ロビンの観劇日記

芝居やオペラの感想を書いています。シェイクスピアが何より好きです💖

英語こぼれ話

2020-07-03 22:49:59 | 英語
1994年から95年にかけて家族でロンドンに住んでいた。
その一年間に多くの面白い体験をしたが、特に言葉に強い関心があるので、生の英語に触れていろいろ驚いた。
そのいくつかをご紹介したい。
まずはこれ。

私たちがレンタルしたピアノを見た landlady (大家夫人)が「でも music がないとピアノを弾くのは難しいでしょう?」と言う。
しばらく何のことだか分からず困ったが、何度か問答してやっと分かった。
何と、music とは「楽譜」のことだった・・・って、ひょっとしてこれは常識なんだろうか。知らなかったのは私だけ?
後で辞書を見ると、確かに2番目に「楽譜」と載っていた。
でもなぜ楽譜という単語を新しく作らず、「音楽」という単語を使い回しする?
手抜きじゃないか?
手抜きと言えば、人名だってそうだ。
人の名前に使える語の候補があまりにも少ないので、同じ名前の人が多くて混乱する。
かつて日本の英語専門学校で講師をしていた時(英語を教えていたのではありません、念の為)、同僚が友人の同僚にメモを置いて行った。
見ると、冒頭に「To Jane」、末尾に「From Jane」とあった。
こういうのってどうなんでしょう。
日本ではあまり起こり得ない状況じゃないだろうか。
ややこしくて不便だなあって思わないんでしょうか。
シェイクスピアの芝居でもそうだ。
リチャード三世はエドワード四世の妃エリザベスの娘エリザベスに求婚するし、ウォリック伯リチャード・ネヴィルの父は息子と同じリチャード・ネヴィルだし。
日本はその点真逆で、誰もが自由に新しい名前を作り出せる。
しかも漢字という音と意味とを持つ文字を使うし、さらに人名については「読み方は自由」ときているので、混乱を招くことにもなる。
まず読めないし。判じ物(クイズ)みたいな名前がどんどん出てくる。
だから英語圏とは違った意味で問題だけど。

手元にロンドンのポートレートミュージアムのショップで買った定規がある。
裏に歴代の王様の名前と在位期間が書いてあり、これで見ると一番多い名前はヘンリーとエドワード(8人)、次がジョージ(6人)、ウィリアム(4人)だと分かる。
今の皇太子チャールズが国王になるかどうか微妙だが、なるとすればチャールズ三世、その長男が即位する時はウィリアム五世だ。


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