3152

たまかつま あへしまやまの ゆふつゆに
  たびねえせめや ながきのこよを
=出典未詳。
【編者注】羈旅発思(3127-3179、53首)の第26首。男。
【訓注】玉かつま(たまかつま=玉勝間)。安倍島山(あへしまやま)[所在未詳。03-0359阿倍乃島(あへのしま)]。


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万葉短歌3151 外のみに2963

2019年04月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌3151 外のみに2963

外のみに 君を相見て 木綿畳
手向けの山を 明日か越え去なむ  

2963     万葉短歌3151 ShuF735 2019-0423-man3151

よそのみに きみをあひみて ゆふたたみ
  たむけのやまを あすかこえいなむ
=出典未詳。
【編者注】羈旅発思(3127-3179、53首)の第25首。女。
【訓注】外(よそ)。木綿畳(ゆふたたみ=木綿牒)[「木綿を折りたたんだ、神祭りの幣帛か。…〔牒は〕ここだけの用字]。


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万葉短歌3150 霞立つ2962

2019年04月22日 | 万葉短歌

2019-0422-man3150
万葉短歌3150 霞立つ2962

霞立つ 春の長日を 奥処なく
知らぬ山道を 恋ひつつか来む  

2962     万葉短歌3150 ShuF735 2019-0422-man3150

かすみたつ はるのながひを おくかなく
  しらぬやまぢを こひつつかこむ
=出典未詳。
【編者注】羈旅発思(3127-3179、53首)の第24首。男。
【原文】12-3150  霞立 長日乎 奥香無 不知山道乎 恋乍可将来  作者未詳
【編者注-おくか】奥処。「か」は所の意。05-0886(長歌)意久迦、11-2649置蚊、12-3030奥香、-3150奥香、13-3272(長歌)於久鴨(おくかも)、-3324(長歌)奥香、17-3896於久香、-3897於久可。


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万葉短歌3149 梓弓2961

2019年04月21日 | 万葉短歌

2019-0421-man3149
万葉短歌3149 梓弓2961

梓弓 末は知らねど 愛しみ
君にたぐひて 山道越え来ぬ  

2961     万葉短歌3149 ShuF732 2019-0421-man3149

あづさゆみ すゑはしらねど うるはしみ
  きみにたぐひて やまぢこえきぬ
=出典未詳。
【編者注】羈旅発思(3127-3179、53首)の第23首。女。
【訓注】愛しみ(うるはしみ=愛美)[下記注]。君にたぐひて(きみにたぐひて=君尓副而)[下記注]。
【編者注-うるはしみ】04-0566愛見、06-1067愛見、10-2343愛美、11-2774美、12-3149愛美、17-3969(長歌)宇流波之美、18-4088宇流波之美、20-4451宇流波之美。
【編者注-たぐひて】寄り添って。04-0520副而、-0534(長歌)副而、-0566副而、-0728副而、08-1515副而、10-1959副而、-2125副而、12-3010副而、-3149副而、15-3625(長歌)多具比弖。


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万葉短歌3148 玉釧2960

2019年04月20日 | 万葉短歌

2019-0420-man3148
万葉短歌3148 玉釧2960

玉釧 まき寝し妹を 月も経ず
置きてや越えむ この山の崎  

2960     万葉短歌3148 ShuF732 2019-0420-man3148

たまくしろ まきねしいもを つきもへず
  おきてやこえむ このやまのさき
=出典未詳。
【編者注】羈旅発思(3127-3179、53首)の第22首。男。
【訓注】玉釧(たまくしろ=玉釼)[「玉で作った美しい腕輪」。09-1792(長歌)玉釼、12-2865玉釼、-3148玉釼]。山の崎(やまのさき=山岫)。


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万葉短歌3147 草枕2959

2019年04月19日 | 万葉短歌

2019-0419-man3147
万葉短歌3147 草枕2959

草枕 旅の紐解く 家の妹し
我を待ちかねて 嘆かふらしも  

2959     万葉短歌3147 ShuF730 2019-0419-man3147

くさまくら たびのひもとく いえのいもし
  あをまちかねて なげかふらしも
=出典未詳。
【編者注】羈旅発思(3127-3179、53首)の第21首。男。
【訓注】旅(たび=客)。我(あ)。嘆かふ(なげかふ=歎)。


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万葉短歌3146 草枕2958

2019年04月18日 | 万葉短歌

2019-0418-man3146
万葉短歌3146 草枕2958

草枕 旅の衣の 紐解けて
思ほゆるかも この年ころは  

2958     万葉短歌3146 ShuF729 2019-0418-man3146

くさまくら たびのころもの ひもとけて
  おもほゆるかも このとしころは
=出典未詳。
【編者注】羈旅発思(3127-3179、53首)の第20首。男。
【訓注】この年ころ(このとしころ=此年比)。


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万葉短歌3145 我妹子し2957

2019年04月17日 | 万葉短歌

2019-0417-man3145
万葉短歌3145 我妹子し2957

我妹子し 我を偲ふらし 草枕
旅のまろ寝に 下紐解けぬ  

2957     万葉短歌3145 ShuF729 2019-0417-man3145

わぎもこし あをしのふらし くさまくら
  たびのまろねに したひもとけぬ
=出典未詳。
【編者注】羈旅発思(3127-3179、53首)の第19首。男。
【訓注】我妹子(わぎもこ=我妹児)。我(あ=阿)。偲ふ(しのふ=偲)。旅のまろ寝(たびのまろね=旅之丸寐)。


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万葉短歌3144 旅の夜の2956

2019年04月16日 | 万葉短歌

2019-0416-man3144
万葉短歌3144 旅の夜の2956

旅の夜の 久しくなれば さ丹つらふ
紐解き放けず 恋ふるこのころ  

2956     万葉短歌3144 ShuF729 2019-0416-man3144

たびのよの ひさしくなれば さにつらふ
  ひもときさけず こふるこのころ
=出典未詳。
【編者注】羈旅発思(3127-3179、53首)の第18首。男。
【訓注】旅の夜(たびのよ=客夜)。さ丹つらふ(さにつらふ=左丹頬合)。紐解き放けず(ひもときさけず=紐開不離)。恋ふるこのころ(こふるこのころ=恋流此日)。


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