万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌0554 古人の0490

2012年03月30日 | 万葉短歌

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万葉短歌0554 古人の0490

古人の たまへしめたる 吉備の酒
病まばすべなし 貫簀賜らむ  丹生女王

0490     万葉短歌0554 ShuB465 2012-0330-man0554

□ふるひとの たまへしめたる きびのさけ
 やまばすべなし ぬきすたばらむ
○丹生女王(にふの おほきみ)=第421歌、553歌参照。
【編者注】丹生女王の大伴旅人への贈歌二首の第二首。
【訓注】たまへしめたる(令食有)。貫簀(ぬきす)。賜らむ(たばらむ=賜牟)。


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万葉短歌0553 天雲の0489

2012年03月29日 | 万葉短歌

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万葉短歌0553 天雲の0489

天雲の そくへの極み 遠けども
心し行けば 恋ふるものかも  丹生女王

0489     万葉短歌0553 ShuB465 2012-0329-man0553

□あまくもの そくへのきはみ とほけども
 こころしゆけば こふるものかも
○丹生女王(にふの おほきみ)=「3-420 の丹生王と同一人と思われ、旅人同様高齢であったと認められる。」 第421歌参照。
【編者注】丹生女王の大伴旅人への贈歌二首の第一首。
【訓注】そくへ(遠隔)。心し(こころし=情志)。恋ふるもの(こふるもの=恋流物)。


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万葉短歌0552 我が君は0488

2012年03月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌0552 我が君は0488

我が君は わけをば死ねと 思へかも
逢ふ夜逢はぬ夜 二走るらむ  大伴三依

0488     万葉短歌0552 ShuB464 2012-0328-man0552

□あがきみは わけをばしねと おもへかも
 あふよあはぬよ ふたはしるらむ
○大伴三依(おほともの みより)=題詞原文には「大伴宿祢三依」。「大伴安麻呂(旅人の父)の兄大伴御行の子か。天平二十年(748)、四十余歳で従五位下。主税頭、三河守以下各職を歴任したのち、宝亀五年(774)に散位従四位下で没。神亀末年から天平初年の頃、大宰府に赴いたらしい。」
【編者注-散位(さんに。さんゐ)】律令下、現職官・退職官に分けたとき、一般に後者を指す。
【訓注】我が君(あがきみ=吾君)[「<君>にはアガを冠するのが習い」]。わけ(和気)[=若]。逢ふ夜逢はぬ夜(あふよあはぬよ=相夜不相夜)。


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万葉短歌0551 大和道の0487

2012年03月27日 | 万葉短歌

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万葉短歌0551 大和道の0487

大和道の 島の浦みに 寄する波
間もなけむ 我が恋ひまくは  ○

0487     万葉短歌0551 ShuB460 2012-0327-man0551

□やまとぢの しまのうらみに よするなみ
 あひだもなけむ あがこひまくは
○未詳=第549歌参照。
【編者注】「石川足人への離別の歌三首」の第三首。
【訓注】大和道(やまとぢ=山跡道)。浦み(うらみ=浦回)。寄する波(よするなみ=縁浪)。我が恋ひまく(あがこひまく=吾恋巻)。


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万葉短歌0550 大船の0486

2012年03月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌0550 大船の0486

大船の 思ひ頼みし 君が去なば
我れは恋ひむな 直に逢ふまでに  ○

0486     万葉短歌0550 ShuB460 2012-0326-man0550

□おほぶねの おもひたのみし きみがいなば
 あれはこひむな ただにあふまでに
○=未詳。第549歌参照。
【編者注】「石川足人への離別の歌三首」の第二首。
【訓注】思ひ頼みし(おもひたのみし=念憑師)。我れ(あれ=吾)。恋ひむな(こひむな=将恋名)。


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万葉短歌0549 天地の0485

2012年03月25日 | 万葉短歌

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万葉短歌0549 天地の0485

天地の 神も助けよ 草枕
旅行く君が 家に至るまで  ○

0485     万葉短歌0549 ShuB460 2012-0325-man0549

□あめつちの かみもたすけよ くさまくら
 たびゆくきみが いへにいたるまで
○=未詳。第551歌左注原文に「右三首作者未詳」。大宰府次官石川足人の離任向都に際して、宴会の出席者「三人の人によっての詠と見るのが自然かもしれない。」
【編者注】題詞原文には、「大宰少弐(だざいのせうに)石川足人朝臣(いしかはの たるひと あそみ)遷任餞于筑前国蘆城駅家歌三首」、つまり「石川足人への離別の歌三首」。その第一首。
【編者注-石川足人】「和銅元年(711)従五位下。神亀元年[(724)]、従五位上に叙せられ、その後大宰少弐になった。」 旅人の大宰府長官就任は728年。
【訓注】旅行く君(たびゆくきみ=羈行君)。家に至るまで(いへにいたるまで=至家左右)。


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万葉短歌0548 今夜の0484

2012年03月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌0548 今夜の0484

今夜の 早く明けなば すべをなみ
秋の百夜を 願ひつるかも  笠金村

0484     万葉短歌0548 ShuB457 2012-0324-man0548

□こよひの はやくあけなば すべをなみ
 あきのももよを ねがひつるかも
○笠金村(かさの かなむら)=第231歌、364歌参照。
【編者注】第546歌(長歌)への第二反歌。
【訓注】百夜(ももよ)。願ひつるかも(ねがひつるかも=願鶴鴨)。


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万葉短歌0547 天雲の0483

2012年03月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌0547 天雲の0483

天雲の 外に見しより 我妹子に
心も身さへ 寄りにしものを  笠金村

0483     万葉短歌0547 ShuB457 2012-0323-man0547

□あまくもの  よそにみしより わぎもこに
 こころもみさへ よりにしものを
○笠金村(かさの かなむら)=第231歌、364歌参照。
【編者注】第546歌(長歌)への第一反歌。長歌題詞に、天皇巡幸の途次、ある「娘子を得て」作歌とある。「前歌群と同様仮構の物語歌[群]」。
【訓注】我妹子(わぎもこ=吾妹児)。寄りにしものを(よりにしものを=縁西鬼尾)。


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万葉短歌0545 我が背子が0482

2012年03月22日 | 万葉短歌

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万葉短歌0545 我が背子が0482

我が背子が 跡踏み求め 追ひ行かば
紀伊の関守い 留めてむかも  笠金村

0482     万葉短歌0545 ShuB452 2012-0322-man0545

□わがせこが あとふみもとめ おひゆかば
 きのせきもりい とどめてむかも
○笠金村(かさの かなむら)=第231歌、364歌参照。
【編者注】第543歌(長歌)への第二反歌。
【編者注-妻から見た夫(恋人)】長歌では「愛夫(うるはしづま)」「公(きみ)」「吾背子(わがせこ)」、第一反歌では「妹背(いもせ)」、第二反歌では「吾背子(わがせこ)」。
【訓注】我が背子が(わがせこが=吾背子之)。紀伊の関守(きのせきもり=木乃関守)。い(伊)。


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万葉短歌0544 後れ居て0481

2012年03月21日 | 万葉短歌

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万葉短歌0544 後れ居て0481 

後れ居て 恋ひつつあらずは 紀伊の国の
妹背の山に あらましものを  笠金村 

0481     万葉短歌0544 ShuB452 2012-0321-man0544 

□おくれゐて こひつつあらずは きのくにの
 いもせのやまに あらましものを
○笠金村(かさの かなむら)=第231歌、364歌参照。原文には「笠朝臣金村」。
【編者注】第543歌(長歌)への第一反歌。題詞は、ある「娘子(をとめ)」から、聖武天皇の紀伊国(和歌の浦)への「従駕人(おほみともの ひと)」へ贈る歌を、と頼まれた作者が作った歌、とある。
【訓注】紀伊の国(きのくに=木国)。恋ひつつ(こひつつ=恋乍)。あらましものを(有益物乎)。


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万葉短歌0542 常やまず0480

2012年03月20日 | 万葉短歌

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万葉短歌0542 常やまず0480

常やまず 通ひし君が 使来ず
今は逢はじと たゆたひぬらし  高田女王

0480     万葉短歌0542 ShuB448 2012-0320-man0542

□つねやまず かよひしきみが つかひこず
 いまはあはじと たゆたひぬらし
○高田女王(たかたの おほきみ)=第537歌参照。
【編者注】「高田女王贈今城王歌六首」の第六首。
【訓注】君が(きみが=君我)。たゆたひぬ(絶多比奴)。


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万葉短歌0541 現世には0479

2012年03月19日 | 万葉短歌

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万葉短歌0541 現世には0479

現世には 人言繁し 来む世にも
逢はむ我が背子 今にあらずとも  高田女王

0479     万葉短歌0541 ShuB448 2012-0319-man0541

□このよには ひとごとしげし こむよにも
 あはむわがせこ いまにあらずとも
○高田女王(たかたの おほきみ)=第537歌参照。
【編者注】「高田女王贈今城王歌六首」の第五首。
【訓注】現世(このよ)。人言(ひとごと=人事)。来む世(こむよ=来生)。


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万葉短歌0540 我が背子に0478

2012年03月18日 | 万葉短歌

2012-0318-man0540
万葉短歌0540 我が背子に0478

我が背子に または逢はじかと 思へばか
今朝の別れの すべなくありつる  高田女王

0478     万葉短歌0540 ShuB448 2012-0318-man0540

□わがせこに またはあはじかと おもへばか
 けさのわかれの すべなくありつる
○高田女王(たかたの おほきみ)=第537歌参照。
【編者注】「高田女王贈今城王歌六首」の第四首。
【訓注】我が(わが=吾)。逢はじ(不相)。今朝(けさ)。すべ(為便)。


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万葉短歌0539 我が背子し0477

2012年03月17日 | 万葉短歌

2012-0317-man0539
万葉短歌0539 我が背子し0477

我が背子し 遂げむと言はば 人言は
繁くありとも 出でて逢はましを  高田女王

0477     万葉短歌0539 ShuB447 2012-0317-man0539

□わがせこし とげむといはば ひとごとは
 しげくありとも いでてあはましを
○高田女王(たかたの おほきみ)=第537歌参照。
【編者注】「高田女王贈今城王歌六首」の第三首。
【訓注】人言(ひとごと=人事)。


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万葉短歌0538 人言を0476

2012年03月16日 | 万葉短歌

2012-0316-man0538
万葉短歌0538 人言を0476

人言を 繁み言痛み 逢はずありき
心あるごと な思ひ我が背子  高田女王

0476     万葉短歌0538 ShuB447 2012-0316-man0538

□ひとごとを しげみこちたみ あはずありき
 こころあるごと なおもひわがせこ
○高田女王(たかたの おほきみ)=第537歌参照。
【編者注】「高田女王贈今城王歌六首」の第二首。
【訓注】人言(ひとごと=他辞)。な(莫)。我が(わが=吾)。


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