万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌 休載期間

2020年02月21日 | 万葉短歌

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万葉短歌0000 開肇献詠

訪ぬれば いづれか見ゆる ことなれば
さまよひ入らむ よろづ葉の森  悠山人
 
0000     万葉短歌0000 ShuA000 2010-1101-man0000
 
□たづぬれば いづれかみゆる ことなれば
 さまよひいらむ よろづはのもり
○悠山人(ゆうさんじん)。
 
    =万葉短歌 開肇献詠=

【2020年03月01日】2010年11月01開設から 3***日
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万葉短歌3515 我が面の3260

2020年02月20日 | 万葉短歌

2020-0220-man3515
万葉短歌3515 我が面の3260

我が面の 忘れむしだは 国溢り
嶺に立つ雲を 見つつ偲はせ  ○

3260     万葉短歌3515 ShuG509 2020-0220-man3515

□あがおもの わすれむしだは くにはふり
  ねにたつくもを みつつしのはせ  
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3455-3566、112首)の第61首。女。
【訓注】我が面(あがおも=阿我於毛)。しだ(之太)[「時の意の東国語」。3461安家奴思太久流(あけぬしだくる)]。国溢り(くにはふり=久尓波布利)[「国」は故郷の妻の暗喩。下記注]。
【編者注-はふる・あぶる】(1)「はふる(溢る)」は自ラ四。「あふれる」意で、用法は現代語に同じ。集中多出。(2)「あぶる(溢る)」は自ラ下二で、(a)「あふれる」、(b)「あぶれる」の二義がある。集中に用例なし。


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万葉短歌3514 高き嶺に3259

2020年02月19日 | 万葉短歌

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万葉短歌3514 高き嶺に3259

高き嶺に 雲のつくのす 我れさへに
君につきなな 高嶺と思ひて  ○

3259     万葉短歌3514 ShuG509 2020-0219-man3514

□たかきねに くものつくのす われさへに
  きみにつきなな たかねとおもひて  
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3455-3566、112首)の第60首。女。
【訓注】雲のつくのす(くものつくのす=久毛能都久能須)[「<のす>は<なす>の東国形」。3424許奈良能須(こならのす)、3525可母能波抱能須(かものはほのす)]。我れさへに(われさへに=和礼左倍尓)[「私もまた同様に。<さへ>は<添>(おまけ)」]。君につきなな(きみにつきなな=伎美尓都吉奈那)[「上の<な>は完了の助動詞<ぬ>の未然形。下の<な>は願望の終助詞」。02-0114君尓因奈名(きみによりなな)]。


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万葉短歌3513 夕されば3258

2020年02月18日 | 万葉短歌

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万葉短歌3513 夕されば3258

夕されば み山を去らぬ 布雲の
あぜか絶えむと 言ひし子ろばも  ○

3258     万葉短歌3513 ShuG509 2020-0218-man3513

□ゆふされば みやまをさらぬ にのぐもの
  あぜかたえむと いひしころばも  
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3455-3566、112首)の第59首。男。
【訓注】夕されば(ゆふされば=由布佐礼婆)[02-138(長歌)夕去者、-0159(長歌)暮去者、など]。み山(みやま=美夜麻)。布雲(にのぐも=尓努具母)[「晒布のように横にたなびく雲。・・・<布(にの)>は<布(ぬの)>の東国語」。3351尓努保佐流可母(にのほさるかも)]。あぜか(安是可)[3461注参照]。


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万葉短歌3512 一嶺ろに3257

2020年02月17日 | 万葉短歌

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万葉短歌3512 一嶺ろに3257

一嶺ろに 言はるものから 青嶺ろに
いさよふ雲の 寄そり妻はも  ○

3257     万葉短歌3512 ShuG509 2020-0217-man3512

□ひとねろに いはるものから あをねろに
  いさよふくもの よそりづまはも  
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3455-3566、112首)の第58首。男。
【訓注】一嶺ろ(ひとねろ=比登祢呂)[「<一寝(一つ寝)>の意を懸ける」]。言はる(いはる=伊波流)[「<言へる>の東国形」]。いさよふ雲(いさよふくも=伊佐欲布久母)。寄そり妻(よそりづま=余曽里都麻)[「世間の噂によってくっつけられた妻」]。


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万葉短歌3511 青嶺ろに3256

2020年02月16日 | 万葉短歌

2020-0216-man3511
万葉短歌3511 青嶺ろに3256

青嶺ろに たなびく雲の いさよひに
物をぞ思ふ 年のこのころ  ○

3256     万葉短歌3511 ShuG509 2020-0216-man3511

□あをねろに たなびくくもの いさよひに
  ものをぞおもふ としのこのころ  
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3455-3566、112首)の第57首。女。
【訓注】青嶺ろ(あをねろ=安乎祢呂)[「<我を寝ろ>を懸ける」]。たなびく雲(たなびくくも=多奈婢久君母)。いさよひ(伊佐欲比)。


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万葉短歌3510 み空行く3255

2020年02月15日 | 万葉短歌

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万葉短歌3510 み空行く3255

み空行く 雲にもがもな 今日行きて
妹に言どひ 明日帰り来む  ○

3255     万葉短歌3510 ShuG506 2020-0215-man3510

□みそらゆく くもにもがもな けふゆきて
  いもにことどひ あすかへりこむ  
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3455-3566、112首)の第56首。男。
【訓注】み空(みそら=美蘇良)。雲(くも=君母)。今日(けふ=家布)。明日(あす=安須)。


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万葉短歌3509 栲衾3254

2020年02月14日 | 万葉短歌

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万葉短歌3509 栲衾3254

栲衾 之良山風の 寝なへども
子ろがおそきの あろこそえしも  ○

3254     万葉短歌3509 ShuG506 2020-0214-man3509

□たくぶすま しらやまかぜの ねなへども
  ころがおそきの あろこそえしも  
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3455-3566、112首)の第55首。男。「難解」。
【訓注】栲衾(たくぶすま=多久夫須麻)[「楮(こうぞ)などの繊維で作った白い夜着」。15-3587多久夫須麻。下記注]。之良山(しらやま=之良夜麻)[「加賀の白山(石川県石川郡と岐阜県大野郡の境の山)か」]。おそき(於曽伎)[「頭からかぶる上着。<襲ひ着る>」]。あろこそえしも(安路許曽要志母)[「<あろ>は<ある>の東国形。<えし>は<よし>の古形」]。
【編者注-栲1】(1)樗(ちょ)に似た落葉高木。山樗(さんちょ)とも。(2)竹・柳を曲げ編みして作って物入れ。(3)たへ・たえ。梶木(かじのき)の樹皮で織った白布。転じて布全般。(用例)白栲(しろたへ)、和栲(しろたへ)、粗栲(あらたへ)。(『漢字源』参照)
【編者注-栲2】「万葉集」では、「長き」「千尋」にかかる「栲縄の」、「白」「かけ」にかかる「栲領巾の」など、すべてが枕詞として用いられている。(『精選版 日本国語大辞典』)


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万葉短歌3508 芝付の3253

2020年02月13日 | 万葉短歌

2020-0213-man3508
万葉短歌3508 芝付の3253

芝付の 御宇良崎なる ねつこ草
相見ずあらば 我れ恋ひめやも  ○

3253     万葉短歌3508 ShuG505 2020-0213-man3508

□しばつきの みうらさきなる ねつこ草
  あひみずあらば あれこひめやも  
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3455-3566、112首)の第54首。男。
【訓注】芝付の御宇良崎(しばつきの みうらさき=芝付乃 御宇良佐伎)[地名。一説に神奈川県三浦半島辺]。ねつこ草(ねつこぐさ=根都古具佐)[「女の譬え」。翁草か。集中ここだけ]。我れ恋ひめやも(あれこひめやも=安礼古非米夜母)[下記注]。
【編者注-あれこひめやも】集中の出現は、01-0021吾恋目八方、04-0681吾将恋八方、07-1328吾将恋也毛、09-1805吾恋目八方、10-2255吾恋目八面、-2265吾将恋八方、-2300吾将恋八方、11-2530吾恋目八方、-2598吾恋八方、-2773吾将恋八方、-2797余将恋八方、-2805吾将恋八方、14-3508安礼古非米夜母、17-3970安礼古非米夜母、以上14例。「われこひめやも」の出現は、05-0858和礼故飛米夜母、の1例。


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万葉短歌3507 谷狭み3252

2020年02月12日 | 万葉短歌

2020-0212-man3507
万葉短歌3507 谷狭み3252

谷狭み 峰に延ひたる 玉葛
絶えむの心 我が思はなくに  ○

3252     万葉短歌3507 ShuG504 2020-0212-man3507

□たにせばみ みねにはひたる たまかづら
  たえむのこころ わがもはなくに
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3455-3566、112首)の第53首。女。
【訓注】延ひたる(はひたる=波比多流)。玉葛(たまかづら=多麻可豆良)。
【編者注-参考歌】『伊勢物語』朱雀院本〔36段〕「昔忘ぬなめりと。とひごとしける女のもとに。/谷せはみ峯まてはへる玉かつら絶んと人をわか思はなくに」


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万葉短歌3506 新室の3251

2020年02月11日 | 万葉短歌

2020-0211-man3506
万葉短歌3506 新室の3251

新室の こどきに至れば はだすすき
穂に出し君が 見えぬこのころ  ○

3251     万葉短歌3506 ShuG502 2020-0211-man3506

□にひむろの こどきにいたれば はだすすき
  ほにでしきみが みえぬこのころ
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3455-3566、112首)の第52首。女。
【訓注】新室(にひむろ=尓比牟路)[ここでは「蚕室」。11-2351(旋)新室、-2352(旋)新室]。こどき(許騰伎)[「<蚕時>で、毛蚕〔(けご)〕を掃いて育てる時の意か」]。はだすすき(波太須酒伎)[「<肌すすき>で、皮(苞)に包まれてまだ穂に出ていないすすき」。03-0307皮為酢寸(はだすすき)、08-1937波太須珠寸(はだすすき)、など]。


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万葉短歌3505 うちひさつ3250

2020年02月10日 | 万葉短歌

2020-0210-man3505
万葉短歌3505 うちひさつ3250

うちひさつ 美夜能瀬川の かほ花の
恋ひてか寝らむ 昨夜も今夜も  ○

3250     万葉短歌3505 ShuG501 2020-0210-man3505

□うちひさつ みやのせがはの かほばなの
  こひてかぬらむ きそもこよひも
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3455-3566、112首)の第51首。男。
【訓注】うちひさつ(宇知比佐都)[13-3295打久津(うちひさつ)。同義に、03-0460内日指(うちひさす)ほか]。美夜能瀬川(みやのせがは)[「長野県の諏訪湖へ注ぐ宮川か・・・」]。かほ花(かほばな=可保婆奈)[「未詳。『古義』には・・・昼顔のこと・・・。ほかに、かきつばた・・・、おもだか・・・などの説」]。昨夜(きそ=伎曽)[「中央語]では「昨夜(きぞ)」。02-0150(長歌)伎賊乃夜(きぞのよ)、04-0519昨夜雨尓(きぞのよのあめに)、ほか]。


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万葉短歌3504 春へ咲く3249

2020年02月09日 | 万葉短歌

2020-0209-man3504
万葉短歌3504 春へ咲く3249

春へ咲く 藤の末葉の うら安に
さ寝る夜ぞなき 子ろをし思へば  ○

3249     万葉短歌3504 ShuG498 2020-0209-man3504

□はるへさく ふぢのうらばの うらやすに
  さぬるよぞなき ころをしもへば
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3455-3566、112首)の第50首。男。
【訓注】春へ咲く(はるへさく=波流敝左久)[下記注]。末葉(うらば=宇良葉)。うら安(うらやす=宇良夜須)[「<うら>はもともと<裏>で、心の意」]。
【依拠本注-へ】時間を示す名詞には「春」と「夕」以外に付いた例がない。双方とも、待ち遠にしていた時を示す語として共通する。〔以下は編者付記〕01-0038(長歌)春部者 花挿頭持(はるへは はなかざしもち)、02-0199(長歌)烏玉能 暮尓至者(ぬばたまの ゆふへになれば)、など。夏・秋・冬には付かない。


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万葉短歌3503 安斉可潟3248

2020年02月08日 | 万葉短歌

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万葉短歌3503 安斉可潟3248

安斉可潟 潮干のゆたに 思へらば
うけらが花の 色に出めやも  ○

3248     万葉短歌3503 ShuG497 2020-0208-man3503

□あせかがた しほひのゆたに おもへらば
  うけらがはなの いろにでめやも
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3455-3566、112首)の第49首。男。
【訓注】安斉可潟(あせかがた=安斉可我多)[「地名。一説に、『常陸国・・・』・・・<安是湖(あぜのみなと)>か」。下記注]。ゆたに(由多尓)[「ゆったりと」]。思へらば(おもへらば=於毛敝良婆)[「<思ひあらば>の約」]。うけらが花(うけらがはな=宇家良我波奈)[「おけら」。3376宇家良我波奈(2か所)、3379宇家良我波奈]。
【編者注-安是湖】あぜのみなと。古代の下総国北東部にあった湖。「常陸国風土記」香島郡条に同郡の南が下総境の「安是の湖」で、・・・。(「ジャパンナレッジ」)


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万葉短歌3502 我が目妻3247

2020年02月07日 | 万葉短歌

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万葉短歌3502 我が目妻3247

我が目妻 人は放くれど 朝顔の
としさへこごと 我は離るがへ  ○

3247     万葉短歌3502 ShuG495 2020-0207-man3502

□わがめづま ひとはさくれど あさがほの
  としさへこごと わはさかるがへ
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3455-3566、112首)の第48首。男。
【訓注】我が目妻(わがめづま=和我目豆麻)[「<目妻>は互いの目で許し合った妻の意か」]。朝顔の としさへこごと(あさがほの としさへこごと=安佐我保能 等思佐倍己其登)[「未詳。・・・<朝顔>は今の桔梗らしい。集中に五例」]。我は離るがへ(わはさかるがへ=和波佐可流我倍)[3420参照]。


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