2010-1101-man0000
万葉短歌0000 開肇献詠
訪ぬれば いづれか見ゆる ことなれば
さまよひ入らむ よろづ葉の森 悠山人
0000 万葉短歌0000 ShuA000 2010-1101-man0000
□たづぬれば いづれかみゆる ことなれば
さまよひいらむ よろづはのもり
○悠山人(ゆうさんじん)。
=万葉短歌 開肇献詠=
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2016-0530-man2119
万葉短歌2119 恋しくは1950
恋しくは 形見にせよと 我が背子が
植ゑし秋萩 花咲きにけり ○
1950 万葉短歌2119 ShuE534 2016-0530-man2119
□こひしくは かたみにせよと わがせこが
うゑしあきはぎ はなさきにけり
○=未詳。
【編者注】「詠花」(2094~2127、34首)の第26首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第124首。
【原文】10-2119 恋之久者 形見尓為与登 吾背子我 殖秋芽子 花咲尓家里 作者未詳
2016-0529-man2118
万葉短歌2118 朝霧の1949
朝霧の たなびく小野の 萩の花
今か散るらむ いまだ飽かなくに ○
1949 万葉短歌2118 ShuE532 2016-0529-man2118
□あさぎりの たなびくをのの はぎのはな
いまかちるらむ いまだあかなくに
○=未詳。
【編者注】「詠花」(2094~2127、34首)の第25首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第123首。
【訓注】たなびく(棚引)。萩の花(芽子花)。いまだ飽かなくに(いまだあかなくに=未猒尓)。
2016-0528-man2117
万葉短歌2117 娘子らに1948
娘子らに 行き逢ひ早稲を 刈る時に
なりにけらしも 萩の花咲く ○
1948 万葉短歌2117 ShuE532 2016-0528-man2117
□をとめらに ゆきあひわせを かるときに
なりにけらしも はぎのはなさく
○=未詳。
【編者注】「詠花」(2094~2127、34首)の第24首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第122首。
【訓注】娘子ら(をとめら=■嬬等[■=(偏)女+(旁)感])。行き逢ひの早稲(ゆきあひのわせ=行相乃早稲)。[下記注]。萩の花咲く(はぎのはなさく=芽子花咲)。
【編者注-ゆきあひ】地名としては、09-1752射行相乃坂に同じく、未詳。逢会の意では、04-0546(長歌)去相、12-2946行相、14-3540伊由伎安比。
2016-0527-man2116
万葉短歌2116 白露に1947
白露に 争ひかねて 咲ける萩
散らば惜しけむ 雨な降りそね ○
1947 万葉短歌2116 ShuE532 2016-0527-man2116
□しらつゆに あらそひかねて さけるはぎ
ちらばをしけむ あめなふりそね
○=未詳。
【編者注】「詠花」(2094~2127、34首)の第23首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第121首。
【訓注】争ひ(荒争)。咲ける萩(さけるはぎ=咲芽子)。
2016-0526-man2115
万葉短歌2115 手に取れば1946
手に取れば 袖さへにほふ をみなへし
この白露に 散らまく惜しも ○
1946 万葉短歌2115 ShuE528 2016-0526-man2115
□てにとれば そでさへにほふ をみなへし
このしらつゆに ちらまくをしも
○=未詳。
【編者注】「詠花」(2094~2127、34首)の第22首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第120首。
【原文】10-2115 手取者 袖并丹覆 美人部師 此白露尓 散巻惜 作者未詳
2016-0525-man2114
万葉短歌2114 我がやどに1945
我がやどに 植ゑ生ほしたる 秋萩を
誰れか標刺す 我れに知らえず ○
1945 万葉短歌2114 ShuE528 2016-0525-man2114
□わがやどに うゑおほしたる あきはぎを
たれかしめさす われにしらえず
○=未詳。
【編者注】「詠花」(2094~2127、34首)の第21首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第119首。
【訓注】我がやど(わがやど=吾屋外)。植ゑ生ほしたる(うゑおほしたる=殖生有)。秋萩(あきはぎ=秋芽子)。標(しめ=標)。
2016-0524-man2113
万葉短歌2113 手寸十名相1944
手寸十名相 植ゑしくしるく 出で見れば
やどの初萩 咲きにけるかも ○
1944 万葉短歌2113 ShuE528 2016-0524-man2113
□■■■■■ うゑしくしるく いでみれば
やどのはつはぎ さきにけるかも
○=未詳。
【編者注】「詠花」(2094~2127、34首)の第20首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第118首。
【訓注】手寸十名相(■■■■■[訓未詳、下記注])。やどの初萩(やどのはつはぎ=屋前之早芽子)。
【依拠本注-手寸十名相(要旨)】テモスマニ、タキソナヘ、タキソナヒの訓各説、いずれも無理。
2016-0523-man2112
万葉短歌2112 我がやどに1943
我がやどに 咲ける秋萩 常ならば
我が待つ人に 見せましものを ○
1943 万葉短歌2112 ShuE528 2016-0523-man2112
□わがやどに さけるあきはぎ つねならば
あがまつひとに みせましものを
○=未詳。
【編者注】「詠花」(2094~2127、34首)の第19首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第117首。
【訓注】我がやど(わがやど=吾屋前)。咲ける秋萩(さけるあきはぎ=開有秋芽子)。我が待つ人(あがまつひと=我待人)。まし(猿)[依拠本注=「猿」は猿(さる)の古語「まし」を借りたもの]。
2016-0522-man2111
万葉短歌2111 玉梓の1942
玉梓の 君が使の 手折り来る
この秋萩は 見れど飽かぬかも ○
1942 万葉短歌2111 ShuE528 2016-0522-man2111
□たまづさの きみがつかひの たおりくる
このあきはぎは みれどあかぬかも
○=未詳。
【編者注】「詠花」(2094~2127、34首)の第18首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第116首。
【原文】10-2111 玉梓 公之使乃 手折来有 此秋芽子者 雖見不飽鹿裳 作者未詳
2016-0521-man2110
万葉短歌2110 人皆は1941
人皆は 萩を秋と言ふ よし我れは
尾花が末を 秋とは言はむ ○
1941 万葉短歌2110 ShuE524 2016-0521-man2110
□ひとみなは はぎをあきといふ よしわれは
をばながすゑを あきとはいはむ
○=未詳。
【編者注】「詠花」(2094~2127、34首)の第17首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第115首。
【訓注】萩(はぎ=芽子)。よし我れは(よしわれは=縦吾等者)[10-2001吾等(=われ)。下記注]。尾花が末(をばながすゑ=乎花之末)[下記注]。
【依拠本注-よし我れは】「よし」は放任・許容の意を表わす副詞。原文「縦」は許す意。「我れ」の原文「吾等」はその場の人びとを代表する気持を示す。宴歌と見なされるゆえん。
【依拠本注-尾花が末(要旨)】08-1577歌同様、尾花なのでウレ(狭い末端)訓ではなくスヱ(広い末端)訓。憶良の秋七草歌08-1538は、萩が第一、尾花が第二。
2016-0520-man2109
万葉短歌2109 我がやどの1940
我がやどの 萩の末長し 秋風の
吹きなむ時に 咲かむと思ひて ○
1940 万葉短歌2109 ShuE524 2016-0520-man2109
□わがやどの はぎのうれながし あきかぜの
ふきなむときに さかむとおもひて
○=未詳。
【編者注】「詠花」(2094~2127、34首)の第16首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第114首。
【訓注】我がやど(わがやど=我屋前)。萩の末(はぎのうれ=芽子之若末)。咲かむと(さかむと=将開跡)。
2016-0519-man2108
万葉短歌2108 秋風は1939
秋風は 疾く疾く吹き来 萩の花
散らまく惜しみ 競ひ立つ見む ○
1939 万葉短歌2108 ShuE524 2016-0519-man2108
□あきかぜは とくとくふきこ はぎのはな
ちらまくをしみ きそひたつみむ
○=未詳。
【編者注】「詠花」(2094~2127、34首)の第15首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第113首。
【訓注】疾く疾く(とくとく=急々)。萩の花(はぎのはな=芽子花)。散らまく(ちらまく=落巻)。競ひ立つ(きそひたつ=競立)。
2016-0518-man2107
万葉短歌2107 ことさらに1938
ことさらに 衣は摺らじ をみなへし
佐紀野の萩に にほひて居らむ ○
1938 万葉短歌2107 ShuE524 2016-0518-man2107
□ことさらに ころもはすらじ をみなへし
さきののはぎに にほひてをらむ
○=未詳。
【編者注】「詠花」(2094~2127、34首)の第14首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第112首。
【訓注】ことさらに(事更尓)。をみなへし(佳人部為)[下記注]。佐紀野の萩(さきののはぎ=咲野之芽子)[平城京北辺。10-1887佐紀山]。にほひて居らむ(にほひてをらむ=丹穂日而将居)。
【編者注-をみなへし】対応原文の出現個所は、04-0765娘子部四、07-1346姫押、08-1530娘部思、-1534娘部志、-1538姫部志、10-1905姫部思、-2107佳人部為、-2115美人部師、-2279娘部四、17-3943乎美奈敝之、-3944乎美奈敝之、-3951乎美奈敝之、20-4297乎美奈弊之、-4316乎美奈弊之。
2016-0517-man2106
万葉短歌2106 さ額田の1937
さ額田の 野辺の秋萩 時なれば
今盛りなり 折りてかざさむ ○
1937 万葉短歌2106 ShuE524 2016-0517-man2106
□さぬかたの のへのあきはぎ ときなれば
いまさかりなり をりてかざさむ
○=未詳。
【編者注】「詠花」(2094~2127、34首)の第13首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第111首。
【訓注】さ額田(さぬかた=沙額田)[奈良県大和郡山市額田部(ぬかたべ)辺?]。野辺の秋萩(のへのあきはぎ=野辺乃秋芽子)。