万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌0861 松浦川0790

2013年01月30日 | 万葉短歌

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万葉短歌0861 松浦川0790

松浦川 川の瀬早み 紅の
裳の裾濡れて 鮎か釣るらむ  大伴旅人

0790     万葉短歌0861 ShuC134 2013-0130-man0861

まつらがは かはのせはやみ くれなゐの
  ものすそぬれて あゆかつるらむ 
大伴旅人(おほともの たびと)=形式的には「後人」だが、依拠本に拠る。第316歌参照。
【編者注】題詞は、「後人追和之歌三首」。脚注に「帥老」(そちらう)。その第一首。
【訓注】[真名仮名全対応]松浦川(まつらがは=麻都良我波)。川の瀬(かはのせ=可波能世)。紅(くれなゐ=久礼奈為)。裳の裾(ものすそ=母能須蘇)。鮎(あゆ=阿由)。釣る(つる=都流)。


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万葉短歌0860 松浦川0789

2013年01月29日 | 万葉短歌

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万葉短歌0860 松浦川0789

松浦川 七瀬の淀は 淀むとも
我れは淀まず 君をし待たむ  大伴旅人

0789     万葉短歌0860 ShuC132 2013-0129-man0860

まつらがは ななせのよどは よどむとも
  われはよどまず きみをしまたむ 
大伴旅人(おほともの たびと)=作者名はない。第858歌、 第316歌参照。
【編者注】「娘等更報歌三首」の第三首。
【訓注】[真名仮名全対応]松浦川(まつらがは=麻都良我波)。淀(よど=与騰[二句・四句]、与等[三句])。我れ(われ=和礼)。君(きみ=吉美)。


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万葉短歌0859 春されば0788

2013年01月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌0859 春されば0788

春されば 我家の里の 川門には
鮎子さ走る 君待ちがてに  大伴旅人

0788     万葉短歌0859 ShuC132 2013-0128-man0859

はるされば わぎへのさとの かはとには
  あゆこさばしる きみまちがてに
大伴旅人(おほともの たびと)=作者名はない。第858歌、 第316歌参照。
【編者注】「娘等更報歌三首」の第二首。
【訓注】[真名仮名全対応]春(はる=波流)。我家(わぎへ=和伎覇)。里(さと=佐刀)。川門(かはと=加波度)。鮎子(あゆこ=阿由故)。さ走る(さばしる=佐婆斯留)。君(きみ=吉美)。待ち(まち=麻知)。


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万葉短歌0858 若鮎釣る0787

2013年01月27日 | 万葉短歌

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万葉短歌0858 若鮎釣る0787

若鮎釣る 松浦の川の 川なみの
並にし思はば 我れ恋ひめやも  大伴旅人

0787     万葉短歌0858 ShuC132 2013-0127-man0858

わかゆつる まつらのかはの かはなみの
  なみにしもはば われこひめやも
大伴旅人(おほともの たびと)=作者名はない。「当面三首の作者も、実際には旅人ではなく、前三首の某官人とは別な大宰府某歌人であったということも考えられる。」 第316歌参照。
【編者注】題詞原文は、「娘等更報歌三首」。その第一首。
【訓注】[真名仮名全対応]若鮎(わかゆ=和可由)。松浦(まつら=麻都良)。川(かは=可波)[二句、三句とも]。思(も=母)。我れ(われ=和礼)。恋ひ(こひ=故飛)。


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万葉短歌0857 遠つ人0786

2013年01月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌0857 遠つ人0786

遠つ人 松浦の川に 若鮎釣る
妹が手本を 我れこそまかめ  大伴旅人

0786     万葉短歌0857 ShuC129 2013-0126-man0857

とほつひと まつらのかはに わかゆつる
  いもがたもとを われこそまかめ
大伴旅人(おほともの たびと)=作者名はない。第855歌、第316歌参照。
【編者注】「蓬客更贈歌三首」の第三首。
【訓注】[真名仮名全対応]遠つ人(とほつひと=等富都比等)。松浦(まつら=麻都良)。川(かは=加波)。若鮎(わかゆ=和可由)。妹(いも=伊毛)。たもと(多毛等)。我れ(われ=和礼)。


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万葉短歌0856 松浦なる0785

2013年01月25日 | 万葉短歌

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万葉短歌0856 松浦なる0785

松浦なる 玉島川に 鮎釣ると
立たせる子らが 家道知らずも  大伴旅人

0785     万葉短歌0856 ShuC129 2013-0125-man0856

まつらなる たましまがはに あゆつると
  たたせるこらが いへぢしらずも
大伴旅人(おほともの たびと)=作者名はない。第855歌、第316歌参照。
【編者注】「蓬客更贈歌三首」の第二首。
【訓注】[真名仮名全対応]松浦(まつら=麻都良)。玉島川(たましまがは=多麻之麻河波)。鮎(あゆ=阿由)。釣る(つる=都流)。子ら(こら=古良)。家道(いへぢ=伊弊遅)。知らず(斯良受)。


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万葉短歌0855 松浦川0784

2013年01月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌0855 松浦川0784

松浦川 川の瀬光り 鮎釣ると
立たせる妹が 裳の裾濡れぬ  大伴旅人

0784     万葉短歌0855 ShuC129 2013-0124-man0855

まつらがは かはのせひかり あゆつると
  たたせるいもが ものすそぬれぬ
大伴旅人(おほともの たびと)=作者名はない。第853歌、第316歌参照。この三首について依拠本は、「実際には、旅人周辺の某人が詠んだとも考えられる。」し、共作も考えられる、と評注する。
【編者注】題詞原文は「蓬客更贈歌三首」。その第一首。
【訓注】[真名仮名略対応]松浦川(まつらがは=麻都良河波)。川の瀬光り(かはのせひかり=可波能世比可利)。鮎(あゆ=阿由)。妹(いも=伊毛)。裳の裾(ものすそ=毛能須蘇)。濡れぬ(ぬれぬ=奴例奴)。


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万葉短歌0854 玉島の0783

2013年01月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌0854 玉島の0783

玉島の この川上に 家はあれど
君を恥しみ あらはさずありき  大伴旅人

0783     万葉短歌0854 ShuC124 2013-0123-man0854

たましまの このかはかみに いへはあれど
  きみをやさしみ あらはさずありき
大伴旅人(おほともの たびと)=第853歌、第316歌参照。
【編者注】題詞原文は「答詩曰」。前歌参照。
【訓注】[真名仮名全対応]玉島(たましま=多麻之末)。川上(かはかみ=可波加美)。家(いへ=伊返)。君(きみ=吉美)。恥しみ(やさしみ=夜佐之美)[夜佐之=恥、の対応は初出]。


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万葉短歌0853 あさりする0782

2013年01月22日 | 万葉短歌

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万葉短歌0853 あさりする0782

あさりする 海人の子どもと 人は言へど
見るに知らえぬ 貴人の子と  大伴旅人

0782     万葉短歌0853 ShuC124 2013-0122-man0853

あさりする あまのこどもと ひとはいへど
  みるにしらえぬ うまひとのこと
大伴旅人(おほともの たびと)=原文に作者名はないが、依拠本推定による(以下、第857歌まで)。第847歌、第316歌参照。
【編者注】題詞原文は「遊松浦河序」。中国「遊仙窟」「文選」にならった漢文序。その最後に「因贈詠歌曰」とあって、この歌になる。次歌の「答詩曰」と合わせて贈答歌形式の、作者による虚構作品。
【訓注】[真名仮名全対応]あさり(阿佐理)。海人(あま=阿末)。子ども(こども=古等母)。人(ひと=比得)。見る(みる=美流)。貴人(うまひと=有麻必等)。


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万葉短歌0852 梅の花0781

2013年01月21日 | 万葉短歌

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万葉短歌0852 梅の花0781

梅の花 夢に語らく みやびたる
花と我れ思ふ 酒に浮かべこそ  大伴旅人

0781     万葉短歌0852 ShuC119 2013-0121-man0852

うめのはな いめにかたらく みやびたる
  はなとあれもふ さけにうかべこそ
大伴旅人(おほともの たびと)=第847歌、第316歌参照。
【編者注】「後に梅の歌に追和する四首」の第四首。
【訓注】[真名仮名全対応]梅の花(うめのはな=烏梅能波奈)。夢(いめ=伊米)。みやび(美也備)。花(はな=波奈)。我れ(あれ=阿例)。思ふ(もふ=母布)。酒(さけ=左気)。


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万葉短歌0851 我がやどに0780

2013年01月20日 | 万葉短歌

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万葉短歌0851 我がやどに0780

我がやどに 盛りに咲ける 梅の花
散るべくなりぬ 見む人もがも  大伴旅人

0780     万葉短歌0851 ShuC119 2013-0120-man0851

わがやどに さかりにさける うめのはな
  ちるべくなりぬ みむひともがも
大伴旅人(おほともの たびと)=第847歌、第316歌参照。
【編者注】「後に梅の歌に追和する四首」の第三首。
【訓注】[真名仮名全対応]我がやど(わがやど=和我夜度)。盛りに咲ける(さかりにさける=左加里尓散家留)。梅の花(うめのはな=宇梅能波奈)。散る(ちる=知流)。見む(みむ=美牟)。


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万葉短歌0850 雪の色を0779

2013年01月19日 | 万葉短歌

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万葉短歌0850 雪の色を0779

雪の色を 奪ひて咲ける 梅の花
今盛りなり 見む人もがも  大伴旅人

0779     万葉短歌0850 ShuC119 2013-0119-man0850

ゆきのいろを うばひてさける うめのはな
  いまさかりなり みむひともがも
大伴旅人(おほともの たびと)=第847歌、第316歌参照。
【編者注】「後に梅の歌に追和する四首」の第二首。
【訓注】[真名仮名全対応]雪の色(ゆきのいろ=由吉能伊呂)。梅の花(うめのはな=有米能波奈)。今盛りなり(いまさかりなり=伊麻佐加利奈利)。見む人(みむひと=美牟必登)。


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万葉短歌0849 残りたる0778

2013年01月18日 | 万葉短歌

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万葉短歌0849 残りたる0778

残りたる 雪に交れる 梅の花
早くな散りそ 雪は消ぬとも  大伴旅人

0778     万葉短歌0849 ShuC119 2013-0118-man0849

のこりたる ゆきにまじれる うめのはな
  はやくなちりそ ゆきはけぬとも
大伴旅人(おほともの たびと)=第847歌、第316歌参照。
【編者注】題詞読下しは、「後に梅の歌に追和する四首」。その第一首。
【訓注】[真名仮名全対応]残りたる(のこりたる=能許利多留)。雪に交れる(ゆきにまじれる=由棄仁末自例留)。梅の花(うめのはな=宇梅能半奈)。雪(ゆき=由吉)。


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万葉短歌0848 雲に飛ぶ0777

2013年01月17日 | 万葉短歌

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万葉短歌0848 雲に飛ぶ0777

雲に飛ぶ 薬食むよは 都見ば
いやしき我が身 またをちぬべし  大伴旅人

0777     万葉短歌0848 ShuC117 2013-0117-man0848

くもにとぶ くすりはむよは みやこみば
  いやしきあがみ またをちぬべし
大伴旅人(おほともの たびと)=第847歌、第316歌参照。
【編者注】「員外、故郷を思ふ歌両首」の第二首。
【訓注】[真名仮名全対応]雲(くも=久毛)。飛ぶ(とぶ=得夫)。薬(くすり=久須利)。食む(はむ=波牟)。いやしき(伊夜之吉)。我が身(あがみ=阿何微)。をちぬ(越知奴)。


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万葉短歌0847 我が盛り0776

2013年01月16日 | 万葉短歌

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万葉短歌0847 我が盛り0776

我が盛り いたくくたちぬ 雲に飛ぶ
薬食むとも またをちめやも  大伴旅人

0776     万葉短歌0847 ShuC117 2013-0116-man0847

わがさかり いたくくたちぬ くもにとぶ
  くすりはむとも またをちめやも
大伴旅人(おほともの たびと)=作者名はないが、以下の理由から旅人と推定。第316歌参照。
【編者注】題詞(読下し)は、「員外、故郷を思ふ歌両首」。その第一首。「誰の作か署名はないけれども、こうして、今の二首および続く四首は、梅花の宴の主人公大伴旅人の作と認められる。」
【訓注】[真名仮名全対応]我が盛り(わがさかり=和我佐可理)。雲(くも=久毛)。飛ぶ(とぶ=得夫)。薬(くすり=久須利)。食む(はむ=波武)。


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