ルアンプラバンの郊外の農林省所管の養蚕センターを訪問しました。30年程前に日本の援助で建設され、養蚕農家への技術移転を通じてラオスの絹織物の振興に貢献しています。毎年5回、20人づつ研修生を受け入れるとともに、生産性の高い蚕や桑の種苗を増殖・配布しています。
蚕の在来種は年2回の飼育で一つの繭から250mの糸しか獲れませんが、日本種では季節に関係なく飼育でき一つの繭から750mの糸が獲れるそうです . . . 本文を読む
ラオス織物博物館を訪ねました。館長のハンサナ・シサーンさんは元教育省高官で、古いラオスの伝統織物が骨董品として海外へ流出してゆくのを憂い、私財を投げ打ってこの博物館を開設し、織物文化財の収集に力を注いでいるのです。博物館は高床式の大きな木造建物で、館内には数千の貴重な織物が収蔵されているとのことです。自宅に招かれ、バーシーという伝統的な儀式で友好の契りを結びました。写真の左端がハンサナさんです。
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手で紡いだ絹糸を天然染料で染めて織ったラオスの織物は、世界的に高く評価されているといいます。最近日本の技術の導入により新しい柄、縫製法が開発され、品質が一段と向上しています。今回の旅行に参加している女性達は、このラオス織りが特にお目当てのようです。
ラオスの女性達の嫁入りの素養として、長いスカートのように腰に巻く民族衣装のシンの裾飾りを織れることが求められます。各家庭は織機を持っていて、女性達は幼 . . . 本文を読む
ラオス人民共和国は、日本の本州ほどの国土に、60余の部族から成る500万人余りの人口を有します。農業部門で約80%の産業別労働比率に達する農業国です。GNPは400ドル/人/年程度で、経済的には貧しい国です。反面、人情豊かな穏やかな国民性に溢れ、精神的に豊かな国と感銘しました。
2006年7月2日から9日まで、ラオスを訪れることになりました。92年から4年間派遣されたスリランカで知り合った友人を頼 . . . 本文を読む