植物によるがん治療のお手伝い 聡哲鍼灸院日記

植物で心身を癒す施術の日々。そこから感じたこと、学んだことなど。。。

北海道高等盲学校でビワの葉温灸の講演、実技指導をしてきました

2014年08月04日 18時50分19秒 | 自然療法・手当て法(ビワの葉温灸)

先月の13日(日)、北海道は札幌の北海道高等盲学校付属理療研修センターで『がんと東洋医学』~がんに対するびわの葉温灸~と題して午前2時間、午後2時間の講義&実技指導をして参りました。

北海道は4年ぶりくらいでしたが札幌は25年ぶりくらいでした。前泊して気温22℃前後の気持ちの良い札幌の街をぶらぶら歩いて堪能しました。

 

はじめに市内の寿司屋で北海道の新鮮な寿司を頂き、そのあとに前から気になっていた風の音治療院さんを訪れました。安部雅道院長は札幌で自然療法をしている鍼灸師の先生でがん治療にもあたっていらっしゃいます。札幌のがん患者さんはぜひ風の音治療院さんを訪ねてみて頂きたいと思います。

 

風の音治療院さんで安部先生の貴重なお昼休みを一時間も頂いてしまいました。その後、山上から札幌の街を見たくなり歩いて小一時間の藻岩山ロープウェイを目指しました。そうしたらなんと明日講演に訪れる北海道高等盲学校がロープウェイの麓にあったのです。まるで下見に訪れたようなものでした。

 

藻岩山の頂上までロープウェイとゴンドラ(?)で上がって、札幌市内を一望しました。気持ちの良い、いい時間でした。夜は盲学校の職員の先生方が歓迎会を開いてくださるとのことだったので、それまでの時間を藻岩山の自然の中で過ごし、約束の時間までにちんちん電車(路面電車)に乗って市内中心部に戻りました。

 

歓迎会では新鮮な魚介を頂きおいしかったです。やっぱり北海道は食べ物がおいしいですね。

 

明けて13日(日)の朝、藻岩山の麓の盲学校理療センターに出向き、午前の講演、午後のビワの葉温灸の実技指導をしました。参加者は17名くらいで多くの方が弱視の現役の治療家の先生の方たちでした。講演内容は下記の通りです。午後の実技指導では4人ずつくらいの4班に分かれて実際にびわの葉温灸の体験をして頂き、また施術もしていただきました。

 

北海道ではびわは実は食べたことがあるけど葉を見た、触れたのは初めてという方がほとんどでした。また多くの先生は治療はお灸ではなく鍼の方がほとんどだったようです。やはり火を使うお灸のような施術は全盲、あるいは弱視の方では難しいのかもしれません。それでも皆さん果敢に温灸にチャレンジされていました。

 

ある先生が棒もぐさの焼けている先端に近いところでお灸の棒を手で押さえているので「危ないからもう少し指を火から離したほうがいいですよ」と声をかけたところ、「わたしは目が悪いから実際にどこら辺までが熱いかを体で感じないと分からない。だから多少熱くたってこの方がよくわかるからいいんです」とお応えになりました。それを聞いて、あぁ目のご不自由な方が身を置いていらっしゃる世界はたいへんなところなんだということをほんの少し垣間見た気がしました。まったくもって魂のチャレンジ精神に頭が下がる思いでした。

 

今年初めに盲学校での講演の依頼をメールで頂いたときに、最初は自分にできるかなぁと思いましたが小林正観さんではありませんが「ただひたすら頼まれごとをしていこう」と考え、深くは考えずにお受けしました。結果的に充実した時間を過ごせまして、とても幸せでした。ご依頼くださった北海道高等盲学校理療センターの先生方には本当に深謝申し上げる次第です。誠にありがとうございました。どうぞこれからも素晴らしいお仕事を頑張っていただきたいと思います。

 

以下は講演の際に配っていただいたレジメです。ご参考になれば幸いです。

 

がんに対するびわの葉温灸

 

初めまして。鍼灸按摩マッサージ指圧師の遠藤聡哲です。今日は東京から参りました。どうぞよろしくお願いいたします。

 

<簡単な自己紹介>

私は1999年に鍼灸学校を卒業し2002年に自宅で鍼灸院を開業して今日に至っております。

開業する前に西洋医学と東洋医学を統合することを標榜していた病院に1年ほど勤務したことがあります。そのときに多くのがん患者さんに鍼灸やマッサージを施す機会を持つことができ、これらの治療が本当にがん患者さんの苦痛を和らげることを体感できたので、開業するときには他の鍼灸院との差別化を図ることも考えて、主にがん治療を行うことにしました。

開業後、自然療法の一つであるびわの葉温灸を学びまして、主にびわの葉温灸でこれまでに1350人ほどのがん患者さんを診てまいりました。今日はびわの葉温灸がいかにがん患者さんのために有効かというお話をさせて頂いて、一人でも多くの鍼灸師の先生がこの素晴らしい療法をご自分の治療のレパートリーに加えて頂ければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

<患者さんが望んでいるびわの葉温灸をする鍼灸院は少ない>

まず、びわの葉温灸をしている鍼灸院は少ないです。私の調べ方が不十分なのかもしれませんが東京でも20件あるかどうか。さらにびわの葉温灸専業という鍼灸院はうちの他にまだ探せていないです。私の治療院には地方の患者さんから自分の街にうちと同じようにびわの葉温灸をしている治療院はないかとよく電話がかかってきます。そのたびに私は「ごめんなさい、ちょっと分からないです」と答えております。

・びわの葉温灸はがんの民間療法としては割と知られているものです。そのためがん患者さんやそのご家族は一度ちゃんと体験したいと望んでいらっしゃいます。しかし普通の鍼灸師の先生はびわの葉温灸はしていません。びわの葉温灸はお灸の一種ですから鍼灸師しか施術してはいけません。しかし資格的にOKな鍼灸師の先生はびわの葉温灸をしない。ですから患者さんは受けられるところがないんですね。そのため、どうしてもびわの葉温灸をしたい方は「びわの葉温圧療法」と名前を変えて施術を行っている方もおります。

 需要のあるびわの葉温灸ですからぜひ鍼灸師の先生には治療メニューの一つに加えて頂ければと思います。

 

 

<なぜびわの葉温灸ががん患者さんに人気があるか?>

・まず良く痛みを取ります。がんを病んでいる方では痛みが出る方も結構多いのですが、その痛みをびわの葉温灸はよく緩和し、あるいは消失させることもあります。

・抗がん剤をされている方ですと食欲不振、吐き気、嘔吐などの症状が副作用として発症するケースがありますが、びわの葉温灸をすると食欲が出てきた、吐き気が治まった、吐かなくなったなどと具体的に改善されます。家族は病人が食べられなくなっていくことをとても心配することが多いですので、びわの葉温灸をして食欲が出てくることととても喜びます。このように病人の苦痛を改善するだけでなく家族の気持ちも楽にしてあげることができる点も素晴らしいです。

・棒もぐさを使いますが、そのもぐさの香りが多くの患者さんに好評です。なんか癒される、なんかリラックスしてとっても好き、というようなことを初診の方がけっこう仰います。実はがんの原因の多くはストレスですので、このもぐさの香りがストレス低減に大きな効果があると考えています。

・自宅でもできる家庭療法ですので、毎回プロフェッショナルの治療師のところに行く必要がないので経済的です。家の中がお灸の煙臭くなるという短所さえ我慢できれば治療に少なくない金額を費やしている患者さんご家族にとってはコストパフォーマンスの良い療法でしょう。

 

<治療院でびわの葉温灸でがん患者さんを診ることは・・・>

・がん患者さんの中には西洋医学の治療や医師に失望や不快感、疑問を持っている方もけっこう多くいらっしゃいます。うちは初診の方ですと問診の後、ベッドに横なって頂いて始めにお腹を見せて頂き腹診をしますが、「あ~初めてお腹を触って診てもらえました。やっぱりなんか安心しますよ」と言われることがよくあります。なんでも病院の医師は画面ばかり見て患者本人の顔はあまりよく見ないこともあるとか。医師の診断術が機械によるものに置き換わっている現在では、治療師に触れてもらえる鍼灸院は安心できるところでもあるかもしれません。

・びわの葉温灸は置鍼のように患者さんから離れることができません。付きっきりになる治療です。ですので治療時間中は患者さんとがっぷり四つです。がん患者さんには悩みが多く深い人もたくさんいらっしゃいます。ですので自分の話を聞いてほしい、相談に乗ってもらいたいということが普通の病気の方以上にあるようです。鍼灸やびわの葉温灸の施術は西洋医学の治療と異なって5分診療ということはなく、たいていは1時間内外の比較的長時間の治療になっていると思いますので、そのあいだ患者さんやご家族が食事のことからサプリメントのことから温泉のことから山のように話をされますが、それをちゃんとお聞きできる時間がある、というのは患者と治療師の間柄を密にし、ともに病気にあたっていくという良好な関係を築きやすいものでしょう。

 

<びわの葉温灸のがんに対する効果>

・以下は科学的に検証したものではないです。私の経験、直感で述べておりますのでご参考程度になさってください。

1.       びわの葉の薬効

巷ではびわの葉に含まれるビタミンB17(通称アミグダリン)が、体内に入るとがん細胞まで届き選択的にがん細胞だけを傷害してがん細胞を破壊する、そのためがんが治ると言われているようですが真偽は不明です。

私は個人的にはびわの葉に含まれる様々な薬効成分だけでなく、植物エネルギー(命、スピリットとでも申しましょうか・・)が人体内に入ってきて私たちを助けてくれると考えております。ですので祈りが必要かと・・。

2.       もぐさの香りの効果

もぐさの原料のヨモギは東洋医学では気血を分配すると言われています。もぐさの香りを嗅ぐと気が軽やかになるなど気を巡らせます。物質としての血も滞りなく流れるようなります。疎泄が良くなるということですね。    

3.       炭による遠赤外線温熱効果

棒もぐさの先端は炭化しております。そのためびわの葉温灸は炭火による身体を温める行為となっており、これは小さな遠赤外線効果が発生していると考えています。よって備長炭で魚を焼くと身の奥まで火が通ってよく焼けるように、びわの葉温灸をすると身体の奥まで温かくなります。よく家に帰ってからも2~3時間は身体が温かいと患者さんに言われますが、冷え症や低体温状態が多いがん患者さんにとっては深部体温を上げる一助になっているでしょう。身体を温めれば白血球の活動が活発になり、免疫力が賦活しますのでがん状態の身体にはとても有効です。

4.       解毒効果

肝臓、腎臓を重視しています。がんは腫瘍が問題なのではなくて、がんを育ててしまう“血が汚れている状態”になっていることが問題と考えています。ですので解毒系の臓器を温めることでそこの血流を増やし解毒代謝を促進させて、血の汚れを解消していく一助にしています。

・上記の4点などがびわの葉温灸の主なる効果だと考えます。

 

 

 

<実際のがん患者さんへのびわの葉温灸の仕方>

・私は手足にはしておりません。体幹部のみの治療になっております。もちろん手足には多くの経穴がありとても有効ですが45分の治療時間では手が回らないという点と、上記に述べたように肝臓、腎臓といった解毒代謝系の臓器へ重点的に施術したいという意図があるためです。

1.       仰臥位にて腹部。

(ア)  肝臓・・・解毒のために。

(イ)  腹部・・・腹部に腫瘍が無くても。腹部を温めることで副交感神経優位の状態にして身体を修復モードにします。

(ウ)  患部・・・直接患部へ。

①     乳がん→直接患部へ。皮膚の直下に腫瘍があっても恐れず温灸をする。ただし腫瘍が皮膚表面に出てきてそこがジュクジュクと潰瘍化しているのであれば、そこには温灸をしない。その周りの皮膚にはしても大丈夫です。

②     肺がん→患側の中府、雲門から始まって鎖骨下を兪府まで。その後、中、神蔵、霊墟まで。

③     膵臓がん→上腹部を重点的に。

④     大腸がん→患部大腸を重点的に。

2.       腹臥位にて背部。

(ア)  腎臓・・・解毒のために腹臥位の姿勢で最初に施術する。

(イ)  患部

①     乳がん・肺がん→患側の肩甲間部。特に脊際。

②     胃・肝臓・胆嚢・膵臓がん→胃兪、肝兪、胆兪、脾兪あたり。

③     仙骨・・・冷え症の患者さんが多いので念入りに。骨盤内原発のがん(子宮体がん、子宮頸がん、卵巣がん、前立腺がん、直腸がんなど)も多いので。

 

 

<参考:なぜがんになるのか?がんの原因は何か?>

・以下は私論です。ご参考までに。

 

・まず、私たちはBody(身体)、Mind(心)、Soul(魂)という存在だと考えています。

肉体、身体は寿命が来れば使えなくなり私たちは死を体験しますが、私たちの本質は魂であり、死を超えて存続していると考えています。

死を超えて存続し続けるエネルギー体が私たちの本質であり、この身体、肉体はその私たちの本質が自分を表現するための道具であり、その道具を使って私たちはたくさんの経験をして進化、向上し続けるために存在しています。

 

この肉体という道具は非常に繊細にできていて、強烈な感情というエネルギーに容易に影響を受けます。たとえば強いストレスを受けるとあっという間に胃潰瘍という状態にもなります。

 

私のこれまでの経験から言えることは、がんになる人はこれまでほとんど大病をしてこなかった人が多いです。つまり肉体は強くて丈夫な人がなる病気のように思えます。なおかつ心のエネルギー(思い込みなど)も強い人がなる病だと考えます。

 

がんは強くて長く継続した心のエネルギーが表面に出なくて(感情を表に出さなくて)、自らの丈夫な肉体を内部から徐々に痛めつけた結果として腫瘍という目に見える物質となったものでなないでしょうか?

それはその人の思いなどが「凝り固まったもの」が物質化したもののようにも思えます。

 

いま日本人の二人に一人ががんになる時代です。(50%の個体が病気になるということは生物にとっては絶滅の危機ですが、こんな国は世界中見渡してもほかにありません)

日本人ががんになりやすいのは、「人に迷惑をかけてはいけない」といった内向的性格を助長しやすい文化的背景があるからかもしれません。

 

(アメリカはかつてがんが多かったのですが食事を改善してだいぶがんは減ったようです。もともと対人的には自分を主張するタイプの人たちですから心のエネルギーを内向させないのでがんにはなりにくく、むしろ血管など循環器系の方にトラブルを出しやすい傾向なのではないでしょうか)

 

もちろん、環境の悪化による遺伝子の損傷といったことや、不適切な食事、生活習慣などさまざまな要因が複雑に絡んで、一人一人異なった要因でがんになると思います。

しかしもっとも影響が大きいのはその人のこれまでの考え方の癖、思考パターンのように思えます。

 

がんは不思議な病で、身体中に転移して医師から余命まで言い渡された末期の患者さんでも自力で治している方が日本国中に結構な人数でいらっしゃいます。

 

これらの方々に共通しているのはそれまでの自分と大きく変わったという点のようです。

食事など生活習慣を変えたり、環境を変えたり。。でももっとも影響が大きいのは考え方、思考パターン、思い癖といった自分の心のエネルギーが変化したことのように思います。

 

内向的で“いい人”であることをやめ、本来の自分がしたいことをする、自由闊達に生き始めるとがんは治りやすいと考えます。真面目に玄米菜食にこだわったり、すべての生活をがんを治すことに捧げるような生き方は決して良い結果を生まないようです。苦しい思いをしてがんになったのですから、楽しいことをして治してください。治す時に楽しいことをあきらめ、修行のように苦しいことをするのではがんは治らないと考えます。

 

たとえばがんが怖い、死ぬのが怖いと思っていると恐怖は緊張を呼び身体をストレスにさらすのでかえって病を悪化させるでしょう。しかし、もし死ぬことを受け入れられれば恐怖は遠のき緊張することもなくなるので身体は緩み、病は治りやすくなるのではないでしょうか?

 

長生きしたいという執着を手放し、がんを完全に治すという執着を手放し、ただ今生きていることを実感して楽しんで生きること。今を生きることが永遠に繋がるのではないでしょうか?

 

実際にそのように受容的な態度で日々を淡々と過ごしているといつの間にか医師に言われた余命をはるかに超えていたという方もいらっしゃるでしょう。

 

 

 

私は1時間弱のびわの葉温灸の施術中に患者さんとご家族の方に上記のような話をしております。肉体だけでなく心、魂の苦痛までも軽くして差し上げられたらいいなぁと思っています。

 

ありがとうございました。

 

2014.7.13

聡哲鍼灸院 遠藤聡哲

 

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