万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌1095 みもろつく0990

2013年08月30日 | 万葉短歌

2013-0830-man1095
万葉短歌1095 みもろつく0990

みもろつく 三輪山見れば こもりくの
泊瀬の桧原 思ほゆるかも  

0990     万葉短歌1095 ShuD059 2013-0830-man1095

みもろつく みわやまみれば こもりくの
  はつせのひはら おもほゆるかも
=未詳。
【編者注】題詞・作者名・脚注・左注のいずれもない。
【訓注】みもろ(三諸)[=三輪山]。こもりく(隠口)[=隠(こも)り処(く)]。


この記事をはてなブックマークに追加

万葉短歌1094 我が衣0989

2013年08月29日 | 万葉短歌

2013-0829-man1094
万葉短歌1094 我が衣0989

我が衣 にほひぬべくも 味酒の
三室の山は 黄葉しにけり  柿本人麻呂

0989     万葉短歌1094 ShuD055 2013-0829-man1094

あがころも にほひぬべくも うまさけの
  みむろのやまは もみちしにけり
柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第1094歌左注には、「柿本朝臣人麻呂」。第30歌参照。
【編者注】題詞原文は、「詠山」。第1094歌左注読下しに、「右の三首は、柿本朝臣人麻呂が歌集に出づ。」その第三首。
【訓注】我が衣(あがころも=我衣服)。にほひぬべくも(色染)[=下記編者注参照]。味酒(うまさけ)。黄葉(もみち)。
【編者注-略体表記】依拠本は言う、「第二句が難訓。ニホヒヌベクモは筆者の私按。」続けて以下の説明を加える。この一首の表記の異様性を最初に指摘したのは賀茂真淵で、従来の歌を常体表記、この一首の類を詩体表記として、区別した。最近の学界では前者を非略体表記、後者を略体表記と呼ぶ。詳しくは依拠本参照。なお講談社版(中西進)は「色服染=色つけ染めむ」とする。


この記事をはてなブックマークに追加

万葉短歌1093 みもろの0988

2013年08月28日 | 万葉短歌

2013-0828-man1093
万葉短歌1093 みもろの0988

みもろの その山なみに 子らが手を
巻向山は 継ぎのよろしも  柿本人麻呂

0988     万葉短歌1093 ShuD055 2013-0828-man1093

みもろの そのやまなみに こらがてを
  まきむくやまは つぎのよろしも
柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第1094歌左注には、「柿本朝臣人麻呂」。第30歌参照。
【編者注】題詞原文は、「詠山」。第1094歌左注読下しに、「右の三首は、柿本朝臣人麻呂が歌集に出づ。」 その第二首。
【訓注】みもろ(三毛侶)[=三輪山]。その山なみ(そのやまなみ=其山奈美)。子らが手(こらがて=児等手)。


この記事をはてなブックマークに追加

万葉短歌1092 鳴る神の0987

2013年08月27日 | 万葉短歌

2013-0827-man1092
万葉短歌1092 鳴る神の0987

鳴る神の 音のみ聞きし 巻向の
桧原の山を 今日見つるかも  柿本人麻呂

0987     万葉短歌1092 ShuD055 2013-0827-man1092

なるかみの おとのみききし まきむくの
  ひはらのやまを けふみつるかも
柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)=第1094歌左注には、「柿本朝臣人麻呂」。第30歌参照。
【編者注】題詞原文は、「詠山」。第1094歌左注読下しに、「右の三首は、柿本朝臣人麻呂が歌集に出づ。」 その第一首。
【訓注】鳴る神(なるかみ=動神)。


この記事をはてなブックマークに追加

万葉短歌1091 通るべく0986

2013年08月26日 | 万葉短歌

2013-0826-man1091
万葉短歌1091 通るべく0986

通るべく 雨はな降りそ 我妹子が
形見の衣 我れ下に着り  

0986     万葉短歌1091 ShuD054 2013-0826-man1091

とほるべく あめはなふりそ わぎもこが
  かたみのころも あれしたにけり
=未詳。
【編者注】題詞原文は、「詠雨」。作者名・脚注・左注のいずれもない。
【訓注】雨はな降りそ(あめはなふりそ=雨者莫零)。我妹子(わぎもこ=吾妹子)。形見の衣(かたみのころも=形見之服)。我れ下に着り(あれしたにけり=吾下尓著有)。


この記事をはてなブックマークに追加

万葉短歌1090 我妹子が0985

2013年08月25日 | 万葉短歌

2013-0825-man1090
万葉短歌1090 我妹子が0985

我妹子が 赤裳の裾の ひづつらむ
今日の小雨に 我れさへ濡れな  

0985     万葉短歌1090 ShuD054 2013-0825-man1090

わぎもこが あかものすその ひづつらむ
  けふのこさめに われさへぬれな
=未詳。
【編者注】題詞原文は、「詠雨」。作者名・脚注・左注のいずれもない。
【訓注】我妹子(わぎもこ=吾妹子)。ひづつらむ(将染埿)。小雨(こさめ=霡霂)。濡れな(ぬれな=沾名)。


この記事をはてなブックマークに追加

万葉短歌1089 大海に0984

2013年08月24日 | 万葉短歌

2013-0824-man1089
万葉短歌1089 大海に0984

大海に 島もあらなくに 海原の
たゆたふ波に 立てる白雲  伊勢従駕

0984     万葉短歌1089 ShuD052 2013-0824-man1089

おほうみに しまもあらなくに うなはらの
  たゆたふなみに たてるしらくも
伊勢従駕(いせの おほみとも)=未詳。
【編者注】題詞・脚注・左注のいずれもない。
【訓注】大海(おほうみ)。島(しま=嶋)。海原の(うなはらの=海原)。たゆたふ波(たゆたふねみ=絶塔浪)。立てる白雲(たてるしらくも=立有白雲)。


この記事をはてなブックマークに追加

万葉短歌1088 あしひきの0983

2013年08月23日 | 万葉短歌

2013-0823-man1088
万葉短歌1088 あしひきの0983

あしひきの 山川の瀬の 鳴るなへに
弓月が岳に 雲立ちわたる  柿本人麻呂

0983     万葉短歌1088 ShuD049 2013-0823-man1088

あしひきの やまがはのせの なるなへに
  ゆつきがたけに くもたちわたる
柿本人麻呂=第30歌参照。
【編者注】題詞原文は「詠雲」。左注読下しに、「右の二首は、柿本朝臣人麻呂が歌集に出づ。」と。
【訓注】あしひきの(足引之)。山川(やまがは=山河)。鳴るなへ(なるなへ=響苗)。弓月が岳(ゆつきがたけ=弓月高)。雲立ちわたる(くもたちわたる=雲立渡)。


この記事をはてなブックマークに追加

万葉短歌1087 穴師川0982

2013年08月22日 | 万葉短歌

2013-0822-man1087
万葉短歌1087 穴師川0982

穴師川 川波立ちぬ 巻向の
弓月が岳に 雲居立てるらし  柿本人麻呂

0982     万葉短歌1087 ShuD049 2013-0822-man1087

あなしがは かはなみたちぬ まきむくの
  ゆつきがたけに くもゐたてるらし
柿本人麻呂=第30歌参照。
【編者注】題詞原文は「詠雲」。次歌(1088)の左注読下しに、「右の二首は、柿本朝臣人麻呂が歌集に出づ。」と。
【訓注】穴師川(あなしがは=痛足河)[=三輪山北を流れる巻向川の、桜井市穴師あたりの名]。川波(かはなみ=河浪)。巻向の弓月が岳(まきむくのゆつきがたけ=巻向之由槻我高)[=三輪山北東の巻向連山の最高峰]。雲居(くもゐ)。


この記事をはてなブックマークに追加

万葉短歌1086 靫懸くる0981

2013年08月21日 | 万葉短歌

2013-0821-man1086
万葉短歌1086 靫懸くる0981

靫懸くる 伴の男広き 大伴に
国栄えむと 月は照るらし  

0981     万葉短歌1086 ShuD046 2013-0821-man1086

ゆきかくる とものをひろき おほともに
  くにさかえむと つきはてるらし
=未詳。
【編者注】題詞・作者名・脚注・左注のいずれもない。
【訓注】靫(ゆき=靱)。月は照るらし(つきはてるらし=月者照良思)。
extr=「8月20日のアクセス数 閲覧数15,369 訪問者数62」。


この記事をはてなブックマークに追加

万葉短歌1085 妹があたり0980

2013年08月20日 | 万葉短歌

2013-0820-man1085
万葉短歌1085 妹があたり0980

妹があたり 我は袖振らむ 木の間より
出で来る月に 雲なたなびき  

0980     万葉短歌1085 ShuD046 2013-0820-man1085

いもがあたり わはそでふらむ このまより
  いでくるつきに くもなたなびき
=未詳。
【編者注】題詞・作者名・脚注・左注のいずれもない。
【訓注】妹(いも)。我(わ)。木の間より(このまより=木間従)。雲なたなびき(くもなたなびき=雲莫棚引)。


この記事をはてなブックマークに追加

万葉短歌1084 山の端に0979

2013年08月19日 | 万葉短歌

2013-0819-man1084
万葉短歌1084 山の端に0979

山の端に いさよふ月を いつとかも
我が待ち居らむ 夜は更けにつつ  

0979     万葉短歌1084 ShuD046 2013-0819-man1084

やまのはに いさよふつきを いつとかも
  あがまちをらむ よはふけにつつ
=未詳。
【編者注】題詞・作者名・脚注・左注のいずれもない。
【訓注】山の端(やまのは=山末)。いさよふ月(いさよふつき=不知夜経月)。いつとか(何時)。我が待ち居らむ(あがまちをらむ=吾待将座)。


この記事をはてなブックマークに追加

万葉短歌1083 霜曇り0978

2013年08月18日 | 万葉短歌

2013-0818-man1083
万葉短歌1083 霜曇り0978

霜曇り すとにかあるらむ ひさかたの
夜渡る月の 見えなく思へば  

0978     万葉短歌1083 ShuD046 2013-0818-man1083

しもぐもり すとにかあるらむ ひさかたの
  よわたるつきの みえなくおもへば
=未詳。
【編者注】題詞・作者名・脚注・左注のいずれもない。
【訓注】霜曇り(しもぐもり=霜雲入)。すとにか(為登尓可)。ひさかたの(久堅之)。夜渡る月(よわたるつき=夜度月)。見えなく思へば(みえなくおもへば=不見念者)。


この記事をはてなブックマークに追加

万葉短歌1082 水底の0977

2013年08月17日 | 万葉短歌

2013-0817-man1082
万葉短歌1082 水底の0977

水底の 玉さへさやに 見つべくも
照る月夜かも 夜の更けゆけば  ○

0977     万葉短歌1082 ShuD043 2013-0817-man1082

みなそこの たまさへさやに みつべくも
  てるつくよかも よのふけゆけば
=未詳。
【編者注】題詞・作者名・脚注・左注のいずれもない。
【訓注】水底(みなそこ)。玉さへさやに(たまさへさやに=玉障清)。照る月夜(てるつくよ=照月夜)。夜の更けゆけば(よのふけゆけば=夜之深去者)。


この記事をはてなブックマークに追加

万葉短歌1081 ぬばたまの0976

2013年08月16日 | 万葉短歌

2013-0816-man1081
万葉短歌1081 ぬばたまの0976

ぬばたまの 夜渡る月を おもしろみ
我が居る袖に 露ぞ置きにける  

0976     万葉短歌1081 ShuD043 2013-0816-man1081

ぬばたまの よわたるつきを おもしろみ
  わがをるそでに つゆぞおきにける
=未詳。
【編者注】題詞・作者名・脚注・左注のいずれもない。
【訓注】ぬばたまの(鳥玉之)。おもしろみ(怜)[=(偏)心+(旁)可]。我が(わが=吾)。


この記事をはてなブックマークに追加