真っ赤なハイビスカスは情熱的な雰囲気を醸します。情熱のフラダンスの踊り手の髪飾りにはなくてはならないパーツです。うちのハイビスカスは、昨年の科学技術週間に古巣の国際農林水産業研究センターを訪ねた時、お土産にもらったものです。もう15年ほど前、私は石垣島にあるセンターの支所に勤務経験があります。その頃も科学技術週間の訪問者への土産用に毎年500株位の苗を挿し木で生産していたことが懐かしく思い出されます。
ハイビスカスの花言葉は「勇敢」です。「勇敢」とは、成功の見込みがないまま前後の見境なく行動に移ることを言います。成功すればヒーローと讃えられますが、失敗すると軽率者のそしりを受けてしまう危険な性格です。実社会では、想い通りに物事が運ぶことは少なく、どれほど多くの「勇敢」が頓挫したことでしょう。さりとて「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」 で、そうした「勇敢」の犠牲の上に今日の発展があることは事実です。
私も周囲からは「勇敢」の部類に入れられています。高齢者クラブに入会したのは2009年の10月でした。2010年の4月には会長に担ぎ上げられました。80歳になる前会長がクラブ内の人間関係のいざこざに嫌気がさして、会長職を放り出してしまったのです。ところが後任会長が見つからず、町内の人間関係に縛られない新参者の私にお鉢が回ってきたのです。断ったのですが、役員一同ひざ詰め談判で説得され、引き受けることになってしまったのです。勇気の要る決断でした。私は「勇敢」にも、15年間に亘る東南アジア、南アジアでの身につけた現地人との交際術が役立ち、意外に円滑に組織の運営に成功しています。私の鉄砲はよく当たるようで、今回も見事に的を射たようです。
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