万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

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2019年03月30日 | 万葉短歌

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万葉短歌0000 開肇献詠
 
訪ぬれば いづれか見ゆる ことなれば
さまよひ入らむ よろづ葉の森  悠山人
 
0000     万葉短歌0000 ShuA000 2010-1101-man0000
 
たづぬれば いづれかみゆる ことなれば
 さまよひいらむ よろづはのもり
悠山人(ゆうさんじん)。
 
    =万葉短歌 開肇献詠=

【2010年11月01日開設から】3,070日(2019年03月30日)。
【アクセス数】2019年03月26日の GooBlog 編集画面全面改新により、以後検出不可。


万葉短歌3128 我妹子を2940

2019年03月30日 | 万葉短歌

2019-0330-man3128
万葉短歌3128 我妹子を2940

我妹子を 夢に見え来と 大和道の
渡り瀬ごとに 手向けぞ我がする  

2940     万葉短歌3128 ShuF716 2019-0330-man3128

わぎもこを いめにみえこと やまとぢの
 わたりぜごとに たむけぞわがする
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】羈旅発思(3127-3179、53首)の第2首。男。3130 に左注。
【訓注】夢に見え来と(いめにみえこと=夢見来)。大和道の(やまとぢの=倭路)。渡り瀬(わたりぜ=渡瀬)。
【2010年11月01日開設から】3,070日(2019年03月30日)。
【アクセス数】2019年03月26日の GooBlog 編集画面全面改新により、以後検出不可。


万葉短歌3127 度会の2939

2019年03月29日 | 万葉短歌

*** 万葉集 巻12 羈旅発思の部(3127-3179、53首) 始 ***

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万葉短歌3127 度会の2939

度会の 大川の辺の 若久木
我が久ならば 妹恋ひむかも  

2939     万葉短歌3127 ShuF715 2019-0329-man3127

わたらひの おほかはのへの わかひさぎ
  わがひさならば いもこひむかも
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】羈旅発思(3127-3179、53首)の第1首。男。3130 に左注。
【訓注】度会の大川(わたらひの おほかは=度会 大川)[三重県伊勢市の宮川か五十鈴川]。若久木(わかひさぎ=若歴木)[「<久木>は水辺に多いきささげか」]。


万葉短歌3126 巻向の2938

2019年03月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌3126 巻向の2938

巻向の 穴師の山に 雲居つつ
雨は降れども 濡れつつぞ来し  

2938     万葉短歌3126 ShuF713 2019-0328-man3126

まきむくの あなしのやまに くもゐつつ
  あめはふれども ぬれつつぞこし
=出典未詳
【編者注】問答歌(3101-3126、26首)の第26首。男。左注に「右二首」。
【訓注】巻向の穴師の山(まきむくの あなしのやま=纒向之 病足乃山)[奈良県桜井市穴師(三輪山北)]。濡れつつぞ来し(ぬれつつぞこし=所沾乍焉来)。

*** 万葉集 巻12 問答歌の部(3101-3126、26首) 終 ***


万葉短歌3125 ひさかたの2937

2019年03月27日 | 万葉短歌

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万葉短歌3125 ひさかたの2937

ひさかたの 雨の降る日を 我が門に
蓑笠着ずて 来る人や誰れ  

2937     万葉短歌3125 ShuF713 2019-0327-man3125

ひさかたの あめのふるひを わがかどに
  みのかさきずて けるひとやたれ
=出典未詳
【編者注】問答歌(3101-3126、26首)の第25首。女。
【訓注】ひさかたの(久堅乃)。雨の降る日(あめのふるひ=雨零日)。蓑笠着ずて(みのかさきずて=笠不蒙而)[:(冠)艹(脚)衣。『漢典』にない]。来る人(けるひと=来有人)[下記注]。
【編者注-来る(ける)】03-0382(長歌)来煎(けり)、-0383来有(けり)、06-1028来流(ける)、-1034来流、10-2111来有。


万葉短歌3124 雨も降る2936

2019年03月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌3124 雨も降る2936

雨も降る 夜も更けにけり 今さらに
君去なめやも 紐解き設けな  

2936     万葉短歌3124 ShuF711 2019-0326-man3124

あめもふる よもふけにけり いまさらに
  きみいなめやも ひもときまけな
=出典未詳
【編者注】問答歌(3101-3126、26首)の第24首。女。左注に「右二首」。
【訓注】夜も更けにけり(よもふけにけり=夜毛更深利)。今さらに(いまさらに=今更)。君去なめやも(きみいなめやも=君将行哉)。設けな(まけな=設名)[08-1518紐解設奈(ひもときまけな)]。


万葉短歌3123 ただひとり2935

2019年03月25日 | 万葉短歌

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万葉短歌3123 ただひとり2935

ただひとり 寝れど寝かねて 白栲の
袖を笠に着 濡れつつぞ来し  

2935     万葉短歌3123 ShuF711 2019-0325-man3123

ただひとり ぬれどねかねて しろたへの
  そでをかさにき ぬれつつぞこし
=出典未詳
【編者注】問答歌(3101-3126、26首)の第23首。男。
【訓注】ただひとり(直独)。寝れど寝かねて(ぬれどねかねて=宿杼宿不得而)。白栲の(しろたへの=白細)。濡れつつぞ来し(ぬれつつぞこし=沾乍曽来)。


万葉短歌3122 心なき2934

2019年03月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌3122 心なき2934

心なき 雨にもあるか 人目守り
乏しき妹に 今日だに逢はむを  

2934     万葉短歌3122 ShuF709 2019-0324-man3122

こころなき あめにもあるか ひとめもり
  ともしきいもに けふだにあはむを
=出典未詳。
【編者注】問答歌(3101-3126、26首)の第22首。男。左注に「右二首」。
【訓注】心なき(こころなき=無心)。人目守り(ひとめもり=人目守)。乏しき妹(ともしきいも=乏妹)。


万葉短歌3121 我が背子が2933

2019年03月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌3121 我が背子が2933

我が背子が 使を待つと 笠も着ず
出でつつぞ見し 雨の降らくに  

2933     万葉短歌3121 ShuF709 2019-0323-man3121

わがせこが つかひをまつと かさもきず
  いでつつぞみし あめのふらくに
=出典未詳。
【編者注】問答歌(3101-3126、26首)の第21首。女。
【訓注】我が背子(わがせこ=吾勢子)。雨の降らくに(あめのふらくに=雨零尓)。


万葉短歌3120 今さらに2932

2019年03月22日 | 万葉短歌

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万葉短歌3120 今さらに2932

今さらに 寝めや我が背子 新夜の
一夜もおちず 夢に見えこそ  

2932     万葉短歌3120 ShuF706 2019-0322-man3120

いまさらに ねめやわがせこ あらたよの
  ひとよもおちず いめにみえこそ
=出典未詳。
【編者注】問答歌(3101-3126、26首)の第20首。女。左注に「右二首」。
【訓注】今さらに(いまさらに=今更)。我が(わが=我)。新夜(あらたよ=荒田夜)。一夜もおちず(ひとよもおちず=全夜毛不落)。夢に見えこそ(いめにみえこそ=夢所見欲)。


万葉短歌3119 明日よりは2931

2019年03月21日 | 万葉短歌

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万葉短歌3119 明日よりは2931

明日よりは 恋ひつつ行かむ 今夜だに
早く宵より 紐解け我妹  

2931     万葉短歌3119 ShuF706 2019-0321-man3119

あすよりは こひつつゆかむ こよひだに
  はやくよひより ひもとけわぎも
=出典未詳。
【編者注】問答歌(3101-3126、26首)の第19首。男。
【訓注】今夜だに(こよひだに=今夕弾)。早く宵より(はやくよひより=速初夜従)。


万葉短歌3118 門立てて2930

2019年03月20日 | 万葉短歌

2019-0320-man3118
万葉短歌3118 門立てて2930

門立てて 戸は閉したれど 盗人の
穿りし穴より 入りて見えけむ  

2930     万葉短歌3118 ShuF705 2019-0320-man3118

かどたてて とはさしたれど ぬすびとの
  ほりしあなより いりてみえけむ
=出典未詳。
【編者注】問答歌(3101-3126、26首)の第18首。女。左注に「右二首」。
【訓注】戸は閉したれど(とはさしたれど=戸者雖闔)[前歌参照]。盗人(ぬすびと)。穿りし穴(ほりしあな=穿穴)。


万葉短歌3117 門立てて2929

2019年03月19日 | 万葉短歌

2019-0319-man3117
万葉短歌3117 門立てて2929

門立てて 戸も閉してあるを いづくゆか
妹が入り来て 夢に見えつる  

2929     万葉短歌3117 ShuF704 2019-0319-man3117

かどたてて ともさしてあるを いづくゆか
  いもがいりきて いめにみえつる
=出典未詳。
【編者注】問答歌(3101-3126、26首)の第17首。男。
【訓注】閉して(さして=閇而)[下記注]。いづくゆか(何処従鹿)。
【編者注-閉・閇・闔】いずれも同義、「閉じる、閉める」。集中での用字は、「閉」なし、「閇」多数、「闔」1例。現代中国音は、閉 bi4・閇 bi4・闔 he2。(『漢典』)


万葉短歌3116 我がゆゑに2928

2019年03月18日 | 万葉短歌

2019-0318-man3116
万葉短歌3116 我がゆゑに2928

我がゆゑに いたくなわびそ 後つひに
逢はじと言ひし こともあらなくに  

2928     万葉短歌3116 ShuF703 2019-0318-man3116

わがゆゑに いたくなわびそ のちつひに
  あはじといひし こともあらなくに
=出典未詳。
【編者注】問答歌(3101-3126、26首)の第16首。女。左注に「右二首」。
【原文】12- 3116  我故尓 痛勿和備曽 後遂 不相登要之 言毛不有尓  作者未詳


万葉短歌3115 息の緒に2927

2019年03月17日 | 万葉短歌

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万葉短歌3115 息の緒に2927

息の緒に 我が息づきし 妹すらを
人妻なりと 聞けば悲しも  

2927     万葉短歌3115 ShuF703 2019-0317-man3115

いきのをに あがいきづきし いもすらを
  ひとづまなりと きけばかなしも
=出典未詳。
【編者注】問答歌(3101-3126、26首)の第15首。男。
【原文】12- 3115  気緒尓 言気築之 妹尚乎 人妻有跡 聞者悲毛  作者未詳