カイオのゴール。
J1きょう川崎戦 鹿島、首位浮上狙え
代表組合流、チームに活気
明治安田J1第1ステージ第5節最終日は2日、各地で7試合を行い、鹿島は川崎市の等々力陸上競技場で川崎と対戦する。キックオフは午後3時。鹿島は守備意識を改善して上位対決を制し、首位浮上を狙いたい。通算成績は3勝1敗、勝ち点9で3位。
チンチロリン
今節の大一番、注目のカードとなった首位・川崎との一戦である。
大量得点にて勝利すれば首位浮上の可能性がある。
とはいえ、得失点差の順位については、この時期には大きな意味はなかろう。
まずは確実な勝ち点を積み上げるところ。
また、先発予想であるが、茨城新聞では二列目にカイオとヤスが入っておる。
茨城新聞は試合前々日の紅白戦を元に記事を起こしており、また、石井監督はこの紅白戦の主力メンバーを先発させておる。
今日の試合は、このメンバーにて挑むのではなかろうか。
ヤスのキープとカイオの突破にて川崎の守備を崩したいところ。
ゴールを決め、アウェイのスタジアムにて歓喜に酔いしれたい。
楽しみである。
チンチロリン
代表組合流、チームに活気
明治安田J1第1ステージ第5節最終日は2日、各地で7試合を行い、鹿島は川崎市の等々力陸上競技場で川崎と対戦する。キックオフは午後3時。鹿島は守備意識を改善して上位対決を制し、首位浮上を狙いたい。通算成績は3勝1敗、勝ち点9で3位。
チンチロリン
今節の大一番、注目のカードとなった首位・川崎との一戦である。
大量得点にて勝利すれば首位浮上の可能性がある。
とはいえ、得失点差の順位については、この時期には大きな意味はなかろう。
まずは確実な勝ち点を積み上げるところ。
また、先発予想であるが、茨城新聞では二列目にカイオとヤスが入っておる。
茨城新聞は試合前々日の紅白戦を元に記事を起こしており、また、石井監督はこの紅白戦の主力メンバーを先発させておる。
今日の試合は、このメンバーにて挑むのではなかろうか。
ヤスのキープとカイオの突破にて川崎の守備を崩したいところ。
ゴールを決め、アウェイのスタジアムにて歓喜に酔いしれたい。
楽しみである。
チンチロリン
黄錫鎬が再来日
○…右足裏の治療のため、韓国に一時帰国していたDF黄錫鎬(26)が3月31日に再来日し、1日の練習に参加した。約1時間ランニングやパス練習など軽めのメニューで調整した。
チンチロリン
再来日してチームに合流したファン・ソッコである。
軽めのメニューで調整しており、もうしばらくかかる様子。
来週からは全体練習に参加できそうとのことなので、復帰は早くても広島戦ということとなろう。
この先、植田はU-23日本代表、リオデジャネイロ五輪にて抜けることが多くなることが予想される。
ファン・ソッコにはその穴を埋める以上の活躍を期待したい。
堅固な守備で勝利に貢献するのだ。
期待しておる。
チンチロリン
○…右足裏の治療のため、韓国に一時帰国していたDF黄錫鎬(26)が3月31日に再来日し、1日の練習に参加した。約1時間ランニングやパス練習など軽めのメニューで調整した。
チンチロリン
再来日してチームに合流したファン・ソッコである。
軽めのメニューで調整しており、もうしばらくかかる様子。
来週からは全体練習に参加できそうとのことなので、復帰は早くても広島戦ということとなろう。
この先、植田はU-23日本代表、リオデジャネイロ五輪にて抜けることが多くなることが予想される。
ファン・ソッコにはその穴を埋める以上の活躍を期待したい。
堅固な守備で勝利に貢献するのだ。
期待しておる。
チンチロリン
今節の顔 DF昌子源 集中しゴール守りきる
3月のW杯アジア2次予選で、日本代表に招集された若きセンターバック。出場機会は得られなかったが「もう一度呼ばれるためにもクラブで結果を出し続ける」と気持ちを切り替え、川崎戦に臨む。
今季は相手のパスコースを先読みし、インターセプトの回数が増えた。「(G大阪さんの)遠藤さんのパスを奪えたことが自信になっている」と開幕戦のプレーを要因に挙げる。
今節は高い攻撃力を誇る首位川崎との対戦。「最後まで集中したい」と出足の鋭い守備で、ゴールを守り切る。
チンチロリン
今節の顔として報じられる源である。
代表から戻り、チームの守備の要として奮戦するところ。
リーグ戦では好調の守備の要因として、開幕戦にてガンバの遠藤ヤットのパスを奪えたことを挙げる。
彼からのパスを封じられたのであれば、今日の中村憲剛も抑えられよう。
集中を切らさず、90分間奮闘するのだ。
強力な川崎攻撃陣を封じ込め、更に名を上げよ。
源の活躍を期待しておる。
チンチロリン
3月のW杯アジア2次予選で、日本代表に招集された若きセンターバック。出場機会は得られなかったが「もう一度呼ばれるためにもクラブで結果を出し続ける」と気持ちを切り替え、川崎戦に臨む。
今季は相手のパスコースを先読みし、インターセプトの回数が増えた。「(G大阪さんの)遠藤さんのパスを奪えたことが自信になっている」と開幕戦のプレーを要因に挙げる。
今節は高い攻撃力を誇る首位川崎との対戦。「最後まで集中したい」と出足の鋭い守備で、ゴールを守り切る。
チンチロリン
今節の顔として報じられる源である。
代表から戻り、チームの守備の要として奮戦するところ。
リーグ戦では好調の守備の要因として、開幕戦にてガンバの遠藤ヤットのパスを奪えたことを挙げる。
彼からのパスを封じられたのであれば、今日の中村憲剛も抑えられよう。
集中を切らさず、90分間奮闘するのだ。
強力な川崎攻撃陣を封じ込め、更に名を上げよ。
源の活躍を期待しておる。
チンチロリン
興梠4戦連発で浦和3連勝!得点ランク首位&J1通算90得点目
後半、先制ゴールを決めた興梠(左)は李(右)らと喜んだ(撮影・中井誠)
明治安田J1第1S第5節第1日(1日、埼玉スタジアムほか)2試合を行い、浦和は甲府を2-1で下し、3連勝で勝ち点を12に伸ばした。後半23分、元日本代表FW興梠(こうろき)慎三(29)が先制ゴールを決め、代表復帰をアピールした。広島は仙台に3-0で快勝、今季2勝目を挙げた。
後半、先制ゴールを決める興梠。得点ランキングトップに立った
攻めながらも点を奪えない。均衡を破ったのは浦和のFW興梠だった。後半23分、MF李のパスを右足で押し込んだ。
「ワンチャンスで決める自信はあった。決まってよかった。あれだけ引いた相手を崩せたのは収穫だ」
ACLを含めれば公式戦4戦連発。J1では今季4ゴールとなり、得点ランクでもトップに躍り出た。しかも、この日のゴールでJ1通算では区切りとなる90得点目。「何とか今季中に100得点までいきたい」と鼻息を荒くする。
3月24、29日のロシアW杯アジア2次予選の日本代表メンバーから外れた。その直前に行われた国内組による候補合宿には招集されただけに悔しさが募った。それでも本人は「代表? それは(クラブで)結果を出して、その後についてくればいい」と、目の前の試合に集中する。
今季、ACLを含め、公式戦8試合出場で6得点と絶好調。ゴールを奪い続けることでハリルホジッチ監督にアピールし続けるしかない。
チームは暫定首位。その中心で、チームを牽引(けんいん)する。 (宇賀神隆)
データBOX
◎…浦和のFW興梠が甲府戦の後半に得点し、史上20人目のJ1通算90得点を達成。J1通算得点1位はFW大久保(川崎)とFW佐藤(広島)の158得点。
興梠 暫定首位弾!6バックで勝ち点1狙いの甲府こじ開けた
<浦和・甲府>甲府・津田(右)にユニホームを引っ張られながらも倒れずそのままゴールを決めた浦和・興梠
Photo By スポニチ
明治安田生命J1第1ステージは1日、各地で第5節第1日の2試合が行われ、2位の浦和は甲府を2―1で撃破し、川崎Fを抜いて暫定首位に浮上した。退場者が出て10人で守る相手に手を焼いたが、後半23分にFW興梠慎三(29)が公式戦4戦連続得点となる先制点を決め、勝利に貢献。ホームでは3年連続で引き分けに持ち込まれていた難敵を振り切り、リーグ戦3連勝を飾った。
怒りにも似た感情が、興梠を突き動かした。後半23分、遠藤の縦パスをスルーして前線へ走る。李がタメをつくる隙にペナルティーエリア内へ進入。李からのパスに1タッチで抜け出すと、DFをひきずりながら右足を振った。ゴール左へ突き刺さる先制点。「あれだけ引かれて前半は何もできなかった。ワンチャンスがあれば決められる自信があった」。公式戦4戦連発となったストライカーは、うっ憤を振り払った。
浦和にとってホームの甲府戦は鬼門だった。5バックを敷いてベタ引き。最近は3年連続でホームで引き分けに持ち込まれていた。この日も試合開始から5―4―1でブロックを敷かれ、相手に退場者が出た前半31分からは、さらに自陣に引かれた。後半20分に甲府はFWクリスティアーノに代えてDFを投入。6バックでの勝ち点1狙いに、興梠は「あんな面白くないサッカーに負けたくない気持ちがあった」と逆に火が付いた。「1点取れたら相手は何もなくなる」。狙い通りの先制点で難敵の壁をこじ開け、森脇も追加点を挙げた。
浦和は川崎Fを抜いて暫定首位に浮上し、興梠は節目のリーグ戦通算90得点。今季4点目で得点ランク1位タイになった。「目の前の目標は、今年中に100ゴールを決めること」と視線を上げたストライカーだが「代表は全く考えていない。チームに貢献したい。高い目標は別に…」と勝利のためのゴールを追い求める。次は中3日でACL1次リーグ突破への正念場となるホーム広州恒大(中国)戦。「次も勝つことしか考えていない」。浦和のエースは目の前の試合に全てを懸ける。
≪公式戦4戦連続得点≫浦和FW興梠が先制ゴール。史上20人目のJ1リーグ通算90得点の大台に乗せ、得点ランクトップに並んだ。これでACLのアウェー・広州恒大戦を含めて公式戦は4試合連続得点。興梠の公式戦連続試合得点は、鹿島時代の12年4月にナビスコ杯1試合を含めての5試合連続が最長。10年4月にもACL1試合を含めた4試合連続を記録している。5日のACLホーム・広州恒大戦では自身タイ、浦和では初となる公式戦5試合連続得点が懸かる。
[ 2016年4月2日 05:30 ]
【浦和】興梠、4戦連発で暫定首位!
2016年4月2日6時0分 スポーツ報知
後半23分、先制ゴールを決めた浦和・興梠(左)は梅崎(中)、李(右)と喜び合う
◆明治安田生命Jリーグ J1第1ステージ第5節 浦和2―1甲府(1日・埼玉スタジアム)
2試合が行われ、浦和はFW興梠慎三(29)の公式戦4戦連発となる先制ゴールなどで、甲府を2―1で下した。ホームの同カードは2011年7月23日以来5年ぶりの勝利。3連勝で暫定首位に浮上した。広島は後半に3得点し、仙台に快勝した。残り7試合は2日に行われる。
ついに“甲府の壁”を攻略した。後半23分、興梠はMF李との連係から抜け出し、右足で待望の先制弾を突き刺した。リーグ戦3試合連発の4ゴール目で得点ランクトップタイに浮上。ACLも含めれば公式戦4戦5発の絶好調男が、浦和を暫定首位に導いた。
ホームの甲府戦はペトロヴィッチ監督(58)就任以降、昨季まで3戦3分け。守りを徹底的に固める相手を崩しきれず、2年連続の僅差でのV逸の要因にもなっていた。指揮官は3月30日のミーティングで「同じ過ちを繰り返すな。5、6点取って勝つぐらいの気持ちでいけ」と猛ゲキを飛ばし、興梠も「打開できる力をオレらがつけなきゃいけない」と雪辱を決意。10年ぶりのリーグ優勝へ、ハードルを一つ乗り越えた。
興梠先制弾!浦和3連勝で暫定首位
2016年4月2日
後半、先制ゴールを決めイレブンと喜ぶ浦和・興梠(左)=共同
「J1、浦和2-1甲府」(1日、埼玉スタジアム2002)
浦和はFW興梠慎三(29)の先制点などで甲府を2-1で下し、3連勝で勝ち点12。暫定ながら首位に浮上した。広島はFWピーター・ウタカ(32)の2ゴールなどで仙台に3-0と快勝して今季2勝目を挙げ、勝ち点8とした。川崎-鹿島、G大阪-横浜Mなど7試合は2日に行われる。
一点突破でこじ開けた。0-0で迎えた後半23分。DF遠藤の縦パスから浦和の攻撃が加速した。FW興梠はスルーすると、直後にMF李忠成の落としを受けて右足を振り抜いた。「打った瞬間入ると思った」。思い描いた軌道通り、ボールはネットを揺らした。
とにかく攻めあぐねた。甲府は開始当初から5バックでゴール前を固めた。前半31分には相手DF山本の退場で浦和は数的有利になったものの、これも影響して甲府は後半途中から引き分け狙いにシフト。守備陣の人数はさらに増えた。だが、その中でも浦和は丁寧に左右に揺さぶり続け、先制点を生んだ縦パスにつなげた。
後半36分にはDF森脇がミドル弾を決めて加点。終了間際に被弾し、ペトロビッチ監督が「憤慨している」と語るなど、詰めの甘さも露呈したが「それを悔しがる選手も多かった。去年までではなかったかな」とMF柏木。改善点はあるが、3連勝でリーグ暫定首位。修正を重ね、高みを目指す。
チンチロリン
先制点にて勝利に貢献した浦和の興梠である。
好調の様子。
この興梠との対戦は6月11日に組まれておる。
興梠を抑えきり、オフサイドのゴールすら割らせぬ完封劇を演じたいところ。
対戦が楽しみである。
チンチロリン
後半、先制ゴールを決めた興梠(左)は李(右)らと喜んだ(撮影・中井誠)
明治安田J1第1S第5節第1日(1日、埼玉スタジアムほか)2試合を行い、浦和は甲府を2-1で下し、3連勝で勝ち点を12に伸ばした。後半23分、元日本代表FW興梠(こうろき)慎三(29)が先制ゴールを決め、代表復帰をアピールした。広島は仙台に3-0で快勝、今季2勝目を挙げた。
後半、先制ゴールを決める興梠。得点ランキングトップに立った
攻めながらも点を奪えない。均衡を破ったのは浦和のFW興梠だった。後半23分、MF李のパスを右足で押し込んだ。
「ワンチャンスで決める自信はあった。決まってよかった。あれだけ引いた相手を崩せたのは収穫だ」
ACLを含めれば公式戦4戦連発。J1では今季4ゴールとなり、得点ランクでもトップに躍り出た。しかも、この日のゴールでJ1通算では区切りとなる90得点目。「何とか今季中に100得点までいきたい」と鼻息を荒くする。
3月24、29日のロシアW杯アジア2次予選の日本代表メンバーから外れた。その直前に行われた国内組による候補合宿には招集されただけに悔しさが募った。それでも本人は「代表? それは(クラブで)結果を出して、その後についてくればいい」と、目の前の試合に集中する。
今季、ACLを含め、公式戦8試合出場で6得点と絶好調。ゴールを奪い続けることでハリルホジッチ監督にアピールし続けるしかない。
チームは暫定首位。その中心で、チームを牽引(けんいん)する。 (宇賀神隆)
データBOX
◎…浦和のFW興梠が甲府戦の後半に得点し、史上20人目のJ1通算90得点を達成。J1通算得点1位はFW大久保(川崎)とFW佐藤(広島)の158得点。
興梠 暫定首位弾!6バックで勝ち点1狙いの甲府こじ開けた
<浦和・甲府>甲府・津田(右)にユニホームを引っ張られながらも倒れずそのままゴールを決めた浦和・興梠
Photo By スポニチ
明治安田生命J1第1ステージは1日、各地で第5節第1日の2試合が行われ、2位の浦和は甲府を2―1で撃破し、川崎Fを抜いて暫定首位に浮上した。退場者が出て10人で守る相手に手を焼いたが、後半23分にFW興梠慎三(29)が公式戦4戦連続得点となる先制点を決め、勝利に貢献。ホームでは3年連続で引き分けに持ち込まれていた難敵を振り切り、リーグ戦3連勝を飾った。
怒りにも似た感情が、興梠を突き動かした。後半23分、遠藤の縦パスをスルーして前線へ走る。李がタメをつくる隙にペナルティーエリア内へ進入。李からのパスに1タッチで抜け出すと、DFをひきずりながら右足を振った。ゴール左へ突き刺さる先制点。「あれだけ引かれて前半は何もできなかった。ワンチャンスがあれば決められる自信があった」。公式戦4戦連発となったストライカーは、うっ憤を振り払った。
浦和にとってホームの甲府戦は鬼門だった。5バックを敷いてベタ引き。最近は3年連続でホームで引き分けに持ち込まれていた。この日も試合開始から5―4―1でブロックを敷かれ、相手に退場者が出た前半31分からは、さらに自陣に引かれた。後半20分に甲府はFWクリスティアーノに代えてDFを投入。6バックでの勝ち点1狙いに、興梠は「あんな面白くないサッカーに負けたくない気持ちがあった」と逆に火が付いた。「1点取れたら相手は何もなくなる」。狙い通りの先制点で難敵の壁をこじ開け、森脇も追加点を挙げた。
浦和は川崎Fを抜いて暫定首位に浮上し、興梠は節目のリーグ戦通算90得点。今季4点目で得点ランク1位タイになった。「目の前の目標は、今年中に100ゴールを決めること」と視線を上げたストライカーだが「代表は全く考えていない。チームに貢献したい。高い目標は別に…」と勝利のためのゴールを追い求める。次は中3日でACL1次リーグ突破への正念場となるホーム広州恒大(中国)戦。「次も勝つことしか考えていない」。浦和のエースは目の前の試合に全てを懸ける。
≪公式戦4戦連続得点≫浦和FW興梠が先制ゴール。史上20人目のJ1リーグ通算90得点の大台に乗せ、得点ランクトップに並んだ。これでACLのアウェー・広州恒大戦を含めて公式戦は4試合連続得点。興梠の公式戦連続試合得点は、鹿島時代の12年4月にナビスコ杯1試合を含めての5試合連続が最長。10年4月にもACL1試合を含めた4試合連続を記録している。5日のACLホーム・広州恒大戦では自身タイ、浦和では初となる公式戦5試合連続得点が懸かる。
[ 2016年4月2日 05:30 ]
【浦和】興梠、4戦連発で暫定首位!
2016年4月2日6時0分 スポーツ報知
後半23分、先制ゴールを決めた浦和・興梠(左)は梅崎(中)、李(右)と喜び合う
◆明治安田生命Jリーグ J1第1ステージ第5節 浦和2―1甲府(1日・埼玉スタジアム)
2試合が行われ、浦和はFW興梠慎三(29)の公式戦4戦連発となる先制ゴールなどで、甲府を2―1で下した。ホームの同カードは2011年7月23日以来5年ぶりの勝利。3連勝で暫定首位に浮上した。広島は後半に3得点し、仙台に快勝した。残り7試合は2日に行われる。
ついに“甲府の壁”を攻略した。後半23分、興梠はMF李との連係から抜け出し、右足で待望の先制弾を突き刺した。リーグ戦3試合連発の4ゴール目で得点ランクトップタイに浮上。ACLも含めれば公式戦4戦5発の絶好調男が、浦和を暫定首位に導いた。
ホームの甲府戦はペトロヴィッチ監督(58)就任以降、昨季まで3戦3分け。守りを徹底的に固める相手を崩しきれず、2年連続の僅差でのV逸の要因にもなっていた。指揮官は3月30日のミーティングで「同じ過ちを繰り返すな。5、6点取って勝つぐらいの気持ちでいけ」と猛ゲキを飛ばし、興梠も「打開できる力をオレらがつけなきゃいけない」と雪辱を決意。10年ぶりのリーグ優勝へ、ハードルを一つ乗り越えた。
興梠先制弾!浦和3連勝で暫定首位
2016年4月2日
後半、先制ゴールを決めイレブンと喜ぶ浦和・興梠(左)=共同
「J1、浦和2-1甲府」(1日、埼玉スタジアム2002)
浦和はFW興梠慎三(29)の先制点などで甲府を2-1で下し、3連勝で勝ち点12。暫定ながら首位に浮上した。広島はFWピーター・ウタカ(32)の2ゴールなどで仙台に3-0と快勝して今季2勝目を挙げ、勝ち点8とした。川崎-鹿島、G大阪-横浜Mなど7試合は2日に行われる。
一点突破でこじ開けた。0-0で迎えた後半23分。DF遠藤の縦パスから浦和の攻撃が加速した。FW興梠はスルーすると、直後にMF李忠成の落としを受けて右足を振り抜いた。「打った瞬間入ると思った」。思い描いた軌道通り、ボールはネットを揺らした。
とにかく攻めあぐねた。甲府は開始当初から5バックでゴール前を固めた。前半31分には相手DF山本の退場で浦和は数的有利になったものの、これも影響して甲府は後半途中から引き分け狙いにシフト。守備陣の人数はさらに増えた。だが、その中でも浦和は丁寧に左右に揺さぶり続け、先制点を生んだ縦パスにつなげた。
後半36分にはDF森脇がミドル弾を決めて加点。終了間際に被弾し、ペトロビッチ監督が「憤慨している」と語るなど、詰めの甘さも露呈したが「それを悔しがる選手も多かった。去年までではなかったかな」とMF柏木。改善点はあるが、3連勝でリーグ暫定首位。修正を重ね、高みを目指す。
チンチロリン
先制点にて勝利に貢献した浦和の興梠である。
好調の様子。
この興梠との対戦は6月11日に組まれておる。
興梠を抑えきり、オフサイドのゴールすら割らせぬ完封劇を演じたいところ。
対戦が楽しみである。
チンチロリン
【予想スタメン】鹿島との上位決戦に燃える川崎…故障者多く、指揮官の采配にも注目
■川崎フロンターレ 代表戦で負傷の小林は出場濃厚、首位攻防戦へモチベーションは高い
この鹿島戦、スタメンとしてピッチに立つ顔ぶれは、当日まで未知だ。
ナビスコ杯を負傷で回避したメンバーの回復具合が芳しくないためだが、中でも痛いのが大島僚太の欠場だろう。ベストメンバーを組めない状態であるため、試合前々日の紅白戦で風間監督は「4-3-3」を中心とした布陣で、いくつかの選手の組み合わせをテスト。中盤では中村憲剛を軸にしながら、ネット、森谷賢太郎、狩野健太、谷口彰悟などの配置を試していたが、最適解を見つけられたかどうかは疑問。大久保嘉人も万全とは言いがたく、ベンチからスタートさせるオプションもありそうである。
明るいニュースもある。日本代表を離脱した小林悠は、大事には至らず、週半ばから全体練習に合流。鹿島戦には問題なく出場できる見込みだ。「1位にいるとか関係なく、次の相手を倒すだけです。鹿島だから、というのはないですね」と意気込みも十分。さらに対人守備に優れた武岡優斗が戦列復帰しており、彼を右サイドバックで起用することで、エウシーニョを高い位置でプレーさせる可能性もありそうだ。
「鹿島とはいつも良い試合をしているイメージがある。常に立ちはだかってくるし、優勝するためにはこのチームに勝たないといけない」と中村憲剛は語気を強める。これまではボールを持てる展開だったが、鹿島相手には互いにボールを握り合う展開になるだろう。受け身になった時にどれだけ踏ん張れるか。チームとして試される一戦となる。(いしかわごう)
■川崎予想スタメン
4-4-2
GK
チョン・ソンリョン
DF
武岡優斗
奈良竜樹
エドゥアルド
車屋紳太郎
MF
エウシーニョ
谷口彰悟
中村憲剛
田坂祐介
FW
小林悠
大久保嘉人
■鹿島アントラーズ 代表帰りの植田、昌子らを軸に守備を立て直せるか
J1リーグ戦中断期間中に行われたナビスコ杯で2連敗を喫した鹿島。U-23日本代表の一員としてポルトガル遠征に帯同した植田直通、A代表のW杯2次予選に招集された昌子源、金崎夢生の主力3人を欠いたとはいえ、想定外の結果となった。昌子は「代表組が戻ったから、すぐに勝てるようになるとか、そんなに簡単なものじゃない。ただ、自分たちが戻ることで、何とかチームを良い方向には向かわせたいとは思っている」と語るように、代表組の合流を転機にしたいところだ。
相手は首位を走る川崎。これまで等々力では勝率が悪く、鹿島にとっては鬼門の一つに挙げられる。良い記憶がほとんどないが、メインスタンドを改装して迎えた2015年は勝利を収めており、外観が変化したことで選手が受けていた苦手意識にも変化があるのかもしれない。
ナビスコ杯では2試合6失点と崩れたが、リーグ戦では4試合1失点と堅守を誇る。川崎のFW大久保嘉人、小林悠らの強力攻撃陣に、どこまでスキを与えない守備ができるか。そして、味方にゴールが生まれるまで、我慢できるかがポイントになるだろう。先に失点した場合、高い確率で複数失点につながった過去のデータもあるだけに、先手が物を言う試合になるはずだ。
ナビスコ杯の2試合でミスが目立った柴崎岳や、連敗中の重い空気など、リーグ戦が中断していた2週間で心配な点が増えたのは事実。ただ、悪いことばかりではない。ナビスコ杯でセンターバックを経験した西大伍の守備意識に変化が見られ、主戦場の右サイドバックに戻ってからも、守備で生かされるだろう。
首位攻防戦。1stステージ制覇へ向け、鹿島にとっては負けられない試合になる。(totoONE編集部)
■鹿島予想スタメン
4-4-2
GK
曽ヶ端準
DF
西大伍
植田直通
昌子源
山本脩斗
MF
鈴木優磨
小笠原満男
柴崎岳
カイオ
FW
金崎夢生
赤崎秀平
チンチロリン
ナビスコ杯でのCB経験にて西の守備意識に変化が見られたと記すサッカーキングのプレビューである。
ただでは転ばなんだ。
この意識変化と代表組CBの復帰にて強力な川崎攻撃陣を封じたいところ。
また、二列目に優磨とカイオが起用されると予想されておる。
面白い起用を予想と言えよう。
チーム一丸となって首位の川崎を倒したい。
楽しみな一戦である。
チンチロリン
■川崎フロンターレ 代表戦で負傷の小林は出場濃厚、首位攻防戦へモチベーションは高い
この鹿島戦、スタメンとしてピッチに立つ顔ぶれは、当日まで未知だ。
ナビスコ杯を負傷で回避したメンバーの回復具合が芳しくないためだが、中でも痛いのが大島僚太の欠場だろう。ベストメンバーを組めない状態であるため、試合前々日の紅白戦で風間監督は「4-3-3」を中心とした布陣で、いくつかの選手の組み合わせをテスト。中盤では中村憲剛を軸にしながら、ネット、森谷賢太郎、狩野健太、谷口彰悟などの配置を試していたが、最適解を見つけられたかどうかは疑問。大久保嘉人も万全とは言いがたく、ベンチからスタートさせるオプションもありそうである。
明るいニュースもある。日本代表を離脱した小林悠は、大事には至らず、週半ばから全体練習に合流。鹿島戦には問題なく出場できる見込みだ。「1位にいるとか関係なく、次の相手を倒すだけです。鹿島だから、というのはないですね」と意気込みも十分。さらに対人守備に優れた武岡優斗が戦列復帰しており、彼を右サイドバックで起用することで、エウシーニョを高い位置でプレーさせる可能性もありそうだ。
「鹿島とはいつも良い試合をしているイメージがある。常に立ちはだかってくるし、優勝するためにはこのチームに勝たないといけない」と中村憲剛は語気を強める。これまではボールを持てる展開だったが、鹿島相手には互いにボールを握り合う展開になるだろう。受け身になった時にどれだけ踏ん張れるか。チームとして試される一戦となる。(いしかわごう)
■川崎予想スタメン
4-4-2
GK
チョン・ソンリョン
DF
武岡優斗
奈良竜樹
エドゥアルド
車屋紳太郎
MF
エウシーニョ
谷口彰悟
中村憲剛
田坂祐介
FW
小林悠
大久保嘉人
■鹿島アントラーズ 代表帰りの植田、昌子らを軸に守備を立て直せるか
J1リーグ戦中断期間中に行われたナビスコ杯で2連敗を喫した鹿島。U-23日本代表の一員としてポルトガル遠征に帯同した植田直通、A代表のW杯2次予選に招集された昌子源、金崎夢生の主力3人を欠いたとはいえ、想定外の結果となった。昌子は「代表組が戻ったから、すぐに勝てるようになるとか、そんなに簡単なものじゃない。ただ、自分たちが戻ることで、何とかチームを良い方向には向かわせたいとは思っている」と語るように、代表組の合流を転機にしたいところだ。
相手は首位を走る川崎。これまで等々力では勝率が悪く、鹿島にとっては鬼門の一つに挙げられる。良い記憶がほとんどないが、メインスタンドを改装して迎えた2015年は勝利を収めており、外観が変化したことで選手が受けていた苦手意識にも変化があるのかもしれない。
ナビスコ杯では2試合6失点と崩れたが、リーグ戦では4試合1失点と堅守を誇る。川崎のFW大久保嘉人、小林悠らの強力攻撃陣に、どこまでスキを与えない守備ができるか。そして、味方にゴールが生まれるまで、我慢できるかがポイントになるだろう。先に失点した場合、高い確率で複数失点につながった過去のデータもあるだけに、先手が物を言う試合になるはずだ。
ナビスコ杯の2試合でミスが目立った柴崎岳や、連敗中の重い空気など、リーグ戦が中断していた2週間で心配な点が増えたのは事実。ただ、悪いことばかりではない。ナビスコ杯でセンターバックを経験した西大伍の守備意識に変化が見られ、主戦場の右サイドバックに戻ってからも、守備で生かされるだろう。
首位攻防戦。1stステージ制覇へ向け、鹿島にとっては負けられない試合になる。(totoONE編集部)
■鹿島予想スタメン
4-4-2
GK
曽ヶ端準
DF
西大伍
植田直通
昌子源
山本脩斗
MF
鈴木優磨
小笠原満男
柴崎岳
カイオ
FW
金崎夢生
赤崎秀平
チンチロリン
ナビスコ杯でのCB経験にて西の守備意識に変化が見られたと記すサッカーキングのプレビューである。
ただでは転ばなんだ。
この意識変化と代表組CBの復帰にて強力な川崎攻撃陣を封じたいところ。
また、二列目に優磨とカイオが起用されると予想されておる。
面白い起用を予想と言えよう。
チーム一丸となって首位の川崎を倒したい。
楽しみな一戦である。
チンチロリン
「金崎夢生は真のプロフェッショナル」…現地関係者が語るポルトガルでの素顔とは
ピッチ内外で常に行動をともにしていた金崎とファブリシオ(写真は金崎本人の提供)
日本代表から海外まで幅広くフォローするフリーライター。
ポルトガルの地で自らの“原点”を思い出したという金崎夢生(鹿島アントラーズ)。彼のサッカー人生を大きく変えたポルティモネンセには、果たして何があったのか。そして彼はいかにして変わっていったのだろうか。
金崎が2013年夏から約1年半、そして2016年1月から約1カ月プレーしたポルティモネンセは、1980年代半ばまでポルトガルリーグ1部で戦いながら、この15年間はずっと2部に主戦場を移している。彼の在籍期間も2013-14シーズンが7位、2014-15シーズンは14位と1部昇格には手が届かなかった。その間、3人の指揮官が采配を振るったが、方向性が思うように定まらなかったという。2014-15シーズンは前半戦終了時にチーム最大の得点源だった金崎が抜けた点も後半戦の失速につながったようだ。
とはいえ、かつてフィジカルコーチを務めていたジョゼ・アウグスト監督が就任した今シーズンはまずまずの成績を残している。37試合終了時点の順位は6位。目下、自動昇格できる2位のシャーヴェスとは勝ち点3差につける。今後の結果次第で昇格圏に浮上できる可能性も十分にある。今年1月に一時的ながら同クラブに復帰した金崎もわずかながら力を尽くしており、古巣の動向には逐一、目を光らせているという。
「夢生くんはポルティモネンセにいる間、ずっと本気で1部昇格を目指して戦っていました」
金崎と同じタイミングでポルティモネンセに移籍した東京ヴェルディジュニアユース出身のMF亀倉龍希は、現地での様子をこう証言する。「今いるところで何をするかが一番大事」というポリシーどおり、日々真剣にサッカーに向き合い続けたのである。
金崎の仲のいい後輩で通訳的な仕事も果たしてくれた亀倉龍希とジョゼ・アウグスト監督
同クラブのホームスタジアム、ムニシパル・デ・ポルティモンは6000人収容。本田圭佑(ミラン/イタリア)や吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)がヨーロッパでのキャリアの一歩を踏み出したVVVフェンロ(オランダ)の本拠地とほぼ同規模だ。とはいえ、ポルトガル2部の公式戦では1000人程度の入場者数があればいいほうだとか。平日昼間に開催された2月17日のジル・ヴィセンテ戦には700人程度しか集まらず、クラブ関係者は「満員になるのはスポルティング、ベンフィカ、FCポルトのビッグ3がカップ戦などで来る時だけ」と説明していた。
ピッチ状態も日本のように美しく整備された芝生とは異なり、スリッピーでところどころが剥げている。亀倉がそのスタジアムで共有した金崎との記憶を回顧する。
ポルティモネンセのホームスタジアム、ムニシパル・デ・ポルティモン
「こういう環境だと球際や寄せが強くなければ戦えない。夢生くんは難しい中でも自分の長所をうまく出してタフに戦っていました。2年目以降は僕が左MF、夢生くんがブラジル人FWのファブリシオと2トップを組む形でよく試合に出ましたけど、困ったらほとんど夢生君にボールを預けていた。彼の存在が一つの戦術だったと言っても過言ではないと思います。ポルトガル2部とはいえ、サポーターの要求は相当厳しいんです。僕なんか移籍1年目に右サイドバックで出た際に、パスを2本ミスしただけでブーイングされましたから。僕たち二人は“助っ人”選手なので、かなり文句を言われたと思います。そんなファンを納得させるのは結果しかない。夢生くんは1年目に7点、2年目には前半戦だけで9点を取って存在感を示した。本当のプロフェッショナルの意味を教えてもらった気がします」
亀倉は今シーズンここまで11アシストを記録しており、彼自身も着実に成長を遂げている様子。それも“金崎効果”の一端なのかもしれない。2012年に岡田武史監督(現FC今治代表/日本サッカー協会副会長)率いる広州緑城(中国)でプレーしたことのある25歳のファブリシオも、お互いを生かし合いながら成長できたと語り、金崎にエールを送ってくれた。
「夢生とはピッチ内外でいい関係だった。ポルトガル語や日本語をミックスして喋ったり、ポルトガル料理や日本料理を一緒によく食べに行っていたので、彼が日本に帰ってしまったのはやっぱり寂しい。彼がポルティモネンセに来たことでチームのスタイルは前向きに変わった。夢生はチームで一番技術が高く、前線で体を張ってボールをキープして、チームが苦しい時によく救ってくれた。グループ全体のモチベーションも上げてくれたね。彼とコンビを組むことで自分もゴール数を増やすことができたと思う。そういうレベルなので、もともと2部にいるべき選手じゃなかった。それなのにわざわざここに来て、今年1月にも戻ってきてくれた。本音を言えば、スポルティングとかポルトとかに移籍してくれれば夢生のプレーを間近に見れて良かったけど、Jリーグに戻ったのも将来を考えてのこと。この先は日本代表で大活躍してほしいね」
亀倉とファブリシオ。2人は金崎とピッチ内外で常に行動をともにしていた。
いつか金崎と一緒に日本でプレーすることを夢見るファブリシオは、今シーズンの公式戦で13得点をマーク。親友の飛躍をいい刺激にして、攻撃の大黒柱としてチームをけん引しているのだ。
金崎が2015年に鹿島へ期限付き移籍する前から彼と関わってきたジョゼ・アウグスト監督も、日本復帰の道を選んだ教え子にエールを送っている。年下の選手たちにいい影響を与え、成長を促してくれた金崎の献身には、素直に感謝の意を表していた。
「金崎はハイレベルで偉大なプロフェッショナルな選手。彼と一緒に仕事ができてとてもうれしかったし、私にとってもいい経験だった。彼は勝利のために常に献身的に働いてくれたし、勝つために何をすべきかを他の選手たちに身をもって示していた。それは大きな意味のあること。龍希のような若い選手にとってはいい見本となったことだろう。彼がチームを去ってしまったのは残念だが、大きな可能性のある選手はもっと大きなターゲットに向かって進むべきだ。彼は日本でトップ10に入るタレント。ワールドカップのような舞台で活躍できると信じています」
古巣の人々が自分自身の成功を願ってくれていることを、金崎もうれしく思っているはずだ。
「日本人の中には『ポルトガルへ行ってすごく良かったね』って言う人もいれば、『そんな知らないところに行って、もったいない時間を使った』という見方をする人もいるでしょう。いろいろな見方があるのはいいと思います。ただ、ポルティモネンセには優れた選手がたくさんいた。ファブリシオだってFKを蹴れて、点を取れるいい選手だったし。そういう中で僕は戦うことの大切さを痛感した。加えて言うと、走れる体になったのも大きかったかな。名古屋グランパスの2年目から始めたチューブトレーニングの効果も含めて、いいコンディションを維持できるようになった。どんなに気持ちがあっても、走りたいと思っても、『肉離れで走れません』では意味がない。ベストなコンディションを作る方法が自分なりに分かったのも大きかったと思います。ポルティモネンセの選手はみんな個性やスタイルがあるから、チームの全員とケンカしたけど、最終的にみんなで求めたのは勝利。その目標が一致してるから、いざという時にまとまることができる。そういうことの大切さも感じられた。本当に僕を支えてくれた人たちに感謝しています」
ポルトガルで得た貴重な経験を糧に、さらにスケールアップしたフットボーラーになろうとしている金崎。その思いをポルティモネンセの仲間たちもしっかりと受け取り、それぞれの未来へと生かしていくことだろう。フィジカル強化、戦う姿勢、団結力、そして自然体での立ち居振る舞い――。現在、金崎のプレースタイルを支えるベースが、ポルトガル南部の小さな町ポルティモネンセに隠されていた。
文・写真=元川悦子
ポルティモンの名所の1つである広場
チンチロリン
夢生について語るポルティモネンセ時代の知人たちである。
夢生のプロフェッショナルな一面が強く伝わってくる。
ポルトガルの地でも夢生は夢生であった様子。
また、夢生がストライカーとして開花した下地もよくわかる。
ポルティモネンセは成長するに良きクラブであった。
感謝である。
チンチロリン
ピッチ内外で常に行動をともにしていた金崎とファブリシオ(写真は金崎本人の提供)
日本代表から海外まで幅広くフォローするフリーライター。
ポルトガルの地で自らの“原点”を思い出したという金崎夢生(鹿島アントラーズ)。彼のサッカー人生を大きく変えたポルティモネンセには、果たして何があったのか。そして彼はいかにして変わっていったのだろうか。
金崎が2013年夏から約1年半、そして2016年1月から約1カ月プレーしたポルティモネンセは、1980年代半ばまでポルトガルリーグ1部で戦いながら、この15年間はずっと2部に主戦場を移している。彼の在籍期間も2013-14シーズンが7位、2014-15シーズンは14位と1部昇格には手が届かなかった。その間、3人の指揮官が采配を振るったが、方向性が思うように定まらなかったという。2014-15シーズンは前半戦終了時にチーム最大の得点源だった金崎が抜けた点も後半戦の失速につながったようだ。
とはいえ、かつてフィジカルコーチを務めていたジョゼ・アウグスト監督が就任した今シーズンはまずまずの成績を残している。37試合終了時点の順位は6位。目下、自動昇格できる2位のシャーヴェスとは勝ち点3差につける。今後の結果次第で昇格圏に浮上できる可能性も十分にある。今年1月に一時的ながら同クラブに復帰した金崎もわずかながら力を尽くしており、古巣の動向には逐一、目を光らせているという。
「夢生くんはポルティモネンセにいる間、ずっと本気で1部昇格を目指して戦っていました」
金崎と同じタイミングでポルティモネンセに移籍した東京ヴェルディジュニアユース出身のMF亀倉龍希は、現地での様子をこう証言する。「今いるところで何をするかが一番大事」というポリシーどおり、日々真剣にサッカーに向き合い続けたのである。
金崎の仲のいい後輩で通訳的な仕事も果たしてくれた亀倉龍希とジョゼ・アウグスト監督
同クラブのホームスタジアム、ムニシパル・デ・ポルティモンは6000人収容。本田圭佑(ミラン/イタリア)や吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)がヨーロッパでのキャリアの一歩を踏み出したVVVフェンロ(オランダ)の本拠地とほぼ同規模だ。とはいえ、ポルトガル2部の公式戦では1000人程度の入場者数があればいいほうだとか。平日昼間に開催された2月17日のジル・ヴィセンテ戦には700人程度しか集まらず、クラブ関係者は「満員になるのはスポルティング、ベンフィカ、FCポルトのビッグ3がカップ戦などで来る時だけ」と説明していた。
ピッチ状態も日本のように美しく整備された芝生とは異なり、スリッピーでところどころが剥げている。亀倉がそのスタジアムで共有した金崎との記憶を回顧する。
ポルティモネンセのホームスタジアム、ムニシパル・デ・ポルティモン
「こういう環境だと球際や寄せが強くなければ戦えない。夢生くんは難しい中でも自分の長所をうまく出してタフに戦っていました。2年目以降は僕が左MF、夢生くんがブラジル人FWのファブリシオと2トップを組む形でよく試合に出ましたけど、困ったらほとんど夢生君にボールを預けていた。彼の存在が一つの戦術だったと言っても過言ではないと思います。ポルトガル2部とはいえ、サポーターの要求は相当厳しいんです。僕なんか移籍1年目に右サイドバックで出た際に、パスを2本ミスしただけでブーイングされましたから。僕たち二人は“助っ人”選手なので、かなり文句を言われたと思います。そんなファンを納得させるのは結果しかない。夢生くんは1年目に7点、2年目には前半戦だけで9点を取って存在感を示した。本当のプロフェッショナルの意味を教えてもらった気がします」
亀倉は今シーズンここまで11アシストを記録しており、彼自身も着実に成長を遂げている様子。それも“金崎効果”の一端なのかもしれない。2012年に岡田武史監督(現FC今治代表/日本サッカー協会副会長)率いる広州緑城(中国)でプレーしたことのある25歳のファブリシオも、お互いを生かし合いながら成長できたと語り、金崎にエールを送ってくれた。
「夢生とはピッチ内外でいい関係だった。ポルトガル語や日本語をミックスして喋ったり、ポルトガル料理や日本料理を一緒によく食べに行っていたので、彼が日本に帰ってしまったのはやっぱり寂しい。彼がポルティモネンセに来たことでチームのスタイルは前向きに変わった。夢生はチームで一番技術が高く、前線で体を張ってボールをキープして、チームが苦しい時によく救ってくれた。グループ全体のモチベーションも上げてくれたね。彼とコンビを組むことで自分もゴール数を増やすことができたと思う。そういうレベルなので、もともと2部にいるべき選手じゃなかった。それなのにわざわざここに来て、今年1月にも戻ってきてくれた。本音を言えば、スポルティングとかポルトとかに移籍してくれれば夢生のプレーを間近に見れて良かったけど、Jリーグに戻ったのも将来を考えてのこと。この先は日本代表で大活躍してほしいね」
亀倉とファブリシオ。2人は金崎とピッチ内外で常に行動をともにしていた。
いつか金崎と一緒に日本でプレーすることを夢見るファブリシオは、今シーズンの公式戦で13得点をマーク。親友の飛躍をいい刺激にして、攻撃の大黒柱としてチームをけん引しているのだ。
金崎が2015年に鹿島へ期限付き移籍する前から彼と関わってきたジョゼ・アウグスト監督も、日本復帰の道を選んだ教え子にエールを送っている。年下の選手たちにいい影響を与え、成長を促してくれた金崎の献身には、素直に感謝の意を表していた。
「金崎はハイレベルで偉大なプロフェッショナルな選手。彼と一緒に仕事ができてとてもうれしかったし、私にとってもいい経験だった。彼は勝利のために常に献身的に働いてくれたし、勝つために何をすべきかを他の選手たちに身をもって示していた。それは大きな意味のあること。龍希のような若い選手にとってはいい見本となったことだろう。彼がチームを去ってしまったのは残念だが、大きな可能性のある選手はもっと大きなターゲットに向かって進むべきだ。彼は日本でトップ10に入るタレント。ワールドカップのような舞台で活躍できると信じています」
古巣の人々が自分自身の成功を願ってくれていることを、金崎もうれしく思っているはずだ。
「日本人の中には『ポルトガルへ行ってすごく良かったね』って言う人もいれば、『そんな知らないところに行って、もったいない時間を使った』という見方をする人もいるでしょう。いろいろな見方があるのはいいと思います。ただ、ポルティモネンセには優れた選手がたくさんいた。ファブリシオだってFKを蹴れて、点を取れるいい選手だったし。そういう中で僕は戦うことの大切さを痛感した。加えて言うと、走れる体になったのも大きかったかな。名古屋グランパスの2年目から始めたチューブトレーニングの効果も含めて、いいコンディションを維持できるようになった。どんなに気持ちがあっても、走りたいと思っても、『肉離れで走れません』では意味がない。ベストなコンディションを作る方法が自分なりに分かったのも大きかったと思います。ポルティモネンセの選手はみんな個性やスタイルがあるから、チームの全員とケンカしたけど、最終的にみんなで求めたのは勝利。その目標が一致してるから、いざという時にまとまることができる。そういうことの大切さも感じられた。本当に僕を支えてくれた人たちに感謝しています」
ポルトガルで得た貴重な経験を糧に、さらにスケールアップしたフットボーラーになろうとしている金崎。その思いをポルティモネンセの仲間たちもしっかりと受け取り、それぞれの未来へと生かしていくことだろう。フィジカル強化、戦う姿勢、団結力、そして自然体での立ち居振る舞い――。現在、金崎のプレースタイルを支えるベースが、ポルトガル南部の小さな町ポルティモネンセに隠されていた。
文・写真=元川悦子
ポルティモンの名所の1つである広場
チンチロリン
夢生について語るポルティモネンセ時代の知人たちである。
夢生のプロフェッショナルな一面が強く伝わってくる。
ポルトガルの地でも夢生は夢生であった様子。
また、夢生がストライカーとして開花した下地もよくわかる。
ポルティモネンセは成長するに良きクラブであった。
感謝である。
チンチロリン