植物によるがん治療のお手伝い 聡哲鍼灸院日記

植物で心身を癒す施術の日々。そこから感じたこと、学んだことなど。。。

新潟へ

2010年02月02日 21時06分44秒 | 癌治療・緩和ケア
新潟の燕三条へ往診。

上越新幹線で関東平野を北上していく。昨日の夜半の雪で大宮を出るとすぐ白い田畑が目につく。遠方に臨む関東平野の外郭を成す関東産地の山々の頂きは白く輝いている。

高崎を出るとますますあたりは白くなってゆく。通常、あたり一面の銀世界という光景は谷川岳直下の関越トンネルをくぐって上越へ出ないとお目にかからないもので、それを見るたびに「あぁ、新潟へ出たなぁ」と思えるものなのだけれども、昨夜の低気圧の進行で今回は関東平野にいながらにしてそれを見ることができた。

白い世界は、いい。日常に埋没している身にとって、非日常の光景をたまには見ないと精神が枯れてしまう。雪国に住まう人にとっては雪は白い悪魔かもしれないのだけれども、ここはちょっと感傷をお赦し頂きたい。


越後湯沢、浦佐、長岡を過ぎて燕三条に向かう。左奥手に弥彦の山が遠望できる。高校生の時に卷の友人の家を訪れたことがあった。あれはもう30年以上前になるのか・・・

昼直後に着いた上越は明るかった。

患者さん宅でびわの葉温灸をする。びわの葉は新潟市内でも育つようだ。それもしっかりとした頑丈な葉が。自宅で取れるというそのびわの葉は南国育ちのやわなものではないようで、固くてとても手ではもげないとか。人もそうだが試練に耐えてこそ生き物は強くなるのだね。

2時間半ほどの治療を終えて帰途につく。患者さん宅を出た時には天気は様変わりしていた。にび色の空からみぞれが降っている。あたり一面の灰色の曇天。遠くの地平こそ橙色に明るいことがかえって空の暗さを強調する。遠くに見える霧が降りてくるところでは下降気流が起きているのだろう。明るい晴天の元に過ごす関東平野のそれとは趣を異にする雪国の冬。

遠方への往診は肉体的には疲れることがあるけれども、精神的には非日常が体験できて自分としてはありがたい。明日の診療予約が埋まっていなければ、勧められるままに上越で一泊過ごしていきたいところだった。

とんぼ返りで東京に着いたのは午後7時。治療院には8時過ぎに着き、留守番電話8件に折り返し電話し明日以降に備える。

コメント (7)
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