万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌0736 月夜には0670

2012年09月30日 | 万葉短歌

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万葉短歌0736 月夜には0670

月夜には 門に出で立ち 夕占問ひ
足占をぞせし 行かまくを欲り  大伴家持

0670     万葉短歌0736 ShuB651 2012-0930-man0736

□つくよには かどにいでたち ゆふけとひ
 あしうらをぞせし ゆかまくをほり
○大伴家持(おほともの やかもち)=原文には単に「家持」。第403歌参照。
【編者注】題詞原文は「又家持和坂上大嬢歌一首」。
【訓注】月夜(つくよ)。夕占(ゆふけ)。足占(あしうら=足卜)。


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万葉短歌0735 春日山0669

2012年09月29日 | 万葉短歌

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万葉短歌0735 春日山0669

春日山 霞たなびき 心ぐく
照れる月夜に ひとりかも寝む  大伴坂上大嬢

0669     万葉短歌0735 ShuB651 2012-0929-man0735

□かすがやま かすみたなびき こころぐく
 てれるつくよに ひとりかもねむ
○大伴坂上大嬢(おほともの さかのうへの おほいらつめ)=原文には単に「坂上大嬢」。第581歌参照。
【編者注】題詞原文は「同坂上大嬢贈家持歌一首」。
【訓注】たなびき(多奈引)。心(こころ=情)。月夜(つくよ)。ひとりかも寝む(ひとりかもねむ=独鴨念)[念は二音仮名]。


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万葉短歌0734 我が思ひ0668

2012年09月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌0734 我が思ひ0668

我が思ひ かくてあらずは 玉にもが
まことも妹が 手に巻かれなむ  大伴家持

0668     万葉短歌0734 ShuB648 2012-0928-man0734

□あがおもひ かくてあらずは たまにもが
 まこともいもが てにまかれなむ
○大伴家持(おほともの やかもち)=第403歌参照。
【編者注】「大伴宿祢家持和歌三首」の第三首。
【訓注】我が思ひ(あがおもひ=吾念)。もが(毛我)。まこと(真)。


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万葉短歌0733 うつせみの0667

2012年09月27日 | 万葉短歌

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万葉短歌0733 うつせみの0667

うつせみの 世やも二行く 何すとか
妹に逢はずて 我がひとり寝む  大伴家持

0667     万葉短歌0733 ShuB648 2012-0927-man0733

□うつせみの よやもふたゆく なにすとか
 いもにあはずて あがひとりねむ
○大伴家持(おほともの やかもち)=第403歌参照。
【編者注】「大伴宿祢家持和歌三首」の第二首。
【訓注】うつせみ(空蝉)。逢はず(あはず=不相)。我が(あが=吾)。寝む(ねむ=将宿)。


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万葉短歌0732 今しはし0666

2012年09月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌0732 今しはし0666

今しはし 名の惜しけくも 我れはなし
妹によりては 千度立つとも  大伴家持

0666     万葉短歌0732 ShuB647 2012-0926-man0732

□いましはし なのをしけくも われはなし
 いもによりては ちたびたつとも
○大伴家持(おほともの やかもち)=題詞原文には「大伴宿祢家持」。第403歌参照。
【編者注】題詞原文は「大伴宿祢家持和歌三首」。その第一首。
【訓注】今しはし(いましはし=今時者四)。我れ(われ=吾)。千度(ちたび=千遍)。和歌(こたふるうた)。


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万葉短歌0731 我が名はも0665

2012年09月25日 | 万葉短歌

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万葉短歌0731 我が名はも0665

我が名はも 千名の五百名に 立ちぬとも
君が名立たば 惜しみこそ泣け  大伴坂上大嬢

0665     万葉短歌0731 ShuB647 2012-0925-man0731

□わがなはも ちなのいほなに たちぬとも
 きみがなたたば をしみこそなけ
○大伴坂上大嬢(おほともの さかのうへの おほいらつめ)=第581歌参照。
【編者注】「大伴坂上大嬢贈坂大伴宿祢家持歌三首」の第三首。
【訓注】我が(わが=吾)。千名(ちな)。五百名(いほな)。立ちぬとも(たちぬとも=雖立)。


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万葉短歌0730 逢はむ夜は0664

2012年09月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌0730 逢はむ夜は0664

逢はむ夜は いつもあらむを 何すとか
その宵逢ひて 言の繁きも  大伴坂上大嬢

0664     万葉短歌0730 ShuB647 2012-0924-man0730

□あはむよは いつもあらむを なにすとか
 そのよひあひて ことのしげきも
○大伴坂上大嬢(おほともの さかのうへの おほいらつめ)=第581歌参照。
【編者注】「大伴坂上大嬢贈坂大伴宿祢家持歌三首」の第二首。
【訓注】逢はむ夜(あはむよ=将相夜)。いつも(何時)。その宵(そのよひ=彼夕)。逢ひて(あひて=相而)。言(こと=事)。


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万葉短歌0729 玉ならば0663

2012年09月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌0729 玉ならば0663

玉ならば 手にも巻かむを うつせみの
世の人なれば 手に巻きかたし  大伴坂上大嬢

0663     万葉短歌0729 ShuB647 2012-0923-man0729

□たまならば てにもまかむを うつせみの
 よのひとなれば てにまきかたし
○大伴坂上大嬢(おほともの さかのうへの おほいらつめ)=第581歌参照。
【編者注】題詞原文は、「大伴坂上大嬢贈坂大伴宿祢家持歌三首」。その第一首。
【訓注】玉ならば(たまならば=玉有者)。うつせみ(欝瞻)[=空蝉]。世の人なれば(よのひとなれば=世人有者)。


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万葉短歌0728 人もなき0662

2012年09月22日 | 万葉短歌

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万葉短歌0728 人もなき0662

人もなき 国もあらぬか 我妹子と
たづさはり行きて たぐひて居らむ  大伴家持

0662     万葉短歌0728 ShuB645 2012-0922-man0728

□ひともなき くにもあらぬか わぎもこと
 たづさはりゆきて たぐひてをらむ
○大伴家持(おほともの やかもち)=第403歌参照。
【編者注】「大伴宿祢家持贈坂上家大嬢歌二首」の第二首。
【訓注】我妹子(わぎもこ=吾妹児)。たづさはり(携)。たぐひて(副而)。


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万葉短歌0727 忘れ草0661

2012年09月21日 | 万葉短歌

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万葉短歌0727 忘れ草0661

忘れ草 我が下紐に 付けたれど
醜の醜草 言にしありけり  大伴家持

0661     万葉短歌0727 ShuB645 2012-0921-man0727

□わすれぐさ わがしたひもに つけたれど
 しこのしこくさ ことにしありけり
○大伴家持(おほともの やかもち)=題詞原文には「大伴宿祢家持」。第403歌参照。
【編者注】題詞原文は、「大伴宿祢家持贈坂上家大嬢歌二首」。その第一首。脚注に、「離絶すること数年、また会ひて相聞往来す」。
【訓注】忘れ草(わすれぐさ=萱草)。我が(わが=吾)。付けたれど(つけたれど=著有跡)。醜の醜草(しこのしこぐさ=鬼乃志許草)。言にしありけり(ことにしありけり=事二思安利家理)。また会ひて(またあひて=複会)。


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万葉短歌0726 外に居て0660

2012年09月20日 | 万葉短歌

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万葉短歌0726 外に居て0660

外に居て 恋ひつつあらずは 君が家の
池に棲むといふ 鴨にあらましを  大伴坂上郎女

0660     万葉短歌0726 ShuB643 2012-0920-man0726

□よそにゐて こひつつあらずは きみがいへの
 いけにすむといふ かもにあらましを
○大伴坂上郎女(おほともの さかのうへの いらつめ)=第380歌(初出)など84首参照。
【編者注】「献天皇歌二首」の第二首。
【訓注】外(よそ)。恋ひつつ(こひつつ=恋乍)。棲む(すむ=住)。


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万葉短歌0725 にほ鳥の0659

2012年09月19日 | 万葉短歌

2012-0919-man0725
万葉短歌0725 にほ鳥の0659

にほ鳥の 潜く池水 心あらば
君に我が恋ふる 心示さね  大伴坂上郎女

0659     万葉短歌0725 ShuB643 2012-0919-man0725

□にほどりの かづくいけみづ こころあらば
 きみにあがこふる こころしめさね
○大伴坂上郎女(おほともの さかのうへの いらつめ)=第380歌(初出)など84首参照。
【編者注】題詞原文は「献天皇歌二首」。その第一首。題詞脚注に、作者が春日の里に在って作る、と。「天皇」は聖武。
【訓注】にほ鳥(にほどり=二宝鳥)。潜く(かづく=潜)。心(こころ=情)[第3句、第5句]。我が(あが=吾)。


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万葉短歌0724 朝髪の0658

2012年09月18日 | 万葉短歌

2012-0918-man0724
万葉短歌0724 朝髪の0658

朝髪の 思ひ乱れて かくばかり
なねが恋ふれぞ 夢に見えける  大伴坂上郎女

0658     万葉短歌0724 ShuB640 2012-0918-man0724

□あさかみの おもひみだれて かくばかり
 なねがこふれぞ いめにみえける
○大伴坂上郎女(おほともの さかのうへの いらつめ)=第380歌(初出)など84首参照。。
【編者注】第723歌(長歌)への反歌。第723歌の題詞は、作者が跡見の庄から、自宅に残る長女の大嬢へ贈った歌、と。
【訓注】思ひ乱れ(おもひみだれ=念乱)。かくばかり(如是許)。なね(名姉)[=汝姉]。夢(いめ)。


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万葉短歌0722 かくばかり0657

2012年09月17日 | 万葉短歌

2012-0917-man0722
万葉短歌0722 かくばかり0657

かくばかり 恋ひつつあらずは 石木にも
ならましものを 物思はずして  大伴家持

0657     万葉短歌0722 ShuB638 2012-0917-man0722

□かくばかり こひつつあらずは いはきにも
 ならましものを ものもはずして
○大伴家持(おほともの やかもち)=題詞原文には「大伴宿祢家持」。第403歌参照。
【編者注】題詞原文は、「大伴宿祢家持歌一首」。
【訓注】かくばかり(如是許)。恋ひつつ(こひつつ=恋乍)。石木(いはき)。物思はず(ものもはず=物不思)。


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万葉短歌0721 あしひきの0656

2012年09月16日 | 万葉短歌

2012-0916-man0721
万葉短歌0721 あしひきの0656

あしひきの 山にし居れば 風流なみ
我がするわざを とがめたまふな  大伴坂上郎女

0656     万葉短歌0721 ShuB637 2012-0916-man0721

□あしひきの やまにしをれば みやびなみ
 わがするわざを とがめたまふな
○大伴坂上郎女(おほともの さかのうへの いらつめ)=第380歌(初出)など84首参照。
【編者注】題詞原文は、「献天皇歌一首」。脚注に、大伴坂上郎女が佐保の宅で作る、と。「天皇」は聖武。
【訓注】あしひきの(足引乃)。風流(みやび)。我が(わが=吾)。わざ(和射)。とがめ(害目)。


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