万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌0881 かくのみや0810

2013年02月20日 | 万葉短歌

2013-0220-man0881
万葉短歌0881 かくのみや0810

かくのみや 息づき居らむ あらたまの
来経行く年の 限り知らずて  山上憶良

0810     万葉短歌0881 ShuC165 2013-0220-man0881

かくのみや いきづきをらむ あらたまの
  きへゆくとしの かぎりしらずて
山上憶良(やまのうへの おくら)=第880歌参照。第63歌参照。
【編者注】「敢布私懐歌三首」の第二首。
【訓注】[真名仮名全対応]息づき(いきづき=伊吉豆伎)。あらたまの(阿良多麻能)。来経行く(きへゆく=吉倍由久)。年(とし=等志)。限り(かぎり=可伎利)。知らず(しらず=斯良受)。


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万葉短歌0880 天離る0809

2013年02月19日 | 万葉短歌

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万葉短歌0880 天離る0809

天離る 鄙に五年 住まひつつ
都のてぶり 忘らえにけり  山上憶良

0809     万葉短歌0880 ShuC165 2013-0219-man0880

あまざかる ひなにいつとせ すまひつつ
  みやこのてぶり わすらえにけり
山上憶良(やまのうへの おくら)=作者名はないが、依拠本に拠る。第63歌参照。
【編者注】題詞原文は「敢布私懐歌三首」。その第一首。
【訓注】[真名仮名全対応]天離る(あまざかる=阿麻社迦留)。鄙(ひな=比奈)。五年(いつとせ=伊都等世)。住まひ(すまひ=周麻比)。


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万葉短歌0879 万代に0808

2013年02月18日 | 万葉短歌

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万葉短歌0879 万代に0808

万代に いましたまひて 天の下
奏したまはね 朝廷去らずて  山上憶良

0808     万葉短歌0879 ShuC162 2013-0218-man0879

よろづよに いましたまひて あめのした
  まをしたまはね みかどさらずて
山上憶良(やまのうへの おくら)=第876歌、第63歌参照。
【編者注】「書殿餞酒日倭歌四首」の第四首。
【訓注】[真名仮名全対応]万代(よろづよ=余呂豆余)。天の下(あめのした=阿米能志多)。奏し(まをし=麻乎志)。朝廷(みかど=美加度)。


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万葉短歌0878 言ひつつも0807

2013年02月17日 | 万葉短歌

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万葉短歌0878 言ひつつも0807

言ひつつも 後こそ知らめ とのしくも
さぶしけめやも 君いまさずして  山上憶良

0807     万葉短歌0878 ShuC161 2013-0217-man0878

いひつつも のちこそしらめ とのしくも
  さぶしけめやも きみいまさずして
山上憶良(やまのうへの おくら)=第876歌、第63歌参照。
【編者注】「書殿餞酒日倭歌四首」の第三首。
【訓注】[真名仮名全対応]言ひつつも(いひつつも=伊比都々母)。とのしくも(等乃斯久母)[=唯一例、未詳]。さぶし(佐夫志)。君いまさず(きみいまさず=吉美伊麻佐受)。


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万葉短歌0877 ひともねの0806

2013年02月16日 | 万葉短歌

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万葉短歌0877 ひともねの0806

ひともねの うらぶれ居るに 竜田山
御馬近づかば 忘らしなむか  山上憶良

0806     万葉短歌0877 ShuC161 2013-0216-man0877

ひともねの うらぶれをるに たつたやま
  みまちかづかば わすらしなむか
山上憶良(やまのうへの おくら)=第876歌、第63歌参照。
【編者注】「書殿餞酒日倭歌四首」の第二首。
【訓注】[真名仮名全対応]ひともねの(比等母祢能)[=唯一例、未詳]。うらぶれ(宇良夫礼)。竜田山(たつたやま=多都多夜麻)。御馬(みま=美麻)。


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万葉短歌0876 天飛ぶや0805

2013年02月15日 | 万葉短歌

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万葉短歌0876 天飛ぶや0805

天飛ぶや 鳥にもがもや 都まで
送りまをして 飛び帰るもの  山上憶良

0805     万葉短歌0876 ShuC161 2013-0215-man0876

あまとぶや とりにもがもや みやこまで
  おくりまをして とびかへるもの
山上憶良(やまのうへの おくら)=作者名はないが、依拠本に拠る。第63歌参照。
【編者注】題詞原文は「書殿餞酒日倭歌四首」。その第一首。
【訓注】[真名仮名全対応]天飛ぶ(あまとぶ=阿麻等夫)。鳥(とり=等利)。都(みやこ=美夜故)。まをし(摩遠志)
[=麻乎志(0879)、麻乎之(3388)]。飛び帰る(とびかへる=等比可弊流)。


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万葉短歌0875 行く船を0804

2013年02月14日 | 万葉短歌

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万葉短歌0875 行く船を0804

行く船を 振り留めかね いかばかり
恋しくありけむ 松浦佐用姫  山上憶良

0804     万葉短歌0875 ShuC158 2013-0214-man0875

ゆくふねを ふりとどめかね いかばかり
  こほしくありけむ まつらさよひめ
山上憶良(やまのうへの おくら)=前歌、第63歌参照。
【編者注】「最最後人追和」全二首の第二首。
【訓注】[真名仮名全対応]行く船(ゆくふね=由久布祢)。いかばかり(伊加婆加利)。恋しく(こほしく=故保斯苦)。松浦佐用姫(まつらさよひめ=麻都良佐欲比売)。


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万葉短歌0874 海原の0803

2013年02月13日 | 万葉短歌

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万葉短歌0874 海原の0803

海原の 沖行く船を 帰れとか
領巾振らしけむ 松浦佐用姫  山上憶良

0803     万葉短歌0874 ShuC158 2013-0213-man0874

うなはらの おきゆくふねを かへれとか
  ひれふらしけむ まつらさよひめ
山上憶良(やまのうへの おくら)=第63歌参照。題詞原文には「最最後人」とだけあって作者名はないが、依拠本の推定に拠る。
【編者注】題詞原文は、「最最後人追和」。全二首の第一首。
【訓注】[真名仮名全対応]海原(うなはら=宇奈波良)。沖行く船(おきゆくふね=意吉由久布祢)。帰れ(かへれ=可弊礼)。領巾(ひれ=比礼)。松浦佐用姫(まつらさよひめ=麻都良佐欲比売)。
【編者注-領巾(ひれ)】今までの出現状況は次のとおり。原歌0285(短歌0246領巾)、0868(797比列)、0871(0800比例)、0872(0801必例)、0873(0802比例)、0874(0803比礼)。なお、『古事記』大国主(おおくにぬし)の段には、妻須勢理(すせり)が「授其夫云、其蛇将咋、以此比礼三挙打撥」などのように、「比礼」と表記される。以下は旺文社版「古語辞典」記事。「ひれ【領巾・肩巾】上代、おもに女性が首から肩にかけて長く垂らした薄い白布。呪力(じゅりょく)をもつと考えられ、魔よけのために振ったり、またこれを振って人を招いたり、別れを惜しんだりした。後には、単なる装飾品となった。」


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万葉短歌0873 万代に0802

2013年02月12日 | 万葉短歌

2013-0212-man0873
万葉短歌0873 万代に0802

万代に 語り継げとし この岳に
領巾振りけらし 松浦佐用姫  

0802     万葉短歌0873 ShuC156 2013-0212-man0873

よろづよに かたりつげとし このたけに
  ひれふりけらし まつらさよひめ
=題詞原文には、「最後人」。前歌参照。
【編者注】題詞原文は、「最後人追和」。
【訓注】[真名仮名全対応]万代(よろづよ=余呂豆余)。領巾(ひれ=比例)。振り(ふり=布利)。松浦佐用姫(まつらさよひめ=麻通羅佐用嬪面)。


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万葉短歌0872 山の名と0801

2013年02月11日 | 万葉短歌

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万葉短歌0872 山の名と0801

山の名と 言ひ継げとかも 佐用姫が
この山の上に 領巾を振りけむ  

0801     万葉短歌0872 ShuC156 2013-0211-man0872

やまのなと いひつげとかも さよひめが
  このやまのへに ひれをふりけむ
=題詞原文には、「後人」。各説あって、いまだ定説はない。依拠本も「なにぶんむつかしい」とする。ただし次歌とも、旅人の可能性を排除しない。
【編者注】題詞原文は、「後人追和」。
【訓注】[真名仮名全対応]山の名(やまのな=夜麻能奈)。佐用姫(さよひめ=佐用比売)。この山(このやま=許能野麻)。上(へ=閇)。領巾(ひれ=必例)。


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万葉短歌0871 遠つ人0800

2013年02月10日 | 万葉短歌

2013-0210-man0871
万葉短歌0871 遠つ人0800

遠つ人 松浦佐用姫 夫恋ひに
領巾振りしより 負へる山の名  大伴旅人

0800     万葉短歌0871 ShuC153 2013-0210-man0871

とほつひと まつらさよひめ つまこひに
  ひれふりしより おへるやまのな
大伴旅人(おほともの たびと)=作者名はないが、依拠本の推定に従う(下記)。第316歌参照。
【編者注】題詞なしでいきなり前文(漢文)があり、続けてこの歌になる。筑前歌群の一つとして、憶良作とする見方が多い。しかし「大伴旅人が…詠んだ作と見る方が自然ではないか」。
【訓注】[真名仮名全対応]遠つ人(とほつひと=得保都必等)。松浦佐用姫(まつらさよひめ=麻通良佐用比米)。夫恋ひ(つまこひ=都麻胡非)。領巾(ひれ=比例)。振り(ふり=布利)。山の名(やまのな=夜麻能奈)。


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万葉短歌0870 百日しも0799

2013年02月09日 | 万葉短歌

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万葉短歌0870 百日しも0799

百日しも 行かぬ松浦道 今日行きて
明日は来なむを 何か障れる  山上憶良

0799     万葉短歌0870 ShuC148 2013-0209-man0870

ももかしも ゆかぬまつらぢ けふゆきて
  あすはきなむを なにかさやれる
山上憶良(やまのうへの おくら)=第63歌参照。
【編者注】「三首之鄙歌」の第三首。
【訓注】[真名仮名全対応]百日(ももか=毛々可)。松浦道(まつらぢ=麻都良遅)。今日(けふ=家布)。行き(ゆき=由伎)。明日(あす=阿須)。来なむ(きなむ=吉奈武)。何か(なにか=奈尓可)。障(さや=佐夜)。


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万葉短歌0869 足姫0798

2013年02月08日 | 万葉短歌

2013-0208-man0869
万葉短歌0869 足姫0798

足姫 神の命の 魚釣らすと
み立たしせりし 石を誰れ見き  山上憶良

0798     万葉短歌0869 ShuC147 2013-0208-man0869

たらしひめ かみのみことの なつらすと
  みたたしせりし いしをたれみき
山上憶良(やまのうへの おくら)=第63歌参照。
【編者注】「三首之鄙歌」の第二首。脚注に、「一云 阿由都流等」(第三句「鮎釣ると」)。
【訓注】[真名仮名全対応]足姫(たらしひめ=多良志比売)[=神功]。神の命(かみのみこと=可尾能美許等)。魚(な=奈)。石(いし=伊志)。誰れ(たれ=多礼)。


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万葉短歌0868 松浦県0797

2013年02月07日 | 万葉短歌

2013-0207-man0868
万葉短歌0868 松浦県0797

松浦県 佐用姫の子が 領巾振りし
山の名のみや 聞きつつ居らむ  山上憶良

0797     万葉短歌0868 ShuC147 2013-0207-man0868

まつらがた さよひめのこが ひれふりし
  やまのなのみや ききつつをらむ
山上憶良(やまのうへの おくら)=第63歌参照。
【編者注】漢文序題詞原文は、「憶良誠惶頓首謹啓」。序の最後に「三首之鄙歌」とあって、その第一首。
【訓注】[真名仮名全対応]松浦県(まつらがた=麻都良我多)。姫(ひめ=比売)。子(こ=故)。領巾(ひれ=比列)。振り(ふり=布利)。山(やま=夜麻)。聞きつつ(ききつつ=伎々都々)。


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万葉短歌0867 君が行き0796

2013年02月06日 | 万葉短歌

2013-0206-man0867
万葉短歌0867 君が行き0796

君が行き 日長くなりぬ 奈良道なる
山斎の木立も 神さびにけり  吉田連宜

0796     万葉短歌0867 ShuC144 2013-0206-man0867

きみがゆき けながくなりぬ ならぢなる
  しまのこだちも かむさびにけり
吉田連宜(よしだの むらじ よろし)=第864歌参照。
【編者注】「君を思ふこと尽きずして、重ねて題(しる)す二首」の第二首。
【訓注】[真名仮名全対応]君(きみ=枳美)。行き(ゆき=由伎)。日長く(けながく=気那我久)。奈良道(ならぢ=奈良遅)。山斎(しま=志満)[第452歌参照]。木立(こだち=己太知)。神さび(かむさび=可牟佐飛)。


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