万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌2518 我妹子が2330

2017年06月30日 | 万葉短歌

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万葉短歌2518 我妹子が2330

我妹子が 我れを送ると 白栲の
袖漬つまでに 泣きし思ほゆ   

2330     万葉短歌2518 ShuF192 2017-0630-man2518

わぎもこが われをおくると しろたへの
 そでひつまでに なきしおもほゆ
=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2517~2618、102首)の第2首。男。
【訓注】我れを(われを=吾呼)。白栲(しろたへ=白細布)。袖漬つ(そでひつ=袂漬)。泣きし(なきし=哭四)。


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万葉短歌2517 たらちねの2329

2017年06月29日 | 万葉短歌

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万葉短歌2517 たらちねの2329

たらちねの 母に障らば いたづらに
汝も我れも 事のなるべき  

2329     万葉短歌2517 ShuF192 2017-0629-man2517

たらちねの ははにさはらば いたづらに
 いましもあれも ことのなるべき
=出典未詳(2517~2840、324首)。
【編者注】題詞は、「正述心緒(せいじゅつしんしょ)」(2517~2618、102首)、その第1首。女。
【訓注】たらちねの(足千根)。いたづらに(無用)。汝も我れも(いましもあれも=伊麻思毛吾毛)。


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万葉短歌2516 敷栲の2328

2017年06月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌2516 敷栲の2328

敷栲の 枕は人に 言とへや
その枕には 苔生しにたり  

2328     万葉短歌2516 ShuF189 2017-0628-man2516

しきたへの まくらはひとに こととへや
 そのまくらには こけむしにたり
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「問答」(2508~2516、9首)の第9首。女。左注に、「右二首/以前一百四十九首柿本朝臣人麻呂之歌集出」。
【訓注】敷栲の(しきたへの=敷細布)。言とへや(こととへや=事問哉)。苔生しにたり(こけむしにたり=苔生負為)。


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万葉短歌2515 敷栲の2327

2017年06月27日 | 万葉短歌

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万葉短歌2515 敷栲の2327

敷栲の 枕響みて 夜も寝ず
思ふ人には 後も逢ふものを  

2327     万葉短歌2515 ShuF189 2017-0627-man2515

しきたへの まくらとよみて よるもねず
 おもふひとには のちもあふものを
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「問答」(2508~2516、9首)の第8首。男。
【訓注】敷栲の(しきたへの=布細布)。枕響みて(まくらとよみて=枕動)。夜も寝ず(よるもねず=夜不寐)。思ふ人には(おもふひとには=思人)。


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万葉短歌2514 鳴る神の2326

2017年06月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌2514 鳴る神の2326

鳴る神の 少し響みて 降らずとも
我は留まらむ 妹し留めば  

2326     万葉短歌2514 ShuF187 2017-0626-man2514

なるかみの すこしとよみて ふらずとも
 わはとどまらむ いもしとどめば
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「問答」(2508~2516、9首)の第7首。男。左注に、「右二首」。
【訓注】鳴る神の(なるかみの=雷神)。少し響みて(すこしとよみて=小動)。我は(わは=吾)。


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万葉短歌2513 鳴る神の2325

2017年06月25日 | 万葉短歌

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万葉短歌2513 鳴る神の2325

鳴る神の 少し響みて さし曇り
雨も降らぬか 君を留めむ  

2325     万葉短歌2513 ShuF187 2017-0625-man2513

なるかみの すこしとよみて さしくもり
 あめもふらぬか きみをとどめむ
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「問答」(2508~2516、9首)の第6首。女。
【訓注】鳴る神の(なるかみの=雷神)。少し響みて(すこしとよみて=小動)。さし曇り(さしくもり=刺雲)。君を(きみを=君)。


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万葉短歌2512 味酒の2324

2017年06月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌2512 味酒の2324

味酒の みもろの山に 立つ月の
見が欲し君が 馬の音ぞする  

2324     万葉短歌2512 ShuF183 2017-0624-man2512

うまさけの みもろのやまに たつつきの
 みがほしきみが うまのおとぞする
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「問答」(2508~2516、9首)の第5首。女。左注に、「右三首」。
【訓注】味酒の(うまさけの=味酒之)[「之」の「の」訓はここだけ]。みもろの山(みもろのやま=三毛侶乃山)[三輪山]。見が欲し(みがほし=見我欲)[<「見」は「見る」の連用形が名詞化した形。>]


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万葉短歌2511 こもりくの2323

2017年06月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌2511 こもりくの2323

こもりくの 豊泊瀬道は 常滑の
かしこき道ぞ 汝が心ゆめ  

2323     万葉短歌2511 ShuF183 2017-0623-man2511

こもりくの とよはつせぢは とこなめの
 かしこきみちぞ ながこころゆめ
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「問答」(2508~2516、9首)の第4首。女。
【訓注】こもりくの(隠口乃)。かしこき道(かしこきみち=恐道)。汝が心ゆめ(ながこころゆめ=尓心由眼)。


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万葉短歌2510 赤駒が2322

2017年06月22日 | 万葉短歌

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万葉短歌2510 赤駒が2322

赤駒が 足掻き速けば 雲居にも
隠り行かむぞ 袖まけ我妹  

2322     万葉短歌2510 ShuF183 2017-0622-man2510

あかこまが あがきはやけば くもゐにも
 かくりゆかむぞ そでまけわぎも
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「問答」(2508~2516、9首)の第3首。男。
【訓注】赤駒が(あかこまが=赤駒之)[「栗毛の牡馬。…<駒>は牡馬への愛称」]。隠り(かくり=隠)。


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万葉短歌2509 まそ鏡2321

2017年06月21日 | 万葉短歌

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万葉短歌2509 まそ鏡2321

まそ鏡 見とも言はめや 玉かぎる
岩垣淵の 隠りてある妻  

2321     万葉短歌2509 ShuF181 2017-0621-man2509

まそかがみ みともいはめや たまかぎる
 いはかきふちの こもりてあるつま
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「問答」(2508~2516、9首)の第2首。男。左注に、「右二首」。
【訓注】まそ鏡(まそかがみ~真祖鏡)。隠りてある妻(こもりてあるつま=隠而在孋)。


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万葉短歌2508 すめろきの2320

2017年06月20日 | 万葉短歌

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万葉短歌2508 すめろきの2320

すめろきの 神の御門を 畏みと
さもらふ時に 逢へる君かも  

2320     万葉短歌2508 ShuF181 2017-0620-man2508

すめろきの かみのみかどを かしこみと
 さもらふときに あへるきみかも
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】題詞は「問答」(2508~2516、9首)、その第1首。女。
【訓注】すめろきの(皇祖乃)。畏みと(かしこみと=懼見等)。さもらふ(侍従)。


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万葉短歌2507 玉桙の2319

2017年06月19日 | 万葉短歌

万葉短歌2507 玉桙の2319
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万葉短歌2507 玉桙の2319

玉桙の 道行き占に 占へば
妹は逢はむと 我れに告りつる  

2319     万葉短歌2507 ShuF177 2017-0619-man2507

たまほこの みちゆきうらに うらなへば
 いもはあはむと あれにのりつる
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第93首。男。
【訓注】道行き占に(みちゆきうらに=路徃占)。我れに告りつる(あれにのりつる=我謂)
【編者注-毛詩大序】依拠本は、「寄物陳思」と「毛詩大序」との関連について詳記する。編者が電網で調べた原文のURLは、次の通り。
 www.360doc.com/content/14/0418/19/12300620_370124533.shtml


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万葉短歌2506 言霊の2318

2017年06月18日 | 万葉短歌

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万葉短歌2506 言霊の2318

言霊の 八十の衢に 夕占問ふ
占まさに告る 妹は相寄らむ  

2318     万葉短歌2506 ShuF177 2017-0618-man2506

ことだまの やそのちまたに ゆふけとふ
 うらまさにのる いもはあいよらむ
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第92首。男。
【訓注】言霊の(ことだまの=事霊)。衢に(ちまたに=衢)。夕占(ゆふけ)。


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万葉短歌2505 梓弓2317

2017年06月17日 | 万葉短歌

2017-0617-man2505
万葉短歌2505 梓弓2317

梓弓 引きてゆるさず あらませば
かかる恋には あはざらましを  

2317     万葉短歌2505 ShuF176 2017-0617-man2505

あづさゆみ ひきてゆるさず あらませば
 かかるこひには あはざらましを
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第91首。女。
【原文】11-2505  梓弓 引不許 有者 此有恋 不相  作者未詳
【類想歌】12-2987 梓弓 引きて緩へぬ ますらをや 恋といふものを 忍びかねてむ  作者未詳(男歌)


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万葉短歌2504 解き衣の2316

2017年06月16日 | 万葉短歌

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万葉短歌2504 解き衣の2316

解き衣の 恋ひ乱れつつ 浮き真砂
生きても我れは ありわたるかも  

2316     万葉短歌2504 ShuF174 2017-0616-man2504

とききぬの こひみだれつつ うきまなご
 いきてもわれは ありわたるかも
=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2415~2507、93首)の第90首。女。
【訓注】解き衣の(とききぬの=解衣)[10-2092(長歌)解衣思乱而(とききぬの おもひみだれて)]。恋ひ乱れつつ(こひみだれつつ=恋乱乍)。浮き真砂(うきまなご=浮沙)[下記注]。生きても我れは(いきてもわれは=生吾)。
【編者注-まなご】対応原文(直近に海・水・浜の類語)の出現か所は、次の通り。04-0596浜之沙毛(はまのまなごも)、06-1065(長歌)玉藻者来依 白沙 清浜部者(たまもはきよる しらまなご きよきはまへは)、07-1392名高浦之愛子地(なたかのうらの まなごつち)、-1393聞之浜辺之愛子地(きくのはまへの まなごつち)、09-1799礒之裏未之 真名子仁文(いそのうらみの まなごにも)、11-2504恋乱乍 浮沙、-2734水沫尓浮 細砂裳(みなわにうかぶ まなごにも)、12-3168真若之浦之 愛子地(まわかのうらの まなごつち)、14-3372(長歌)余呂伎能波麻乃 麻奈胡奈須(よろぎのはまの まなごなす)。
【原文】11-2316  解衣 恋乱乍 浮沙 生吾 有度鴨  作者未詳


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