万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌3790 あしひきの3527

2020年11月27日 | 万葉短歌

2020-1127-man3790
万葉短歌3790 あしひきの3527

あしひきの 玉縵の子 今日のごと
いづれの隈を 見つつ来にけむ  ○

3527     万葉短歌3790 ShuH351 2020-1127-man3790

□あしひきの たまかづらのこ けふのごと
  いづれのくまを みつつきにけむ
○=作者未詳、壮士(をとこ)三。
【編者注】第1部(3786-3815、三十首)の第5首。男。
【訓注】あしひきの(足曳之)。玉縵の子(たまかづらのこ=玉縵之児)。今日(けふ)。隈(くま)[「異霊のこもる場所・・・他界に連なる間所」。01-0017(長歌)道隈(みちのくま)、-0025(長歌)隈毛不落(くまもおちず)、など]。


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万葉短歌3789 あしひきの3526

2020年11月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌3789 あしひきの3526

あしひきの 山縵の子 今日行くと
我れに告げせば 帰り来ましを  ○

3526     万葉短歌3789 ShuH351 2020-1126-man3789

□あしひきの やまかづらのこ けふゆくと
  われにつげせば かへりこましを
○=作者未詳、壮士(をとこ)二。
【編者注】第1部(3786-3815、三十首)の第4首。男。
【訓注】あしひきの(足曳之)。山縵の子(やまかづらのこ=山縵之児)。今日(けふ)。我れ(われ=吾)。帰り来ましを(かへりこまし=還来麻之乎)。


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万葉短歌3788 耳成の3525

2020年11月25日 | 万葉短歌

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万葉短歌3788 耳成の3525

耳成の 池し恨めし 我妹子が
来つつ潜かば 水は涸れなむ  ○

3525     万葉短歌3788 ShuH351 2020-1125-man3788

□みみなしの いけしうらめし わぎもこが
  きつつかづかば みづはかれなむ
○=作者未詳、壮士(をとこ)一。
【編者注】第1部(3786-3815、三十首)の第3首。男。巻頭と同旨の由縁(ただしここでは「三男(みたりのをのこ=三人の男)」が「縵児(かづらこ)」を巡って)。
【訓注】耳成(みみなし=無耳)[「大和三山の一つ耳成山」]。我妹子(わぎもこ=吾妹児)。


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万葉短歌3787 妹が名に3524

2020年11月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌3787 妹が名に3524

妹が名に 懸けたる桜 花咲かば
常にや恋ひむ いや年のはに  ○

3524     万葉短歌3787 ShuH338 2020-1124-man3787

□いもがなに かけたるさくら はなさかば
  つねにやこひむ いやとしのはに
○=作者未詳、壮士(をとこ)二。
【編者注】第1部(3786-3815、三十首)の第2首。男。脚注に、「其二」。
【訓注】妹が名(いもがな=妹之名)。桜(さくら)。花咲かば(はなさかば=花開者)。年のは(としのは=年之羽)[「毎年の意」。05-0833得志能波尓(としのはに)、06-0908毎年(としのはに)、など]。


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万葉短歌3786 春さらば3523

2020年11月23日 | 万葉短歌

***** 万葉集 巻16(3786~3889、百四首) 始 *****

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万葉短歌3786 春さらば3523

春さらば かざしにせむと 我が思ひし
桜の花は 散り行けるかも  ○

3523     万葉短歌3786 ShuH338 2020-1123-man3786

□はるさらば かざしにせむと あがもひし
  さくらのはなは ちりゆけるかも
○=作者未詳、壮士(をとこ)一。
【編者注】巻16(3786=3889、百四首)は、「有由縁雜歌(ゆゑよしあるざふか)」で部立てとする。分けて第1部(3786-3815、三十首)、第2部(3816-3854、三十九首)、第3部(3855-3889、三十五首)とする。巻頭は第1部(3786-3815、三十首)の第1首。男。脚注に、「其一」など初出表記については、依拠本参照(以下同じ)。
【原文】16-3786  春去者 挿頭尓将為跡 我念之 桜花者 散去流香聞  作者未詳
【編者注-由縁(ゆゑよし)】巻頭2首に先立つ由縁に、一人の娘子(をとめ)「桜児(さくらこ)」を巡って争った二人の「壮士(をとこ)」の話が語られる。


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万葉短歌3785 ほととぎす3522

2020年11月22日 | 万葉短歌

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万葉短歌3785 ほととぎす3522

ほととぎす 間しまし置け 汝が鳴けば
我が思ふ心 いたもすべなし  中臣宅守

3522     万葉短歌3785 ShuH323 2020-1122-man3785

□ほととぎす あひだしましおけ ながなけば
  あがもふこころ いたもすべなし
〇中臣宅守(なかとみの やかもり)=第3723番歌注参照。
【編者注】中臣宅守・・・六十三首(3723~3785)の第63首、独詠歌群7首(3779~3785)の第7首。男。左注に、「右七首中臣朝臣宅守寄花鳥陳思作歌」。
【原文】15-3785  保登等芸須 安比太之麻思於家 奈我奈気婆 安我毛布許己呂 伊多母須敝奈之  中臣宅守

***** 万葉集 巻15(3578~3785、二百八首) 終 *****


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万葉短歌3784 心なき3521

2020年11月21日 | 万葉短歌

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万葉短歌3784 心なき3521

心なき 鳥にぞありける ほととぎす
物思ふ時に 鳴くべきものか  中臣宅守

3521     万葉短歌3784 ShuH323 2020-1121-man3784

□こころなき とりにぞありける ほととぎす
  ものもふときに なくべきものか
〇中臣宅守(なかとみの やかもり)=第3723番歌注参照。
【編者注】中臣宅守・・・六十三首(3723~3785)の第62首、独詠歌群7首(3779~3785)の第6首。男。
【訓注】心なき(こころなき=許己呂奈伎)。鳥(とり=登里)。ほととぎす(保等登芸須)。物思ふ(ものもふ=毛能毛布)。


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万葉短歌3783 旅にして3520

2020年11月20日 | 万葉短歌

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万葉短歌3783 旅にして3520

旅にして 妹に恋ふれば ほととぎす
我が住む里に こよ鳴きわたる  中臣宅守

3520     万葉短歌3783 ShuH323 2020-1120-man3783

□たびにして いもにこふれば ほととぎす
  わがすむさとに こよなきわたる
〇中臣宅守(なかとみの やかもり)=第3723番歌注参照。
【編者注】中臣宅守・・・六十三首(3723~3785)の第61首、独詠歌群7首(3779~3785)の第5首。男。
【訓注】旅(たび=多婢)。ほととぎす(保等登芸須)。我が住む(わがすむ=和我須武)。響もす(とよもす=等余母須)。こよ(許欲)[「ここを通って、ここから」]。


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万葉短歌3782 雨隠り3519

2020年11月19日 | 万葉短歌

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万葉短歌3782 雨隠り3519

雨隠り 物思ふ時に ほととぎす
我が住む里に 来鳴き響もす  中臣宅守

3519     万葉短歌3782 ShuH323 2020-1119-man3782

□あまごもり ものもふときに ほととぎす
  わがすむさとに きなきとよもす
〇中臣宅守(なかとみの やかもり)=第3723番歌注参照。
【編者注】中臣宅守・・・六十三首(3723~3785)の第60首、独詠歌群7首(3779~3785)の第4首。男。
【訓注】物思ふ(ものもふ=毛能母布)。ほととぎす(保等登芸須)。我が住む(わがすむ=和我須武)。響もす(とよもす=等余母須)。


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万葉短歌3781 旅にして3518

2020年11月18日 | 万葉短歌

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万葉短歌3781 旅にして3518

旅にして 物思ふ時に ほととぎす
もとなな鳴きそ 我が恋まさる  中臣宅守

3518     万葉短歌3781 ShuH323 2020-1118-man3781

□たびにして ものもふときに ほととぎす
  もとなななきそ あがこひまさる
〇中臣宅守(なかとみの やかもり)=第3723番歌注参照。
【編者注】中臣宅守・・・六十三首(3723~3785)の第59首、独詠歌群7首(3779~3785)の第3首。男。
【訓注】旅(たび=多婢)。物思ふ(ものもふ=毛能毛布)。ほととぎす(保等登芸須)。もとな(毛等奈)。我が恋(あがこひ=安我古非)。


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万葉短歌3780 恋ひ死なば3517

2020年11月17日 | 万葉短歌

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万葉短歌3780 恋ひ死なば3517

恋ひ死なば 恋ひも死ねとや ほととぎす
物思ふ時に 来鳴き響むる  中臣宅守

3517     万葉短歌3780 ShuH323 2020-1117-man3780

□こひしなば こひもしねとや ほととぎす
  ものもふときに きなきとよむる
〇中臣宅守(なかとみの やかもり)=第3723番歌注参照。
【編者注】中臣宅守・・・六十三首(3723~3785)の第58首、独詠歌群7首(3779~3785)の第2首。男。
【訓注】恋ひ死なば(こひしなば=古非之奈婆)。恋ひも死ね(こひもしね=古非毛之祢)。ほととぎす(保等登芸須)[02-0112霍公鳥、03-0423(長歌)霍公鳥、など]。物思ふ(ものもふ=毛能毛布)。響むる(とよむる=等余牟流)[<とよむ>初出は、06-1047(長歌)妻呼令動(つまよびとよむ)]。


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万葉短歌3779 我がやどの3516

2020年11月16日 | 万葉短歌

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万葉短歌3779 我がやどの3516

我がやどの 花橘は いたづらに

散りか過ぐらむ 見る人なしに  中臣宅守

3516     万葉短歌3779 ShuH323 2020-1116-man3779

□わがやどの はなたちばなは いたづらに

  ちりかすぐらむ みるひとなしに
〇中臣宅守(なかとみの やかもり)=第3723番歌注参照。
【編者注】中臣宅守・・・六十三首(3723~3785)の第57首、独詠歌群7首(3779~3785)の第1首。男。
【訓注】我がやど(わがやど=和我夜度)。花橘(はなたちばな=波奈多知婆奈)[03-0423(長歌)花橘、07-1404花橘、など33か所]。いたづらに(伊多都良尓)。散りか過ぐらむ(ちりかすぐらむ=知利可須具良牟)[[この形は、集中ここのみ。・・・散り果てるか果てないかの瞬間を想起したもの・・・]].


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万葉短歌3778 白栲の3515

2020年11月15日 | 万葉短歌

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万葉短歌3778 白栲の3515

白栲の 我が衣手を 取り持ちて
斎へ我が背子 直に逢ふまでに  狭野弟上娘子

3515     万葉短歌3778 ShuH318 2020-1115-man3778

□しろたへの あがころもでを とりもちて
  いはへわがせこ ただにあふまでに
〇狭野弟上娘子は(さのの おとかみの をとめ)=第3723番歌参照。
【編者注】中臣宅守・・・六十三首(3723~3785)の第56首、贈答歌群48首(3731~3778)の第48首。女。左注に、「右二首娘子」。
【訓注】白栲(しろたへ=之路多倍)。我が衣手(あがころもで=阿我許呂毛弖)。我が背子(わがせこ=和我勢古)。


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万葉短歌3777 昨日今日3514

2020年11月14日 | 万葉短歌

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万葉短歌3777 昨日今日3514

昨日今日 君に逢はずて するすべの
たどきを知らに 音のみしぞ泣く  狭野弟上娘子

3514     万葉短歌3777 ShuH318 2020-1114-man3777

□きのふけふ きみにあはずて するすべの
  たどきをしらに ねのみしぞなく

〇狭野弟上娘子は(さのの おとかみの をとめ)=第3723番歌参照。
【編者注】中臣宅守・・・六十三首(3723~3785)の第55首、贈答歌群48首(3731~3778)の第47首。女。
【訓注】昨日今日(きのふけふ=伎能布家布)。君(きみ=伎美)。たどきを知らに(たどきをしらに=多度伎乎之良尓)[05-0904(長歌)多杼伎乎之良尓尓(たどきをしらに)、-1792(長歌)田時乎白土(たどきをしらに)、など18か所。<に>は打消し<ず>の古形。下記注]。
【編者注-白土】しらに。顔料として用いる白色の土。(日外アソシエーツ『難読語辞典』)


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万葉短歌3776 今日もかも3513

2020年11月13日 | 万葉短歌

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万葉短歌3776 今日もかも3513

今日もかも 都なりせば 見まく欲り
西の御馬屋の 外に立てらまし  中臣宅守

3513     万葉短歌3776 ShuH315 2020-1113-man3776

□けふもかも みやこなりせば みまくほり
  にしのみまやの とにたてらまし
〇中臣宅守(なかとみの やかもり)=第3723番歌注参照。
【編者注】中臣宅守・・・六十三首(3723~3785)の第54首、贈答歌群48首(3731~3778)の第46首。男。左注に、「右二首中臣朝臣宅守」。
【訓注】今日(けふ=家布)。都(みやこ=美也故)。西(にし=尓之)。外(と=刀)。


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