万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌0584 春日山0520

2012年04月30日 | 万葉短歌

2012-0430-man0584
万葉短歌0584 春日山0520

春日山 朝立つ雲の 居ぬ日なく
見まくの欲しき 君にもあるかも  大伴坂上大嬢

0520     万葉短歌0584 ShuB499 2012-0430-man0584

□かすがやま あさたつくもの ゐぬひなく
 みまくのほしき きみにもあるかも
○大伴坂上大嬢(おほともの さかのうへの おほいらつめ)=第581歌参照。
【編者注】作者が家持へ報(こた)え贈った歌四首。その第四首。
【訓注】見まく(みまく=見巻)。


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万葉短歌0583 月草の0519

2012年04月29日 | 万葉短歌

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万葉短歌0583 月草の0519

月草の うつろひやすく 思へかも
我が思ふ人の 言も告げ来ぬ  大伴坂上大嬢

0519     万葉短歌0583 ShuB499 2012-0429-man0583

□つきくさの うつろひやすく おもへかも
 あがおもふひとの こともつげこぬ
○大伴坂上大嬢(おほともの さかのうへの おほいらつめ)=第581歌参照。
【編者注】作者が家持へ報(こた)え贈った歌四首。その第三首。
【訓注】うつろひやすく(徒安久)。我が思ふ人(あがおもふひと=我念人)。言(こと=事)。


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万葉短歌0582 ますらをも0518

2012年04月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌0582 ますらをも0518

ますらをも かく恋ひけるを たわやめの
恋ふる心に たぐひあらめやも  大伴坂上大嬢

0518     万葉短歌0582 ShuB499 2012-0428-man0582

□ますらをも かくこひけるを たわやめの
 こふるこころに たぐひあらめやも
○大伴坂上大嬢(おほともの さかのうへの おほいらつめ)=第581歌参照。
【編者注】作者が家持へ報(こた)え贈った歌四首。その第二首。
【訓注】ますらを(大夫)。恋ひ(こひ=恋)。たわやめ(幼婦)。恋ふる心(こふるこころ=恋情)。たぐひ(比)。


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万葉短歌0581 生きてあらば0517

2012年04月27日 | 万葉短歌

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万葉短歌0581 生きてあらば0517

生きてあらば 見まくも知らず 何しかも
死なむよ妹と 夢に見えつる  大伴坂上大嬢

0517     万葉短歌0581 ShuB499 2012-0427-man0581

□いきてあらば みまくもしらず なにしかも
 しなむよいもと いめにみえつる
○大伴坂上大嬢(おほともの さかのうへの おほいらつめ)=題詞原文には「大伴坂上家之大娘」。「大伴宿奈麻呂と大伴坂上郎女との子。…。のちに従兄の家持の正妻となった。」
【編者注】題詞から、作者が家持へ報(こた)え贈った歌四首。その第一首。
【編者注-作歌事情】天平14年(732)ころ、家持が「我がやどに蒔きしなでしこいつしかも 花に咲きなむなそへつつ見む(8-1448)」と詠んだのに答えた歌。数え年家持十五歳、大嬢十歳。ただし依拠本は、「この四首は、母坂上郎女の代作に相違ない。」
【訓注】夢に見えつる(いめにみえつる=夢所見鶴)。


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万葉短歌0580 あしひきの0516

2012年04月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌0580 あしひきの0516

あしひきの 山に生ひたる 菅の根の
ねもころ見まく 欲しき君かも  余明軍

0516     万葉短歌0580 ShuB497 2012-0426-man0580

□あしひきの やまにおひたる すがのねの
 ねもころみまく ほしききみかも
○余明軍(よの みゃうぐん)=第394歌参照。
【編者注】作者が家持に与えた歌二首、その第二首。
【訓注】あしひきの(足引乃)。ねもころ(懃)。


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万葉短歌0579 見まつりて0515

2012年04月25日 | 万葉短歌

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万葉短歌0579 見まつりて0515

見まつりて いまだ時だに 変らねば
年月のごと 思ほゆる君  余明軍

0515     万葉短歌0579 ShuB497 2012-0425-man0579

□みまつりて いまだときだに かはらねば
 としつきのごと おもほゆるきみ
○余明軍(よの みゃうぐん)=第394歌参照。
【編者注】題詞に、作者が家持に与えた歌二首。その第一首。題詞脚注に、明軍は大納言卿の資人(旅人の従者)と。
【訓注】変らねば(かはらねば=不更者)。思ほゆる(おもほゆる=所念)。


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万葉短歌0578 天地と0514

2012年04月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌0578 天地と0514

天地と ともに久しく 住まはむと
思ひてありし 家の庭はも  大伴三依

0514     万葉短歌0578 ShuB496 2012-0424-man0578

□あめつちと ともにひさしく すまはむと
 おもひてありし いへのにははも
○大伴三依(おほともの みより)=題詞には「大伴宿祢三依」。第552歌参照。
【編者注】題詞に、作者が(旅人に)悲別する歌。旅人の一周忌に三依が故人の子家持に贈ったか。
【訓注】天地(あめつち)。


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万葉短歌0577 我が衣0513

2012年04月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌0577 我が衣0513

我が衣 人にな着せそ 網引する
難波壮士の 手には触るとも  大伴旅人

0513     万葉短歌0577 ShuB494 2012-0423-man0577

□あがころも ひとになきせそ あびきする
 なにはをとこの てにはふるとも
○大伴旅人(おほともの たびと)=題詞原文には「大納言大伴卿」。第316歌参照。
【編者注】題詞に、作者が摂津大夫(かみ)高安王へ新袍を贈った歌。新袍(しんはう)は、朝廷公式行事で着用する最上級の服。高安王(たかやすの おほきみ)は、第60歌長皇子の孫。第537歌高田女王の父。
【訓注】我が(あが=吾)。


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万葉短歌0576 今よりは0512

2012年04月22日 | 万葉短歌

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万葉短歌0576 今よりは0512

今よりは 城山の道は さぶしけむ
我が通はむと 思ひしものを  葛井大成

0512     万葉短歌0576 ShuB493 2012-0422-man0576

□いまよりは きやまのみちは さぶしけむ
 わがかよはむと おもひしものを
○葛井大成(ふぢゐの おほなり)=題詞原文には、「筑後守葛井連(むらじ)大成」。神亀五年(728)五月、正六位上から外従五位下。…。<葛井連>は百済系の渡来人。」
【編者注】題詞から、大伴旅人が上京(都へ上る)した後で大成が悲嘆して作歌。
【訓注】さぶしけむ(不楽牟)。我が(わが=吾)。思ひし(おもひし=念之)。


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万葉短歌0575 草香江の0511

2012年04月21日 | 万葉短歌

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万葉短歌0575 草香江の0511

草香江の 入江にあさる 葦鶴に
あなたづたづし 友なしにして  大伴旅人

0511     万葉短歌0575 ShuB491 2012-0421-man0575

□くさかえの いりえにあさる あしたづに
 あなたづたづし ともなしにして
○大伴旅人(おほともの たびと)=第316歌参照。
【編者注】「大納言大伴卿和歌二首」の第二首。
【訓注】あな(痛)。たづたづし(多豆多頭思)。して(指天)。


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万葉短歌0574 ここにありて0510

2012年04月20日 | 万葉短歌

2012-0420-man0574
万葉短歌0574 ここにありて0510

ここにありて 筑紫やいづち 白雲の
たなびく山の 方にしあるらし  大伴旅人

0510     万葉短歌0574 ShuB490 2012-0420-man0574

□ここにありて つくしやいづち しらくもの
 たなびくやまの かたにしあるらし
○大伴旅人(おほともの たびと)=題詞原文では「大納言大伴卿」。第316歌参照。
【編者注】題詞原文は「大納言大伴卿和歌二首」。その第一首。「和歌」は「和(こた)ふる歌(うた)」。
【訓注】いづち(何処)。たなびく(棚引)。にし(西)。らし(良思)。


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万葉短歌0573 ぬばたまの0509

2012年04月19日 | 万葉短歌

2012-0419-man0573
万葉短歌0573 ぬばたまの0509

ぬばたまの 黒髪変り 白けても
痛き恋には 逢ふ時ありけり  沙弥満誓

0509     万葉短歌0573 ShuB489 2012-0419-man0573

□ぬばたまの くろかみかはり しらけても
 いたきこひには あふときありけり
○沙弥満誓(さみ まんせい)=第336歌参照。
【編者注】旅人が都へ上った後で満誓が贈った歌二首、その第二首。
【訓注】ぬばたま(野干玉)。白けても(白髪手裳)。痛き恋(いたきこひ=痛恋)。逢ふ時(あふとき=相時)。


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万葉短歌0572 まそ鏡0508

2012年04月18日 | 万葉短歌

2012-0418-man0572
万葉短歌0572 まそ鏡0508

まそ鏡 見飽かぬ君に 後れてや
朝夕に さびつつ居らむ  沙弥満誓

0508     万葉短歌0572 ShuB489 2012-0418-man0572

□まそかがみ みあかぬきみに おくれてや
 あしたゆふへに さびつつをらむ
○沙弥満誓(さみ まんせい)=第336歌参照。
【編者注】題詞から、旅人が都へ上った後で満誓が贈った歌二首。その第一首。
【訓注】まそ(真十)。後れて(おくれて=所贈)。朝夕(あしたゆうへ=旦夕)。さびつつ(左備乍)。


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万葉短歌0571 月夜よし0507

2012年04月17日 | 万葉短歌

2012-0417-man0571
万葉短歌0571 月夜よし0507

月夜よし 川の音清し いざここに
行くも行かぬも 遊びて行かむ  大伴四綱

0507     万葉短歌0571 ShuB484 2012-0417-man0571

□つくよよし かはのおときよし いざここに
 ゆくもゆかぬも あそびてゆかむ
○大伴四綱(おほともの よつな)=第329歌参照。
【編者注】旅人への芦城駅家での餞歌四首、その第三首。左注原文には「防人佑(さきもりの すけ)大伴四綱」。
【訓注】いざここに(率此間)。行かぬ(ゆかぬ=不去)。


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万葉短歌0570 大和へ0506

2012年04月16日 | 万葉短歌

2012-0416-man0570
万葉短歌0570 大和へ0506

大和へ 君が立つ日の 近づけば
野に立つ鹿も 響めてぞ鳴く  麻田陽春

0506     万葉短歌0570 ShuB484 2012-0416-man0570

□やまとへ きみがたつひの ちかづけば
 のにたつしかも とよめてぞなく
○麻田陽春(あさだの やす)=第569歌参照。
【編者注】旅人への芦城駅家での餞歌四首、その第三首。左注に作者名が記される。
【訓注】大和(やまと=山跡)。君が立つ日の(きみがたつひの=君之立日乃)。響め(とよめ=動)。


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