万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

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2016年12月30日 | 万葉短歌

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万葉短歌0000 開肇献詠
 
訪ぬれば いづれか見ゆる ことなれば
さまよひ入らむ よろづ葉の森  悠山人
 
0000     万葉短歌0000 ShuA000 2010-1101-man0000
 
たづぬれば いづれかみゆる ことなれば
 さまよひいらむ よろづはのもり
悠山人(ゆうさんじん)。
 
    =万葉短歌 開肇献詠=


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万葉短歌2331 八田の野の2160

2016年12月30日 | 万葉短歌

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万葉短歌2331 八田の野の2160

八田の野の 浅茅色づく 有乳山
嶺の沫雪 寒く降るらし  

2160     万葉短歌2331 ShuE718 2016-1230-man2331

やたののの あさぢいろづく あらちやま
 みねのあわゆき さむくふるらし
=作者未詳。
【編者注】題詞は「詠黄葉(もみち)」。秋雑歌(10-2312~2332、二十一首)の第20首。
【訓注】八田の野の(やたののの=八田乃野之)[奈良県大和郡山市矢田(やた)辺]。有乳山(あらちやま)[福井県敦賀市在。下記注]。〔降る=零〕。
【編者注-有乳山】関連して、「愛発関(あらちのせき)とは、近江国と越前国の国境に置かれた関所。東海道の鈴鹿関と東山道の不破関とともに三関の1つであった。」(Wikipedia)また、「愛発は有乳・荒血・荒道・荒茅・阿良知とも書かれる。<あらち>にあてられた文字や、 とくに降雪期の通行のつらさを歌った歌から、愛発山塊を越える道の厳しさが読みとれる 。」(『福井県史 通史編1』) なお姫路市にも、有乳山(あらちざん)がある。


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万葉短歌2330 妹がため2159

2016年12月29日 | 万葉短歌

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万葉短歌2330 妹がため2159

妹がため ほつ枝の梅を 手折るとは
下枝の露に 濡れにけるかも  

2159     万葉短歌2330 ShuE716 2016-1229-man2330

いもがため ほつえのうめを たをるとは
 しづえのつゆに ぬれにけるかも
=作者未詳。
【編者注】題詞は「詠露」。秋雑歌(10-2312~2332、二十一首)の第19首。
【訓注】ほつ枝の梅(ほつえのうめ=末枝梅)[下記注]。下枝の露(しづえのつゆ=下枝之露)。〔濡る=沾〕。
【編者注-ほつえ、しづえ】「ほつえ」対応か所は、09-1747(長歌)最末枝、10-2330末枝、13-3239(長歌)末枝、-3307(長歌)末枝、-3309(長歌)末枝、19-4289保都枝。「しづえ」対応は、05-0827志豆延、-0842之豆延、07-1359下枝、08-1747(長歌)下枝、10-2330下枝、-2335下枝、11-2489下枝、13-3239(長歌)下枝。


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万葉短歌2329 雪寒み2158

2016年12月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌2329 雪寒み2158

雪寒み 咲きには咲かぬ 梅の花
よしこのころは かくてもあるがね  

2158     万葉短歌2329 ShuE715 2016-1228-man2329

ゆきさむみ さきにはさかぬ うめのはな
 よしこのころは かくてもあるがね
=作者未詳。
【編者注】「詠花」(10-2325~29、五首)の第5首。秋雑歌(10-2312~2332、二十一首)の第18首。
【訓注】咲きには咲かぬ(さきにはさかぬ=咲者不開)。よし(縦)。かくて(然而)。


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万葉短歌2328 来て見べき2157

2016年12月27日 | 万葉短歌

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万葉短歌2328 来て見べき2157

来て見べき 人もあらなくに 我家なる
梅の初花 散りぬともよし  

2157     万葉短歌2328 ShuE712 2016-1227-man2328

きてみべき ひともあらなくに わぎへなる
 うめのはつなはな ちりぬともよし
=作者未詳。
【編者注】「詠花」(10-2325~29、五首)の第4首。秋雑歌(10-2312~2332、二十一首)の第17首。
【訓注】〔見る=視〕。我家(わぎへ)。初花(はつなは=早花)。散りぬ(ちりぬ=落)。


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万葉短歌2327 誰が園の2156

2016年12月26日 | 万葉短歌

2016-1226-man2327
万葉短歌2327 誰が園の2156

誰が園の 梅にかありけむ ここだくも
咲きてあるかも 見が欲しまでに  

2156     万葉短歌2327 ShuE712 2016-1226-man2327

たがそのの うめにかありけむ ここだくも
 さきてあるかも みがほしまでに
=作者未詳。
【編者注】「詠花」(10-2325~29、五首)の第3首。秋雑歌(10-2312~2332、二十一首)の第16首。
【訓注】園(その=苑)。ここだくも(幾許毛)。〔咲く=開〕。


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万葉短歌2326 梅の花2155

2016年12月25日 | 万葉短歌

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万葉短歌2326 梅の花2155

梅の花 まづ咲く花を 手折りてば
つとと名付けて よそへてむかも  

2155     万葉短歌2326 ShuE712 2016-1225-man2326

うめのはな まづさくはなを たをりてば
 つととなづけて よそへてむかも
=作者未詳。
【編者注】「詠花」(10-2325~29、五首)の第2首。秋雑歌(10-2312~2332、二十一首)の第15首。
【訓注】咲く(さく=開)。つとと(褁常)[03-0306褁而妹之 家褁為(つつみていもが いいへづとにせむ)、07-1136褁、ほか]。よそへてむ(与副手六)[「装ふ」ではなく、「寄そふ、比ふ」。関係づける]。


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万葉短歌2325 誰が園の2154

2016年12月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌2325 誰が園の2154

誰が園の 梅の花ぞも ひさかたの
清き月夜に ここだ散りくる  

2154     万葉短歌2325 ShuE712 2016-1224-man2325

たがそのの うめのはなぞも ひさかたの
 きよきつくよに ここだちりくる
=作者未詳。
【編者注】題詞は「詠花」(10-2325~29、五首)、その第1首。秋雑歌(10-2312~2332、二十一首)の第14首。
【訓注】園(その=苑)。ひさかたの(久堅之)。月夜(つくよ)。ここだ(幾許)。


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万葉短歌2324 あしひきの2153

2016年12月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌2324 あしひきの2153

あしひきの 山に白きは 我がやどに
昨日の夕 降りし雪かも  

2153     万葉短歌2324 ShuE710 2016-1223-man2324

あしひきの やまにしろきは わがやどに
 きのふのゆふへ ふりしゆきかも
=作者未詳。
【編者注】「詠雪」(10-2316~24、九首)の第9首。秋雑歌(10-2312~2332、二十一首)の第13首。
【訓注】かも(疑意)[10-2299月疑意君者(つきかもきみは)。この2か所]。
【原文】10-2324  足引 山尓白者 我屋戸尓 昨日暮 零之雪疑意  作者未詳


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万葉短歌2323 我が背子を2152

2016年12月22日 | 万葉短歌

2016-1222-man2323
万葉短歌2323 我が背子を2152

我が背子を 今か今かと 出で見れば
沫雪降れり 庭もほどろに  

2152     万葉短歌2323 ShuE709 2016-1222-man2323

わがせこを いまかいまかと いでみれば
 あわゆきふれり にはもほどろに
=作者未詳。
【編者注】「詠雪」(10-2316~24、九首)の第8首。秋雑歌(10-2312~2332、二十一首)の第12首。
【原文】10-2323  吾背子乎 且今々々 出見者 沫雪零有 庭毛保杼呂尓  作者未詳


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万葉短歌2322 はなはだも2151

2016年12月21日 | 万葉短歌

2016-1221-man2322
万葉短歌2322 はなはだも2151

はななだも 降らぬ雪ゆゑ こちたくも
天つみ空は 曇らひにつつ  

2151     万葉短歌2322 ShuE709 2016-1221-man2322

はなはだも ふらぬゆきゆゑ こちたくも
 あまつみそらは くもらひにつつ
=作者未詳。
【編者注】「詠雪」(10-2316~24、九首)の第7首。秋雑歌(10-2312~2332、二十一首)の第11首。
【訓注】はなはだ(甚多)。〔降る=零〕。こちたく(言多)。み空(みそら=三空)。曇らひに(くもらひに=陰相)[12-3186陰夜之(くもりよの)]。


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万葉短歌2321 沫雪は2150

2016年12月20日 | 万葉短歌

2016-1220-man2321
万葉短歌2321 沫雪は2150

沫雪は 今日はな降りそ 白栲の
袖まき干さむ 人もあらなくに  

2150     万葉短歌2321 ShuE708 2016-1220-man2321

あわゆきは けふはなふりそ しろたへの
 そでまきほさむ ひともあらなくに
=作者未詳。
【編者注】「詠雪」(10-2316~24、九首)の第6首。秋雑歌(10-2312~2332、二十一首)の第10首。
【訓注】沫雪(あわゆき)。〔降る=零〕。白栲(しろたへ=白妙)。〔まく=纒〕。


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万葉短歌2320 我が袖に2149

2016年12月19日 | 万葉短歌

2016-1219-man2320
万葉短歌2320 我が袖に2149

我が袖に 降りつる雪も 流れ行きて
妹が手本に い行き触れぬか  

2149     万葉短歌2320 ShuE708 2016-1219-man2320

わがそでに ふりつるゆきも ながれゆきて
 いもがたもとに いゆきふれぬか
=作者未詳。
【編者注】「詠雪」(10-2316~24、九首)の第5首。秋雑歌(10-2312~2332、二十一首)の第9首。
【訓注】我が(わが=吾)。降りつる(ふりつる=零鶴)。流れ行き(ながれゆき=流去)。手本に(たもとに=手本)。い行き(9ゆき=伊行)。


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万葉短歌2319 夕されば2148

2016年12月18日 | 万葉短歌

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万葉短歌2319 夕されば2148

夕されば 衣手寒し 高松の
山の木ごとに 雪ぞ降りたる  

2148     万葉短歌2319 ShuE706 2016-1218-man2319

ゆふされば ころもでさむし たかまつの
 やまのきごとに ゆきぞふりたる
=作者未詳。
【編者注】「詠雪」(10-2316~24、九首)の第4首。秋雑歌(10-2312~2332、二十一首)の第8首。
【訓注】夕(ゆふ=暮)。衣手(ころもで=衣袖)。高松(たかまつ)[高円山?]。降り(ふり=零)。


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万葉短歌2318 夜を寒み2147

2016年12月17日 | 万葉短歌

2016-1217-man2318
万葉短歌2318 夜を寒み2147

夜を寒み 朝戸を開き 出で見れば
庭もはだらに み雪降りたり  

2147     万葉短歌2318 ShuE706 2016-1217-man2318

よをさむみ あさとをひらき いでみれば
 にはもはだらに みゆきふりたり
=作者未詳。
【編者注】「詠雪」(10-2316~24、九首)の第3首。秋雑歌(10-2312~2332、二十一首)の第7首。脚注読下しに、「一には <庭もほどろに 雪ぞ降りたる>といふ」。
【訓注】はだらに(薄太良尓)。み雪降りたり(みゆきふりたり=三雪落有)。ほどろに(保杼呂尓)。


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