万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

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2017年05月31日 | 万葉短歌

2010-1101-man0000
万葉短歌0000 開肇献詠
 
訪ぬれば いづれか見ゆる ことなれば
さまよひ入らむ よろづ葉の森  悠山人
 
0000     万葉短歌0000 ShuA000 2010-1101-man0000
 
たづぬれば いづれかみゆる ことなれば
 さまよひいらむ よろづはのもり
悠山人(ゆうさんじん)。

    =万葉短歌 開肇献詠=

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万葉短歌2488 磯の上に2300

2017年05月30日 | 万葉短歌

2017-0530-man2488
万葉短歌2488 磯の上に2300

磯の上に 立てるむろの木 ねもころに
何しか深め 思ひそめけむ   

2300     万葉短歌2488 ShuF155 2017-0530-man2488

いそのうへに たてるむろのき ねもころに
 なにしかふかめ おもひそめけむ
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第74首。男。
【訓注】磯の上に(いそのうへに=礒上)。むろの木(むろのき=回香樹)[下記注]。
【編者注-むろのき1】対応原文の出現か所は、次のとおり。03-0446天木香樹者(むろのきは)、-0447礒之室木(いそのむろのき)、-0448根蔓室木(ねばふむろのき)、11-2488立回香樹(たてるむろのき)、15-3600多弖流牟漏能木(たてるむろのき)、-3601之麻能牟漏能木(しまのむろのき)、16-3830室乃樹(むろのきと)。
【編者注-むろのき2】依拠本は、「杜松(ねず)か。いぶきと見る説も」とし、広島県福山市鞆の浦のそれが著名だけれど、この歌との関係は不明とする。『万葉集事典』は、「杜松。ねず。ねずみさし。」


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万葉短歌2487 奈良山の2299

2017年05月29日 | 万葉短歌

2017-0529-man2487
万葉短歌2487 奈良山の2299

奈良山の 小松が末の うれむぞは
我が思ふ妹に 逢はずやみなむ   

2299     万葉短歌2487 ShuF154 2017-0529-man2487

ならやまの こまつがうれの うれむぞは
 あがおもふいもに あはずやみなむ
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第73首。男。
【訓注】奈良山の(ならやまの=平山)[下記注]。うれむぞは(有廉叙波)[下記注]。我が思ふ妹に(あがおもふいもに=我思妹)。
【編者注-ならやま】対応原文の出現か所は、次の通り。01-0029(長歌)平山乎超(ならやまをこえ)、04-0593楢山之(ならやまの)、08-1585平山乃(ならやまの)、-1588平山乎、10-2316奈良山乃(ならやまの)、11-2487平山、13-3236(長歌)常山越而(ならやまこえて)、-3237(長歌)平山過而(ならやますぎて)、-3240(長歌)楢山越而(ならやまこえて)、18-3836奈良山乃、17-3957(長歌)奈良夜麻須疑氐(ならやますぎて)。
【編者注-奈良山】電網からの引用(1)「平城山,寧楽山,楢山,那羅山とも記される。奈良盆地北部と京都府相楽郡木津町との境界を東西に走る標高100m前後の低丘陵。大和と山城を結ぶ古くからの交通路として,東部の奈良坂越,西部の歌姫越が利用された。この地域には多数の古墳があり,古くは和珥(爾)(わに)氏との関係が深く,皇族や有力貴族の陵墓も存在する。平城宮に供給する瓦を焼く瓦窯群が存在した。」(日立ソリューションズ・クリエイト『世界大百科事典 第2版』)
 (2)「奈良県北部、奈良盆地の北方、奈良市と京都府木津川(きづがわ)市との境界を東西に走る低山性丘陵。平城山、那羅山などとも書き、『万葉集』など古歌によく詠まれている。古墳も多い。現在、東半の奈良市街地北側の丘陵を佐保丘陵、西半の平城(へいじょう)京跡北側の丘陵を佐紀丘陵とよぶ。古代、京都との間に東の奈良坂越え、西の歌姫越えがあり、いまは国道24号、関西本線、近畿日本鉄道京都線などが通じる。奈良ドリームランド(1961年開園、2006年閉園)建設後は宅地開発が進み、都市基盤整備公団(現、都市再生機構)によって平城・相楽ニュータウンが造成された。」(小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』)
【編者注-うれむぞ】三省堂版『詳説古語辞典』、見出し語「うれむそ」の要点。副詞、「うれむぞ」とも。語義未詳。なぜ、どうしての意か。


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万葉短歌2486 茅渟の海の2298

2017年05月28日 | 万葉短歌

2017-0528-man2486
万葉短歌2486 茅渟の海の2298

茅渟の海の 浜辺の小松 根深めて
我れ恋ひわたる 人の子ゆゑに   

2298     万葉短歌2486 ShuF154 2017-0528-man2486

ちぬのうみの はまへのこまつ ねふかめて
 あれこひわたる ひとのこゆゑに
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第72首。傍注(読下し)に、「或る本の歌に曰はく 茅渟の海の 潮干の小松 ねもころに 恋ひやわたらむ 人の子ゆゑに」。女。
【訓注】茅渟の海の(ちぬのうみの=珍海)[(或本歌)血沼之海之。下記注]。浜辺の(はまへの=浜辺)。我れ恋ひわたる(あれこひわたる=吾恋度)。人の子ゆゑに(ひとのこゆゑに=人子姤)。
【編者注-ちぬのうみ】この歌2か所のほかには、07-1145陳奴乃海尓(ちぬのうみに)、だけ。


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万葉短歌2485 袖振らば2297

2017年05月27日 | 万葉短歌

2017-0527-man2485
万葉短歌2485 袖振らば2297

袖振らば 見ゆべき限り 我れはあれど
その松が枝に 隠らひにけり   

2297     万葉短歌2485 ShuF154 2017-0527-man2485

そでふらば みゆべきかぎり われはあれど
 そのまつがえに かくらひにけり
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第71首。女。
【訓注】我れは(われは=吾)。


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万葉短歌2484 君来ずは2296

2017年05月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌2484 君来ずは2296

君来ずは 形見にせむと 我がふたり
植ゑし松の木 君を待ち出でむ   

2296     万葉短歌2484 ShuF154 2017-0526-man2484

きみこずは かたみにせむと わがふたり
 うゑしまつのき きみをまちいでむ
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第70首。女。
【訓注】我がふたり(わがふたり=我二人)[下記注]。植ゑし(うゑし=殖)。
【編者注-我二人】わがふたり。この表記は、ここと、02-0109我二人宿之(わがふたりねし)の、2か所だけ。


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万葉短歌2483 敷栲の2295

2017年05月25日 | 万葉短歌

2017-0525-man2483
万葉短歌2483 敷栲の2295

敷栲の 衣手離れて 玉藻なす
靡きか寝らむ 我を待ちかてに   

2295     万葉短歌2483 ShuF152 2017-0525-man2483

しきたへの ころもでかれて たまもなす
 なびきかぬらむ わをまちかてに
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第69首。男。
【訓注】敷栲の(しきたへの=敷栲之)。離れて(かれて=離而)。寝らむ(ぬらむ=宿濫)。我を(わを=和乎)。


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万葉短歌2482 水底に2294

2017年05月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌2482 水底に2294

水底に 生ふる玉藻の うち靡き
心は寄りて 恋ふるこのころ   

2294     万葉短歌2482 ShuF152 2017-0524-man2482

みなそこに おふるたまもの うちなびき
 こころはよりて こふるこのころ
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第68首。女。
【訓注】心は寄りて(こころはよりて=心依)。恋ふるこのころ(こふるこのころ=恋比日)。


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万葉短歌2481 大野らに2293

2017年05月23日 | 万葉短歌

2017-0523-man2481
万葉短歌2481 大野らに2293

大野らに たづきも知らず 標結ひて
ありかつましじ 我が恋ふらくは   

2293     万葉短歌2481 ShuF151 2017-0523-man2481

おほのらに たづきもしらず しめゆひて
 ありかつましじ あがこふらくは
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第67首。男。
【訓注】たづさも(跡状)[01-0005(長歌)鶴寸乎白土(たづきをしらに)、04-0619田付乎白二(たづきをしらに)、-0665田付不知毛(たづきしらずも)、ほか。下記注]。標結ひて(しめゆひて=印結)。ありかつましじ(有不得)[02-0094有勝麻之自(ありかつましじ)、04-0484有不得勝(ありかつましじ)、ほか]。我が恋ふらくは(あがこふらくは=我眷)。[ほかに、11-2501眷浦経(こひうらぶれて)]。
【編者注-たづき】三省堂版『詳説古語辞典』には、見出し語「たづき(方便)」の(2)に、「見当、ありさま、状態」。類想歌12-2941念八流跡状毛我者(おもひやる たどきもわれは)。


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万葉短歌2480 道の辺の2292

2017年05月22日 | 万葉短歌

2017-0522-man2480
万葉短歌2480 道の辺の2292

道の辺の いちしの花の いちしろく
人皆知りぬ 我が恋妻は   

2292     万葉短歌2480 ShuF149 2017-0522-man2480

みちのへに いちしのはなの いちしろく
 ひとみなしりぬ あがこひづまは
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第66首。男。左注に、「或本歌曰 灼然 人知尓家里 継而之念者」(いちしろく ひとしりにけり つぎてしおもへば)。
【訓注】いちしの花(いちしのはな=壱師花)[下記注]。いちしろく(灼然)。我が恋妻は(あがこひづまは=我恋孋)。
【編者注-いちしのはな】未詳だが、ぎしぎし・くさいちご・ひがんばななどの説あり、と依拠本。『万葉集事典』は、「ひがんばな(まんじゅしゃげ)か。…ぎしぎし・だいおう・えごのき・くさいちごとする説も。」 電網で数例(後記)の調べでは、万葉植物園・万葉の森の掲示板などに明示してあるものは、ほぼひがんばなである。郡山市万葉植物園、国分寺市万葉植物園、山梨市万葉の森、川西市万葉の森、静岡市常葉万葉植物園、今治市万葉の森。


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万葉短歌2479 さね葛2291

2017年05月21日 | 万葉短歌

2017-0521-man2479
万葉短歌2479 さね葛2291

さね葛 後も逢はむと 夢のみに
うけひわたりて 年は経につつ   

2291     万葉短歌2479 ShuF145 2017-0521-man2479

さねかづら のちもあはむと いめのみに
 うけひわたりて としはへにつつ
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第65首。男。
【訓注】さね葛(さねかづら=核葛)。後も逢はむと(のちもあはむと=後相)[下記注]。夢(いめ)。うけわたらひて(受日度)[神に祈りながら時が過ぎて]。
【編者注-のちもあはむと】類似表現は、集中<二〇例ばかり数える>(依拠本注)。02-0146後将見跡(のちみむと)、-0207(長歌)後毛将相等(のちもあはむと)が最初期で、以後「のちみむ」「のち(に)もあはむ」「「のちにはあはむ」などと詠まれる。


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万葉短歌2478 秋柏2290

2017年05月20日 | 万葉短歌

2017-0520-man2478
万葉短歌2478 秋柏2290

秋柏 潤和川辺の 小竹の芽の
人には忍び 君に堪えなくに   

2290     万葉短歌2478 ShuF145 2017-0520-man2478

あきかしは うるわかはへの しののめの
 ひとにはしのび きみにあえなくに
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第64首。女。
【訓注】秋柏(あきかしは)[潤和川の枕詞。11-2754朝柏潤八川辺之(あさかしは うるやかはへの)]。小竹の芽の(しののめの=細竹目)[11-2754小竹之眼笶(しののめの)]。人には忍び(ひとにはしのび=人不顏面)。君に堪へなくに(きみにあへなくに=公無勝)[下記注]。
【編者注-あへなくに】対応原文の出現か所は、04-0671不堪念(おもひあへなくに)、06-0962念不堪国(おもひあへなくに)、11-2478公無勝(きみにあへなくに)。


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万葉短歌2477 あしひきの2289

2017年05月19日 | 万葉短歌

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万葉短歌2477 あしひきの2289

あしひきの 名負ふ山菅 押し伏せて
君し結ばば 逢はずあらめやも   

2289     万葉短歌2477 ShuF145 2017-0519-man2477

あしひきの なおふやますげ おしふせて
 きみしむすばば あはずあらめやも
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第63首。女。
【訓注】あしひきの(足引)。逢はずあらめやも(あはずあらめやも=不相有哉)。


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万葉短歌2476 打つ田に2288

2017年05月18日 | 万葉短歌

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万葉短歌2476 打つ田に2288

打つ田に 稗はしあまた ありといへど
選らえし我れぞ 夜をひとり寝る   

2288     万葉短歌2476 ShuF145 2017-0518-man2476

うつたに ひえはしあまた ありといへど
 えらえしわれぞ よをひとりぬる
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第62首。男。
【訓注】選らえし我れぞ(えらえしわれぞ=択為我)。夜をひとり寝る(よをひとりぬる=夜一人宿)。


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万葉短歌2475 我がやどは2287

2017年05月17日 | 万葉短歌

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万葉短歌2475 我がやどは2287

我がやどは 甍しだ草 生ひたれど
恋忘れ草 見るにいまだ生ひず   

2287     万葉短歌2475 ShuF145 2017-0517-man2475

わがやどは いらかしだくさ おひたれど
 こひわすれぐさ みるにいまだおひず
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第61首。男。
【訓注】我がやどは(わがやどは=我屋戸)。甍しだ草(いらかしだくさ=甍子太草)[下記注]。恋忘れ草(こひわすれぐさ=恋忘草)[下記注].
【編者注-甍子太草】・・・イラカシダクサ(…)と一語に訓むのが妥当と思われる。・・・「甍」は屋根の棟をいう(以上、依拠本注跋)。16-3791(長歌)海神之殿盖丹(わたつみの とののいらかに)。
【編者注-恋忘草】恋を忘れるための草で、萱草(かんぞう)をいう(依拠本注)。03-0334萱草(わすれぐさ)、04-0727萱草、11-2475恋忘草(こひわすれぐさ)、12-3060萱草、-3062萱草。また、恋忘れを貝に託した歌は、次のとおり。01-0068忘貝(わすれがひ)、06-0964恋忘貝(こひわすれがひ)、07-1147恋忘貝、-1149恋忘貝、-1197恋忘貝、11-2795忘貝、12-3084忘貝、-3175忘貝、15-3629和須礼我比(わすれがひ)、15-3711故非和須礼我比(こひわすれがひ)。


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