植物によるがん治療のお手伝い 聡哲鍼灸院日記

植物で心身を癒す施術の日々。そこから感じたこと、学んだことなど。。。

2018/5/21月 びわの葉温灸のやり方講習会 

2018年05月12日 18時40分27秒 | 自然療法・手当て法(ビワの葉温灸)

びわの葉温灸のやり方を学ぶ講習会を開きます。奮ってご参加下さい。

古民家にて家庭でできる自然療法の一つである「びわの葉温灸」の仕方を学びませんか?

びわの葉温灸は体を温めるので血行が良くなり、冷え性の改善、痛みの緩和にも役立ちます。

講師は自由が丘の鍼灸院でがんの患者さんなどをびわの葉温灸で実際に治療している経験豊富な鍼灸師です。

基本的な温灸の仕方から始まり、病気ごとに異なる当てるツボや手当てのコツ、葉っぱの選び方など、そして温灸をするときに大事な心構えなど、講師の持てるすべてのことをお伝えしていきます。

どうぞこの機会にびわの葉温灸のやり方を身に付け、ご自分やご家族の方の健康維持に自然の妙薬の効能を役立てて頂ければと思います。

【内容】 お一人の方にモデルになって頂いて、一通りのやり方を学んでいただきます。その後、二人づつペアになって頂いてお互いに交互にびわの葉温灸を実際にやって頂きます。

【日時】2018年5月21日(月) 14:00-17:00

【場所】読書空間みかも

    東京都世田谷区奥沢2ー33ー2  

    TEL 03-3718ー2011  
    (自由が丘の駅から歩いて8分くらいです。 南口改札口を出て前の道を左にまっすぐ進み、東急ストアを左に見ながら突き当りまで歩きます。突き当たりのT字路を右に曲がり(この道を「自由通り」といいます)、坂を上がって行きますと信号があり、そこの角が奥沢幼稚園・教会です。 奥沢幼稚園・教会の横の道を入っていくと突き当たりの古民家が読書空間みかもです)  
    
地図はこちらです→http://maps.google.co.jp/maps?f=q&source=s_q&hl=ja&geocode=&q=%E4%B8%96%E7%94%B0%E8%B0%B7%E5%8C%BA%E5%A5%A5%E6%B2%A2%EF%BC%92%E2%88%92%EF%BC%93%EF%BC%93%E2%88%92%EF%BC%92&sll=36.5626,136.362305&sspn=49.899115,114.257813&ie=UTF8&ll=35.606344,139.673084&spn=0.006263,0.013947&z=17



【持ち物】 バスタオル2枚(敷き、掛け毛布代わり)、ハンドタオル1枚(まくら代わり)

【参加費 】¥4,000
【定  員】8名
【申し込み】お名前、電話番号、「5/21 びわの葉温灸 講習会希望」と明記の上、soutetsu@me.com までメールをお送りください。


 

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2018/3/26(月)自然療法のびわの葉温灸 やり方講習会

2018年03月18日 12時16分38秒 | 自然療法・手当て法(ビワの葉温灸)

 久しぶりに古民家みかもでびわの葉温灸のやり方を学んでいただく講習会を開きます。奮ってご参加下さい。

 

【趣旨】がん治療にとても効果のある自然療法の一つ、びわの葉温灸のやり方を学んでみませんか?一度学べばご自宅でご家族の方にもできるようになります。

 びわの葉温灸により、がんの疼痛の緩和、消失や、腫瘍の縮小などはよく起こることです。体が温まり血行が良くなることでリンパ球の活動性も高まり腫瘍を貪食してくれているのかもしれません。

 今回の講習会では基本的な温灸のやり方から始まり、病気ごとに異なる当てるツボや手当の順序、コツ、葉っぱの選び方など、また温灸をする際に大事な心構えなど、私がこれまでの経験から得た智慧をお伝えできればと思っています。

 

 どうぞこの機会にびわの葉温灸のやり方を身につけ、ご自分やご家族の健康維持に自然の妙薬の効能を役立てて頂ければと思っています。

 

【日時】2018年3月26日(月) 14:00-17:00

【場所】読書空間みかも

    東京都世田谷区奥沢2ー33ー2  

    TEL 03-3718ー2011  
    (自由が丘の駅から歩いて8分くらいです。 南口改札口を出て前の道を左にまっすぐ進み、東急ストアを左に見ながら突き当りまで歩きます。突き当たりのT字路を右に曲がり(この道を「自由通り」といいます)、坂を上がって行きますと信号があり、そこの角が奥沢幼稚園・教会です。 奥沢幼稚園・教会の横の道を入っていくと突き当たりの古民家が読書空間みかもです)  
    
地図はこちらです→http://maps.google.co.jp/maps?f=q&source=s_q&hl=ja&geocode=&q=%E4%B8%96%E7%94%B0%E8%B0%B7%E5%8C%BA%E5%A5%A5%E6%B2%A2%EF%BC%92%E2%88%92%EF%BC%93%EF%BC%93%E2%88%92%EF%BC%92&sll=36.5626,136.362305&sspn=49.899115,114.257813&ie=UTF8&ll=35.606344,139.673084&spn=0.006263,0.013947&z=17


【参加費】 5,000円  

【内  容】 お一人の方にモデルになって頂いて、一通りのやり方を学んでいただきます。その後、二人づつペアになって頂いてお互いに交互にびわの葉温灸を実際にやって頂きます。

【持ち物】 バスタオル2枚(敷き、掛け毛布代わり)、ハンドタオル1枚(まくら代わり)

【定  員】8名
【申し込み】お名前、電話番号、「3/26 びわの葉温灸 講習会希望」と明記の上、soutetsu@me.com までメールをお送りください。

 
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びわの葉温灸をしてはいけないケース

2018年02月01日 00時00分10秒 | 自然療法・手当て法(ビワの葉温灸)

びわの葉温灸をしてはいけないケース


・腫瘍が乳房の皮膚表面にすでに露出していて出血傾向にある場合や、浸出液などによりじゅくじゅくとしている場合、あるいは腫瘍や白血球の死骸による老廃物が白く固まっているような場所にはびわの葉温灸は適しませんのでしません。しかしその周りはビワの葉温灸をしても大丈夫ですので是非してください。

・外陰部や肛門部分などデリケートな粘膜部分は当初は控えていましたが、痛みを訴える方が多かったのでびわの葉温灸をしてみたところ、痛みの消失、軽減という成果がありました。ですので直腸がんの方の肛門痛などには横に寝てもらって肛門にびわの葉温灸をしています。多くのケースで痛みの緩和につながりました。

・手術をされる方も多いのですが手術痕にもびわの葉温灸はできます。ただし7,8秒で動かしていくやり方であれば、です。この方法であれば感じにくくなっている手術痕近辺の皮膚に火傷を負わせずにびわの葉温灸を安全に施すことができます。

 

植物によるがん治療のお手伝い (自然療法、エドガーケイシー療法、アロマテラピー、バッチフラワーレメディー)聡哲鍼灸院

 当院はびわの葉温灸や生姜湿布、里芋パスタといった“自然療法のお手当て”に加え、エドガー・ケイシー療法、アロマオイルテラピー、バッチフラワーレメディーなど主に植物による「身体と心の養生法」をお教えして、がん治療のお手伝いをしている鍼灸院です。

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ビワの葉温灸でビワの葉を当てる順番

2018年01月31日 00時03分34秒 | 自然療法・手当て法(ビワの葉温灸)

ビワの葉温灸でビワの葉を当てる順番

 

温灸を身体に当てる順番をご説明しましょう。これは当院のやり方の説明であり、これが正しくこの方法でないと効果が出ない、というものではありません。

 私のびわの葉温灸のやりかたの特徴をあえてあげれば体幹部だけにしている、四肢にはしていないということでしょうか。

 手足にも効果のあるツボが多数あるのですが、体幹部に併せてそれらすべてにもびわの葉温灸を施すととても時間がかかってしまうのでやっておりません。

<<仰向けの姿勢で>>

<肝臓>

 始めに肝臓にびわの葉温灸をします。すべてのがん患者さんにします
 肝臓は解毒・代謝をする器官です。乳がんでも肺がんでも悪性リンパ腫でも私は肝臓からびわの葉温灸をあてていきます。激しい痛みなどがある場合を除いて基本的にはまず最初に肝臓を温めています。

 人の身体はシンプルであり温めると血管は太くなり血流が増えます。温灸の棒もぐさで肝臓の部分の肌を温めていくと、先端の燃えている炭からの遠赤外線効果もあり身体の芯まで肝臓の奥まで温まっていくでしょう。

 温まった肝臓では血管が多少太くなり血流が増大して、肝臓での解毒・代謝の活動が活発になると思われます。このようにびわの葉温灸によって肝臓を温めることは解毒・代謝を促すのです。

 抗がん剤の治療をされている方は多いのですが肝臓の検査数値が低い(=肝機能が低い)場合は抗がん剤の投与が見送られることになります。これは抗がん剤を代謝・分解する肝臓が働いていないと体内で抗がん剤の悪影響が強く長く続いてしまうためです。

 聞いた話ですがアメリカでは「時間治療」といって抗がん剤の投与を患者さんが寝ている夜中に点滴で行うこともあるとか。これは夜私たちが寝ているときのほうが肝臓の働きが良いので、その時間に抗がん剤を投与すると多めに投与しても肝臓が抗がん剤を昼間よりより多く代謝・分解するので抗がん剤の副作用が少なくて済むからとか。

 びわの葉温灸を肝臓部分にすると抗がん剤の副作用である吐き気、嘔吐、悪心などの症状が軽減されます。それは上記のような理由によるものだと考えています。人によっては治療院にいらした際には気持ち悪くて食欲が無かった方が治療後「お腹が空いた、どこか帰りに寄って食べていきたい。先生、自由が丘でどこか良いお店はありませんか?」と仰って同行のご家族を喜ばせた、といったこともありました。

 

<腹部>

 次にお腹全体をびわの葉温灸で温めます。これはすべてのがん患者さんにしています。なぜこうするかというとお腹を温めると人はリラックスします。これが副交感神経優位の状態であり身体を修復していく環境になりつつあるということです。

 私たちは昼間はアドレナリンを出し頑張って仕事などをします。交感神経優位の状態ですね。このとき、私たちの身体は消耗し壊されているのです。そして夜の副交感神経優位のあいだに修復しています。
 びわの葉温灸はつかの間ですがお腹を温めることで副交感神経優位の修復モードに身体をしているのではないかと考えています。

 初診の際には緊張する患者さんもいらっしゃるのですがびわの葉温灸でお腹を温め始めるとけっこうな確率でうたた寝してしまう患者さんがいらっしゃいます。初診のベッドで寝てしまうなんて、とてもリラックスされているからではないでしょうか?

 

<乳房>

乳がんの方にします。患部側の乳房に。

 腫瘍が乳房の皮膚表面に露出していない状態であれば特段の注意を必要とせずびわの葉温灸をできます。

 この時、脇の下のリンパ節(腋窩リンパ節)にも転移があるようでしたらその場所にもびわの葉温灸を施します。その際には腕を挙げて片手万歳をする姿勢でするとびわの葉温灸をしやすいです。

 腫瘍が乳房の皮膚表面にすでに露出していて出血傾向にある場合や、浸出液などによりじゅくじゅくとしている場合、あるいは腫瘍や白血球の死骸による老廃物が白く固まっているような場所にはびわの葉温灸は適しませんのでしません。しかしその周りはビワの葉温灸をしても大丈夫ですので是非してください。

 

<鎖骨下>

肺がんの方にする場所です。
 肺の病を癒す強い力を持ったツボ、中府(ちゅうふ)、雲門(うんもん)にびわの葉温灸を施します。

 

<のど>

舌がん、歯肉がん、咽頭がん、喉頭がん、甲状腺がん、食道がんの方にします。鎖骨上リンパ節に転移したときにもその場所にします。
 のどの部分を温灸する時には温灸の煙が鼻腔に直接かかることもあるので、そのような時には顔を背けていただくとよいです。

 

<うつ伏せの姿勢で>>

<腎臓>

 背中側で最初にするのが腎臓です。全ての方にします。
 腎臓は肝臓と並ぶ解毒の臓器です。腎臓をびわの葉温灸で温めることで血流が増し、腎臓での血液ろ過の作業量が増え解毒を促進すると考えられます。

 

<頚椎4〜7番の脊柱脇>

舌がん、歯肉がん、咽頭がん、喉頭がん、甲状腺がん、食道がんの方にします。


<肩甲間部(けんこうかんぶ)>

 肺がん、乳がんの方にします。 肩甲間部とは背骨と左右のそれぞれの肩甲骨に挟まれた部分のことを言います。

 右の乳がん、肺がんの方であれば右の肩甲間部、左の乳がん、肺がんの方であれば左の肩甲間部にびわの葉温灸をします。


<背中の中央の部分>

 胃がん、肝臓がん、胆管がん、膵臓がん、腹膜播種の方にします

 

<仙骨>

 大腸がん(直腸がんを含む)、子宮がん(子宮頸がん、子宮体がん)、卵巣がん、前立腺がん、外陰部がん、腹膜播種などの方にします。

 仙骨は非常に大事でびわの葉温灸でしっかり温めてください。とくに仙骨上端の第5腰椎とのつなぎ目にある腰陽関(こしようかん)というツボが冷え性を治すのに特別に効果のあるツボです。この腰陽関を始めとして仙骨の部分は7,8秒でなく15秒くらいの長めに温灸をしても多くの患者さんは熱がりませんので患者が熱い!というまで温灸を据えても大丈夫です。

 冷えはがんの原因の一つでもありますから温灸で徹底的に仙骨を温めることを強くお勧めしています。

 
 

植物によるがん治療のお手伝い (自然療法、エドガーケイシー療法、アロマテラピー、バッチフラワーレメディー)聡哲鍼灸院

 当院はびわの葉温灸や生姜湿布、里芋パスタといった“自然療法のお手当て”に加え、エドガー・ケイシー療法、アロマオイルテラピー、バッチフラワーレメディーなど主に植物による「身体と心の養生法」をお教えして、がん治療のお手伝いをしている鍼灸院です。

 
 


 

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ビワの葉温灸のやりかた

2018年01月29日 10時11分52秒 | 自然療法・手当て法(ビワの葉温灸)

<びわの葉を用意する>

びわの葉を水で洗います。私は洗剤を使っていません。台所用スポンジのスポンジ面で軽く葉の表裏ともに汚れを落とします。ゴシゴシこすらなくてよいでしょう。 とはいっても葉の表には鳥のフン、大気汚染で葉の裏の縁が黒ずんで汚れていたりとかしますので注意してこれらはよく落とします。病人の体に直接当てますからきれいにしましょう。

 このようにして洗った葉の水分をきれいな布などでふき取ります。これで湿らせた葉が用意できました。

 Q.びわの葉を洗うのは使う1時間ほど前でもよいのでしょうか? 直前に洗ったため葉が冷たく病人は不快ということでした。1時間ほど前に洗って乾かして室温に戻したほうが不快感はなくなると考えます。それとも葉が湿ってなくてはならないのでしょうか?(スチーム効果のように)

 A.そうですね、冷たい葉を肌に付けられると仰る通り不快です。ですからうちでは肌に当てる寸前に濡れた葉っぱを赤外線灯にかざしたり、両手のひらで挟んですこし温めてから肌に乗せたりしています。葉は湿っている方が良いと考えています。

 

<紙箱を作る>

びわの葉温灸セットに入っている紙をそのまま使うと、棒もぐさから火の点いた炭が欠け落ちて患者に火傷をさせたり布団や寝具、衣類に焦げを作ったりといろいろ危険です。それを防ぐのに良い方法があり、それが紙を折り畳んで箱にするということです。

 このように箱にすると使用中の棒もぐさから炭がこぼれ落ちることもなく安全に温灸をすることができます。さらに箱の形状の特性を生かして患者の身体の側面にもびわの葉温灸をすることができます。その場合はびわの葉と当て布を絆創膏などを使って身体に貼って固定する必要があります。

 

<棒もぐさに火を点ける>

棒もぐさを1本用意して火を点けます。マッチでもろうそくでもガスバーナーの火でもよいです。

  棒もぐさを火に点ける時は水平にしてもぐさの先端部分をクルクル回して火を点けましょう。 棒もぐさを傾けて火を点けると燃え広がり方が早く、もったいない上に必要以上に燃えて炭が落ちることもありたいへん危険です。

 この時、周りの紙を少し炎で焼くと紙が剥がれ落ちやすくなり、酸素が入る面積が増えるので火力が増してなかなか火が消えない状態を作り出せます。これでしたら棒もぐさ1本で温灸ができます。

 棒もぐさを火から離して煙が勢い良く立ち昇ったらじゅうぶん火が点いた証拠で、使う準備ができました。

 

<びわの葉を肌に当てる>

びわの葉の色の濃いつややかな表側を患部の肌に当て、その葉の上に8枚折りの布、その上に8枚折りの紙を重ねます。

 私は紙のままだと灰がこぼれるので紙を折って箱型にしています。これだと灰がこぼれないため衣服や布団に焦げを作ることもなく、また火傷の恐れも少ないです。
 灰のこぼれを少なくするため高さのある狭くて深い箱にしています。
 箱の下にさらに紙を敷くことはしていません。

 

<棒もぐさを紙の上から身体に押し付ける>

治療したいところの肌にびわの葉の表側をあて、紙の上から肌に垂直に火の点いた棒もぐさを身体に押しあてます。 
 約7,8秒で棒もぐさで押しあてている場所を紙の箱ごとずらし再度押しつけます。このとき棒もぐさの押しあたる面積はほぼ500円硬貨の広さなのですが、それが約1/3重なる感じでずらしていくとよいでしょう。

 たいていのびわの葉温灸のやり方では患者さんが熱くなって我慢できなくなったら「熱いです」とか「はい」と言ってもらってそれから場所を動かしていきます。ですので一か所で20~30秒かかるかもしれません。

 私は独特のやり方をしていて、だいたい7~8秒経ったら患者さんが熱くなくても箱を動かしてしまいます。これくらいの短時間でも効いています。なにより患者さんにとってはいちいち「熱い」と言わなくても自動的に動かしていくので「寝ていることができる」メリットもあります。

 他にもこの7,8秒で動かしていくやり方の長所があります。それは手術痕近辺の神経が切られて温覚や触覚が感じにくくなっている皮膚に対しても火傷をさせずに温灸ができる点です。従来の熱くなるまで据える温灸の仕方だとこのような皮膚感覚の鈍くなっているところでは火傷をさせてしまう恐れが高いです。しかしこの7,8秒で動かしていくやりかたであれば火傷をさせる恐れはほとんどありません。

 これらの手術痕近くの肌は神経だけでなく毛細血管も切られて皮膚の細胞の再生がしにくくなっている場所ですが、温めることにより組織の循環が改善されて皮膚の再生が促されると考えられます。当院ではびわの葉温灸でこれらの場所を温めたのち皮膚の再生を促すエッセンシャルオイルを塗布しています。

 

<温灸中の棒もぐさの先端のメンテナンス>

棒もぐさはもぐさの周りに紙を巻いた作りになっています。この紙はけっこう厚みがあり簡単には焼け落ちません。棒もぐさの火だねをしっかりキープできる作りになっています。

 そのため棒もぐさで温灸をしているとしばらくすると巻いた紙の片側ばかりがよく焼け落ち、そちら側のもぐさばかりが燃えて全体的に棒もぐさの先端が尖った状態になります。鉛筆は使っているとだんだん先端が丸くなってくるのと反対に、棒もぐさの場合はだんだん先端が尖ってきます。

 これは巻いてある紙が燃え落ちた側は酸素がどんどん入るためより高温になり、こちら側の巻いた紙を焼き焦がすのでさらに酸素が入りやすくなってより燃える...という循環に入ってしまうからです。そのためどうしても棒もぐさの先端はだんだん尖ってきます。

 このまま尖ったままびわの葉温灸をすることは患者さんにとって先端の面積が極端に小さくなりあまり気持ちよくありません。さらに尖ったまま温灸を続けると先端が押しつぶされ崩れ、真っ赤に焼けた炭が箱内ではありますが飛び散るのでとても危険です。
 ですので先端が尖ってきた場合は必ず切れなくなったハサミなどで先端を注意深く切り落としましょう。


<棒もぐさの火を消して終了する>
 身体に必要なところにびわの葉温灸をし終えたら棒もぐさの火を消して終了です。
 棒もぐさの火は専用のキャップを被せることで消えます。キャップを被せた棒もぐさを温灸セットの支えの金具の上に横たえてしばらく置いて火が完全に消えるのをまちます。このとき、まだししばらくは触れると熱くて火傷をしますから注意しましょう。

 完全に火が消えて冷めたところでびわの葉温灸セットに収納して完了です。

 

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ビワの葉温灸で用意するもの

2018年01月28日 11時35分57秒 | 自然療法・手当て法(ビワの葉温灸)

ビワの葉温灸は自宅で簡単にできます。

ただし、家の中がお灸の煙で臭くなることや衣服、髪の毛などにも匂いがつくことなどがあります。また、長期に行っていると部屋の壁などあらゆるものがうっすらと黄ばみますのでその辺はご留意ください。

 

<用意するもの>

・ビワの葉 2〜4枚

 緑が濃くて肉の厚い葉が良いです。薄緑の若い葉は避けます。大きさは関係ありません。大きくても若緑のものは私は使っていません。小さくても良い葉があります。

 一回に使う枚数は患者さんの身体の大きさにもよりますが25cm長の葉で2枚くらい。小さければ多めに。


 なるべく採ったばかりの新鮮な葉を使っています。「あらかじめ採ったビワの葉を水に浸けておく」という説明もありますが私はしていません。

 木から切り離して時間が経って乾いてしまったものは使っていません。(これらはびわの葉茶に転用するのが良いでしょう)


・棒もぐさ(棒灸)1本

・消火キャップ 1個

・八つ折りの布 1枚  和てぬぐい、晒しの布など。

・八つ折りの紙 1枚  箱状に作り上げて使用すると灰がこぼれて火傷や焦げの恐れがなくて便利です。

 

 

温灸セットが売られていますので、それを購入すればあとは葉さえ調達できればすぐにビワの葉温灸ができます。 


購入先の一例
(有)三栄商会東京営業所 
東京都世田谷区成城2-35-13成城ダイヤハイツ401
TEL 03-3415-7317 


ビワの葉温灸セット

 

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びわの葉温灸とは?

2018年01月27日 16時18分14秒 | 自然療法・手当て法(ビワの葉温灸)

 びわの葉温灸とは?

 

びわの葉温灸は家庭でもできるがんの手当てとして非常にお勧めです。痛みを止め腫瘍を小さくすることが多々あります。当院ではびわの葉温灸をご自宅で行う家庭療法としてお勧めしています。週1~2回の当院でのびわの葉温灸治療に加えてご自宅で毎日していただくびわの葉温灸がとても効果が高いようです。

 当院ではびわの葉温灸をご自宅で行っていただくため同居されている家族の方に治療を見学して頂いております。その際には写真やビデオを撮ることをお勧めしています。最近ではスマホで簡単にビデオ撮影していかれる方も多いです。治療の最後にはご家族の方に温灸のもぐさ棒を持って頂いて、私がやるように実際に練習して頂くこともあります。

 びわの葉温灸の長所は家庭で毎日行えることもありますが家族の方が病に苦しむ患者さんの助けになれるという点が最も重要な点だと思っています。家族が病に苦しんでいるのを見るのは辛いことです。まして自分が何もできないという状況ではそれはより辛くなります。たとえ少しでも痛みや苦しみを取ってあげられたら本当に嬉しいものです。びわの葉温灸はこれが実際にできます。ひどい痛みがびわの葉温灸で軽くなることはよくあることです。

 

 植物によるがん治療のお手伝い 聡哲鍼灸院

当院はびわの葉温灸や生姜湿布、里芋パスタといった“自然療法のお手当て”に加えエドガー・ケイシー療法、アロマオイルテラピー、バッチフラワーレメディーなどで主に植物による「身体と心の養生法」をお教えして、がん治療のお手伝いをしている鍼灸院です。

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びわの花が咲いているんです

2017年12月07日 11時29分58秒 | 自然療法・手当て法(ビワの葉温灸)

 

みなさん、ちょうど今の時期ですがびわの花が咲いているんですよ。ご存知でしたか?

僕も家のびわの木が実をつけるようになって初めて知りました。とても小さくて目立ちません。

今朝、庭木に水を撒いていたら気息絶え絶えのミツバチが僕のどてらの左袖に停まって羽を休めていました。

しばらく柔らかい陽光を浴びたら上の方に飛び立って行ったのでそれを目で追いかけたらその先にびわの花がたくさん咲いているのに気が付いた、という次第。

よく見たらたくさんのミツバチ🐝がびわの花に来ていました。

びわの花期はけっこう長くて、これから年をまたいで2月頃まで咲いているんじゃないかな。

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2016/7/27(水)  自然療法とエドガー・ケイシー療法によるがんの手当て講習会

2016年07月07日 22時42分29秒 | 自然療法・手当て法(ビワの葉温灸)

 表記の講習会を自由が丘近郊の古民家で行います。
 当院でがんの患者さんたちに実際に施術している手当て法をそっくりそのままお教えします。

 これらはがんの手当て法ですが、健康な方にも役立つ手当て法ですので覚えておいて損のないものです。ご自身ががんを患っている方、ご家族、友人、知人にがんを患っている方がいる方、いずれでもないけれどもがんの手当て法を学んでみたいという方、臨床家の方など皆さまどうぞお越しください。

 

 講習会は1日通して開催しますが、部分参加も可能です。講習会中のビデオ、写真撮影は可能です。講習会中には質問も自由です。どうぞなんでもお尋ねください。私の経験がお役に立てれば幸いです。


 通常はビワの葉温灸、オオバコ軟膏のお手当ては各8,000円、温熱ひまし油湿布は16,000円でお教えしている内容です。ですので3つ合わせると32,000円の内容を10,000円で学べることになりとてもお得です。

 時間のご都合の合う方はどうぞこの機に身につけてお帰りください。

 

 がんのお手当て(ビワの葉温灸、温熱ひまし油湿布、オオバコ軟膏など)講習会

 

【日時】2016年7月27日(水) 10:00~17:00

【予定】 10:00 受付開始

     10:30〜12:00 ビワの葉温灸 手当て法

              12:00〜13:30 昼食休憩

     13:30〜15:00 温熱ひまし油湿布(エドガー・ケイシー療法)手当て法

     15:00〜15:20 休憩

     15:20〜16:50 オオバコ軟膏(エドガー・ケイシー療法)手当て法

     17:00 閉会    

【場所】古民家「読書空間みかも」 
    東京都世田谷区奥沢2ー33ー2 
    TEL 03-3718ー2011 
    (自由が丘の駅から歩いて8分くらいです。 南口改札口を出て前の道を左にまっすぐ進み、東急ストアを左に見ながら突き当りまで歩きます。突き当たりのT字路を右に曲がり(この道を「自由通り」といいます)、坂を上がって行きますと信号があり、そこの角が奥沢幼稚園・教会です。 奥沢幼稚園・教会の横の道を入っていくと突き当たりの古民家が読書空間みかもです) 
   
地図はこちらです→http://maps.google.co.jp/maps?f=q&source=s_q&hl=ja&geocode=&q=%E4%B8%96%E7%94%B0%E8%B0%B7%E5%8C%BA%E5%A5%A5%E6%B2%A2%EF%BC%92%E2%88%92%EF%BC%93%EF%BC%93%E2%88%92%EF%BC%92&sll=36.5626,136.362305&sspn=49.899115,114.257813&ie=UTF8&ll=35.606344,139.673084&spn=0.006263,0.013947&z=17 


【費用】各手当て法 4,000円、2つ参加の場合7,000円、3つ参加の場合10,000円 

【定員】12名

【持ち物】ノート、筆記具など。ビデオ、写真を取りたい方は必要機材を。

【販売物】会場では「ビワの葉温灸セット(太棒もぐさプラス付き)¥14,500」や「温熱ひまし油セット ¥15,000」などをご用意する予定です。

【参加希望の方】 聡哲鍼灸院までお電話ください。電話03-5701-0771 

                           9:00~12:00, 14:00〜17:00(木曜、日曜、祝日を除く)

   

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往診2件

2015年12月26日 21時57分02秒 | 自然療法・手当て法(ビワの葉温灸)

午前中は下板橋の肺がんのPさんを往診した。脳転移があり、それからのてんかん様発作に見舞われしばらく入院されていたが病状が落ち着き退院されたので往診に呼ばれている。

今年9月から頻回行っているアロマテラピーのレインドロップ、ヴァイタフレックスという手技をびわの葉温灸と併用している。なんか調子が良いようである。ただ今日行ったところ2~3日前から発疹が出ている。主治医と漢方外来療法から大量の薬が出ているのでもしかしたら薬疹か。

 

 昼過ぎ治療院に戻り午後の患者さんの用意をする。

 午後2時に予約の乳がん肺脳転移のQさんは時間になってもお越しにならない。30分経って携帯に電話してもお出にならない。一人暮らしをされている50代の方だからちょっと心配だ。

 

 午後3時、近郊にお住いの悪性リンパ腫で糖尿病のRさんが娘さんと来院。いつも娘さんが「お父さん、シャツをまくり上げて、ズボンの前をほどいて。もっとベッドの先生に近い方に身体寄せて」とかいがいしくお父さんの治療前の準備の世話をしているのを見るのは微笑ましい。彼女は今日は待合室にある竪琴を治療時間中、つま弾いていた。

 

 午後4時は乳がんのSさん。当院の患者さんの会の呼びかけ人をしてくださっており、いい感じの集まりになっている。びわの葉温灸に加えて術後上がりにくくなった腕へオイルを使ってストレッチ。オイルはサイプレス、フランキンセンスをキャリアオイルで薄めて肩周囲に塗布。圧迫を加えながらストレッチをして術後はそうとう腕が挙がるようになる。

 

 夜、緊急往診。昼頃娘さんより依頼される。脳腫瘍と膵臓がんのTさん。都立駒込病院へ夜8時前に着いたのだが病室前にて娘さんから「1時間前に亡くなりました」とのこと。残念だ。

 先回、初診でいらしたその後、本人の思いのほか体調が良くなったそうで今週頭の2回目の当院での治療を本人も楽しみにされていたようなのだが、当日てんかん発作が起きてしまい治療をキャンセルされて緊急入院されていた。

 お身体を看護師さんにきれいにして頂いている間、病室前で待機する。その後招き入れてくださったのでご対面しベッドサイドで竪琴を奏でた。これまでサウルハープだったのだがDavid Rastasさんから譲り受けたちょっと大きめの竪琴を今日は持参したのでそれを奏でた。カノンを奏でている途中から娘さんがハミングで歌いだす。お父さんもきっと喜んでいらしたと思います。

 

 夜10時過ぎに帰宅。

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北海道高等盲学校でビワの葉温灸の講演、実技指導をしてきました

2014年08月04日 18時50分19秒 | 自然療法・手当て法(ビワの葉温灸)

先月の13日(日)、北海道は札幌の北海道高等盲学校付属理療研修センターで『がんと東洋医学』~がんに対するびわの葉温灸~と題して午前2時間、午後2時間の講義&実技指導をして参りました。

北海道は4年ぶりくらいでしたが札幌は25年ぶりくらいでした。前泊して気温22℃前後の気持ちの良い札幌の街をぶらぶら歩いて堪能しました。

 

はじめに市内の寿司屋で北海道の新鮮な寿司を頂き、そのあとに前から気になっていた風の音治療院さんを訪れました。安部雅道院長は札幌で自然療法をしている鍼灸師の先生でがん治療にもあたっていらっしゃいます。札幌のがん患者さんはぜひ風の音治療院さんを訪ねてみて頂きたいと思います。

 

風の音治療院さんで安部先生の貴重なお昼休みを一時間も頂いてしまいました。その後、山上から札幌の街を見たくなり歩いて小一時間の藻岩山ロープウェイを目指しました。そうしたらなんと明日講演に訪れる北海道高等盲学校がロープウェイの麓にあったのです。まるで下見に訪れたようなものでした。

 

藻岩山の頂上までロープウェイとゴンドラ(?)で上がって、札幌市内を一望しました。気持ちの良い、いい時間でした。夜は盲学校の職員の先生方が歓迎会を開いてくださるとのことだったので、それまでの時間を藻岩山の自然の中で過ごし、約束の時間までにちんちん電車(路面電車)に乗って市内中心部に戻りました。

 

歓迎会では新鮮な魚介を頂きおいしかったです。やっぱり北海道は食べ物がおいしいですね。

 

明けて13日(日)の朝、藻岩山の麓の盲学校理療センターに出向き、午前の講演、午後のビワの葉温灸の実技指導をしました。参加者は17名くらいで多くの方が弱視の現役の治療家の先生の方たちでした。講演内容は下記の通りです。午後の実技指導では4人ずつくらいの4班に分かれて実際にびわの葉温灸の体験をして頂き、また施術もしていただきました。

 

北海道ではびわは実は食べたことがあるけど葉を見た、触れたのは初めてという方がほとんどでした。また多くの先生は治療はお灸ではなく鍼の方がほとんどだったようです。やはり火を使うお灸のような施術は全盲、あるいは弱視の方では難しいのかもしれません。それでも皆さん果敢に温灸にチャレンジされていました。

 

ある先生が棒もぐさの焼けている先端に近いところでお灸の棒を手で押さえているので「危ないからもう少し指を火から離したほうがいいですよ」と声をかけたところ、「わたしは目が悪いから実際にどこら辺までが熱いかを体で感じないと分からない。だから多少熱くたってこの方がよくわかるからいいんです」とお応えになりました。それを聞いて、あぁ目のご不自由な方が身を置いていらっしゃる世界はたいへんなところなんだということをほんの少し垣間見た気がしました。まったくもって魂のチャレンジ精神に頭が下がる思いでした。

 

今年初めに盲学校での講演の依頼をメールで頂いたときに、最初は自分にできるかなぁと思いましたが小林正観さんではありませんが「ただひたすら頼まれごとをしていこう」と考え、深くは考えずにお受けしました。結果的に充実した時間を過ごせまして、とても幸せでした。ご依頼くださった北海道高等盲学校理療センターの先生方には本当に深謝申し上げる次第です。誠にありがとうございました。どうぞこれからも素晴らしいお仕事を頑張っていただきたいと思います。

 

以下は講演の際に配っていただいたレジメです。ご参考になれば幸いです。

 

がんに対するびわの葉温灸

 

初めまして。鍼灸按摩マッサージ指圧師の遠藤聡哲です。今日は東京から参りました。どうぞよろしくお願いいたします。

 

<簡単な自己紹介>

私は1999年に鍼灸学校を卒業し2002年に自宅で鍼灸院を開業して今日に至っております。

開業する前に西洋医学と東洋医学を統合することを標榜していた病院に1年ほど勤務したことがあります。そのときに多くのがん患者さんに鍼灸やマッサージを施す機会を持つことができ、これらの治療が本当にがん患者さんの苦痛を和らげることを体感できたので、開業するときには他の鍼灸院との差別化を図ることも考えて、主にがん治療を行うことにしました。

開業後、自然療法の一つであるびわの葉温灸を学びまして、主にびわの葉温灸でこれまでに1350人ほどのがん患者さんを診てまいりました。今日はびわの葉温灸がいかにがん患者さんのために有効かというお話をさせて頂いて、一人でも多くの鍼灸師の先生がこの素晴らしい療法をご自分の治療のレパートリーに加えて頂ければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

<患者さんが望んでいるびわの葉温灸をする鍼灸院は少ない>

まず、びわの葉温灸をしている鍼灸院は少ないです。私の調べ方が不十分なのかもしれませんが東京でも20件あるかどうか。さらにびわの葉温灸専業という鍼灸院はうちの他にまだ探せていないです。私の治療院には地方の患者さんから自分の街にうちと同じようにびわの葉温灸をしている治療院はないかとよく電話がかかってきます。そのたびに私は「ごめんなさい、ちょっと分からないです」と答えております。

・びわの葉温灸はがんの民間療法としては割と知られているものです。そのためがん患者さんやそのご家族は一度ちゃんと体験したいと望んでいらっしゃいます。しかし普通の鍼灸師の先生はびわの葉温灸はしていません。びわの葉温灸はお灸の一種ですから鍼灸師しか施術してはいけません。しかし資格的にOKな鍼灸師の先生はびわの葉温灸をしない。ですから患者さんは受けられるところがないんですね。そのため、どうしてもびわの葉温灸をしたい方は「びわの葉温圧療法」と名前を変えて施術を行っている方もおります。

 需要のあるびわの葉温灸ですからぜひ鍼灸師の先生には治療メニューの一つに加えて頂ければと思います。

 

 

<なぜびわの葉温灸ががん患者さんに人気があるか?>

・まず良く痛みを取ります。がんを病んでいる方では痛みが出る方も結構多いのですが、その痛みをびわの葉温灸はよく緩和し、あるいは消失させることもあります。

・抗がん剤をされている方ですと食欲不振、吐き気、嘔吐などの症状が副作用として発症するケースがありますが、びわの葉温灸をすると食欲が出てきた、吐き気が治まった、吐かなくなったなどと具体的に改善されます。家族は病人が食べられなくなっていくことをとても心配することが多いですので、びわの葉温灸をして食欲が出てくることととても喜びます。このように病人の苦痛を改善するだけでなく家族の気持ちも楽にしてあげることができる点も素晴らしいです。

・棒もぐさを使いますが、そのもぐさの香りが多くの患者さんに好評です。なんか癒される、なんかリラックスしてとっても好き、というようなことを初診の方がけっこう仰います。実はがんの原因の多くはストレスですので、このもぐさの香りがストレス低減に大きな効果があると考えています。

・自宅でもできる家庭療法ですので、毎回プロフェッショナルの治療師のところに行く必要がないので経済的です。家の中がお灸の煙臭くなるという短所さえ我慢できれば治療に少なくない金額を費やしている患者さんご家族にとってはコストパフォーマンスの良い療法でしょう。

 

<治療院でびわの葉温灸でがん患者さんを診ることは・・・>

・がん患者さんの中には西洋医学の治療や医師に失望や不快感、疑問を持っている方もけっこう多くいらっしゃいます。うちは初診の方ですと問診の後、ベッドに横なって頂いて始めにお腹を見せて頂き腹診をしますが、「あ~初めてお腹を触って診てもらえました。やっぱりなんか安心しますよ」と言われることがよくあります。なんでも病院の医師は画面ばかり見て患者本人の顔はあまりよく見ないこともあるとか。医師の診断術が機械によるものに置き換わっている現在では、治療師に触れてもらえる鍼灸院は安心できるところでもあるかもしれません。

・びわの葉温灸は置鍼のように患者さんから離れることができません。付きっきりになる治療です。ですので治療時間中は患者さんとがっぷり四つです。がん患者さんには悩みが多く深い人もたくさんいらっしゃいます。ですので自分の話を聞いてほしい、相談に乗ってもらいたいということが普通の病気の方以上にあるようです。鍼灸やびわの葉温灸の施術は西洋医学の治療と異なって5分診療ということはなく、たいていは1時間内外の比較的長時間の治療になっていると思いますので、そのあいだ患者さんやご家族が食事のことからサプリメントのことから温泉のことから山のように話をされますが、それをちゃんとお聞きできる時間がある、というのは患者と治療師の間柄を密にし、ともに病気にあたっていくという良好な関係を築きやすいものでしょう。

 

<びわの葉温灸のがんに対する効果>

・以下は科学的に検証したものではないです。私の経験、直感で述べておりますのでご参考程度になさってください。

1.       びわの葉の薬効

巷ではびわの葉に含まれるビタミンB17(通称アミグダリン)が、体内に入るとがん細胞まで届き選択的にがん細胞だけを傷害してがん細胞を破壊する、そのためがんが治ると言われているようですが真偽は不明です。

私は個人的にはびわの葉に含まれる様々な薬効成分だけでなく、植物エネルギー(命、スピリットとでも申しましょうか・・)が人体内に入ってきて私たちを助けてくれると考えております。ですので祈りが必要かと・・。

2.       もぐさの香りの効果

もぐさの原料のヨモギは東洋医学では気血を分配すると言われています。もぐさの香りを嗅ぐと気が軽やかになるなど気を巡らせます。物質としての血も滞りなく流れるようなります。疎泄が良くなるということですね。    

3.       炭による遠赤外線温熱効果

棒もぐさの先端は炭化しております。そのためびわの葉温灸は炭火による身体を温める行為となっており、これは小さな遠赤外線効果が発生していると考えています。よって備長炭で魚を焼くと身の奥まで火が通ってよく焼けるように、びわの葉温灸をすると身体の奥まで温かくなります。よく家に帰ってからも2~3時間は身体が温かいと患者さんに言われますが、冷え症や低体温状態が多いがん患者さんにとっては深部体温を上げる一助になっているでしょう。身体を温めれば白血球の活動が活発になり、免疫力が賦活しますのでがん状態の身体にはとても有効です。

4.       解毒効果

肝臓、腎臓を重視しています。がんは腫瘍が問題なのではなくて、がんを育ててしまう“血が汚れている状態”になっていることが問題と考えています。ですので解毒系の臓器を温めることでそこの血流を増やし解毒代謝を促進させて、血の汚れを解消していく一助にしています。

・上記の4点などがびわの葉温灸の主なる効果だと考えます。

 

 

 

<実際のがん患者さんへのびわの葉温灸の仕方>

・私は手足にはしておりません。体幹部のみの治療になっております。もちろん手足には多くの経穴がありとても有効ですが45分の治療時間では手が回らないという点と、上記に述べたように肝臓、腎臓といった解毒代謝系の臓器へ重点的に施術したいという意図があるためです。

1.       仰臥位にて腹部。

(ア)  肝臓・・・解毒のために。

(イ)  腹部・・・腹部に腫瘍が無くても。腹部を温めることで副交感神経優位の状態にして身体を修復モードにします。

(ウ)  患部・・・直接患部へ。

①     乳がん→直接患部へ。皮膚の直下に腫瘍があっても恐れず温灸をする。ただし腫瘍が皮膚表面に出てきてそこがジュクジュクと潰瘍化しているのであれば、そこには温灸をしない。その周りの皮膚にはしても大丈夫です。

②     肺がん→患側の中府、雲門から始まって鎖骨下を兪府まで。その後、中、神蔵、霊墟まで。

③     膵臓がん→上腹部を重点的に。

④     大腸がん→患部大腸を重点的に。

2.       腹臥位にて背部。

(ア)  腎臓・・・解毒のために腹臥位の姿勢で最初に施術する。

(イ)  患部

①     乳がん・肺がん→患側の肩甲間部。特に脊際。

②     胃・肝臓・胆嚢・膵臓がん→胃兪、肝兪、胆兪、脾兪あたり。

③     仙骨・・・冷え症の患者さんが多いので念入りに。骨盤内原発のがん(子宮体がん、子宮頸がん、卵巣がん、前立腺がん、直腸がんなど)も多いので。

 

 

<参考:なぜがんになるのか?がんの原因は何か?>

・以下は私論です。ご参考までに。

 

・まず、私たちはBody(身体)、Mind(心)、Soul(魂)という存在だと考えています。

肉体、身体は寿命が来れば使えなくなり私たちは死を体験しますが、私たちの本質は魂であり、死を超えて存続していると考えています。

死を超えて存続し続けるエネルギー体が私たちの本質であり、この身体、肉体はその私たちの本質が自分を表現するための道具であり、その道具を使って私たちはたくさんの経験をして進化、向上し続けるために存在しています。

 

この肉体という道具は非常に繊細にできていて、強烈な感情というエネルギーに容易に影響を受けます。たとえば強いストレスを受けるとあっという間に胃潰瘍という状態にもなります。

 

私のこれまでの経験から言えることは、がんになる人はこれまでほとんど大病をしてこなかった人が多いです。つまり肉体は強くて丈夫な人がなる病気のように思えます。なおかつ心のエネルギー(思い込みなど)も強い人がなる病だと考えます。

 

がんは強くて長く継続した心のエネルギーが表面に出なくて(感情を表に出さなくて)、自らの丈夫な肉体を内部から徐々に痛めつけた結果として腫瘍という目に見える物質となったものでなないでしょうか?

それはその人の思いなどが「凝り固まったもの」が物質化したもののようにも思えます。

 

いま日本人の二人に一人ががんになる時代です。(50%の個体が病気になるということは生物にとっては絶滅の危機ですが、こんな国は世界中見渡してもほかにありません)

日本人ががんになりやすいのは、「人に迷惑をかけてはいけない」といった内向的性格を助長しやすい文化的背景があるからかもしれません。

 

(アメリカはかつてがんが多かったのですが食事を改善してだいぶがんは減ったようです。もともと対人的には自分を主張するタイプの人たちですから心のエネルギーを内向させないのでがんにはなりにくく、むしろ血管など循環器系の方にトラブルを出しやすい傾向なのではないでしょうか)

 

もちろん、環境の悪化による遺伝子の損傷といったことや、不適切な食事、生活習慣などさまざまな要因が複雑に絡んで、一人一人異なった要因でがんになると思います。

しかしもっとも影響が大きいのはその人のこれまでの考え方の癖、思考パターンのように思えます。

 

がんは不思議な病で、身体中に転移して医師から余命まで言い渡された末期の患者さんでも自力で治している方が日本国中に結構な人数でいらっしゃいます。

 

これらの方々に共通しているのはそれまでの自分と大きく変わったという点のようです。

食事など生活習慣を変えたり、環境を変えたり。。でももっとも影響が大きいのは考え方、思考パターン、思い癖といった自分の心のエネルギーが変化したことのように思います。

 

内向的で“いい人”であることをやめ、本来の自分がしたいことをする、自由闊達に生き始めるとがんは治りやすいと考えます。真面目に玄米菜食にこだわったり、すべての生活をがんを治すことに捧げるような生き方は決して良い結果を生まないようです。苦しい思いをしてがんになったのですから、楽しいことをして治してください。治す時に楽しいことをあきらめ、修行のように苦しいことをするのではがんは治らないと考えます。

 

たとえばがんが怖い、死ぬのが怖いと思っていると恐怖は緊張を呼び身体をストレスにさらすのでかえって病を悪化させるでしょう。しかし、もし死ぬことを受け入れられれば恐怖は遠のき緊張することもなくなるので身体は緩み、病は治りやすくなるのではないでしょうか?

 

長生きしたいという執着を手放し、がんを完全に治すという執着を手放し、ただ今生きていることを実感して楽しんで生きること。今を生きることが永遠に繋がるのではないでしょうか?

 

実際にそのように受容的な態度で日々を淡々と過ごしているといつの間にか医師に言われた余命をはるかに超えていたという方もいらっしゃるでしょう。

 

 

 

私は1時間弱のびわの葉温灸の施術中に患者さんとご家族の方に上記のような話をしております。肉体だけでなく心、魂の苦痛までも軽くして差し上げられたらいいなぁと思っています。

 

ありがとうございました。

 

2014.7.13

聡哲鍼灸院 遠藤聡哲

 

〒152-0035

東京都目黒区自由が丘1-3-28メゾンドフリュール102

電話03-5701-0771

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生姜灸  便秘時、腸閉塞時のお手当の動画

2014年06月17日 09時00分52秒 | 自然療法・手当て法(ビワの葉温灸)

便秘時、腸閉塞時のお手当としての生姜灸をご紹介します。

もぐさの熱で生姜の成分が腹部の皮膚から腸管に達して、腸の蠕動運動が活発になります。

この蠕動運動により外側から腸管を拘束しているがん腫瘍の拘束が外れた場合に閉塞が解けます。(ただし、腫瘍が腸管の内腔を占める状態の腸閉塞には効果はないと思われます)

腸閉塞状態の一時的緩和を目指すものであり、恒久的な解決方法ではありません。ましてがん腫瘍の消滅を目指すお手当ではありません。

用意するもの:もぐさ、生姜、お線香、ボウル、布巾、厚紙、

 

生姜灸 便秘時、腸閉塞時のお手当の動画

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20140515農楽里ファームにてお手当て合宿

2014年05月19日 21時27分07秒 | 自然療法・手当て法(ビワの葉温灸)

20140515農楽里ファームにてお手当て合宿

 

長野市大岡の農楽里ファームは春~初夏の気持ちのいい時期でした。少人数でこじんまりと楽しい時間を過ごしてまいりました。

農楽里ファームさんの日記でも合宿の様子がご覧になれます。

農楽里ファームの日記

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がん性胸水・腹水への生姜湿布、里芋パスタの仕方

2014年04月18日 20時20分01秒 | 自然療法・手当て法(ビワの葉温灸)

Youtubeに「がん性胸水・腹水への生姜湿布、里芋パスタの仕方」という動画をUPしました。

生姜湿布、里芋パスタの仕方の一例です、どうぞ参考になさってください。

 

 

がん性胸水・腹水への生姜湿布、里芋パスタの仕方

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がん患者さんへのびわの葉温灸の仕方

2014年04月16日 00時00分40秒 | 自然療法・手当て法(ビワの葉温灸)

先日、西宮からいらした鍼灸師の先生にびわの葉温灸や生姜湿布、里芋パスタのお手当を見て頂きました。その際にビデオを撮られていたのですがその動画をコピーして送ってくださいました。

 

びわの葉温灸の仕方の参考になさっていただけると嬉しいです。

 

がん患者さんへのびわの葉温灸の仕方

 

ご注意

 まだ動画のUPに不慣れなもので、途中から始まってしまいます。

 誠に見苦しく申し訳ありません。

 たいへん恐縮ではありますが、先頭に戻って頂いてご覧くださいませ

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