万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

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2016年03月31日 | 万葉短歌

2010-1101-man0000
万葉短歌0000 開肇献詠
 
訪ぬれば いづれか見ゆる ことなれば
さまよひ入らむ よろづ葉の森  悠山人
 
0000     万葉短歌0000 ShuA000 2010-1101-man0000
 
たづぬれば いづれかみゆる ことなれば
 さまよひいらむ よろづはのもり
悠山人(ゆうさんじん)。
 
    =万葉短歌 開肇献詠=
 
2016年03月31日現在
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万葉短歌2057 月重ね1890

2016年03月30日 | 万葉短歌

2016-0330-man2057
万葉短歌2057 月重ね1890

月重ね 我が思ふ妹に 逢へる夜は
今し七夜を 継ぎこせぬかも  

1890     万葉短歌2057 ShuE472 2016-0330-man2057

つきかさね あがおもふいもに あへるよは
 いましななよを つぎこせぬかも
=未詳。
【編者注】「七夕」(しちせき、1996~2093、98首)の第62首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第62首。
【訓注】月重ね(つきかさね=月累)。我が思ふ妹に(あがおもふいもに=吾思妹)。逢へる夜(あへるよ=会夜)。七夜を(ななよを=七夕)。


万葉短歌2056 天の川1889

2016年03月29日 | 万葉短歌

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万葉短歌2056 天の川1889

天の川 打橋渡せ 妹が家道
やまず通はむ 時待たずとも  

1889     万葉短歌2056 ShuE472 2016-0329-man2056

あまのがは うちはしわたせ いもがいへぢ
 やまずかよはむ ときまたずとも
=未詳。
【編者注】「七夕」(しちせき、1996~2093、98首)の第61首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第61首。
【訓注】天の川(あまのがは=天漢)。打橋(うちはし)[仮橋]。妹が家道(いもがいへぢ=妹之家道)。


万葉短歌2055 天の川1888

2016年03月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌2055 天の川1888

天の川 遠き渡りは なけれども 
君が舟出は 年にこそ待て  

1888     万葉短歌2055 ShuE472 2016-0328-man2055

あまのがは とほきわたりは なけれども
 きみがふなでは としにこそまて
=未詳。
【編者注】「七夕」(しちせき、1996~2093、98首)の第60首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第60首。
【訓注】天の川(あまのがは=天漢)。君が舟出は(きみがふなでは=公之舟出者)。


万葉短歌2054 風吹きて1887

2016年03月27日 | 万葉短歌

2016-0327-man2054
万葉短歌2054 風吹きて1887

風吹きて 川波立ちぬ 引き舟に 
渡りも来ませ 夜の更けぬ間に  

1887     万葉短歌2054 ShuE472 2016-0327-man2054

かぜふきて かはなみたちぬ ひきふねに
 わたりもきませ よのふけぬまに
=未詳。
【編者注】「七夕」(しちせき、1996~2093、98首)の第59首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第59首。
【原文】10-2054  風吹而河浪起引船丹 度裳来夜不降間尓


万葉短歌2053 天の川1886

2016年03月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌2053 天の川1886

天の川 八十瀬霧らへり 彦星の
時待つ舟は 今し漕ぐらし  

1886     万葉短歌2053 ShuE472 2016-0326-man2053

あまのがは やそせきらへり ひこほしの
 ときまつふねは いましこぐらし
=未詳。
【編者注】「七夕」(しちせき、1996~2093、98首)の第58首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第58首。
【訓注】天の川(あまのがは=天漢)。八十瀬(やそせ)。霧らへり(きらへり=霧合)。彦星(ひこほし=男星)。時待つ舟は(ときまつふねは=時待船)。漕ぐ(こぐ=滂)。


万葉短歌2052 この夕1885

2016年03月25日 | 万葉短歌

2016-0325-man2052
万葉短歌2052 この夕1885

この夕 降りくる雨は 彦星の
早漕ぐ舟の 櫂の散りかも  

1885     万葉短歌2052 ShuE472 2016-0325-man2052

このゆふへ ふりくるあめは ひこほしの
 はやこぐふねの かいのちりかも
=未詳。
【編者注】「七夕」(しちせき、1996~2093、98首)の第57首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第57首。
【訓注】この夕(このゆふへ=此夕)[下記注]。降りくる雨(ふりくるあめ=零来雨)。彦星(ひこほし=男星)。漕ぐ舟(こぐふね=滂船)。櫂(かい=賀伊)。
【編者注-夕】依拠本の書下し、10-1812歌では「夕へ」、それ以外では送り仮名なし。読みはすべて「ゆふへ」。


万葉短歌2051 天の原1884

2016年03月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌2051 天の原1884

天の原 行きて射てむと 白真弓
引きて隠れる 月人壮士  

1884     万葉短歌2051 ShuE472 2016-0324-man2051

あまのはら ゆきていてむと しらまゆみ
 ひきてこもれる つきひとをとこ
=未詳。
【編者注】「七夕」(しちせき、1996~2093、98首)の第56首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第56首。
【訓注】天の原(あまのはら=天原)。白真弓(しらまゆみ=白檀)。月人壮士(つきひとをとこ)。


万葉短歌2050 明日よりは1883

2016年03月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌2050 明日よりは1883

明日よりは 我が玉床を うち掃ひ
君と寐寝ずて ひとりかも寝む  

1883     万葉短歌2050 ShuE461 2016-0323-man2050

あすよりは わがたまどこを うちはらひ
 きみといねずて ひとりかもねむ
=未詳。
【編者注】「七夕」(しちせき、1996~2093、98首)の第55首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第55首。
【訓注】我が(わが=吾)。うち掃ひ(うちはらひ=打払)。君と寐寝ずて(きみといねずて=公常不宿)。ひとりかも寝む(ひとりかもねむ=孤可母寝)。


万葉短歌2049 天の川1882

2016年03月22日 | 万葉短歌

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万葉短歌2049 天の川1882

天の川 川門に居リて 年月を
恋ひ来し君に 今夜逢へるかも  

1882     万葉短歌2049 ShuE461 2016-0322-man2049

あまのがは かはとにをりて としつきを
 こひこしきみに こよひあへるかも
=未詳。
【編者注】「七夕」(しちせき、1996~2093、98首)の第54首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第54首。
【訓注】天の川(あまのがは=天漢)。川門に居りて(かはとにをりて=川門座而)。年月を(としつきを=年月)。今夜逢へる(こよひあへる=今夜会)。


万葉短歌2048 天の川1881

2016年03月21日 | 万葉短歌

2016-0321-man2048
万葉短歌2048 天の川1881

天の川 川門に立ちて 我が恋ひし
君来ますなり 紐解き待たむ  

1881     万葉短歌2048 ShuE461 2016-0321-man2048

あまのがは かはとにたちて あがこひし
 きみきますなり ひもときまたむ
=未詳。
【編者注】「七夕」(しちせき、1996~2093、98首)の第53首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第53首。脚注読下しに<一には「天の川 川に向き立ち」といふ>。
【訓注】天の川(あまのがは=天漢)。川門に(かはとに=川門)。我が恋ひし(あがこひし=吾恋之)。君来ますなり(きみきますなり=君来奈里)。


万葉短歌2047 天の川1880

2016年03月20日 | 万葉短歌

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万葉短歌2047 天の川1880

天の川 川の音清し 彦星の
秋漕ぐ舟の 波のさわきか  

1880     万葉短歌2047 ShuE461 2016-0320-man2047

あまのがは かはのおときよし ひこほしの
 あきこぐふねの なみのさわきか
=未詳。
【編者注】「七夕」(しちせき、1996~2093、98首)の第52首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第52首。
【訓注】天の川(あまのがは=天漢)。川の音(かはのおと=川声)。彦星(ひこほし=牽牛)。秋漕ぐ舟(あきこぐふね=秋滂船)。波のさわきか(なみのさわきか=浪香)[=(偏)足(旁)參]。


万葉短歌2046 秋風に1879

2016年03月19日 | 万葉短歌

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万葉短歌2046 秋風に1879

秋風に 川波立ちぬ しましくは
八十の舟津に み舟留めよ  

1879     万葉短歌2046 ShuE461 2016-0319-man2046

あきかぜに かはなみたちぬ しましくは
 やそのふなつに みふねとどめよ
=未詳。
【編者注】「七夕」(しちせき、1996~2093、98首)の第51首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第51首。
【訓注】川波立ちぬ(かはなみたちぬ=河浪起)。しましくは(蹔)[<「暫」の通用文字>。下記注]。み舟留めよ(みふねとどめよ=三舟停)。
【編者注-蹔】「しましく(は)」訓の出現か所は、11-2046、-2397、-2423、-2438、12-2908、13-3256。「暫」は出現なし。


万葉短歌2045 君が舟1878

2016年03月18日 | 万葉短歌

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万葉短歌2045 君が舟1878

君が舟 今漕ぎ来らし 天の川
霧立ちわたる この川の瀬に  

1878     万葉短歌2045 ShuE461 2016-0318-man2045

きみがふね いまこぎくらし あまのがは
 きりたちわたる このかはのせに
=未詳。
【編者注】「七夕」(しちせき、1996~2093、98首)の第50首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第50首。
【訓注】君が舟(きみがふね=君舟)。漕ぎ(こぎ=滂)。天の川(あまのがは=天漢)。


万葉短歌2044 天の川1877

2016年03月17日 | 万葉短歌

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万葉短歌2044 天の川1877

天の川 霧立ちわたり 彦星の
楫の音聞こゆ 夜の更けゆけば  

1877     万葉短歌2044 ShuE461 2016-0317-man2044

あまのがは きりたちわたり ひこほしの
 かぢのおときこゆ よのふけゆけば
=未詳。
【編者注】「七夕」(しちせき、1996~2093、98首)の第49首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第49首。
【訓注】天の川(あまのがは=天漢)。彦星(ひこほし=牽牛)。楫の音(かぢのおと=檝音)。夜の更けゆけば(よのふけゆけば=夜深徃)。