lizardbrain

だらだらぼちぼち

山崎ハコ 歌酔いコンサート

2007年11月13日 23時25分57秒 | 音楽
10月27日、神戸酒心館ホール。



酒心館ホールは、神戸の清酒醸造元が酒蔵を修復して、椅子席キャパ150人程度のホールとして運営している所だ。
ライヴは大好きだが、アルコールを一切受け付けないという不幸な体質のワタクシにとっては、自力では決してここへ近づく可能性は無いはずだったが、今年3月、ジャズギタリスト吉田次郎のライヴを観戦して以来、お気に入りのホールになってしまった。

でも、失礼ながら、山崎ハコには、あんまり興味が無い。
あんまり興味が無いと言いながらもライヴ観戦したのは、会場がお気に入りのホールである事以上に、この日の山崎ハコの伴奏を努めるギタリストが安田裕美(やすだひろみ)だった事が一因だ。
そう、初期の井上陽水のレコーディングでもコンサートでもバックを努めていた、あの安田裕美だ。
5月の井上陽水ライヴの後に、陽水関連のサイトを検索していたら、安田裕美が、最近、山崎ハコと結婚したという情報をつかんで、「まさか?」と思っていたのだが、なるほど、あの情報は本当だったんだな。

ワタクシが記憶している山崎ハコの曲というと、「水割り」という曲と映画(あれ?ドラマのほうだったけ?)「青春の門」のテーマ曲の「織江の唄」と、もう一つ、「憂鬱な毎日をどうしよう、、、、、」というフレーズで始まるちょっとにぎやかな曲、そうそう、「気分を変えて」。
その3曲くらいしか知らないで出かけたライヴだった。
当日、集合していた山崎ハコファンの皆様には、全く申し訳ない限り、、、、、、
17時15分開場、18時開演のライヴだったが、会場に着いたのが16時15分頃。開場時刻まで、まだ1時間もある。
「全席自由席だから早くから行列する気はマンマンだが、いくらなんでも早過ぎるかな?」と思いながら、会場入り口を覗いてみるが、並んでいる人はチラホラ。
他に行くあても無いので、そのまま入り口のあたりに立って本を読みながら時間をつぶしていると、突如スタッフパスをぶら下げた女性が出てきて、「整理券をお渡ししま~す。」と言ったので、整理券とやらを受け取ると、その整理券番号は、なんと50番代。150人から、せいぜい詰め込んでも200人くらいのキャパのホールで50番代、、、、、、、、、、3月に来た時の会場の様子をイメージしてみると、50番代となると、ワタクシのお目当てであるギタリスト、安田裕美の真正面に座る事は難しいかもしれない、、、、、
というのも、女性スタッフの説明によると、開場後、整理券の番号順に入場するというライヴハウスによくあるシステムを取るらしい。
が、「整理券を発行します」という告知は、チケット券面に記載がないし、会場入り口付近のどこにも張り出されていなかった。
整理券が出る事さえわかっていれば、もう少し早く来ていたものを、、、、、、
と、心の中でブツクサとクレームをつけてみるが、そこはそれ、小心者のワタクシの事、決して口には出さない。

ワタクシよりも前に来た人は、既に整理券を受け取って、どっかで悠々と時間つぶしをしているのだろうか?
何しろ清酒の醸造元会社の中にあるホールなので、すぐ隣の建物に行けば、お酒や奈良漬やらおつまみやらの周辺機器も展示販売しているし、別のスペースにはレストランもある。
飲兵衛どもにとっては天国のような環境にあるので、ナンボでも時間つぶしは出来るだろう。
それにしても、この時間で既に50人余りの人が整理券を受け取っているというのは、不自然ではないだろうか?
そこには、なんとなくヒミツが隠されているような気がするぞ。
例えば、主催者のお友達には早くから整理券を渡していた、、、、、とか?
ま、疑い出すとキリが無いが、どうにも釈然としない。
釈然としないと感じたのはワタクシだけではなかったようだ。
開場時刻も迫りつつある頃、その時ようやく整理券が発行されている事を知った女性がいたようで、その人は、「整理券が出る事なんてどこにも書いてないやないの、こっちは4時から来てるんやで」と、ものすごい剣幕で怒っていた。
その瞬間、行列している人達は、シーンと静まり返って固まってしまった。
怒るのも無理は無いぞ。
整理券が出るなんて、どこにも告知されていないのだから。
やはり、チケット件面はもちろん、酒心館の入り口だとか会場ホールの入り口に整理券発行の告知は必要だった。
主催者が本職のプロモーターではないアマチュア集団らしい事は想像がつくが、これは主催者の手落ちだと思う。
有料イベントである以上は、観客サイドから見れば主催者がシロートであろうがクロートであろうが関係ないのだから。

ライヴが始まるが、山崎ハコのヴォーカルは、「この人、もっと歌の上手い人だったんじゃ、、、、?」と悩んでしまうほど、声量を抑えた高音部の歌声が上手くマイクに乗っていなくて、ちょっと頼りない印象を受けてしまった。
が、後半、松田優作のレパートリーだった「横浜ホンキートンクブルース」あたりで、ようやく調子が出てきたようだった。
しかし、山崎ハコが、「横浜ホンキートンクブルース」を歌うとは、意表をつかれてしまったなぁ。

以前に読んでいた雑誌の断片的な記事や、当日の山崎ハコのMCを総合してみると、2000年頃に、山崎ハコがそれまで所属していた事務所が解散してしまったのだという。
それも、本人が知らない間に、山崎ハコの楽曲にかかわる著作権その他一切の権利を勝手に他人に売却して事務所が解散してしまったのだという。
全くひどい話だ、、、、、
本人には1円も残っていない上に住む家も無くなり(家賃は事務所持ちだったという事だろうか?)、友人の家に居候を余儀なくされた時期もあったらしい。
それを乗り切って、新たな事務所に所属してこうして頑張っているらしい。
とかく「暗い」の一言で表現される事が多い山崎ハコだが、無口というか話したがらないイメージは、以前の事務所が作り上げた物だったらしい。
この日のMCも、ファッションもメークもヘアスタイルも、随分とイメージの違う山崎ハコがそこにいた
で、安田裕美のギターは、やっぱ上手いわ
こうなると、次回は、是非とも、井上陽水と安田裕美二人っきりの弾き語りライヴを味わってみたいものだ、、、、


4 コメント

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Unknown (Unknown)
2007-11-25 14:13:00
お久しぶりです。そういえば昔バナナホールで稲葉喜美子さんのコンサートでギター演奏者安田さんでした。最近お目にかかったのは、NHKのテレビで夏川りみさんの『涙そうそう』の曲で口笛もギター演奏も安田はん感動モンや
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Unknown (meme777)
2007-11-25 14:29:09
ミスりました。Unknownになってしまいました。山崎ハコさんで思い出したのは『人間まがい』ちゅうLPです。石川さんのギターもエエな~
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Unknown (Unknown)
2007-11-25 14:36:28
あたしは 「綱渡り」ってアルバム持ってましたぜ~「歌いたいの」という曲が好きでしたダ
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Unknown (ぼち×2)
2007-11-26 20:14:23
安田はんは、すっかりと、流行りのメタボ体形に変身なさっていました、、、、、さすがにメメさん、年季が入ってますねぇ。お恥ずかしながら、ワタクシには、稲葉喜美子という名に心当たりがございません。活動期間は短かったようですね、最近の消息も不明なようです。ノンさん、「歌いたいの」って曲名には覚えがあります。この日のライヴでもやってたかも知れません。
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