アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

キバナコスモス

2018年10月22日 | うちの庭では

近所で高齢者クラブが作っている花壇にキバナコスモスが咲いています。メキシコ原産の野草で、草丈が2メートルにもなるので、剪定ばさみで60センチくらいに刈り込んで、小さく仕立てています。矮星種や赤味が強い栽培種も開発されています。特定外来種に指定されているハルシャギクと同属・異種で繁殖力の強い植物です。花言葉は「野生美」です。

私の庭作りは「野性的」を旨とし、自生を大切にしています。栽培種でも、種が散って、翌年あちこちで発芽した苗をできるだけその場で育てるようにしているのです。無数の種が散るはずですが、お気に入りの場所に、雑草も混じって、秩序を保って生えてくるので、それが面白いのです。ポピーなどは、毎年異なる場所に遷移しているようで、今年はどこだろうと楽しんでいます。自生苗は繰り返している内に、我が家の庭の環境に順応してゆくようです。自然淘汰により、次第に健全に育つようになるような気がします。

人間にも、飼い慣らされて尻尾を振って従順に従うのもいれば、それとは逆に我が道を頑として曲げず、好んで苦労するのもいます。草花に当てはめれば、前者は栽培種であり、後者は野生種ではないでしょうか。国家公務員だった私は、行政職、研究職、教育職の3種類を経験しました。このうち行政職には、決まりを遵守し、親分(幹部・政治家先生)に従順で、量的に業務をこなす能力を持つ栽培種的人材が求められます。研究職にも権威者の子分になって下働きに甘んじ、平穏な道を行くのも確かにいます。しかし本来、常識を打ち砕き、ブレイクスルーを計ろうとしたり、全く新しい事象に果敢に立ち向かう野性的人材こそが求められるのではないでしょうか。

大学の教官は、研鑽を積み、分野の学問を究め、教授を目指すものばかりと思っておりましたが、最初から責任が軽く自由に振る舞える助手で、無事に定年を迎えること本望とするのもいます。教授から言いつけられた授業や業務を担当していれば、一人前の給与は保証され、若い学生相手に楽しく栽培種的に過ごせるのです。それを知らず、野生種的に振る舞った私は、俄教授として苦労はしましたが、やり甲斐のある経験を積むことができました。

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