万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌1947 逢ひかたき1780

2015年11月30日 | 万葉短歌

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万葉短歌1947 逢ひかたき1780

逢ひかたき 君に逢へる夜 ほととぎす
他し時ゆは 今こそ鳴かめ  

1780     万葉短歌1947 ShuE369 2015-1130-man1947

あひかたき きみにあへるよ ほととぎす
 あたしときゆは いまこそなかめ
=未詳。
【編者注】「夏雑歌(10-1937~1978、四十二首)」の第11首。
【訓注】逢ひかたき(あひかたき=難相)。ほととぎす(霍公鳥)。他し時ゆは(あたしときゆは=他時従者)[「他」の「あたし」訓、集中唯一例]。


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万葉短歌1946 木高くは1779

2015年11月29日 | 万葉短歌

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万葉短歌1946 木高くは1779

木高くは かつて木植えゑじ ほととぎす
来鳴き響めて 恋まさらしむ  

1779     万葉短歌1946 ShuE369 2015-1129-man1946

こだかくは かつてきうゑじ ほととぎす
 きなきとよめて こひまさらしむ
=未詳。
【編者注】「夏雑歌(10-1937~1978、四十二首)」の第10首。
【訓注】ほととぎす(霍公鳥)。響めて(とよめて=令響而)。


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万葉短歌1945 朝霧の1778

2015年11月28日 | 万葉短歌

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万葉短歌1945 朝霧の1778

朝霧の 八重山越えて ほととぎす
卯の花辺から 鳴きて越え来ぬ  

1778     万葉短歌1945 ShuE369 2015-1128-man1945

あさぎりの やへやまこえて ほととぎす
 うのはなへから なきてこえきぬ
=未詳。
【編者注】「夏雑歌(10-1937~1978、四十二首)」の第9首。
【訓注】朝霧の(あさぎりの=旦霧)。ほととぎす(霍公鳥)。卯の花辺から(うのはなへから=宇能花辺柄)[下記注]。
【編者注-から】依拠本に、<「から」は「より」と同じく通過する場所を示すが、「より」に比べて口語的であったらしく、歌に用いられることは少ない。>また、三省堂『詳説古語辞典』見出し語「から」には、格助詞第一義に「(上代の用法)動作・作用の経由点を表す」として用例13-3257を挙げる。集中では、10-1945花本柄、112360山辺柄、13-3257道柄、-3303(旋頭歌)山辺柄(或本歌と合わせて2か所)、14-3541安受倍可良、など。


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万葉短歌1944 藤波の1777

2015年11月27日 | 万葉短歌

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万葉短歌1944 藤波の1777

藤波の 散らまく惜しみ ほととぎす
今城の岡を 鳴きて越ゆなり  

1777     万葉短歌1944 ShuE367 2015-1127-man1944

ふぢなみの ちらまくをしみ ほととぎす
 いまきのをかを なきてこゆなり
=未詳。
【編者注】「夏雑歌(10-1937~1978、四十二首)」の第8首。
【訓注】藤波(ふぢなみ=藤浪)[「ふぢなみ」は集中すべて「藤浪」表記]。ほととぎす(霍公鳥)。今城の岡(いまきのをか=今城岳)[未詳]。


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万葉短歌1943 月夜よみ1776

2015年11月26日 | 万葉短歌

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万葉短歌1943 月夜よみ1776

月夜よみ 鳴くほととぎす 見まく欲り
我れ草取れり 見む人もがも  

1776     万葉短歌1943 ShuE367 2015-1126-man1943

つくよよみ なくほととぎす みまくほり
 われくさとれり みむひともがも
=未詳。
【編者注】「夏雑歌(10-1937~1978、四十二首)」の第7首。
【訓注】月夜よみ(つくよよみ=月夜吉)。ほととぎす(霍公鳥)。我れ(われ=吾)。


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万葉短歌1942 ほととぎす1775

2015年11月25日 | 万葉短歌

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万葉短歌1942 ほととぎす1775

ほととぎす 鳴く声聞くや 卯の花の
咲き散る岡に 葛引く娘子  

1775     万葉短歌1942 ShuE367 2015-1125-man1942

ほととぎす なくこゑきくや うのはなの
 さきちるをかに くずひくをとめ
=未詳。
【編者注】「夏雑歌(10-1937~1978、四十二首)」の第6首。
【訓注】ほととぎす(霍公鳥)。卯の花(うのはな=宇能花)。咲き散る岡(さきちるをか=開落岳)。葛(くず=田草)。娘子(をとめ=嬬)[=(偏)女+(旁)感]。


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万葉短歌1941 朝霧の1774

2015年11月24日 | 万葉短歌

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万葉短歌1941 朝霧の1774

朝霧の 八重山越えて 呼子鳥
鳴きや汝が来る やどもあらなくに  

1774     万葉短歌1941 ShuE364 2015-1124-man1941

あさぎりの やへやまこえて よぶこどり
 なきやながくる やどもあらなくに
=未詳。
【編者注】「夏雑歌(10-1937~1978、四十二首)」の第5首。
【訓注】朝霧の(あさぎりの=旦霧)。鳴きや(なきや=吟八)。呼子鳥(よぶこどり=喚孤鳥)[下記注]。やど(屋戸)。
【編者注-よぶこどり】依拠本はここでは「春の鳥」。原文表記は、01-0070呼児鳥、08-1419喚子鳥、-1447喚子鳥、09-1713喚児鳥、10-1822喚子鳥、-1827喚子鳥、-1828喚子鳥、-1831喚子鳥、-1941喚孤鳥。


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万葉短歌1940 朝霞1773

2015年11月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌1940 朝霞1773

朝霞 たなびく野辺に あしひきの
山ほととぎす いつか来鳴かむ  

1773     万葉短歌1940 ShuE364 2015-1123-man1940

あさがすみ たなびくのへに あしひきの
 やまほととぎす いつかきなかむ
=未詳。
【編者注】「夏雑歌(10-1937~1978、四十二首)」の第4首。
【訓注】たなびく野辺に(たなびくのへに=棚引野辺)。あしひきの(足桧木乃)。山ほととぎす(やまほととぎす=山霍公鳥)。いつか(何時)。


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万葉短歌1939 ほととぎす1772

2015年11月22日 | 万葉短歌

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万葉短歌1939 ほととぎす1772

ほととぎす 汝が初声は 我れにもが
五月の玉に 交へて貫かむ  

1772     万葉短歌1939 ShuE364 2015-1122-man1939

ほととぎす ながはつこゑは われにもが
 さつきのたまに まじへてぬかむ
=未詳。
【編者注】「夏雑歌(10-1937~1978、四十二首)」の第3首。
【訓注】ほととぎす(霍公鳥)。汝が初声は(ながはつこゑは=汝始音者)。我れ(われ=吾)。五月の玉(さつきのたま=五月之珠)。


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万葉短歌1938 旅にして1771

2015年11月21日 | 万葉短歌

-- 巻十 夏雑歌(10-1937~1978、四十二首) --

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万葉短歌1938 旅にして1771

旅にして 妻恋すらし ほととぎす
神なび山に さ夜更けて鳴く  

1771     万葉短歌1938 ShuE361 2015-1121-man1938

たびにして つまごひすらし ほととぎす
 かむなびやまに さよふけてなく
=未詳。
【編者注】部立冒頭歌1937歌(長歌)への「反歌」。「夏雑歌(10-1937~1978、四十二首)」の第2首。左注に「右古歌集中出」。
【訓注】旅にして(たびにして=客尓為而)。妻恋(つまごひ)。ほととぎす(霍公鳥)。神なび山(かむなびやま=神名備山)[ここは明日香村橘寺南東のミハ山?]。さ夜更けて(さよふけて=左夜深而)。


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万葉短歌1936 相思はず1770

2015年11月20日 | 万葉短歌

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万葉短歌1936 相思はず1770

相思はず あるらむ子ゆゑ 玉の緒の
長き春日を 思ひ暮らさく  

1770     万葉短歌1936 ShuE359 2015-1120-man1936

あひおもはず あるらむこゆゑ たまのをの
 ながきはるひを おもひくらさく
=未詳。
【編者注】「問答」11首(1926~1936)の第11首。「春相聞(10-1890~1936、四十七首)」の第47首。男歌、第1934歌類歌、独詠。
【訓注】相思はず(あひおもはず=相不念)。思ひ暮らさく(おもひくらさく=念晩久)。

-- 巻十 春相聞(10-1890~1936、四十七首)終 --


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万葉短歌1935 春されば1769

2015年11月19日 | 万葉短歌

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万葉短歌1935 春されば1769

春されば まづ鳴く鳥の うぐひすの
言先立ちし 君をし待たむ  

1769     万葉短歌1935 ShuE357 2015-1119-man1935

はるされば まづなくとりの うぐひすの
 ことさきだちし きみをしまたむ
=未詳。
【編者注】「問答」11首(1926~1936)の第10首。「春相聞(10-1890~1937、四十七首)」の第46首。女歌。
【訓注】うぐひす(鸎)。言(こと=事)。


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万葉短歌1934 相思はぬ1768

2015年11月18日 | 万葉短歌

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万葉短歌1934 相思はぬ1768

相思はぬ 妹をやもとな 菅の根の
長き春日を 思ひ暮らさむ  

1768     万葉短歌1934 ShuE357 2015-1118-man1934

あひおもはぬ いもをやもとな すがのねの
 ながきはるひを おもひくらさむ
=未詳。
【編者注】「問答」11首(1926~1936)の第9首。「春相聞(10-1890~1937、四十七首)」の第45首。男歌。
【訓注】相思はぬ(あひおもはぬ=相不念)。もとな(本名)[02-0230(長歌)、03-0305、04-0586、-0954、-0614、-0618、など]。思ひ暮らさむ(おもひくらさむ=念晩牟)。


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万葉短歌1933 我妹子に1767

2015年11月17日 | 万葉短歌

2015-1117-man1933
万葉短歌1933 我妹子に1767

我妹子に 恋ひつつ居れば 春雨の
それも知るごと やまず降りつつ  

1767     万葉短歌1933 ShuE356 2015-1117-man1933

わぎもこに こひつつをれば はるさめの
 それもしるごと やまずふりつつ
=未詳。
【編者注】「問答」11首(1926~1936)の第8首。「春相聞(10-1890~1937、四十七首)」の第44首。男歌。
【原文】10-1933  我妹子尓 恋乍居者 春雨之 彼毛知如 不止零乍  作者未詳


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万葉短歌1932 春雨の1766

2015年11月16日 | 万葉短歌

2015-1116-man1932
万葉短歌1932 春雨の1766

春雨の やまず降る降る 我が恋ふる
人の目すらを 相見せなくに  

1766     万葉短歌1932 ShuE356 2015-1116-man1932

はるさめの やまずふるふる あがこふる
 ひとのめすらを あひみせなくに
=未詳。
【編者注】「問答」11首(1926~1936)の第7首。「春相聞(10-1890~1937、四十七首)」の第43首。女歌。
【原文】10-1932  春雨 不止零々 吾恋 人之目尚矣 不令相見  作者未詳


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