植物によるがん治療のお手伝い 聡哲鍼灸院日記

植物で心身を癒す施術の日々。そこから感じたこと、学んだことなど。。。

『オーラの泉』の影響力

2006年07月17日 18時22分52秒 | オーラの泉、美輪明宏、江原啓之
 前々回の『オーラの泉』(たぶん7月5日放映)のゲストだった大相撲の千代大海関。今場所は好調で7勝1敗で全勝の横綱朝青龍、大関栃東を追う位置につけている。そしていま、ここまで全勝の大関栃東を“はたき込み”で破った。思わず“ヨシッ!”と言ってしまったんだけどその直後NHKアナウンサーが向こう上面に座ったゲスト野口五郎さんにコメントを求めた。(野口五郎さんが相撲ファンとは聞いていたがゲストに呼ばれるほどとは知らなんだ)

 すると野口五郎さんは「実はきのう千代大海関とチャンコ鍋をご一緒させて頂いたんです。その時ぼくが『今場所は立ち合いがいいですね』と聞いたら『最近、気持の持ち方を変えるような大きなきっかけがあったんです』と。なんかメンタル面で大きな変化があったようですよ」と話していた。それに対しNHKアナウンサーが「それはどのようなことですか」と聞いたら野口五郎さんは「ぼくの胸に留めておきます」と笑って答えなかった。

 千代大海関がチャンコ鍋を突つきながら野口五郎さんに語った“大きなきっかけになった出来事”が何かは分からない。でもそれはたぶんきっと『オーラの泉』への出演ではなかったか。

 『オーラの泉』ファンであの千代大海関の回の放映を見た人なら多分ほとんどの人が今場所の千代大海関が本気で横綱取りに行っていると見ているだろう。なんせ顔つきが今までの彼とは違う。取り組み前だけでなく取り組み後の顔もほっとしたところがほとんどなく明らかに先場所以前と比べ引き締まっている。彼はあの番組がきっかけでこれまでのだらけた心がピシッと引き締まり横綱取りに対する執念が再び呼び覚まされたのだと思う。

 番組で江原さんから自分は前世も相撲取りだったこと。病気(?)かなんかで横綱にまでは上がれなくて悔しい思いをしたこと、だから今生はリベンジで「もう一度相撲取りとして横綱までなる」と頼み込んで生まれてきたこと、それだけの覚悟で生まれてきて相撲取りになりあと一歩で横綱になれる大関の地位まで来ているのに最近上をねらう意欲が無くなっちゃってこのまま終わっていいんですか、また同じことを繰り返すんですか?と言われて“はっ”と我にかえった表情をされていた。

 生きる意味とか目的を持つと人はいつでも変われるよね。物事の解釈の仕方、ものの見方が変わった瞬間に人は変われる。千代大海関は幸運にも(いや、必然なんだろうけど)『オーラの泉』にゲストとして招かれて、自分の生まれてきた意味を聞かされ自分を取り戻した。自分は横綱になるために生まれてきたんだと。そう、彼は人生を取り戻したんだ。江原さんに「目の前に横綱になる幕が上がっているんですよ」とはっきり言われて。

 千代大海関だけではない。多くの芸能人の方々の変わる瞬間、きっかけにあの『オーラの泉』という番組はなっている。歌手の和田アキコさんは「もう歌うのは止めた!」とマネージャーに言ったその次の日に番組に出て、自分がゴスペルを歌うために生まれてきたことを諭されてやはり千代大海関のように吹っ切れて新しい道に邁進しだしている。他にも数々の救いをもたらしている。船越英一郎さんや相田翔子さんの時には家族との絆をより深めるきっかけにもなっていたし。

 『オーラの泉』はゲストに招かれた有名人だけでなくあの番組を見ている人をも癒しているに違いない。ゲストの話を我が身に置き換えて聞くことで、あの番組を見ている一人ひとりの視聴者のそれぞれ異なる心の傷や葛藤、悩みが軽くなったり解消されていく。『オーラの泉』の影響力恐るべし。そしてその力は美輪明宏氏がいつも言っている“愛”から来ているんだろうね。

 今場所は白鵬と雅山の昇進にファンや関係者の注目が集まっていると思うけど、愛をもって諭されて「中身が変わった」千代大海関に注目したい。
コメント (22)
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