松かさ拾い

都内に住む５歳の孫娘から電話がありました。幼稚園のクリスマスパーティー準備に松かさを欲しいというのです。クリスマスツリーの飾り付けに使うようです。そこで霞ヶ浦総合公園に行ってみました。
４６ヘクタールの広大な園内には、多種類の樹木の植え込みや芝生広場の中に運動施設・文化施設・植物園・国民宿舎などが点在しています。今は松かさが落ちる季節ではないようですが、落ちてからかなり時間が経ち、汚れた松かさはあちこちに落ちていました。１時間ほどかけ、形のよいものを自転車の前かごいっぱいに集めることができました。
本来であれば、幼稚園が園児を連れて公園へ行き集めればよいのでしょうが、里山が壊滅した東京では松かさを拾う場所が無くなってしまったのでしょう。東京ではみどりの恵みを享受するのは難しくなったようです。自然と触れずに健全な子供が育つのか心配です。

久しぶりの好天に、公園は家族連れで賑わっていました。孫にも近所の公園で自分の手で松かさ集めをさせてあげたいものです。クリスマスツリーを飾るより、松かさ集めの方が子供の情操教育には有効なのですが。確か１９７０年代だったと思いますが、宅地並み課税で大都市の広大な農地や里山が市街地に転換され、松かさ拾いの楽しみを子供から奪ってしまいました。
公園で集めた松かさ・どんぐりに加え、妻が持っていたすずかけの実を足してダンボール箱に詰め込み、宅急便で孫の許に発送しました。どんなクリスマスツリーができるか楽しみです。