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2010-1101-man0000
万葉短歌0000 開肇献詠
訪ぬれば いづれか見ゆる ことなれば
さまよひ入らむ よろづ葉の森 悠山人
0000 万葉短歌0000 ShuA000 2010-1101-man0000
□たづぬれば いづれかみゆる ことなれば
さまよひいらむ よろづはのもり
○悠山人(ゆうさんじん)。
=万葉短歌 開肇献詠=
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2015-1030-man1916
万葉短歌1916 今さらに1750
今さらに 君はい行かじ 春雨の
心を人の 知らずあらなくに ○
1750 万葉短歌1916 ShuE338 2015-1030-man1916
□いまさらに きみはいゆかじ はるさめの
こころをひとの しらずあらなくに
○=未詳。
【編者注】「寄雨」4首(1915~1918)の第2首。「春相聞(10-1890~1937、四十七首)」の第27首。
【訓注】今さらに(いまさらに=今更)。心(こころ=情)。
2015-1029-man1915
万葉短歌1915 我が背子に1749
我が背子に 恋ひてすべなみ 春雨の
降るわき知らず 出でて来しかも ○
1749 万葉短歌1915 ShuE338 2015-1029-man1915
□わがせこに こひてすべなみ はるさめの
ふるわきしらず いでてこしかも
○=未詳。
【編者注】題詞は「寄雨」、4首(1915~1918)の第1首。「春相聞(10-1890~1937、四十七首)」の第26首。
【訓注】我が背子(わがせこ=吾背子)。すべなみ(為便莫)[03-0456為便奈美]。降るわき(ふるわき=零別)[04-0716云別]。出でて来しかも(いでてこしかも=出而来可聞)。
2015-1028-man1914
万葉短歌1914 恋ひつつも1748
恋ひつつも 今日は暮らしつ 霞立つ
明日の春日を いかに暮らさむ ○
1748 万葉短歌1914 ShuE336 2015-1028-man1914
□こひつつも けふはくらしつ かすみたつ
あすのはるひを いかにくらさむ
○=作者未詳。
【編者注】「寄霞」6首(1909~1914)の第6首。「春相聞(10-1890~1937、四十七首)」の第25首。
【訓注】春日(はるひ)。
【原文】10-1914 恋乍毛 今日者暮都 霞立 明日之春日乎 如何将晩 作者未詳
2015-1027-man1913
万葉短歌1913 見わたせば1747
見わたせば 春日の野辺に 立つ霞
見まくの欲しき 君が姿か ○
1747 万葉短歌1913 ShuE336 2015-1027-man1913
□みわたせば かすがののへに たつかすみ
みまくのほしき きみがすがたか
○=未詳。
【編者注】「寄霞」6首(1909~1914)の第5首。「春相聞(10-1890~1937、四十七首)」の第24首。
【訓注】春日の野辺に(かすがののへに=春日之野辺)。君が姿か(きみがすがたか=君之容儀香)。
2015-1026-man1912
万葉短歌1912 たまきはる1746
たまきはる 我が山の上に 立つ霞
立つとも居とも 君がまにまに ○
1746 万葉短歌1912 ShuE336 2015-1026-man1912
□たまきはる わがやまのうへに たつかすみ
たつともゐとも きみがまにまに
○=未詳。
【編者注】「寄霞」6首(1909~1914)の第4首。「春相聞(10-1890~1937、四十七首)」の第23首。
【訓注】たまきはる(霊寸春)。我が山の上(わがやまのうへ=吾山之於)。立つとも居とも(たつともゐとも=雖立雖坐)。君がまにまに(君之随意)。
2015-1025-man1911
万葉短歌1911 さ丹つらふ1745
さ丹つらふ 妹を思ふと 霞立つ
春日もくれに 恋ひわたるかも ○
1745 万葉短歌1911 ShuE336 2015-1025-man1911
□さにつらふ いもをおもふと かすみたつ
はるひもくれに こひわたるかも
○=未詳。
【編者注】「寄霞」6首(1909~1914)の第3首。「春相聞(10-1890~1937、四十七首)」の第22首。
【訓注】さ丹つらふ(さにつらふ=左丹頬経)[03-0420、-509(各長歌)狭丹頬相、06-1053(長歌)狭丹頬歴、10-1911左丹頬経、11-2523散頬相]。春日(はるひ)。くれに(晩尓)[08-1539闇尓(くらけくに)]。
2015-1024-man1910
万葉短歌1910 春霞1744
春霞 立ちにし日より 今日までに
我が恋やまず 本の繁けば ○
1744 万葉短歌1910 ShuE334 2015-1024-man1910
□はるかすみ たちにしひより けふまでに
あがこひやまず もとのしげけば
○=作者未詳。
【編者注】「寄霞」6首(1909~1914)の第2首。「春相聞(10-1890~1937、四十七首)」の第21首。脚注に「一云 片念指天(片思いにして)」。
【訓注】我が恋(あがこひ=吾恋)。本(もと)[依拠本に「根本の意で、1901の<下>と同じく心の底をいう]。
【原文】10-1910 春霞 立尓之日従 至今日 吾恋不止 本之繁家波 作者未詳
2015-1023-man1909
万葉短歌1909 春霞1743
春霞 山にたなびき おほほしく
妹を相見て 後恋ひむかも ○
1743 万葉短歌1909 ShuE334 2015-1023-man1909
□はるかすみ やまにたなびき おほほしく
いもをあひみて のちこひむかも
○=作者未詳。
【編者注】題詞は「寄霞」、6首(1909~1914)の第1首。「春相聞(10-1890~1937、四十七首)」の第20首。
【原文】10-1909 春霞 山棚引 欝 妹乎相見 後恋毳 作者未詳
2015-1022-man1908
万葉短歌1908 春されば1742
春されば 水草の上に 置く霜の
消につつも我れは 恋ひわたるかも ○
1742 万葉短歌1908 ShuE333 2015-1022-man1908
□はるされば みくさのうへに おくしもの
けにつつもあれは こひわたるかも
○=未詳。
【編者注】題詞は「寄霜」。「春相聞(10-1890~1937、四十七首)」の第19首。
【訓注】春されば(はるされば=春去者)。水草(みくさ)。我れは(あれは=我者)。恋ひわたるかも(こひわたるかも=恋度鴨)。
2015-1021-man1907
万葉短歌1907 かくしあらば1741
かくしあらば 何か植ゑけむ 山吹の
やむ時もなく 恋ふらく思へば ○
1741 万葉短歌1907 ShuE332 2015-1021-man1907
□かくしあらば なにかうゑけむ やまぶきの
やむときもなく こふらくおもへば
○=未詳。
【編者注】「寄花」9首(1899~1909)の第9首。「春相聞(10-1890~1937、四十七首)」の第18首。
【訓注】山吹(やまぶき=山振)[下記注]。やむ時もなく(やむときもなく=止時喪哭)。
【編者注-やまぶき】原文は、02-0158山振、08-1435山振、-1444山振、09-1700山吹、10-1860山振、-1907山振、11-2786山振、17-3968夜麻夫伎、-3971夜麻扶枳、-3974夜麻扶枳、-3976夜万夫吉、19-4184山吹、-4185山振(長歌)、-4186山吹、-4197山吹、20-4302夜麻夫伎、-4303也麻夫伎、-4304夜麻夫伎。
2015-1020-man1906
万葉短歌1906 梅の花1740
梅の花 我れは散らさじ あをによし
奈良なる人も 来つつ見るがね ○
1740 万葉短歌1906 ShuE332 2015-1020-man1906
□うめのはな われはちらさじ あをによし
ならなるひとも きつつみるがね
○=未詳。
【編者注】「寄花」9首(1899~1909)の第8首。「春相聞(10-1890~1937、四十七首)」の第17首。
【訓注】我れは(われは=吾者)。散らさじ(ちらさじ=不令落)。あをによし(青丹吉)。奈良なる人も(ならなるひとも=平城之人)。
2015-1019-man1905
万葉短歌1905 をみなへし1739
をみなへし 佐紀野に生ふる 白つつじ
知らぬこともち 言はれし我が背 ○
1739 万葉短歌1905 ShuE330 2015-1019-man1905
□をみなへし さきのにおふる しらつつじ
しらぬこともち いはれしわがせ
○=未詳。
【編者注】「寄花」9首(1899~1909)の第7首。「春相聞(10-1890~1937、四十七首)」の第16首。
【訓注】をみなへし(姫部思)[下記注]。佐紀野(さきの=咲野)[平城京北辺]。つつじ(管自)。我が背(わがせ=吾背)。
【編者注-をみなへし】原文表記は、04-0675娘子部四、07-1346姫押、08-1530娘部思、-1534娘部志、-1538姫部志、10-1905姫部思、-2107佳人部為、-2115美人部師、-2279娘部四、17-3943乎美奈敝之、-3944乎美奈敝之、-3951乎美奈敝之、20-4297乎美奈弊之、-4316乎美奈弊之。
【編者注-秋の七草】山上憶良詠秋野花歌二首
08-1537 秋野尓 咲有花乎 指折 可伎數者 七種花 其一
あきののにさきたるはなをおよびをり かきかぞふればななくさのはな
08-1538 芽之花 乎花葛花 瞿麦之花 姫部志 又藤袴 朝皃之花 其二
はぎのはなをばなくずはななでしこがはなをみなへし またふぢはかまあさがほのはな
2015-1018-man1904
万葉短歌1904 梅の花1738
梅の花 しだり柳に 折り交へ
花に供へば 君に逢はむかも ○
1738 万葉短歌1904 ShuE330 2015-1018-man1904
□うめのはな しだりやなぎに をりまじへ
はなにそなへば きみにあはむかも
○=未詳。
【編者注】「寄花」9首(1899~1909)の第6首。「春相聞(10-1890~1937、四十七首)」の第15首。
【訓注】しだり柳(しだりやなぎ=四垂柳)。花に供へば(はなにそなへば=花尓供養者)。
2015-1017-man1903
万葉短歌1903 我が背子に1737
我が背子に 我が恋ふらくは 奥山の
馬酔木の花の 今盛りなり ○
1737 万葉短歌1903 ShuE327 2015-1017-man1903
□わがせこに あがこふらくは おくやまの
あしびのはなの いまさかりなり
○=未詳。
【編者注】「寄花」9首(1899~1909)の第5首。「春相聞(10-1890~1937、四十七首)」の第14首。
【訓注】我が背子(わがせこ=吾瀬子)。我が恋ふ(あがこふ=吾恋)。馬酔木の花(あしびのはな=馬酔花)。