アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

デンドロビウム

2019年02月21日 | うちの庭では

昨年は、10年ほどまえ東京ドームで開催された世界蘭展の出店で購入したデンドロビウムの成長が目覚ましく、今は驚くほど見事に花を沢山つけました。花の色は黄色で、レモンハートという品種名です。異常に暑い気候でしたが、特に根が良く張り、木漏れ日を浴びてよく育ってくれました。熱帯原産種なのかもしれません。花言葉は「思いやり」です。

農林省に入省したての若い頃の私は、規則をよく守り、正義を重んじ、きちんと仕事をする勤勉な公務員でした。国民皆のために貢献したいと公務員になったのですが、実際は政治家の手先になって税金を浪費しているような、釈然としない気分で青春時代を過ごしました。そんな環境では、醒めた目で社会を眺めるだけで孤立化し、人間関係を軽視していました。

入省10年目に、マレーシアの北外れの水田地帯へ長期派遣され、大形機械化水稲二期作導入事業に取り組むことになりました。世界最高水準の日本の稲作技術をもってすればごく簡単との農林省の当初の目論みに反して、誰も経験したことのない難問題に直面し、お手上げ状態になってしまいました。稲作に全く未経験の私を派遣したと云うことは、撤退を覚悟しての布石だったのでしょう。

私は、「世界最高の稲作技術」を持つ日本人は相手にならず、現地の事情に通ずるマレーシアの技術者と技術開発に取り組んだのです。3ヶ月毎に定期的にワークショップを開き、調査方法・データー解析法などを技術移転し、人材育成に励みました。1回目は4年、2回目は5年半、日本では味わえなかった「ともに働く」人間関係が築かれ、ついに難問を克服したのです。この経験を通じ、人間関係の重要性を実感し、私の「思いやり」精神が芽生えたのです。心を一つにして、助けたり、助けられたりして難問に立ち向かうことにより、「思いやり」精神が培われるという教訓を、私は得ることができたのです。

 

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