万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

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2022年03月31日 | 万葉短歌

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万葉短歌0000 開肇献詠

訪ぬれば いづれか見ゆる ことなれば
さまよひ入らむ よろづ葉の森  悠山人
 
0000     万葉短歌0000 ShuA000 2010-1101-man0000
 
□たづぬれば いづれかみゆる ことなれば
  さまよひいらむ よろづはのもり
○悠山人(ゆうさんじん)。
 
    =万葉短歌 開肇献詠=

【2022年04月01日】2010年11月01開設から ****日
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万葉短歌4313 青波に3990

2022年03月30日 | 万葉短歌

2022-0330-man4313
万葉短歌4313 青波に3990

青波に 袖さへ濡れて 漕ぐ舟の
かし振るほとに さ夜更けなむか  大伴家持

3990     万葉短歌4313 ShuJ407 2022-0330-man4313

□あをなみに そでさへぬれて こぐふねの
 かしふるほとに さよふけなむか
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第21首。「七夕歌八首」の第8首。左注に、「右大伴宿祢家持独仰天漢(あまのがはを)作之」。
【訓注】青波(あをなみ=安乎奈美)。かし振るほとに(かしふるほとに=可之布流保刀尓)[「<かし>は舟を繋ぐための杭。…。<振る>は浅瀬にしっかり突き立てるために舟の上から勢いよく振り下(おろ)すこと。…。<ほと>は<ほど>に同じ」。03-0460(長歌)客有間尓(たびなるほとに)、12-3091所遺間尓(おくるるほとに)、など」]。


万葉短歌4312 秋草に3989

2022年03月29日 | 万葉短歌

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万葉短歌4312 秋草に3989

秋草に 置く白露の 飽かずのみ
相見るものを 月をし待たむ  大伴家持

3989     万葉短歌4312 ShuJ407 2022-0329-man4312

□あきくさに おくしらつゆの あかずのみ
 あひみるものを つきをしまたむ
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第20首。「七夕歌八首」の第7首。4313歌左注参照。「第七首は、とくに難解」。
【訓注】置く白露の(おくしらつゆの=於久之良都由能)。月をし待たむ(つきをしまたむ=月乎之麻多牟)[「空行く月ばかりを待ってあの方を待ち受けられないというのか」]。


万葉短歌4311 秋風に3988

2022年03月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌4311 秋風に3988

秋風に 今か今かと 紐解きて
うら待ち居るに 月かたぶきぬ  大伴家持

3988     万葉短歌4311 ShuJ407 2022-0328-man4311

□あきかぜに いまかいまかと ひもときて
 うらまちをるに つきかたぶきぬ
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第19首。「七夕歌八首」の第6首。4313歌左注参照。
【訓注】秋されば(あきされば=安吉佐礼婆)。天の川(あまのがは=安麻能河波)。今か今かと(いまかいまかと=伊麻香伊麻可等)。月かたぶきぬ(つきかたぶきぬ=月可多夫伎奴)。


万葉短歌4310 秋されば3987

2022年03月27日 | 万葉短歌

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万葉短歌4310 秋されば3987

秋されば 霧立ちわたる 天の川
石並置かば 継ぎて見むかも  大伴家持

3987     万葉短歌4310 ShuJ407 2022-0327-man4310

□あきされば きりたちわたる あまのがは
 いしなみおかば つぎてみむかも
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第18首。「七夕歌八首」の第5首。4313歌左注参照。
【訓注】秋されば(あきされば=安吉佐礼婆)。天の川(あまのがは=安麻能河波)。


万葉短歌4309 秋風に3986

2022年03月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌4309 秋風に3986

秋風に 靡く川びの にこ草の
にこよかにしも 思ほゆるかも  大伴家持

3986     万葉短歌4309 ShuJ407 2022-0326-man4309

□あきかぜに なびくかはびの にこぐさの
 にこよかにしも おもほゆるかも
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第17首。「七夕歌八首」の第4首。4313歌左注参照。
【訓注】川び(かはび=可波備)[「<川辺(かはへ)>に同じ」]。にこ草(にこぐさ=尓故具左)[「未詳。柔らかい草の意か」。ほかに、11-2762似兒草、14-3370尓古具佐、16-3874和草、の3か所]。にこよかに(尓古余可尓)[「にこにこと、ほほ笑ましく」]。


万葉短歌4308 初尾花3985

2022年03月25日 | 万葉短歌

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万葉短歌4308 初尾花3985

初尾花 花に見むとし 天の川
隔りにけらし 年の緒長く  大伴家持

3985     万葉短歌4308 ShuJ407 2022-0325-man4308

□はつをばな はなにみむとし あまのがは
 へなりにけらし としのをながく
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第16首。「七夕歌八首」の第3首。4313歌左注参照。
【訓注】初尾花(はつをばな=波都乎婆奈)。天の川(あまのがは=安麻乃可波)。隔り(へなり=弊奈里)[「<隔(へな)る>は隔てになるの意…」」。04-0670山寸隔而(やまきへなりて)、11-2420山隔(やまへなり)、隔有鴨(へなりたるかも)、など]。


万葉短歌4307 秋といへば3984

2022年03月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌4307 秋といへば3984

秋といへば 心ぞ痛き うたて異に
花になそへて 見まく欲りかも  大伴家持

3984     万葉短歌4307 ShuJ406 2022-0324-man4307

□あきといへば こころぞいたき うたてけに
 はなになそへて みまくほりかも
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第15首。「七夕歌八首」の第2首。4313歌左注参照。
【訓注】うたて異に(うたてけに=宇多弖家尓)[「何だか不思議に
…いつもと様子がかわって」]。なそへて(奈蘇倍弖)[ほかに、11-2463何名副(なにになそへて)、20-4451波奈尓奈蘇倍弖(はなになそへて)
]。


万葉短歌4306 初秋風3983

2022年03月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌4306 初秋風3983

初秋風 涼しき夕 解かむとぞ
紐は結びし 妹に逢はむため  大伴家持

3983     万葉短歌4306 ShuJ406 2022-0323-man4306

□はつあきかぜ すずしきゆふへ とかむとぞ
 ひもはむすびし いもにあはむため
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第14首。題詞に、「七夕(しちせきの)歌八首」、その第1首。4313歌左注参照。
【訓注】初秋風(はつあきかぜ=波都秋風)[作者の造語。この語はここだけであるが、「初」の複合語は非常に多く、家持の好んだ語であることが歴然である(依拠本注、要旨)]。


万葉短歌4305 木の暗の3982

2022年03月22日 | 万葉短歌

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万葉短歌4305 木の暗の3982

木の暗の 茂き峰の上を ほととぎす
鳴きて越ゆなり 今し来らしも  大伴家持

3982     万葉短歌4305 ShuJ405 2022-0322-man4305

□このくれの しげきをのへを ほととぎす
 なきてこゆなり いましくらしも
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第13首。題詞に、「詠霍公鳥歌一首」。左注に、「右一首四月大伴宿祢家持作」[「この年の四月五日」、家持は兵部少輔に任ぜられている。一首はおそらく難波に赴任する前、都での詠であろう]。
【訓注】木の暗(このくれ=許乃久礼)。茂き峰の上(しげきをのへ=之気伎乎乃倍)。ほととぎす(保等登芸須)。


万葉短歌4304 山吹の3981

2022年03月21日 | 万葉短歌

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万葉短歌4304 山吹の3981

山吹の 花の盛りに かくのごと
君を見まくは 千年にもがも  大伴家持

3981     万葉短歌4304 ShuJ402 2022-0321-man4304

□やまぶきの はなのさかりに かくのごと
 きみをみまくは ちとせにもがも
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第12首。題詞に、「同月廿五日左大臣橘卿(たちばなの まへつきみ)宴(うたげする)于山田御母之宅(やまだの みおも〔(山田史比売島、日女島。孝謙天皇の乳母)〕が いへにして)歌一首」、左注に「右一首少納言大伴宿祢家持矚時花(ときのはなをみて)作 但未出之間(いださぬまに〔(披露しないうちに)〕)大臣罷(やめて〔(退出して)〕)宴而不挙誦耳(あげうたはなくのみ)」。
【訓注】山吹(やまぶき=夜麻夫伎)。君(きみ=伎美)[「主君…橘諸兄」]。千年(ちとせ=知登世)。


万葉短歌4303 我が背子が3980

2022年03月20日 | 万葉短歌

2022-0320-man4303
万葉短歌4303 我が背子が3980

我が背子が やどの山吹 咲きてあらば
やまず通はむ いや年のはに  大伴家持

3980     万葉短歌4303 ShuJ399 2022-0320-man4303

□わがせこが やどのやまぶき さきてあらば
 やまずかよはむ いやとしのはに
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第11首。「三月十九日家持……歌二首」の第2首、左注に、「右一首長谷攀(よぢ)花提壷(つほ〔(壺酒)〕をとりて)到来(たうらいす)因是(これによりて)大伴宿祢家持作此歌和之(こたふ)」。
【訓注】我が背子(わがせこ=和我勢故)。やどの山吹(やどのやまぶき=夜度乃也麻夫伎)。いや年のはに(いやとしのはに=伊夜登之能波尓)[「いよいよ年ごとに」。19-4168(脚注)毎年謂之等之乃波]。


万葉短歌4302 山吹は3979

2022年03月19日 | 万葉短歌

2022-0319-man4302
万葉短歌4302 山吹は3979

山吹は 撫でつつ生ほさむ ありつつも
君来ましつつ かざしたりけり  置始長谷

3979     万葉短歌4302 ShuJ399 2022-0319-man4302

□やまぶきは なでつつおほさむ ありつつも
 きみきましつつ かざしたりけり
○置始長谷(おきそめの はつせ)=「伝未詳」。「天平十一(739)十頃皇后宮維摩講に仏前唱歌をなす。(『万葉集事典』)」「奈良時代の女性。(『日本人名大辞典』)」。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第10首。題詞に、「〔天平勝宝六年(754)〕三月十九日家持之庄(たどころの)門槻樹(かどの つきのき〔=欅〕の)下宴飲(えんいんする)歌二首」、その第1首。左注に、「右一首置始連(むらじ)長谷」。
【訓注】山吹(やまぶき=夜麻夫伎)。撫でつつ生ほさむ(なでつつおほさむ=奈埿都々於保佐牟)[「<撫づ>はたいせつにいつくしむことの具体的表現。…<生ほす>は…育てる」]。


万葉短歌4301 印南野の3978

2022年03月18日 | 万葉短歌

2022-0318-man4301
万葉短歌4301 印南野の3978

印南野の 赤ら柏は 時はあれど
君を我が思ふ 時はさねなし 安宿王

3978     万葉短歌4301 ShuJ396 2022-0318-man4301

□いななみの あからがしはは ときはあれど
 きみをあがもふ ときはさねなし
○安宿王(あすかべの おほきみ)=「長屋王の子。母は藤原不比等の娘。・・・〔長屋王〕謀反の・・・時、母との関係で・・・死を免れ〔た〕。・・・宝亀四年(773)に高階真人(たかしなの まひと)の姓を賜った」。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第9首。題詞に、「〔天平勝宝六年(754)正月〕七日天皇〔(孝謙)〕太上天皇〔(聖武)〕皇大后〔(光明)〕在於(いまして)東常宮(ひむがしの つねのみやの)南大殿(みなみのおほとのに)肆宴(とよのあかりしたまふ)歌一首」、左注に、「右一首播磨国守安宿王奏(まをす) 古今未詳」。
【訓注】印南野(いなみの=伊奈美野)[「兵庫県の明石から加古川付近にかけての平野。・・・柏の特産地であった・・・」]。赤ら柏(あからがしは=安可良我之波)[「宮廷の諸儀式の餞具として干柏(ほしがしわ)に加工して献上されたらしい」]。


万葉短歌4300 霞立つ3977

2022年03月17日 | 万葉短歌

2022-0317-man4300
万葉短歌4300 霞立つ3977

霞立つ 春の初めを 今日のごと
見むと思へば 楽しとぞ思ふ 大伴池主

3977     万葉短歌4300 ShuJ392 2022-0317-man4300

□かすみたつ はるのはじめを けふのごと
 みむとおもへば たのしとぞもふ
○大伴池主(おほともの いけぬし)=08-1590歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第8首。「六年正月四日・・・歌三首」の第3首。左注に、「右一首左京少進大伴宿祢池主」。
【訓注】霞立つ(かすみたつ=可須美多都)。春(はる)。今日(けふ=家布)。