『スピリチュアルメッセージⅡ 死することの真理』(江原啓之著、飛鳥新社)より
問い
親しかった人、身近な人であるほど死別は辛いものです。
答え
追いすがるは間違いである。
追いすがるよりも、感謝することじゃ。
何に感謝するか。
その者が、ぬしとともに経験を積むなかで、いかにぬしに教えを与えてくれ、学びあうことができたかじゃ。
そして、その者の死により、ぬしにみずからの死をも見つめさせてくれたことに、感謝をするべきなのじゃ。
人の生き死にを見るということ、または見なければならないということは、みずからのたましいの学びとして必要ということじゃ。
みずからの目に映る一切は、みずからへの助言であるとしてとらえるべし。
人は、必要なきことを目にすることはない。
なぜならば、すべてが必然であるからじゃ。
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まったくその通りだ。身をもってそう思える。
人を介護すること、死を看取ることはとてつもない経験を、魂の感動(感情が動くこと)を与えてくれる。一人の人間の死はその周りの人間を成長させることがある。いや周りの人間はその死から“魂の学び”をしないといけない。
その人の死から周りの人間が何かを学ぶときに、その人の死が少しでも意味のあるものになるのだろう。ほんとうに一人の人間が生きているということは、多くの影響を回りに与えているのだ。それを深く感じている。