アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

キリンソウ

2022年06月09日 | うちの庭では

キリンソウは生命力の強い多年草です。ポットに植えたまま何年も放置状態でも、毎年花を咲かせます。施肥もしたことがないので、根生菌と共生し空中窒素固定をしているのかも知れません。花言葉は「警戒」です。「警戒」とは来たるべき危険に備えることで、諺にある「備えあれば憂いなし」に通じます。

大学生の時に私は点取り虫とからかわれました。時間の許す限り授業を受け、卒業単位を遙に上回る単位を取得していたからです。社会に出てから必要となりそうな知識を身につけるのが目的で、単位などどうでも良かったのです。卒業に必要な最少限の単位にとどめ、「遊興費」を稼ぐため、アルバイトに励む学友達とは、そもそも心構えが異なったのです。夏休みのアルバイトには、2年時は農林省農業土木試験場で水田用水量調査方法を習得、3年時は建設省薗原ダム建設事務所で測量技術に習熟し、4年時にはコンサルタント会社日本工営で測量野帳の図化方法を学びました。これが私の「備えあれば憂いなし」となって、卒業後農林省に入省、事業現場に赴任すると、直ちに一人前の技術者として活動することが出来、その後の業務成績に大きく貢献したのです。

日本政治には「備え」が足りないように感じます。日本国の主体は「日本人」です。日本人を「日本人」たらしめるものは、世界的に賞賛の的になっている「伝統文化」です。独立国家としてその「伝統文化」を維持・発展させてゆくにはものまねものまねは最少限にして、必要な生活・産業資材の自給が基本です。グローバル化がコスト安とは言いますが、国産品に金をかけてもそれは国内消費に回り、国内産業を発展させてゆくのです。世界的に賞賛されている和食も、食材の地産地消、即ち自給だからこそ育まれたものです。地方色の多様性も発展しました。お金が国内で回れば回るほど国内産業は発展するのです。

ウクライナ戦争で露呈しましたが、グローバル化による経済成長は砂上の楼閣のようなもので、儚いものです。グローバル化した大企業による政治支配のもとで、資本家・政党は肥え、国民は疲弊する構図は益々進展し、日本は衰退国になり下がってしまいます。

外人を連れてきて日本人と置き換えれば済む日本はお断りです。日本に必要な第1の「備え」は資本主義の兵隊作りではなく、「日本人」を作る「教育改革」です。第2に「伝統文化」を守る「地産地消」です。それによりバランスのとれた人口配分と国土利用がなされ、地方振興が実現します。超高層ビルが建ち並ぶ近代的都市に私は魅力を感じません。「日本人」が「地産地消」に徹すれば、海外では見られない「日本」が生まれるはずです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« レッド・クイーン | トップ | 孔雀サボテン »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

うちの庭では」カテゴリの最新記事