ロビンの観劇日記

芝居やオペラの感想を書いています。シェイクスピアが何より好きです💖

「田茂神家の一族」

2015-05-23 15:49:36 | 芝居
3月27日紀伊國屋サザンシアターで、三谷幸喜作「田茂神家の一族」をみた(東京ヴォードヴィルショー公演、演出:山田和也)。

とある田舎町で町長選挙が行われようとしている。立候補者は2人だが、彼らは前町長、田茂神嘉右衛門(伊東四朗)の次男(佐渡稔)と
三男(佐藤B作)だった。言わば骨肉の争いだが、そこに長男の嫁(あめくみちこ)と四男(市川勇)、そして嘉右衛門の弟(石井宣一)、
さらに弟の娘の夫(角野卓造)までが立候補することになって、もう大変な騒ぎ。しかもみんな名字が同じ田茂神だというんだからややこしい
こと限りなし。
選挙戦は次第に泥沼化し、互いにネガティブキャンペーンを繰り広げ始める…。

まるで井上ひさしの芝居のように、時々歌と踊りが入るのにはびっくり。

小さな町の選挙ゆえ、1票の重みが断然違う。しかもスキャンダルが一つ暴露されるたびに票が動くのがおかしい。

ラストはやはり三谷式エンディング。みんなでワイワイやってて結論が出ないままというやつ。

作家本人がこの作品について、第一稿をB作さんに「人間が描けていない」と厳しいダメ出しをもらって書き直した、と言っている。
第2稿は「とても良くなった」と褒めてもらえたというが、何だかなあ…これで期待しろと言う方が無理です。
B作さんが元気になって、いつものメンバーが仲良く楽しそうにやっているのはめでたいけど。
やはり量産すると、いろいろあるものです。

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