万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌0075 宇治間山0060

2010年12月30日 | 万葉短歌

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万葉短歌0075 宇治間山0060

宇治間山 朝風寒し 旅にして
衣貸すべき 妹もあらなくに  長屋王

万葉短歌0075 Shu1205 2010-1230-man0075

□うぢまやま あさかぜさむし たびにして
 ころもかすべき いももあらなくに
○長屋王(ながやの おほきみ)=「天武天皇の長子高市皇子の子。母は天智天皇の娘、御名部(みなべ)皇女。」


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万葉短歌0074 み吉野の0059

2010年12月29日 | 万葉短歌

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万葉短歌0074 み吉野の0059

み吉野の 山のあらしの 寒けくに
はたや今夜も 我がひとり寝む  文武天皇

万葉短歌0074 Shu1205 2010-1229-man0074

□みよしのの やまのあらしの さむけくに
 はたやこよひも あがひとりねむ
○文武天皇(もんむ てんわう)=「文武天皇の作といわれる歌は、この一首しかない。が、これは事実、文武天皇の御製であったらしい。」


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万葉短歌0073 我妹子を0058

2010年12月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌0073 我妹子を0058

我妹子を 早見浜風 大和なる
我れ松椿 吹かずあるなゆめ  長皇子

万葉短歌0073 Shu1201 2010-1228-man0073

□わぎもこを はやみはまかぜ やまとなる
 われまつつばき ふかずあるなゆめ
○長皇子(ながの みこ)=第60歌参照。


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万葉短歌0072 玉藻刈る0057

2010年12月27日 | 万葉短歌

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万葉短歌0072 玉藻刈る0057

玉藻刈る 沖辺は漕がじ 敷栲の
枕のあたり 念ひかねつも  藤原宇合

万葉短歌0072 Shu1201 2010-1227-man0072

□たまもかる おきへはこがじ しきたへの
 まくらのあたり おもひかねつも
○藤原宇合(ふぢはらの うまかひ)=原文は「式部卿(しきぶきゃう)藤原宇合」。「藤原不比等の第三子。藤原式家の祖。」


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万葉短歌0071 大和恋ひ0056

2010年12月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌0071 大和恋ひ0056

大和恋ひ 寐の寝らえぬに 心なく
この洲崎みに 鶴鳴くべしや  忍坂部乙麻呂

万葉短歌0071 Shu1200 2010-1226-man0071

□やまとこひ いのねらえぬに こころなく
 このすさきみに たづなくべしや
○忍坂部乙麻呂(おさかべの おとまろ)=未詳。「天武天皇の子忍壁皇子(おさかべの みこ)…の傅役を担当した氏族の一員らしい。」


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万葉短歌0070 大和には0055

2010年12月25日 | 万葉短歌

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万葉短歌0070 大和には0055

大和には 鳴きてか来らむ 呼子鳥
象の中山 呼びぞ越ゆなる  高市連黒人

万葉短歌0070 Shu1199 2010-1225-man0070

□やまとには なきてかくらむ よぶこどり
 きさのなかやま よびぞこゆなる
○高市連黒人(たけちの むらじ くろひと)=第32歌の作者。


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万葉短歌0069 草枕0054

2010年12月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌0069 草枕0054

草枕 旅行く君と 知らませば
岸の埴生に にほはさましを  清江娘子

万葉短歌0069 Shu1193 2010-1224-man0069

□くさまくら たびゆくきみと しらませば
 きしのはにふに にほはさましを
○清江娘子(すみのえの をとめ)=第65歌の「弟日娘子と同様、住吉の遊行女婦であろう。遊行女婦が貴人の宴席に侍る例は多い。」
【編者注】第65歌の依拠本釈注に、「遊行女婦(うかれめ)…とは、歌作の芸や伎楽の芸などに秀で、官人や貴人の宴席に侍り、座を取り持つことのできる女性をいう。」


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万葉短歌0068 大伴の0053

2010年12月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌0068 大伴の0053

大伴の 御津の浜にある 忘れ貝
家にある妹を 忘れて思へや  身人部王

万葉短歌0068 Shu1192 2010-1223-man0068

□おほともの みつのはまにある わすれがひ
 いへにあるいもを わすれておもへや
○身人部王(むとべの おほきみ)=未詳。一説に「天智天皇の孫で、志貴皇子の甥」。


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万葉短歌0067 旅にして0052

2010年12月22日 | 万葉短歌

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万葉短歌0067 旅にして0052

旅にして もの恋しきに 鶴が音も
聞こえずありせば 恋ひて死なまし  高安大島

万葉短歌0067 Shu1192 2010-1222-man0067

□たびにして ものこひしきに たづがねも
 きこえずありせば こひてしなまし
○高安大島(たかやすの おほしま)=未詳。「渡来系の人らしい。」


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万葉短歌0066 大伴の0051

2010年12月21日 | 万葉短歌

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万葉短歌0066 大伴の0051

大伴の 高石の浜の 松が根を
枕き寝れど 家し偲はゆ  置始東人

万葉短歌0066 Shu1192 2010-1221-man0066

□おほともの たかしのはまの まつがねを
 まくらきぬれど いへししのはゆ
○置始東人(おきそめの あづまひと)=未詳。「文武朝の宮廷歌人。…次の作者高安大島とともに姓を欠く。」


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万葉短歌0065 霰打つ0050

2010年12月20日 | 万葉短歌

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万葉短歌0065 霰打つ0050

霰打つ 安良礼松原 住吉の
弟日娘子と 見れど飽かぬかも  長皇子

万葉短歌0065 Shu1189 2010-1220-man0065

□あられうつ あられまつばら すみのえの
 おとひをとめと みれどあかぬかも
○長皇子(ながの みこ)=第60歌参照。


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万葉短歌0064 葦辺行く0049

2010年12月19日 | 万葉短歌

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万葉短歌0064 葦辺行く0049

葦辺行く 鴨の羽がひに 霜降りて
寒き夕は 大和し思ほゆ  志貴皇子

万葉短歌0064 Shu1188 2010-1219-man0064

□あしへゆく かものはがひに しもふりて
 さむきゆうへは やまとしおもほゆ
○志貴皇子(しきの みこ)=第51歌詠者。


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万葉短歌0063 いざ子ども0048

2010年12月18日 | 万葉短歌

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万葉短歌0063 いざ子ども0048

いざ子ども 早く日本へ 大伴の
御津の浜松 待ち恋ひぬらむ  山上憶良

万葉短歌0063 Shu1184 2010-1218-man0063

□いざこども はやくやまとへ おほともの
 みつのはままつ まちこひぬらむ
○山上憶良(やまのうへの おくら)=原文は「山上臣憶良(やまのうへの おみ おくら)」。「山於億良にも。太宝元(701)一遣唐少録無位。和銅七(714)一正六上より従五下。霊亀二(716)四伯耆守。養老五(721)一退朝の後東宮に侍す(…)。神亀三(726)頃筑前国司、天平四(732)末頃帰京、天平五年に没したか。歳七十四(…)。憶良渡来人説があり、天智朝亡命渡来人侍医憶仁の子という(…)。憶良編集の『類聚歌林』の存在したことが知られる。」(講談社版『万葉集事典』)
【編者注】原文の「日本」表記は、外国(ここでは唐)に対する自国、という意味では、『万葉集』初出。


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万葉短歌0062 ありねよし0047

2010年12月17日 | 万葉短歌

2010-1217-man0062
万葉短歌0062 ありねよし0047

ありねよし 対馬の渡り 海中に
幣取り向けて 早帰り来ね  春日蔵首老

万葉短歌0062 Shu1184 2010-1217-man0062

□ありねよし つしまのわたり わたなかに
 ぬさとりむけて はやかへりこね
○春日蔵首老(かすがの くらおびと おゆ)=第56歌詠者。


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万葉短歌0061 ますらをの0046

2010年12月16日 | 万葉短歌

2010-1216-man0061
万葉短歌0061 ますらをの0046

ますらをの さつ矢手挟み 立ち向ひ
射る円方は 見るにさやけし  舎人娘子

万葉短歌0061 Shu1179 2010-1216-man0061

□ますらをの さつやたばさみ たちむかひ
 いるまどかたは みるにさやけし
○舎人娘子(とねりの をとめ)=未詳。「天武天皇の一皇子舎人皇子の乳母がたと察せられる舎人氏出身の女性らしく」…。


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