yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

第1回伊勢湾・熊野地域研究センターシンポジウム 三重・近代文学の歩み開催の条

2011-07-26 18:59:08 | 歴史・考古情報《日本》-1 宮都
 三重大学人文学部では学部内での研究成果を切磋琢磨し、外部へも発信していく組織として「研究センター」を設けて研究の深化と共有化に取り組んでいる。4センターある中の一つが私達が活動する「伊勢湾・熊野地域研究センター」である。

 伊勢湾・熊野地域研究センターでは、夏休み中と年度末を除く毎月(合計10回)研究会を実施している。その案内は予算もないので、人文学部のホームページに掲載する他、学内にチラシを配布する程度であるが、毎回15人前後の参加者と共に様々な分野の方々の報告に熱い議論を戦わせている。その研究の一端をより幅広く地域の方々にも聞いて頂こうと以下の様なシンポジウムを計画した。

 今回のテーマは「文学」である。

伊勢・伊賀・志摩・熊野地域からは多様で多数の文学者を輩出している。その「歴史」を専門である藤田明先生に基調講演頂き、その後人文学部文化学科の若き研究者と議論を戦わせていただこうというものである。

 もちろん、無料。多数の市民の方のご参加をお待ちしています。

*******************************



 あちこちに紹介下されば助かります。

第1回伊勢湾・熊野地域研究センターシンポジウム           
 三重・近代文学の歩み


 明治以降、それまで伊勢・伊賀・志摩・紀州に分かれていた地域が再編成されて三重県が誕生した。各地域に色濃く残っている文化がどのように組み替えられて三重県としての文化的アイデンティティーを持つことができたのか。他方、近代社会における中央集権化は、東京や名古屋、京都、大阪などの大都市に人口や文化資源を集中させることになり、三重県は新しい文化を創造する活力が失われつつある。三重県の近代文学という視点から、近世と近代、都市と地方という2極構造を考え直して見たい。

1 日時 2011年8月3日(水)14時~17時
2 会場 三重大学人文学部3階 大会議室
3 基調講演 



藤田 明(高田短期大学元教授)

「三重・近代文学の歩み-文学史へ-」



 明治以降をたどっても三重県出身の文学者は多彩をきわめる。斎藤緑雨・佐佐木信綱をはじめとして、芥川賞を受賞した笙野頼子・伊藤たかみに至るまで、列挙すればきりがないほど。
 例えば横光利一・丹羽文雄・田村泰次郎といった中央文壇で活躍した人たちもさることながら、また別の方面に光を当てることも必要ではないか。昭和戦中の、竹内浩三らによる同人誌「伊勢文学」、森敦が東紀州に挑んで挫折した未完の「尾鷲にて」など。伊勢湾をめぐる作品の数々にも触れていきたい。
 40年以上にわたり、三重と文学について考えてきたことの一端を、ある程度体系的に、かつ随想風にたのしく語れればと思う。

  コメント  尾西康充(三重大学)
        吉丸雄哉(三重大学)
4 鼎談  「三重の近代文芸」
  パネラー 
藤田 明
尾西康充
吉丸雄哉


5 入場無料 申し込み不要
6 レセプション
 シンポジウム終了後パセオにて講師の先生方を囲んで楽しい食事会を催します会費は学生・院生2000円、教員5000円です。多数ご参加下さい。
講師紹介
藤田 明 (ふじたあきら) 
1933年東京生まれ、戦時中に三重県に疎開。三重県内各地の高等学校で国語教育を担当、後に高田短期大学教授、三重大学ほかの非常勤講師。15年以上に わたり、朝日新聞三重版で「展望・三重の文芸」を毎月執筆し、三重県内の文学、評論はもちろん、展示、上映、講演、シンポなど文化活動を幅広く紹介した。 全国小津安二郎ネットワーク会長。主な著作に『三重・文学を歩く』、『平野の思想 小津安二郎私論』。文学、映画に関するエッセイ多数。

 尾西康充(おにしやすみつ)
  1967年神戸生まれ、日本近代文学専攻。1997年三重大学人文学部専任講師に着任して以来、三重県内の近代文学を研究。三重県ゆかりの作家に関する著書として『田村泰次郎選集(全5巻)』、『田村泰次郎の戦争文学―中国山西省の従軍体験から』、『丹羽文雄と田村泰次郎』、『プロレタリア詩人鈴木泰治―作品と生涯』、『近代解放運動史研究―梅川文男とプロレタリア文学』、『紀伊半島近代文学事典』など。

吉丸雄哉(よしまるかつや)
1973年長崎県生まれ、日本近世文学専攻。2010年に三重大学人文学部に着任以後、戯
作・演劇に描かれる伊勢・伊賀に関心をもって研究している。著作に『武器で読む八
犬伝』『式亭三馬とその周辺』。


面白そうだな!と思ったら、こいつをポチッと押して下さいね→人気ブログランキングへ



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。