万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

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2019年07月31日 | 万葉短歌

2010-1101-man0000
万葉短歌0000 開肇献詠

訪ぬれば いづれか見ゆる ことなれば
さまよひ入らむ よろづ葉の森  悠山人

0000     万葉短歌0000 ShuA000 2010-1101-man0000

たづぬれば いづれかみゆる ことなれば
 さまよひいらむ よろづはのもり
悠山人(ゆうさんじん)。

      =万葉短歌 開肇献詠=

【2010年11月01日開設から】3,***日(2019年07月31日)。
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万葉短歌3279 葦垣の3060

2019年07月30日 | 万葉短歌

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万葉短歌3279 葦垣の3060

葦垣の 末かき別けて 君越ゆと
人にな告げそ 事はたな知れ  〇

3060     万葉短歌3279 ShuG132 2019-0730-man3279

あしかきの すゑかきわけて きみこゆと
  ひとになつげそ ことはたなしれ
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3248-3304、57首)の第32首。女。3278番歌(長歌)への反歌。左注に、「右二首」。
【訓注】葦垣(あしかき)。末(すゑ)[下記注]。事はたな知れ(ことはたなしれ=事者棚知)。たな(棚)[「すっかり」の意の形状言」]。
【依拠本注-すゑ・うれ】「末(すゑ)」は端の方。「本」の対。対して「末(うれ)」は柔らかいものの末端をいう。


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万葉短歌3277 寐も寝ずに3059

2019年07月29日 | 万葉短歌

2019-0729-man3277
万葉短歌3277 寐も寝ずに3059

寐も寝ずに 我が思ふ君は いづくへに
今夜誰れとか 待てど来まさぬ  〇

3059     万葉短歌3277 ShuG128 2019-0729-man3277

いもねずに あがおもふきみは いづくへに
  こよひたれとか まてどきまさぬ
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3248-3304、57首)の第30首。女。3276番歌(長歌)への反歌。左注に、「右二首」。
【訓注】寐も寝ずに(いもねずに=眠不睡)。我が思ふ君(あがおもふきみ=吾思君)。
【参考-3276末尾】(原文)足日木能 山従出 月待跡 人者云而 君待吾乎  作者未詳(女)
  (読下し)あしひきの 山より出づる 月待つと 人には言ひて 君待つ我れを


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万葉短歌3275 ひとり寝る3058

2019年07月28日 | 万葉短歌

2019-0728-man3275
万葉短歌3275 ひとり寝る3058

ひとり寝る 夜を数へむと 思へども
恋の繁きに 心どもなし  〇

3058     万葉短歌3275 ShuG125 2019-0728-man3275

ひとりぬる よをかぞへむと おもへども
  こひのしげきに こころどもなし
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3248-3304、57首)の第28首。女。3274番歌(長歌)への反歌。左注に、「右二首」。
【編者注-心ど】こころど(情利)[「心の鋭さ、気力」]。03-0457君師不座者 心神毛奈思(きみしまさねば こころどもなし)、-0471山隠都礼 情神毛奈思(やまがくしつれ こころどもなし)、ほか。
【原文】13-3275  一眠 夜笇跡 雖思 恋茂二 情利文梨  作者未詳


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万葉短歌3273 二つなき3057

2019年07月27日 | 万葉短歌

2019-0727-man3273
万葉短歌3273 二つなき3057

二つなき 恋をしすれば 常の帯を
三重結ぶべく 我が身はなりぬ  〇

3057     万葉短歌3273 ShuG121 2019-0727-man3273

ふたつなき こひをしすれば つねのおびを
  みへむすぶべく あがみはなりぬ
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3248-3304、57首)の第26首。男。3272番歌(長歌)への反歌。左注に、「右二首」。
【訓注】二つなき(ふたつなき=二無)。我が身(あがみ=我身)。


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万葉短歌3271 我が心3056

2019年07月26日 | 万葉短歌

2019-0726-man3271
万葉短歌3271 我が心3056

我が心 焼くも我れなり はしきやし
君に恋ふるも 我が心から  〇

3056     万葉短歌3271 ShuG117 2019-0726-man3271

わがこころ やくもわれなり はしきやし
  きみにこふるも わがこころから
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3248-3304、57首)の第24首。女。3270番歌(長歌)への反歌。左注に、「右二首」。
【原文】13-3271  我情 焼毛吾有 愛八師 君尓恋毛 我之心柄  作者未詳
【依拠本注-評価(長歌・反歌)】これは、おそらく、集中で最高におもしろい歌であろう。恋敵とそれを抱いて寝る男の姿の描写は具象性に富み、印象すこぶる鮮明。その姿を思い描いて、鎮まる床のなかでぎしぎし寝返りを打ってもがく自分のありようを戯画化している。・・・笑いの中に痛い涙を託した名作といってよかろう。


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万葉短歌3269 帰りにし3055

2019年07月25日 | 万葉短歌

2019-0725-man3269
万葉短歌3269 帰りにし3055

帰りにし 人を思ふと ぬばたまの
その夜は我れも 寐も寝かねてき  〇

3055     万葉短歌3269 ShuG115 2019-0725-man3269

かへりにし ひとをおもふと ぬばたまの
  そのよはわれも いもねかねてき
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3248-3304、57首)の第22首。女。3268番歌(長歌)への反歌。左注に、「右二首」。
【訓注】帰りにし(かへりにし=還尓之)。人を思ふ(ひとをおもふ=人乎念)。ぬばたまの(野干玉之)。その夜は我れも(そのよはわれも=彼夜者吾毛)。寐も寝かねてき(いもねかねてき=宿毛寐金手寸)。


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万葉短歌3265 世の中を3053

2019年07月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌3265 世の中を3053

世の中を 厭しと思ひて 家出せし
我れや何にか 還りてならむ  〇

3053     万葉短歌3265 ShuG107 2019-0723-man3265

よのなかを うしとおもひて いへでせし
  われやなににか かへりてならむ
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3248-3304、57首)の第18首。男。3263番歌(長歌)への或書反歌。左注に、「右三首」。
【訓注】世の中(よのなか=世間)。厭しと(うしと=倦迹)。家出(いへで)[「出世間」。出家。集中ここだけの用字・用法]。
【編者注-第3263番歌左注】古事記によれば、この歌は木梨軽太子(きなしかるのひつぎのみこ[依拠本訓]、軽皇子とも)の自死の時に作った、という(要旨)。以下は『万葉集事典』の「木梨軽皇子」項(跋)。允恭天皇の子、軽皇子[かるのみこ]は、「同母妹の軽太郎女[かるのおほいらつめ]に姧[たは]けたため、・・捕えられ、伊予湯へ流された。太郎女も後を追い共に自殺した(記)。」


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万葉短歌3264 年渡る3052

2019年07月22日 | 万葉短歌

2019-0722-man3264
万葉短歌3264 年渡る3052

年渡る までにも人は ありといふを
いつの間にぞも 我が恋ひにける  〇

3052     万葉短歌3264 ShuG107 2019-0722-man3264

としわたる までにもひとは ありといふを
  いつのまにぞも あがこひにける
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3248-3304、57首)の第17首。男。3263番歌(長歌)への反歌。
【訓注】我が恋ひにける(あがこひにける=吾恋尓来)。


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万葉短歌3262 瑞垣の3051

2019年07月21日 | 万葉短歌

2019-0721-man3262
万葉短歌3262 瑞垣の3051

瑞垣の 久しき時ゆ 恋すれば
我が帯緩ふ 朝宵ごとに  〇

3051     万葉短歌3262 ShuG102 2019-0721-man3262

みづかきの ひさしきときゆ こひすれば   わがおびゆるふ あさよひごとに
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3248-3304、57首)の第15首。女。3260番歌(長歌)への或本反歌。左注に、「右三首」。
【訓注】瑞垣の(みづかきの=楉垣)[「常緑樹の垣」。出現は3か所。04-0501水垣之(みづかきの)、11-2415水垣乃(みづかきの)]。我が帯(わがおび=吾帯)。緩ふ(ゆるふ=緩)[17-4015由流布許等奈久(ゆるふことなく)。のちに「ゆる(緩・弛)」ぶ〔『詳説古語辞典』〕]。


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万葉短歌3261 思ひ遣る3050

2019年07月20日 | 万葉短歌

2019-0720-man3261
万葉短歌3261 思ひ遣る3050

思ひ遣る すべのたづきも 今はなし
君に逢はずて 年の経ゆけば  〇

3050     万葉短歌3261 ShuG102 2019-0720-man3261

おもひやる すべのたづきも いまはなし
  きみひあはずて としのへゆけば
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3248-3304、57首)の第14首。女。3260番歌(長歌)への反歌。左注(要旨)に、「君に逢はず」ではなく「妹(いも)に逢はず」と言うべし[下記注]。
【訓注】すべのたづき(為便乃田付)[01-005(長歌)思遣 鶴寸乎白土(おもひやる たづきをしらに)、04-0619(長歌)雖念 田付乎白二(おもへども たづきをしらに)、など]。
【編者注-性別論】長歌(3260)を男歌、反歌(3261)、或本反歌(3262)を女歌とする原作者に、巻13編者が疑問を左注にしている。この状況は初出。3284、85にも再出するが、詳細は依拠本注参照。


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万葉短歌3259 かくのみし3049

2019年07月19日 | 万葉短歌

2019-0719-man3259
万葉短歌3259 かくのみし3049

かくのみし 相思はずあらば 天雲の
外にぞ君は あるべくありける  〇

3049     万葉短歌3259 ShuG099 2019-0719-man3259

かくのみし あひおもはずあらば あまくもの
  よそにぞきみは あるべくありける
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3248-3304、57首)の第12首。女。3258番歌(長歌)への反歌。左注に、「右二首」。
【訓注】かくのみし(如是耳師)。天雲(あまくも)。外にぞ(よそにぞ=外衣)。あるべくありける(可有々来)。


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万葉短歌3257 直に来ず3048

2019年07月18日 | 万葉短歌

2019-0718-man3257
万葉短歌3257 直に来ず3048

直に来ず こゆ巨勢道から 石橋踏み
なづみぞ我が来し 恋ひてすべなみ  

3048     万葉短歌3257 ShuG095 2019-0718-man3257

ただにこず こゆこせぢから いしばしふみ
  なづみぞわがこし こひてすべなみ
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3248-3304、57首)の第10首。男。3255番歌(長歌)への第二反歌。左注(読下し)に、「或本には、この歌一首をもちて、<紀伊(き)の国の 浜に寄るといふ 鰒玉(あはびたま) 拾(ひり)ひにと言ひて 行きし君 いつ来まさむ>の歌[13-3318(長歌)]の反歌[3320]となす。具(つまび)らかには下に見ゆ。ただし、古本[巻十三原本]によりてまた重ねてここに載す。右の三首。」
【訓注】こゆ(自此)。巨勢道(こせぢ)[「奈良県御所(ごせ)市の東端。」 01-0050(長歌)依巨勢道従 我国者(よしこせぢより わがくには)、13-3257直不来 自此巨勢道柄(ただにこず こゆこせぢから)、-3320直不徃 此従巨勢道柄(ただにゆかず こゆこせぢから)]。


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万葉短歌3256 しくしくに3047

2019年07月17日 | 万葉短歌

2019-0717-man3256
万葉短歌3256 しくしくに3047

しくしくに 思はず人は あるらめど
しましくも我は 忘らえぬかも  〇

3047     万葉短歌3256 ShuG095 2019-0717-man3256

しくしくに おもはずひとは あるらめど
  しましくもあは わすらえぬかも
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3248-3304、57首)の第9首。男。3255番歌(長歌)への第一反歌。
【訓注】しくしくに(数々丹)。人は(ひとは=人叵)[用字「叵」の出現は、ここと05-0892(長歌)の2回だけ。下記注]。しましくも(蹔文)[10-2046蹔(しましくは)、11-2397蹔(しましくも)、-2423蹔(しましくも)、など]。我は(あは=吾者)。
【編者注-叵】ハ/難(かた)い、すこぶる(頗)。異体字=尀、頗。拼音=po 3。(『漢典』ほか参照)


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万葉短歌3254 磯城島の3046

2019年07月16日 | 万葉短歌

2019-0716-man3254
万葉短歌3254 磯城島の3046

磯城島の 大和の国は 言霊の
助くる国ぞ ま幸くありこそ  柿本人麻呂

3046     万葉短歌3254 ShuG087 2019-0716-man3254

しきしまの やまとのくには ことだまの
  たすくるくにぞ まさきくありこそ
〇柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。
【編者注】相聞(3248-3304、57首)の第7首。3253番歌(長歌、題詞「柿本朝臣人麻呂歌集歌曰」)への反歌。左注に、「右五首」。
【訓注】磯城島の(しきしまの=志貴島)。大和の国(やまとのくに=倭国)。言霊(ことだま=事霊)。
【編者注-憶良との関係、言霊】3053、54の二作品の成立は、701(大宝元)年の遣唐使派遣と関係が深い。餞宴に使節団員の山上憶良、好去好来を祈る人麻呂が同席した。詠まれた言霊と合わせて、依拠本には成立事情が詳述されている。


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