アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

私の彷徨癖

2007年05月25日 | みどりの風景
私は何処かへ出かけると周辺をぶらぶらと彷徨する癖があります。旅行などへ行くと妻は有名観光地を駆け巡りますが、私は地方の匂いを嗅ぐべくぶらぶらと街中などを彷徨するのが好きなのです。一昨日も中野区役所へ出かけた折も、近くの新井薬師へ寄り、更に目黒の自然教育園まで足を伸ばしました。
新井薬師/梅照院はかつて「名水の沸きいずる地(新井)」にあります。現在は都市化に伴い湧水は枯れてしまいましたが、平日と言うのに境内の井戸には水を汲みに来る人が絶えません。本尊の薬師如来は、光を放つ梅の古木の祠から1586年に発見されたものと伝えられています。その薬師如来を祀るため梅照院が建立されたとのことです。
井戸の脇には眼病平癒・厄除けにご利益のある「ねがい地蔵尊」が立ち、人々が水をかけたわしで洗い願をかけていました。私も作法に習い親しい人の病が治るよう願をかけてきました。

次に訪れた国立科学博物館付属自然教育園は、500年ほど前白金長者と呼ばれる豪族の館跡で、1949年に国の文化財として天然記念物および史跡に指定されました。極力手を加えず保存され武蔵野の面影を見せる自然豊かな教育園です。東京都内とは考えられない環境が保たれています。印象に残ったのは紙吹雪が舞うように白い蛾が無数林間を舞っている光景でした。まるで御伽噺の世界でした。帰りに職員に聞いてみますと、キアシドクガという蛾だそうです。幼虫は毒針を持っていますが、成虫は無害とのことでした。毒蛾も自然の一部で、ここでは防除しないようです。
お蔭様でこの日は楽しい彷徨となりました。
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