万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌0269 人見ずは0230

2011年06月30日 | 万葉短歌

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万葉短歌0269 人見ずは0230

人見ずは 我が袖もちて 隠さむを
焼けつつかあらむ 着ずて来にけり  阿倍女郎

0230     万葉短歌0269 ShuB086 2011-0630-man0269

□ひとみずは わがそでもちて かくさむを
 やけつつかあらむ きずてきにけり
○阿倍女郎(あべの いらつめ)=未詳。「持統・文武朝の女性…。家持が相手とする8一六三一の安倍女郎は奈良朝の人で、別人らしい。」
【編者注】参照本・講談社版『万葉集事典』は、見出し人名「安倍女郎(阿倍女郎)」(訓は「あべ」)のもとに、「中臣東人や大伴家持などとの贈答歌があるが、同人か疑問。」とする。


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万葉短歌0268 我が背子が0229

2011年06月29日 | 万葉短歌

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万葉短歌0268 我が背子が0229

我が背子が 古家の里の 明日香には
千鳥鳴くなり 妻待ちかねて  長屋王

0229     万葉短歌0268 ShuB084 2011-0629-man0268

□わがせこが ふるへのさとの あすかには
 ちどりなくなり つままちかねて
○長屋王(ながやの おほきみ)=第75歌参照。


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万葉短歌0267 むささびは0228

2011年06月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌0267 むささびは0228

むささびは 木末求むと あしひきの
山のさつ男に あひにけるかも  志貴皇子

0228     万葉短歌0267 ShuB082 2011-0628-man0267

□むささびは きうれもとむと あしひきの
 やまのさつをに あひにけるかも
○志貴皇子(しきの みこ)=第51歌参照。


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万葉短歌0266 近江の海0227

2011年06月27日 | 万葉短歌

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万葉短歌0266 近江の海0227

近江の海 夕波千鳥 汝が鳴けば
心もしのに いにしへ思ほゆ  柿本人麻呂

0227     万葉短歌0266 ShuB080 2011-0627-man0266

□あふみのうみ ゆふなみちどり ながなけば
 こころもしのに いにしへおもほゆ
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。
【編者注】初句訓は、「あふみのみ」が巷間流布するが、依拠本のほか、参照本・岩波版、同・小学館版、同・講談社版の全てが「あふみのうみ」である。


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万葉短歌0265 苦しくも0226

2011年06月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌0265 苦しくも0226

苦しくも 降り来る雨か 三輪の崎
佐野の渡りに 家もあらなくに  長忌寸意吉麻呂

0226     万葉短歌0265 ShuB079 2011-0626-man0265

□くるしくも ふりくるあめか みわのさき
 さののわたりに いへもあらなくに
○長忌寸意吉麻呂(ながのいみき おきまろ)=第57歌参照。


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万葉短歌0264 もののふの0225

2011年06月25日 | 万葉短歌

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万葉短歌0264 もののふの0225

もののふの 八十宇治川の 網代木に
いさよふ波の ゆくへ知らずも  柿本人麻呂

0225     万葉短歌0264 ShuB076 2011-0625-man0264

□もののふの やそうぢかはの あじろきに
 いさよふなみの ゆくへしらずも
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。


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万葉短歌0263 馬ないたく0224

2011年06月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌0263 馬ないたく0224

馬ないたく 打ちそな行きそ 日ならべて
見ても我が行く 志賀にあらなくに  刑部垂麻呂

0224     万葉短歌0263 ShuB075 2011-0624-man0263

□うまないたく うちそなゆきそ けならべて
 みてもわがゆく しがにあらなくに
○刑部垂麻呂(おさかべの たりまろ)=未詳。「文武朝の人と見られる」。集収載2首(263、427)、ともに姓(かばね)を記さない。


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万葉短歌0262 矢釣山0223

2011年06月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌0262 矢釣山0223

矢釣山 木立も見えず 降りまがひ
雪の騒ける 朝楽しも  柿本人麻呂

0223     万葉短歌0262 ShuB072 2011-0623-man0262

□やつりやま こだちもみえず ふりまがひ
 ゆきのさわける あしたたのしも
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。


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万葉短歌0259 いつの間も0222

2011年06月22日 | 万葉短歌

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万葉短歌0259 いつの間も0222

いつの間も 神さびけるか 香具山の
桙杉が末に 苔生すまでに  鴨君足人

0222     万葉短歌0259 ShuB065 2011-0622-man0259

□いつのまも かむさびけるか かぐやまの
 ほこすぎがうれに こけむすまでに
○鴨君足人(かものきみ たりひと)=第258歌参照。
【編者注】第4句初2字、原文は「鉾椙」。なお本歌は、参照本・講談版(中西進)では、次のとおり。
 訓=何時の間も神さびけるか香山の 鉾榲が本に薜生すまでに


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万葉短歌0258 人漕がず0221

2011年06月21日 | 万葉短歌

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万葉短歌0258 人漕がず0221

人漕がず あらくもしるし 潜きする
鴛鴦とたかべと 船の上に住む  鴨君足人

0221     万葉短歌0258 ShuB065 2011-0621-man0258

□ひとこがず あらくもしるし かづきする
 をしとたかべと ふねのうへにすむ
○鴨君足人(かものきみ たりひと)=「高市皇子に仕えた人か。これ以外に歌はない。<君>は姓(かばね)。鴨族は、本来、砂鉄採集を営んで諸国を遊歴した氏族らしい。藤原宮址の中心といわれる奈良県橿原市鴨公(かもきみ)小学校のあたりに本貫があったという。」


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万葉短歌0256 笥飯の海の0220

2011年06月20日 | 万葉短歌

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万葉短歌0256 笥飯の海の0220

笥飯の海の 庭よくあらし 刈薦の
乱れて出づ見ゆ 海人の釣船  柿本人麻呂

0220     万葉短歌0256 ShuB054 2011-0620-man0256

□けひのうみの にはよくあらし かりこもの
 みだれていづみゆ あまのつりぶね
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。
【編者注】256一本歌=武庫(むこ)の海船庭(ふなには)ならし漁(いざ)りする 海人の釣船波の上(うへ)ゆ見ゆ


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万葉短歌0255 天離る0219

2011年06月19日 | 万葉短歌

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万葉短歌0255 天離る0219

天離る 鄙の長道ゆ 恋ひ来れば
明石の門より 大和島見ゆ  柿本人麻呂

0219     万葉短歌0255 ShuB054 2011-0619-man0255

□あまざかる ひなのながちゆ こひくれば
 あかしのとより やまとしまみゆ
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。
【編者注】255一本歌=(四句まで同じ)家のあたり見ゆ


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万葉短歌0254 灯火の0218

2011年06月18日 | 万葉短歌

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万葉短歌0254 灯火の0218

灯火の 明石大門に 入らむ日や
漕ぎ別れなむ 家のあたり見ず  柿本人麻呂

0218     万葉短歌0254 ShuB054 2011-0618-man0254

□ともしびの あかしおほとに いらむひや
 こぎわかれなむ いへのあたりみず
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。


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万葉短歌0253 稲日野も0217

2011年06月17日 | 万葉短歌

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万葉短歌0253 稲日野も0217

稲日野も 行き過ぎかてに 思へれば
心恋しき 加古の島見ゆ  柿本人麻呂

0217     万葉短歌0253 ShuB054 2011-0617-man0253

□いなびのも ゆきすぎかてに おもへれば
 こころこひしき かこのしまみゆ
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。


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万葉短歌0252 荒栲の0216

2011年06月16日 | 万葉短歌

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万葉短歌0252 荒栲の0216

荒栲の 藤江の浦に 鱸釣る
海人とか見らむ 旅行く我れを  柿本人麻呂

0216     万葉短歌0252 ShuB054 2011-0616-man0252

□あらたへの ふぢえのうらに すずきつる
 あまとかみらむ たびゆくわれを
○柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第30歌参照。
【編者注】252一本歌=白栲の藤江の浦に漁(いざ)りする(以下同)
【編者注】「海人」(あま)は、第23歌に初出。第252歌での依拠本底本原文は「泉郎」だが、依拠本は左注により「白水郎」を原文とする。以下、依拠本注。<「白水郎」は、中国の揚子江付近に住み、漁労を生業とした住民(男子)の称(…)。万葉の「あま」は男女双方にいう。>


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