万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌1884 冬過ぎて1720

2015年09月30日 | 万葉短歌

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万葉短歌1884 冬過ぎて1720

冬過ぎて 春し来れば 年月は
新たなれども 人は古りゆく  

1720     万葉短歌1884 ShuE310 2015-0930-man1884

ふゆすぎて はるしきたれば としつきは
 あらたなれども ひとはふりゆく

=未詳。
【編者注】題詞は「歎旧(たんきう)」(1884~85、2首)、その第1首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第73首。
【訓注】冬過ぎて(ふゆすぎて=寒過)。春し来れば(はるしきたれば=暖来者)。


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万葉短歌1883 ももしきの1719

2015年09月29日 | 万葉短歌

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万葉短歌1883 ももしきの1719

ももしきの 大宮人は 暇あれや
梅をかざして ここに集へる  

1719     万葉短歌1883 ShuE307 2015-0929-man1883

ももしきの おほみやひとは いとまあれや
 うめをかざして ここにつどへる

=未詳。
【編者注】「野遊」(1880~83、4首)の第4首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第72首。
【訓注】ももしきの(百礒城之)。大宮人(おほみやひと)。暇(いとま)。かざして(挿頭而)。


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万葉短歌1882 春の野に1718

2015年09月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌1882 春の野に1718

春の野に 心延べむと 思ふどち
来し今日の日は 暮れずもあらぬか  

1718     万葉短歌1882 ShuE307 2015-0928-man1882

はるののに こころのべむと おもふどち
 こしけふのひは くれずもあらぬか

=未詳。
【編者注】「野遊」(1880~83、4首)の第3首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第71首。
【訓注】思ふどち(おもふどち=念共)。来し今日の日は(こしけふのひは=来之今日者)。


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万葉短歌1881 春霞1717

2015年09月27日 | 万葉短歌

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万葉短歌1881 春霞1717

春霞 立つ春日野を 行き返り
我れは相見む いや年のはに  

1717     万葉短歌1881 ShuE307 2015-0927-man1881

はるかすみ たつかすがのを ゆきかへり
 われはあいみむ いやとしのはに

=未詳。
【編者注】「野遊」(1880~83、4首)の第2首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第70首。
【訓注】春霞(はるかすみ)。行き返り(ゆきかへり=徃還)。我れは(われは=吾者)。いや年のはに(いやとしのはに=弥年之黄土)[10-1857毎年(としのは)。06-0932黄土(はに)]。


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万葉短歌1880 春日野の1716

2015年09月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌1880 春日野の1716

春日野の 浅茅が上に 思ふどち
遊ぶ今日の日 忘らえめやも  

1716     万葉短歌1880 ShuE307 2015-0926-man1880

かすがのの あさぢがうへに おもふどち
 あそぶけふのひ わすらえめやも

=未詳。
【編者注】題詞は「野遊(やいう)」(1880~83、4首)、その第1首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第69首。
【訓注】思ふどち(おもふどち=念共)。遊ぶ今日の日(あそぶけふのひ=遊今日)。


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万葉短歌1879 春日野に1715

2015年09月25日 | 万葉短歌

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万葉短歌1879 春日野に1715

春日野に 煙立つ見ゆ 娘子らし
春野のうはぎ 摘みて煮らしも  

1715     万葉短歌1879 ShuE306 2015-0925-man1879

かすがのに けぶりたつみゆ をとめらし
 はるののうはぎ つみてにらしも

=未詳。
【編者注】題詞は「詠煙」。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第68首。
【訓注】春日野(かすがの)[奈良市春日山麓]。煙(けぶり)。娘子(をとめ=[(左)女+(右)感]嬬)。うはぎ(菟芽子)[嫁菜・夜目菜。野菊の一種]。煮らしも(にらしも=[(上)者+(下)火]良思文)。


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万葉短歌1878 今行きて1714

2015年09月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌1878 今行きて1714

今行きて 聞くものにもが 明日香川
春雨降りて たぎつ瀬の音を  

1714     万葉短歌1878 ShuE305 2015-0924-man1878

いまゆきて きくものにもが あすががは
 はるさめふりて たぎつせのおとを

=未詳。
【編者注】題詞は「詠河」。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第67首。
【訓注】行きて(ゆきて=徃而)。降りて(ふりて=零而)。たぎつ瀬の音を(たぎつせのおとを=滝津湍音乎)。


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万葉短歌1877 春の雨に1713

2015年09月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌1877 春の雨に1713

春の雨に ありけるものを 立ち隠り
妹が家道に この日暮らしつ  

1713     万葉短歌1877 ShuE304 2015-0923-man1877

はるのあめに ありけるものを たちかくり
 いもがいへぢに このひくらしつ

=未詳。
【編者注】題詞は「詠雨」。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第66首。
【訓注】立ち隠り(たちかくり=立隠)。家道(いへぢ)。この日暮らしつ(このひくらしつ=此日晩都)。


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万葉短歌1876 朝霞1712

2015年09月22日 | 万葉短歌

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万葉短歌1876 朝霞1712

朝霞 春日の暮は 木の間より
移ろふ月を いつとか待たむ  

1712     万葉短歌1876 ShuE301 2015-0922-man1876

あさがすみ はるひのくれは このまより
 うつろふつきを いつとかまたむ

=未詳。
【編者注】「詠月」(1874~75、3首)の第3首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第65首。
【訓注】朝霞(あさがすみ)。暮(くれ=晩)。移ろふ月(うつろふつき=移歴月)。


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万葉短歌1875 春されば1711

2015年09月21日 | 万葉短歌

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万葉短歌1875 春されば1711

春されば 木の暗多み 夕月夜
おほつかなしも 山陰にして  

1711     万葉短歌1875 ShuE301 2015-0921-man1875

はるされば このくれおほみ ゆふづくよ
 おほつかなしも やまかげにして

=未詳。
【編者注】「詠月」(1874~75、3首)の第2首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第64首。脚注に、「一云 春去者 木陰多 暮月夜」。
【訓注】木の暗(このくれ=許能暮)。夕月夜(ゆふづくよ)。おほつかなしも(欝束無裳)。


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万葉短歌1874 春霞1710

2015年09月20日 | 万葉短歌

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万葉短歌1874 春霞1710

春霞 たなびく今日の 夕月夜
清く照るらむ 高松の野に  

1710     万葉短歌1874 ShuE301 2015-0920-man1874

はるかすみ たなびくけふの ゆふづくよ
 きよくてるらむ たかまつののに

=未詳。
【編者注】題詞は、「詠月」(1874~75、3首)、その第1首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第63首。
【訓注】春霞(はるかすみ)。たなびく(田菜引)。夕月夜(ゆふづくよ=暮三伏一向夜)[原文は朝鮮の樗蒲(ちょぼ、かりうち)・柶戯(しぎ)由来]。清く(きよく=不穢)。高松(たかまつ)[高円?]。


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万葉短歌1873 いつしかも1709

2015年09月19日 | 万葉短歌

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万葉短歌1873 いつしかも1709

いつしかも この夜の明けむ うぐひすの
木伝ひ散らす 梅の花見む  

1709     万葉短歌1873 ShuE299 2015-0919-man1873

いつしかも このよのあけむ うぐひすの
 こづたひちらす うめのはなみむ

=未詳。
【編者注】「詠花」(1854~73、20首)の第20首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第62首。
【訓注】いつしかも(何時鴨)。うぐひす(鸎)。木伝ひ散らす(こづたひちらす=木伝落)。


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万葉短歌1872 見わたせば1708

2015年09月18日 | 万葉短歌

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万葉短歌1872 見わたせば1708

見わたせば 春日の野辺に 霞立ち
咲きにほへるは 桜花かも  

1708     万葉短歌1872 ShuE299 2015-0918-man1872

みわたせば かすがののへに かすみたち
 さきにほへるは さくらばなかも

=未詳。
【編者注】「詠花」(1854~73、20首)の第19首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第61首。
【訓注】見わたせば(みわたせば=見渡者)。野辺(のへ)。


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万葉短歌1871 春されば1707

2015年09月17日 | 万葉短歌

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万葉短歌1871 春されば1707

春されば 散らまく惜しき 梅の花
しましは咲かず ふふみてもがも  

1707     万葉短歌1871 ShuE297 2015-0917-man1871

はるされば ちらまくをしみ うめのはな
 しましはさかず ふふみてもがも

=未詳。
【編者注】「詠花」(1854~73、20首)の第18首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第60首。
【訓注】春されば(はるされば=春去者)。しましは(片時者)。ふふみて(含而)。


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万葉短歌1870 春雨は1706

2015年09月16日 | 万葉短歌

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万葉短歌1870 春雨は1706

春雨は いたくな降りそ 桜花
いまだ見なくに 散らまく惜しも  

1706     万葉短歌1870 ShuE297 2015-0916-man1870

はるさめは いたくなふりそ さくらばな
 いまだみなくに ちらまくをしも

=未詳。
【編者注】「詠花」(1854~73、20首)の第17首。「春雑歌(10-1812~1889 七十八首)」の第59首。
【訓注】いたくな降りそ(いたくなふりそ=甚勿零)。


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