ロビンの観劇日記

芝居やオペラの感想を書いています。シェイクスピアが何より好きです💖

「間違いの喜劇」

2013-09-05 15:47:21 | 芝居
8月24日東京芸術劇場シアターウェストで、シェイクスピア作「間違いの喜劇」をみた(オックスフォード大学演劇協会、演出:
クリストファー・アダムス)。

英国の学生たちが、はるばる日本へ、しかも酷暑の日本へ来て、美しい発音でシェイクスピアの芝居をやってくれるという、毎夏
恒例の嬉しい行事。

生き別れた二組の双子、アンティフォラス兄弟とその召使いドローミオ兄弟。兄たち(主従)を探すため弟たち(主従)は旅に出る。
一方、兄たち(主従)は別の町で健在だった。アンティフォラス兄には妻もいたが、彼女は夫が不在がちなのを嘆いていた。
そんな中、見た目も瓜二つ、名前も同じアンティフォラス弟とドローミオ弟が同じ町に現れる。
皆が皆、彼らを双子の片割れと取り違える。
夫と間違えられ食事をご馳走になったり、逆に自宅を門前払いされたり、渡したはずのお金を払えと迫られたり、投獄されたり・・。
これは運命?それとも偶然?すれ違いが取り違いを呼び、またすれ違う・・・。
「二組の双子」が町中に巻き起こす「間違いの喜劇」。果たして双子たちは無事再会することができるのか・・!?

時代を現代に置き換えている。
細かく効果音を入れているのが、かえって邪魔。

アンテイフォラス弟(以下ア弟)が兄嫁の妹ルシアーナを口説くシーンで、ギターと歌と踊りの3人が2人を見ながら盛り上げる。
しまいにア弟が Give me thy hand と言うと、2人は熱烈にキスし、手を取り合って出て行こうとするので、あれれ~っ!?と目が
点になったが、それはア弟の夢だった。
映画が巻き戻されるようにさっきのセリフの前まで戻り、ルシアーナが冷たくあしらって終わるのだった。うーん、新鮮。こういう
ところは映像世代のアイディアだ。

双子2組を演じる4人が4人共うまい。

人々が狂人(とされた人)を鎮めようとするのは、「十二夜」と同様。

毎度のことながら若さ一杯の演技。

言葉遊びや洒落満載の芝居なので、果たして我々日本人が笑えるか?と心配だったが、字幕もちゃんとしてたし大丈夫だった。
客席は十分盛り上がっていた。

皆さん、ありがとう。また来年お待ちしています。

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