10月にガンの患者学研究所主催の日本ウェラー・ザン・ウェル学会シンポジウム2011で、新潟大学の安保徹教授の講演を聞いた。
安保先生の『免疫革命』は読んでいたけど、講演で先生が語っていらした「がんはストレスによって体が低酸素・低体温状態になっていることへの適応反応だ」ということについては恥ずかしながら知らなかった。講演でそのことについて順を追って説明してくださるのだけど、それがよくわかる。
「あぁ、そうだよ、そういうことだったんだ」という感じ。「ヘウレーカ!」
詳しいことは先生が「私の集大成となる本」と評している、『人が病気になるたった2つの原因』(講談社、2010年)を参照ください。
また、Youtubeで以下の2本の先生の講演を拝聴するのもよいと思います。
2本とも、安保先生が青森弁でとつとつと語られる内容が、とても体に沁みてきていいです。聞いているだけで癒されますのでお勧めします。 ここから考察です。 安保先生の本、講演から私たちの肉体は酸素を必要としない解糖系のエネルギー産生をする生物と、酸素を消費して大量のエネルギーを産生するミトコンドリア系の生物のいわば融合体であるとわかった。 このような構成要素なので、本来は解糖系:ミトコンドリア系=1:1でバランスが取れている20代~50代の時に、仕事などのストレス下で低酸素・低体温状態であれば解糖系優位になって細胞はガン化し、逆にのんびり・まったりしすぎれば体が不活性になり低体温になって細胞がガン化する、ということらしい。中庸が大事ということなんだね。 ストレスがありすぎてもなさすぎても体に変化が現われる、という誠に繊細、デリケートな肉体だということだ、僕たちの体は。これは生きていく上ではめんどくさいのだけれども、魂の学びという視点から見れば誠によい道具ということにならないか? 心や考え方、生き方の影響が体に現われるということは人に指摘されなくても自分の生き方が負担であるということを自分で気づけるということだよね。ただしこれは「病気は身体の反応であり、心は関係ない」と考えていると気づけない。 僕らはそういう繊細な有機生命体であるボディを使って魂の勉強をしているわけだ。 魂は何回も、何百回も輪廻転生し、さまざまな人生体験を経ることで経験値を高めて向上していくらしい。多くは人間関係などで学んでいくんだろうけどその際に精神的ストレスが強すぎればすぐ肉体が反応して病気になることで、自分の考え、生き方を修正することが必要とわかるんだね。 まことに魂の向上に都合の良い有機生命体となっているわけだ、僕らの体は。というか、魂の向上に使いやすいようにデザインして作っている、使っているということなんだろうね。もし、心の影響が体に出なければ僕らは体を通して心のことを学べないんだね。 イギリスの霊能者、故ベティ・シャインも著書『スピリチュアル・ヒーリング』(中村正明訳、日本教文社、平成3年)の中で次のように語っている。 「心のエネルギーが理解できるようになると、当然のことながら私の診断にもその影響が現われてきた。透視による診断は現代医学の診断とは異なる。それは病気が最初に現われるエネルギー体の状態を診断する能力である。事実、私は、病気が体に現われる少なくとも2年前にエネルギーの場にその兆しが出ているのを霊視することができる。」 彼女はいわゆるオーラのようなものを見ているらしいんだけど、病気になる場所あたりのオーラにはすでに異変が見えるということのようだね。 安保先生の本と講演を見て、僕らの肉体ついての理解が少し深まったので、その知見と僕がこれまで学んできた見えない世界からみた人間の肉体の意味を重ね合わせてちょっと考えてみました。