万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

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2016年08月30日 | 万葉短歌

2010-1101-man0000
万葉短歌0000 開肇献詠
 
訪ぬれば いづれか見ゆる ことなれば
さまよひ入らむ よろづ葉の森  悠山人
 
0000     万葉短歌0000 ShuA000 2010-1101-man0000
 
たづぬれば いづれかみゆる ことなれば
 さまよひいらむ よろづはのもり
悠山人(ゆうさんじん)。
 
    =万葉短歌 開肇献詠=
 
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万葉短歌2209 秋萩の2040

2016年08月30日 | 万葉短歌

2016-0830-man2209
万葉短歌2209 秋萩の2040

秋萩の 下葉の黄葉 花に継ぎ
時過ぎ行かば 後恋ひむかも  

2040     万葉短歌2209 ShuE607 2016-0830-man2209

あきはぎの したばのもみち はなにつぎ
 ときすぎゆかば のちこひむかも
=未詳。
【編者注】「詠黄葉」(10-2178~2218、四十一首)の第32首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第214首。
【原文】10-2209  秋芽子之 下葉乃黄葉 於花継 時過去者 後将恋鴨  作者未詳


万葉短歌2208 雁がねの2039

2016年08月29日 | 万葉短歌

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万葉短歌2208 雁がねの2039

雁がねの 寒く鳴きしゆ 水茎の
岡の葛葉は 色づきにけり  

2039     万葉短歌2208 ShuE607 2016-0829-man2208

かりがねの さむくなきしゆ みづくきの
 をかのくずはは いろづきにけり
=未詳。
【編者注】「詠黄葉」(10-2178~2218、四十一首)の第31首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第213首。
【訓注】雁がね(かりがね=鴈鳴)。岡の葛葉は(をかのくずはは=岡乃葛葉者)。


万葉短歌2207 我がやどの2038

2016年08月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌2207 我がやどの2038

我がやどの 浅茅色づく 吉隠の
夏身の上に しぐれ降るらし  

2038     万葉短歌2207 ShuE607 2016-0828-man2207

わがやどの あさぢいろづく よなばりの
 なつみのうへに しぐれふるらし
=未詳。
【編者注】「詠黄葉」(10-2178~2218、四十一首)の第30首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第212首。
【訓注】我がやど(わがやど=吾屋戸)。吉隠(よなばり=吉名張)[10-2190参照]。しぐれ降るらし(しぐれふるらし=四具礼零疑)。


万葉短歌2206 まそ鏡2037

2016年08月27日 | 万葉短歌

2016-0827-man2206
万葉短歌2206 まそ鏡2037

まそ鏡 南淵山は 今日もかも
白露置きて 黄葉散るらむ  

2037     万葉短歌2206 ShuE604 2016-0827-man2206

まそかがみ みなぶちやまは けふもかも
 しらつゆおきて もみちちるらむ
=未詳。
【編者注】「詠黄葉」(10-2178~2218、四十一首)の第29首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第211首。
【訓注】まそ鏡(まそかがみ=真十鏡)。南淵山(みなぶちやま=見名淵山)[飛鳥川上流所在。明日香村冬野から稲淵辺。07-1330南淵之(みなぶちの)、09-1709南淵山之(みなぶちやまの)、10-2206見名淵山者(みなぶちやまは)]。黄葉(もみち)。


万葉短歌2205 秋萩の2036

2016年08月26日 | 万葉短歌

2016-0826-man2205
万葉短歌2205 秋萩の2036

秋萩の 下葉もみちぬ あらたまの
月の経ぬれば 風をいたみかも  

2036     万葉短歌2205 ShuE604 2016-0826-man2205

あきはぎの したばもみちぬ あらたまの
 つきのへぬれば かぜをいたみかも
=未詳。
【編者注】「詠黄葉」(10-2178~2218、四十一首)の第28首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第210首。
【訓注】秋萩(あきはぎ=秋芽子)。もみちぬ(赤)。あらたまの(荒玉乃)。経ぬれば(へぬれば=歴去者)。


万葉短歌2204 秋風の2035

2016年08月25日 | 万葉短歌

2016-0825-man2204
万葉短歌2204 秋風の2035

秋風の 日に異に吹けば 露を重み
萩の下葉は 色づきにけり  

2035     万葉短歌2204 ShuE604 2016-0825-man2204

あきかぜの ひにけにふけば つゆをおもみ
 はぎのしたばは いろづきにけり
=未詳。
【編者注】「詠黄葉」(10-2178~2218、四十一首)の第27首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第209首。
【訓注】日に異に(ひにけに=日異)。萩(はぎ=芽子)。


万葉短歌2203 里ゆ異に2034

2016年08月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌2203 里ゆ異に2034

里ゆ異に 霜は置くらし 高松の
野山づかさの 色づく見れば  

2034     万葉短歌2203 ShuE604 2016-0824-man2203

さとゆけに しもはおくらし たかまつの
 のやまづかさの いろづくみれば
=未詳。
【編者注】「詠黄葉」(10-2178~2218、四十一首)の第26首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第208首。
【訓注】里ゆ異に(さとゆけに=里異)。高松の(たかまつの=高松)[10-2191参照]。野山づかさ(のやまづかさ=野山司)[<「つかさ」は小高い所。> 04-0529涯之官能(きしのつかさの)]。


万葉短歌2202 黄葉する2033

2016年08月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌2202 黄葉する2033

黄葉する 時になるらし 月人の
桂の枝の 色づく見れば  

2033     万葉短歌2202 ShuE604 2016-0823-man2202

もみちする ときになるらし つきひとの
 かつらのえだの いろづくみれば
=未詳。
【編者注】「詠黄葉」(10-2178~2218、四十一首)の第25首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第207首。
【訓注】黄葉(もみち)。月人の(つきひとの=月人)。桂の枝(かつらのえだ=楓枝)。


万葉短歌2201 妹がりと2032

2016年08月22日 | 万葉短歌

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万葉短歌2201 妹がりと2032

妹がりと 馬に鞍置きて 生駒山
打ち越え来れば 黄葉散りつつ  

2032     万葉短歌2201 ShuE602 2016-0822-man2201

いもがりと うまにくらおきて いこまやま
 うちこえくれば もみちちりつつ
=未詳。
【編者注】「詠黄葉」(10-2178~2218、四十一首)の第24首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第206首。
【訓注】妹がり(いもがり=妹許)。生駒山(いこまやま=射駒山)[奈良県(生駒市)・大阪府(東大阪市)の府県境界に所在]。黄葉(もみち=紅葉)[原文に「紅葉」使用はこの一例だけ]。


万葉短歌2200 九月の2031

2016年08月21日 | 万葉短歌

2016-0821-man2200
万葉短歌2200 九月の2031

九月の 白露負ひて あしひきの
山のもみたむ 見まくしもよし  

2031     万葉短歌2200 ShuE602 2016-0821-man2200

ながつきの しらつゆおひて あしひきの
 やまのもみたむ みまくしもよし
=未詳。
【編者注】「詠黄葉」(10-2178~2218、四十一首)の第23首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第205首。
【訓注】九月の(ながつきの=九月)。あしひきの(足日木乃)。もみたむ(将黄変)。


万葉短歌2199 物思ふと2030

2016年08月20日 | 万葉短歌

2016-0820-man2199
万葉短歌2199 物思ふと2030

物思ふと 隠らひ居りて 今日見れば
春日の山は 色づきにけり  

2030     万葉短歌2199 ShuE602 2016-0820-man2199

ものもふと こもらひをりて けふみれば
 かすがのやまは いろづきにけり
=未詳。
【編者注】「詠黄葉」(10-2178~2218、四十一首)の第22首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第204首。
【訓注】物思ふと(ものもふと=物念)。隠らひ居りて(こもらひをりて=隠座而)。春日の山(かすがのやま=春日山)。


万葉短歌2198 風吹けば2029

2016年08月19日 | 万葉短歌

2016-0819-man2198
万葉短歌2198 風吹けば2029

風吹けば 黄葉散りつつ すくなくも
吾の松原 清くあらなくに  

2029     万葉短歌2198 ShuE599 2016-0819-man2198

かぜふけば もみちちりつつ すくなくも
 あがのまつばら きよくあらなくに
=未詳。
【編者注】「詠黄葉」(10-2178~2218、四十一首)の第21首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第203首。
【訓注】黄葉(もみち)。吾の松原(あがのまつばら=吾松原)[三重県三重郡南部から四日市市付近の海浜? 06-1030吾乃松原(あがのまつばら)]。


万葉短歌2197 いちしろく2028

2016年08月18日 | 万葉短歌

2016-0818-man2197
万葉短歌2197 いちしろく2028

いちしろく しぐれの雨は 降らなくに
大城の山は 色づきにけり  

2028     万葉短歌2197 ShuE599 2016-0818-man2197

いちしろく しぐれのあめは ふらなくに
 おほきのやまは いろづきにけり
=未詳。
【編者注】「詠黄葉」(10-2178~2218、四十一首)の第20首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第202首。脚注に(要旨)、筑前国御笠(みかさ)郡大野山に大城(おほき[という城])がある、と。
【訓注】いちしろく(灼然)[ひときわ、きわだって]。しぐれの雨(しぐれのあめ=四具礼乃雨)。大城(おほき)[脚注と下記注]。
【依拠本注-大城(おほき)】福岡県大野城[(おおのじょう)]市・糟屋郡宇美町・太宰府市にまたがる大城山(…)。…山頂に…大野城(おおのき)が築かれた。


万葉短歌2196 しぐれの雨2027

2016年08月17日 | 万葉短歌

2016-0817-man2196
万葉短歌2196 しぐれの雨2027

しぐれの雨 間なくし降れば 真木の葉も
争ひかねて 色づきにけり  

2027     万葉短歌2196 ShuE599 2016-0817-man2196

しぐれのあめ まなくしふれば まきのはも
 あらそひかねて いろづきにけり
=未詳。
【編者注】「詠黄葉」(10-2178~2218、四十一首)の第19首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第201首。
【訓注】しぐれの雨(しぐれのあめ=四具礼能雨)。降れば(ふれば=霊者)。真木(まき)[下記注]。争ひかねて(あらそひかねて=争不勝而)。
【依拠本注-真木】杉、桧の類。常緑樹だが、秋に赤褐色を帯びるものが多い。とくに、桧にその類が目立つ。