lizardbrain

だらだらぼちぼち

さらなる光栄

2007年11月29日 20時53分15秒 | 音楽

それに対して言い訳が必要なほどのアイドル路線でないのが、極めてラッキーだと思うが、ここんところ、更新が途絶えがちなのには理由があって。
今月中旬、なんとなく手持ち無沙汰だったついでにPCのメンテナンスに精を出そうと、OSの再インストールという大技に、見よう見まねで挑戦した
OSの再インストール、という大技は、一見、順調に進行したように思えた。
たが、どっかで手順を間違えたらしく、ウィンドウズにログインできなくなってそこから前進も後退もできないという悲惨な状況に陥ってしまったので、さらにもう一度やり直す羽目になってしまった。
どうやら、再インストールの途中で、聞きかじりの裏技モドキの作業を追加したのが原因だったようだ。
それを乗り越え、ようやく、PCのメンテナンスが落ち着いたと思ったとたん、今度は風邪をひいてしまった。
いや、風邪をひいたのは、もちろんPCではない、ワタクシ自身である
急に寒くなったのを考慮せずに、「どうせ歩き出すと、すぐにポカポカ温まってくるさ。」とばかりに、それまでと同様の薄着のままで夜のウォーキングに出たのがアダになったのだ。
大した発熱には至らなかったが、鼻水がズルズルと止まらなくなって、抗ヒスタミン剤を飲んで寝転がっていたら、時間だけがダラダラと過ぎてしまった。
そんなこんなで、とっちらかってしまったが、ここ最近の出来事(といっても10月の出来事なのだが、、、、、)を、物事の順番どおりに整理してみると。

まず、山崎ハコのライヴに行ったのが、10月27日。
神戸三宮のビジホに泊まり、翌28日には、朝から六甲山のオルゴールの博物館へ行って、その隣の六甲山高山植物園を散策した。
ひとしきり時間をつぶして、六甲山から下りてきて、再び酒心館ホールに戻り、今度は、ジャズギタリスト吉田次郎のライヴを観戦。

こうやって時系列に沿って容疑者の動きを整理してみるのが、捜査の鉄則である。
実は、先月の一連の動きの中では、この吉田次郎のライヴがメインエベントだったのだ。
で、ようやく、吉田次郎 JAPAN TOUR 2007 FALL in 神戸酒心館(10月28日)の話にたどり着く事になる。
このライヴに関して、とてつもなく感激してしまった事があるので、その話を中心にしよう。
3月初めに初めて吉田次郎のライヴを聴いたとたんすっかり熱くなってしまい、次のライヴツアーの情報を折に触れてチェックしていたら、いつの間にかオフィシャルサイトに秋のツアーのスケジュールがアップされていた。



今回のメンバーは、
吉田次郎・・・・・・ギター
CARL CARTER・・・・・ベース
LIONEL CORDEW・・・・ドラムス
竹下清志・・・・・・ピアノ 

次のツアーは来年になるものと勝手に思い込んでいた上に、若くて美しい女性シンガーならともかく、わずか半年の間を置いての言うならば立て続けの追っかけ状態のライヴ観戦というのもどうかな? 
と、一瞬の躊躇はあったものの、「行ける時には行っておこう。」というマニュフェストに従い、さっそくチケットの手配にとりかかった。
半年前の前回とはメンバーが違う、というのも大きな動機だったが、とにかく、前回と同じ神戸酒心館でのライヴチケット手配に取り掛かる。

前回と同様に、神戸のライヴだけ、チケット問い合わせ先が会場のライヴハウスやプロモーターの電話番号ではなく、どうやら個人持ちらしいケータイ電話の番号だけが告知されている。
告知されたケータイ電話番号をプッシュし、こちらの名前を告げてチケット予約が完了。
こんな風に相手のケータイにかけてチケット予約していると、世間の目をはばかりながら、何やらアヤシゲなブツを取引しているかのような錯覚に陥ってしまうのは何故だろう?
自分の部屋で話しているにもかかわらず、ついつい、小声になってくる。
ここで、我に返ったワタクシは、電話に応答した方に対して、ついつい厚かましいお願いをしてみる事にした。

というのは、吉田次郎のライヴを3月に初めて聴いたその時、ライヴ会場で3枚のアルバムを購入したのを皮切りに、オフィシャルHPに掲載されている吉田次郎のリーダーアルバムをせっせと買い集めていたのだが、どうしても入手できないアルバムが1枚あり、ほとほと困っていたのだ。
吉田次郎&ローレン/月光値千金』とタイトルされたアルバムがそれで、とても悲しい事に既に絶版になっていた、、、、、、
CDショップはおろか、あちこちのネット通販サイトで散々チェックしてみたのだが、そのどこからも入手する事が不可能になっていたのだ。
相手が、単にライヴをブッキングしているプロモーターであったならば、こんな事をお願いしてみても好結果は期待できない。
どうも、この時、チケット問い合わせ先になっている人物が、吉田次郎個人と親しい位置にあるような気がしたので、失礼を承知の上で、ダメで元々気分で、思い切って、
「吉田次郎さんのリーダーアルバムは全て買い集めたのですが、『月光値千金』というCDだけがどうしても入手できないのです。どこかで手に入れる事が出来ないでしょうか?」
と、尋ねてみたのだ。
すると、先方は、ちょっとビックリした反応を示しながらも、即座に
「あのアルバムは、既に絶版になっているので、、、、、、、、」
と、話し出した。
ほらね?先方は、やはり単なるプロモーターなどではなく、リーダーアルバムの在庫状況を即座に答えることが出来る立場にある人物だったでしょ?
続けて、
「ただ今思いつく限りでは入手は難しいですねぇ。ただ、吉田次郎本人が把握している分があるかもしれませんが、それは今すぐには分かりかねますので、調べた上で、後日連絡させていただいてよろしいでしょうか?」
と答えてくれた。
チケットを予約したといっても、10枚も20枚もの予約をしたわけではなく、たったの1枚、、、、、、、
CDを買いたいといっても、10枚も20枚ものCDを買おうとしているわけではなく、たったの1枚、、、、、、
これ以上、先方の手を煩わせるような資格は無いので、結局、ワタクシが探している絶版になっているCDが万一見つかったら、ライヴ当日に予約チケットと一緒に引渡していただく、という手はずに決まった。
いくらミュージシャン本人に確かめてくれるとは言っても、絶版は絶版、製造終了は製造終了。
ワタクシ自身の厚かましさを大いに反省しながら、この時点では、絶版CDを入手できる可能性はほとんど無いものとあきらめていた。

だが、チケット予約の電話を入れてからほぼ1ヵ月後のライヴ当日。
予約したチケット代金を支払っておこうと、まだ開場前のホール入り口で、3月のライヴの時にも見かけた覚えがあるスタッフらしき女性に声をかけた。
女性は、ワタクシが名前を名乗ると、何やら「ハッ」としたような反応を見せて、一旦ホール内に入った後、その日のチケットとCDを手に戻ってきたのだ。

                       

驚いたことに、彼女が手にしていたCDは、ワタクシが探していた『吉田次郎&ローレン/月光値千金』だった。

まだ人気の無い開場前のホール入り口の暗がりで、チケット代金とCD代金を支払いながら、またもや錯覚に陥りそうになった。
世間の目をはばかりながらアヤシゲなブツを取引しているかのような錯覚に、、、、、、、、、、
こうして、ほとんで期待できないだろうとダメモトでお願いした絶版CDを探し出してくれた事に、とてつもなく感激したのだ

ところで、ワタクシのこのブログにおいて、『有名人は呼び捨てにする』という主義をつらぬいている。
ワタクシのような一般無名人の礼儀として、当然、「さん」付けすべきなのだが、日本人の名前に「さん」を付けて呼ぶのには何ら異論は無い。
だが、外国人、例えば、マイルス・デイビスを「マイルスさん」とか、ジャコ・パストリアスを「パストリアスさん」と呼ぶのには、どうにも違和感を感じるのだ。
ワタクシにとっては、マイルス・デイビスはあくまでも「マイルス」、ジャコ・パストリアスはあくまでも「ジャコ」としか呼びようが無い。
だからといって外国人だけ呼び捨てにしてしまうと、極めて深刻な国際問題に発展しかねない。
それなら、いっその事、外国人も日本人も、「さん」付け無しの呼び捨てで統一すれば国際問題化しないだろうという、どれだけ説明しても納得してはもらえないだろうと思われるほどの深~~~~~い理由で、全ての有名人を呼び捨てにする事にしたのだ。
だが、あまりにも感激したので、一時的に、ここから先は呼び捨て主義を放棄することにした。

吉田次郎さん(笑)のライヴ終演後、絶版CDの『吉田次郎&ローレン/月光値千金』と、この日、会場で購入した『帰ってきたサスケ』というニューアルバムの2枚を手に、サイン会の列に並んだ。
ワタクシの順番になったので、ジャケットにサインを入れていただくべく、先に『吉田次郎&ローレン/月光値千金』を差し出すと、次郎さんは、「お~~~~っ、、、、、、、、、、、、」と、声を上げて笑い出した。
っちゅう事は、このアルバムを探し出す作業には、次郎さん本人をもてこずらせてしまったと言うことで、、、、、、、、、(またもや反省)
「う~ん、このアルバムは、知り合いが持っていた物で、今となってはレア物ですから(そりゃそうです、絶版ですから)、こっちには僕がサインしないほうが値打ちがあるように思いますねぇ。ですから、こっちはやめておいてそちらのCDにサインしましょう。」
と、『帰ってきたサスケ』にサインし始めた。
CDジャケットにサインしながら、「お名前を入れますので、ファーストネームを教えてください。」と訊ねられたので、ブログにアップする時の事を考えて「名前は結構です。」と答えかけた時、次郎さんの隣に立っていた奥さんが、「この方のお名前は、○○○○さん。」と答えてしまったので、「はい、○○○○さん。」と、名前まで入れられてしまった。
矢継ぎ早に、奥さんから、
「今回のツアーでは、和歌山のライヴハウスからもオファーがあったんですが、スケジュールが合わなくてできなかったんですよ。」
と、話しかけられた。
ここで、疑問が、、、、、、、、、、、、、
チケット予約の時に名前(セカンドネームの方ね)だけを名乗り出たはずなのに、どうしてファーストネームまで奥さんに知られてしまったのだろうか?
それに、どうして、和歌山県から来たイナカモノだと見破られてしまったのだろうか?

その理由は、アンケートにあった。
ライヴ会場で配布されるアンケートは、めったな事で書き込んで提出したりはしないが、この時に限り(例の絶版CDの件もあったので)アンケートに記入して、第1部の後の休憩時間に提出していたのだ。
当然、ワタクシの住所氏名も正直に記入して、その中の要望欄に、「和歌山県へも来て下さい!」と書いてしまったのだ。
どうやら、チケット予約のついでに、絶版CDを探してくれなどという面倒な事を頼んで来た厚かましいヤツの名前は、しっかりと覚えられてしまったようなのだ、、、、、、、、、
それにしても、ライヴ終了までに、回収したアンケートに目を通していた奥さんは、す、す、す、凄い