私の癌の捉え方
1.癌は治るものと考えています。
論より証拠。治っている方が多数いらっしゃることを知ってください。一昔前のテレビドラマで象徴的に扱われてきた“不治の病である癌”という間違った呪縛から早く脱却してください。たとえ癌の専門医に「難しい」と言われたとしてもその専門医の知らない癌の治療法で自ら治している方がいることを知ってください。
具体的に治した方を挙げていきます。 寺山心一翁さん。48歳で右腎臓癌。摘出手術、抗がん剤、放射線治療を受けその後、肺など他部位に転移したもののその後自己治療に目覚め全治。今年69歳で今もお元気です。寺山心一翁HP
伊藤勇さん。1996年に前立腺癌全身骨転移で末期の告知を受けてから8年がたちました。2004年3月に癌が自然退縮しました。癌を明るく生きるというサイトをお持ちです。
加藤一郎さん。膵臓癌を徹底した玄米菜食で克服。克明な闘病記は彼のサイト膵臓癌を告知されへ。
門多悦子さん。胃がんを自然療法の自助努力で克服され今では自然療法の治療師として活躍されています。治療院は養生庵です。
もっとお知りになりたい方はNPO法人ガンの患者学研究所が監修している『いのちの田圃』という冊子に数多くの実例が載っていますのでご参考下さい。 治し方は一人ひとり異なりますが治った人が山のようにいらっしゃることは事実です。 医師が「もう打つ手がない」「末期です」と言ったとしても治った方はいるのです。“癌は治るもの”です。
2.癌の治し方は一人ひとり異なると考えています。
私達一人ひとりのこれまで歩んできた人生が異なるように、癌が生じた原因も異なるはずです。誤った食生活や不健康な生活習慣といった単純なものから、人間関係によるストレスなどによるもの、あるいは過去生からの悪想念の解消の機会といった霊的なものまで、さまざまな要因が混ざり合い重なりあって発症するものが癌ではないでしょうか。 「癌を治すにはその人の全体を見て当たる必要があり、当然癌の治し方は一人ひとり異なったものになる」と思うのです。
原因が異なれば対処が異なるのは当然です。最先端の医学知識で作られた抗がん剤でさえもそれは物質的な側面だけからのアプローチに過ぎず、癌の根治には至らないでしょう。科学的データがあるものだけによる画一的な癌治療は不完全です。患者の体質といった個性を考慮に入れておりません。
最近ようやく漢方などの西洋医学以外の治療法が脚光を浴びるようになって患者の体質も考慮に入れた癌治療が取り入れられ始めました。しかし漢方といえどもその医学体系は物質としての体を対象としたものであり、心理的、霊的側面のアプローチがありません。
またサイモントンなどによる心理的アプローチも諸外国では積極的に取り入れられ、一部には瞑想といった霊的側面も見られ始めております。
ホリスティック医療といった全人的に人を見る医療が叫ばれ始めています。(ようやく人類は体の治療を通して霊的な存在に気付ける段階まで来たということです) しかし残念ながら今の日本には全人的に私達の癌治療に当たってくれる医療機関は皆無といっていい状況です。ですから私達は自分で自分の癌を治してゆくよりほかないのです。
3.癌を治すのは本人であると考えています。
私達の体を一番良く知っているのは他人ではなく他ならぬ私達自身です。何を食べてきたか、どういう生活習慣を送ってきたか、どういうストレス、事故、怪我の経験があるか・・・自分のことを一番知っている自分が、自分の主治医にならなくてどうやって自分が作った癌という病気を治せるのでしょうか?
癌は私達が体、心、霊といった私たち一人ひとりが携えている器をどう使ってきたかを表す通信簿のようなものではないでしょうか。今回だけの人生ではなく前世から持ち越してきた課題もあるかもしれません。そういう“象徴”として癌を捉えるならば癌を治すのは他人にはできないはずです。私たち自身でしか治せない病のはずです。ですから「癌を治すのは本人である」と考えているのです。
ただ「自分のことはよく分からない」のが人の常です。ですからこの時、肉体面のみならず心理的、霊的な視点からもアドバイスできる力を持った支援者の助けを借りることが重要になってくることでしょう。
4.自分を癒すことが癌を治すことにつながると考えています。
あなたがこれまで肉体的に、感情的に、精神的に経験したことの積み重なりが今のあなたの生命エネルギーを形作っています。私たちの体はただの物体ではありません。生命力、エネルギー、気、魂、霊、心といった目に見えないものが私たちの本当の姿=本体であり、この肉体はその生命力が様々な経験をするために使用する体、いわば器です。
たとえば幼少期に言われた心無い一言によりずっと心に傷を負ってきたことなどは今のあなたの生命エネルギーの場を歪ませたり、弱くしているかもしれません。あるいはずっとしたかったことができずにいることでエネルギーが鬱屈していることもあるでしょう。
そのような生命エネルギーの場の歪み、欠如が肉体に現れたのが病気であり、その一つが癌だということです。ですから癌を手術で取り除いても、抗がん剤や放射線で叩いても根本の生命エネルギーの場の歪みを直したりエネルギー自体を補充しない限り、また癌が再発してしまうのではないでしょうか。
自分を癒すと生命エネルギーに満たされます。それまで精神的、物質的に人の支配下に置かれていた人がそこから離れただけで再び生き生きと輝き始めます。幼い頃親の反対にあってできなかったピアノを始める、とか絵を描くといった自己実現も自分を癒すことになりますから大きな治療力になります。
ただこの場合大事なことはわがままになる、ということではありません。わがままに自分勝手に好き勝手に行動することは単なる自己を甘やかすことであり、これでは低レベルの自分癒しになってしまい生命エネルギーは発動しません。
大事なことは生命エネルギーを賦活させて歪みをなくすことで癌を不要とすることです。生命エネルギーが満ち溢れれば癌はその存在意味を失って自然消滅、自然退縮していきます。 人は他者に必要とされることで自分に力があると感じることができ、そのことによって生命エネルギーが俄然強くなるものです。子供ができてお父さんがより仕事に頑張るようになるのがその良い例と言えるでしょう。 逆に会社をリタイアしたり伴侶を失った時には免疫力が落ちて病気になりやすいものですが、これはそういう事態に遭って自分の力が失われたと感じることによる生命エネルギーの減少が形になったもの捉えることができると思います。。
自分の生命エネルギーを損なっているもの(例えばトラウマ、悲しみや憎しみといったマイナスの想念など)を自分自身で探り出し、それを解消していくことで生命エネルギーを生き生きとさせていくこと、このことが自分を癒すことになり癌を自分で治すことになると思うのです。
5.癌を治す過程で魂の成長を遂げることが癌の意味だと考えています。
そのような自分の生命エネルギーを損なっているものと面と向き合ってそれを克服していく過程では何が起きているのでしょうか?私はそれは霊的成長、魂の成長だと思っています。 私達はこの世にあえて試練を受けるために生まれてきています。それは試練を受けることで魂の成長、霊的成長が為されるからです。私達は生まれる前から次の人生はこれこれこういう試練を自分に課してこれだけ霊的に成長しようと計画してこの世に生まれてきます。癌はそういう試練の一環である場合があります。
病気、災難、苦労・・・こういったものを私達は避けようとします。「大過なく過ごしたい」のが人生です。でもそれでは私達は成長しません。私達は困難に遭ったとき発奮してそれを乗り越えてこそ成長します。癌を治すために自分と向き合い、これまでの自分を厳しく問い直しそしてこれから先の自分を修正していくことは大変困難なことであり、痛みを伴うことです。しかしこの試練こそが私達を向上させていくのだと思います。魂の成長、霊的成長、これこそが“癌の意味”ではないでしょうか。
6.私の役目はその魂の成長の支援をすることだと考えています。
私はこの間に霊的視点からの物事の見方を少し学びました。そしてこれまでは肉体面、心理的面からのみの視点で癌治療を行っていたことにようやく気付きました。 人間や他の全ての生命が霊的存在であると捉えることができた今の私の願いは、患者さんが癌を治す努力をする過程で多くのことを学び、単に体を治す以上にもっと大切なこと、例えば人間は霊的存在であることなどに気づかれて、本当の意味での魂の成長を遂げられることです。そしてその支援をすることが私の今の役割だと考えています。
(この文章は私のHP(http://home.att.ne.jp/banana/soutetsu/information/understanding.html)記載のものです)