万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌1411 幸はひの1280

2014年06月30日 | 万葉短歌

2014-0630-man1411
万葉短歌1411 幸はひの1280

幸はひの いかなる人か 黒髪の
白くなるまで 妹が声を聞く  

1280     万葉短歌1411 ShuD409 2014-0630-man1411

さきはひの いかなるひとか くろかみの
  しろくなるまで いもがこゑをきく
=未詳。作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】題詞は「挽歌」。十三首(1404~1416)の第8首。
【訓注】幸はひの(さきはひの=福)。いかなる人か(いかなるひとか=何有人香)。白くなるまで(しろくなるまで=白成左右)。声(こゑ=音)。


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万葉短歌1410 世間は1279

2014年06月29日 | 万葉短歌

万葉短歌1410 世間は1279

世間は まこと二代は ゆかずあらし
過ぎにし妹に 逢はなく思へば  

1279     万葉短歌1410 ShuD409 2014-0629-man1410

よのなかは まことふたよは ゆかずあらし
  すぎにしいもに あはなくおもへば
=未詳。作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】題詞は「挽歌」。十三首(1404~1416)の第7首。
【訓注】世間(よのなか)。二代(ふたよ)。過ぎにし妹(すぎにしいも=過妹)。逢はなく思へば(あはなくおもへば=不相念者)。


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万葉短歌1409 秋山の1278

2014年06月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌1409 秋山の1278

秋山の 黄葉あはれと うらぶれて
入りにし妹は 待てど来まさず  

1278     万葉短歌1409 ShuD409 2014-0628-man1409

あきやまの もみちあはれと うらぶれて
  いりにしいもは まてどきまさず
=未詳。作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】題詞は「挽歌」。十三首(1404~1416)の第6首。
【訓注】黄葉(もみち)[02-0208]。うらぶれて(浦触而)。妹(いも)。待てど来まさず(まてどきまさず=待不来)。


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万葉短歌1408 たはことか1277

2014年06月27日 | 万葉短歌

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万葉短歌1408 たはことか1277

たはことか およづれことか こもりくの
泊瀬の山に 廬りせりといふ  

1277     万葉短歌1408 ShuD409 2014-0627-man1408

たはことか およづれことか こもりくの
  はつせのやまに いほりせりといふ
=未詳。作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】題詞は「挽歌」。十三首(1404~1416)の第5首。
【訓注】たはこと(狂語)。およづれこと(逆言)。こもりく(隠口)。泊瀬の山(はつせのやま=泊瀬山)。廬り(いほり=廬)。


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万葉短歌1407 こもりくの1276

2014年06月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌1407 こもりくの1276

こもりくの 泊瀬の山に 霞立ち
たなびく雲は 妹にかもあらむ  

1276     万葉短歌1407 ShuD409 2014-0626-man1407

こもりくの はつせのやまに かすみたち
  たなびくくもは いもにかもあらむ
=未詳。作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】題詞は「挽歌」。十三首(1404~1416)の第4首。
【訓注】こもりく(隠口)[隠処。01-0045、03-428]。泊瀬の山(はつせのやま=泊瀬山)[03-0428、07-1270]。たなびく雲(たなびくくも=棚引雲)。妹(いも)。


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万葉短歌1406 秋津野に1275

2014年06月25日 | 万葉短歌

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万葉短歌1406 秋津野に1275

秋津野に 朝居る雲の 失せゆけば
昨日も今日も なき人思ほゆ  

1275     万葉短歌1406 ShuD406 2014-0625-man1406

あきづのに あさゐるくもの うせゆけば
  きのふもけふも なきひとおもほゆ
=未詳。作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】題詞は「挽歌」。十三首(1404~1416)の第3首。
【訓注】秋津野(あきづの)。失せゆけば(うせゆけば=失去者)。昨日も今日も(きのふもけふも=前裳今裳)。なき人思ほゆ(なきひとおもほゆ=無人所念)。


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万葉短歌1405 秋津野を1274

2014年06月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌1405 秋津野を1274

秋津野を 人の懸くれば 朝撒きし
君が思ほえて 嘆きはやまず  

1274     万葉短歌1405 ShuD406 2014-0624-man1405

あきづのを ひとのかくれば あさまきし
  きみがおもほえて なげきはやまず
=未詳。作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】題詞は「挽歌」。十三首(1404~1416)の第2首。
【訓注】秋津野(あきづの=蜻野)[06-0907(大和)、07-1345(紀伊)。前者?]。撒きし(まきし=蒔)。君が思ほえて(きみがおもほえて=君之所思而)。嘆きはやまず(なげきはやまず=磋歯不病)。


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万葉短歌1404 鏡なす1273

2014年06月23日 | 万葉短歌

- 挽 歌 -

万葉短歌1404 鏡なす1273
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万葉短歌1404 鏡なす1273

鏡なす 我が見し君を 阿婆の野の
花橘の 玉に拾ひつ  

1273     万葉短歌1404 ShuD406 2014-0623-man1404

かがみなす わがみしきみを あばののの
  はなたちばなの たまにひろひつ
=未詳。作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】題詞は「挽歌」(部立て十四首のうち最初の十三首の題詞とする)。十三首(1404~1416)の第1首。
【訓注】我が見し君(わがみしきみ=吾見之君)。阿婆の野(あばのの=阿婆乃野)[秋津野?(次歌参照) 火葬野]。玉(たま=珠)。


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万葉短歌1402 こと放けば1272

2014年06月22日 | 万葉短歌

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万葉短歌1402 こと放けば1272

こと放けば 沖ゆ放けなむ 港より
辺付かふ時に 放くべきものか  

1272     万葉短歌1402 ShuD403 2014-0622-man1402

ことさけば おきゆさけなむ みなとより
  へつかふときに さくべきものか
=未詳。作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】題詞は「寄船」(船に寄す)。五首(1398~1402)の第5首。
【訓注】こと放けば(ことさけば=殊放者)[13-3346]。沖(おき=奥)。港(みなと=湊)。
【編者注-第1403歌】次の第1403歌は、旋頭歌。部立て譬喩歌が終わり、巻七最後の部立て挽歌(1404~1417)へ入る。


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万葉短歌1401 水霧らふ1271

2014年06月21日 | 万葉短歌

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万葉短歌1401 水霧らふ1271

水霧らふ 沖つ小島に 風をいたみ
舟寄せかねつ 心は思へど  

1271     万葉短歌1401 ShuD402 2014-0621-man1401

みなぎらふ おきつこしまに かぜをいたみ
  ふねよせかねつ こころはおもへど
=未詳。作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】題詞は「寄船」(船に寄す)。五首(1398~1402)の第4首。
【訓注】水霧らふ(みなぎらふ=水霧相)[≠漲]。沖(おき=奥)。いたみ(疾見)[03-0294]。心は思へど(こころはおもへど=心者念杼)。


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万葉短歌1400 島伝ふ1270

2014年06月20日 | 万葉短歌

2014-0620-man1400
万葉短歌1400 島伝ふ1270

島伝ふ 足早の小舟 風まもり
年はや経なむ 逢ふとはなしに  

1270     万葉短歌1400 ShuD401 2014-0620-man1400

しまづたふ あばやのをぶね かぜまもり
  としはやへなむ あふとはなしに
=未詳。作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】題詞は「寄船」(船に寄す)。五首(1398~1402)の第3首。
【訓注】足早の小舟(あばやのをぶね=足速乃小舟)。年はや(としはや=年者也)。逢ふ(あふ=相)。


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万葉短歌1399 百伝ふ1269

2014年06月19日 | 万葉短歌

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万葉短歌1399 百伝ふ1269

百伝ふ 八十の島みを 漕ぐ舟に
乗りにし心 忘れかねつも  

1269     万葉短歌1399 ShuD400 2014-0619-man1399

ももづたふ やそのしまみを こぐふねに
 のりにしこころ わすれかねつも
=未詳。作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】題詞は「寄船」(船に寄す)。五首(1398~1402)の第2首。
【訓注】島み(しまみ=島回)。漕ぐ舟(こぐふね=榜船)。忘れかねつ(わすれかねつ=忘不得)。


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万葉短歌1398 楽浪の1268

2014年06月18日 | 万葉短歌

2014-0618-man1398
万葉短歌1398 楽浪の1268

楽浪の 志賀津の浦の 舟乗りに
乗りにし心 常忘らえず  

1268     万葉短歌1398 ShuD398 2014-0618-man1398

ささなみの しがつのうらの ふなのりに
  のりにしこころ つねわすらえず
=未詳。作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】題詞は「寄船」(船に寄す)。五首(1398~1402)の第1首。
【訓注】楽浪の志賀津(ささなみのしがつ=神楽声浪乃四賀津)[琵琶湖西南岸、滋賀県大津市。07-1253]。舟乗り(ふなのり=船乗)。心(こころ=意)。


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万葉短歌1397 荒磯越す1267

2014年06月17日 | 万葉短歌

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万葉短歌1397 荒磯越す1267

荒磯越す 波は畏し しかすがに
海の玉藻の 憎くはあらずて  

1267     万葉短歌1397 ShuD397 2014-0617-man1397

ありそこす なみはかしこし しかすがに
  うみのたまもの にくくはあらずて
=未詳。作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】題詞は「寄潮」(潮に寄す)。四首(1394~1397)の第4首。
【訓注】荒磯(ありそ=荒礒)。越す(こす=超)。波は畏し(なみはかしこし=浪者恐)。しかすがに(然為蟹)[04-0543]。憎くは(にくくは=憎者)。


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万葉短歌1396 紫の1266

2014年06月16日 | 万葉短歌

2014-0616-man1396
万葉短歌1396 紫の1266

紫の 名高の浦の なのりその
磯に靡かむ 時待つ我れを  

1266     万葉短歌1396 ShuD396 2014-0616-man1396

むらさきの なだかのうらの なのりその
  いそになびかむ ときまつわれを
=未詳。作者名・脚注・左注のいずれもない。
【編者注】題詞は「寄潮」(潮に寄す)。四首(1394~1397)の第3首。
【訓注】紫の名高の浦(むらさきのなだかのうら=紫之名高浦) [07-1392]。なのりそ(名告藻)。磯(いそ=礒)。我れ(われ=吾)。


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