アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

椿

2018年03月27日 | うちの庭では

今の宅地を購入した平成元年には、すでに成木になっていた椿が咲いています。老木となり、毎年数輪しか開花しません。それでも傍らに立つ四朗柿とともに、この宅地誕生以来の守り神として、大切にしています。かつて蓮田で、液状化の心配のある軟弱地盤に根を張り、地盤の安定化に多少寄与しているものと信じています。椿の花言葉は「誇り」です

日本には2017年9月現在で885件の国宝、20件の世界遺産があります。日本民族が長い歴史の中で営々と築き上げた世界に「誇る」べき文化遺産です。日本国が続く限り、これらの「誇り」を大切に維持管理して行くのは、我々に与えられた重要な責任であり義務です。国宝と認められるためには、建造物や美術品の重要性を認識し、大切に管理し、子孫に伝えてゆかなければならないのです。茨城県には、工芸品として2本の太刀が国宝に登録されているだけで、国宝に指定されるべき重要な宝が、県人無関心の中で失われてしまったのではないだろうか。

私が居住している土浦には、これぞ土浦の「誇り」という文物・風景がありません。日本第2位を広さがある霞ヶ浦も、活用が遅れています。土浦の住民には文化財を保全しようとする才覚が欠けているようです。かつて土浦は、運河が張り巡らされていた水都で、蝦夷と江戸を結ぶ船運の中継地として大いに栄えたと言います。運河沿いには土蔵が並び、商店や歓楽街で賑わっていたと言います。しかし、2003年に土浦に住みつくようになった時点で、すでに全ての運河は埋め立てられ、水都の面影は全くありませんでした。埋め立てて土地を造成し、高く売りたいと考えたのでしょうか。比較的土蔵が残っている仲町通りを、「蔵通り」と謳い観光に売り出していますが、土蔵は5軒ほどしか残っていません。せめて1本でも運河と土蔵と柳並木からなる当時の街並みを保存しておけば、土浦にしかない土浦らしい風景として、土浦の「誇り」となっていたことでしょう。土浦人には運河を埋め立てて、無価値の水面を高価な土地にして儲けようと言う考えしかなく、祖先が残した遺産を大切にする「誇り」のかけらもないのでしょうか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ホトケノザ | トップ | ハナニラ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

うちの庭では」カテゴリの最新記事