美しい地球環境を未来に!

最近の異常な気候はなんだか変だ!
地球温暖化のために「できる行動は?」役立つ情報を発信して行きたいと思っています。

日本人の心に期待して、

2010-08-13 05:17:55 | Weblog
なぜ、オランウータンの保護林が必要か?
このままでは、数年先にオランウータンは絶滅するでしょう。

WWFのデータによれば、現在のオランウータンの生息数は
約25000頭あまりで、100年前のわずか8%しかいません。

このままのスピードでゆけば、恐らく4~5年で絶滅の時を迎える
ことになるでしょう。

この時期は、地球規模の自然復元力が限界になると予想されている
ノーリターンポイントの時期と符合しています。

今日生まれた子供が老人になる頃にもオランウータンが生き残れるように
するには、彼らが生活するための森を
100年先まで残す活動が成就する事です。

今生きている人たちで100年先にも生きている人は
ほとんどいませんが、みなさんの子孫は生きています。

私は1996年にはじめて、インドネシア東カリマンタン州の
リハビリセンターを訪問して、
人間が追い詰めたオランウータンの悲劇に存在を知りました。

その後、現地からの要請を受けて、
2003年にNPOボルネオ オランウータン サバイバル ファンデーション日本(BOS―JAPAN)を設立しました。

インドネシア政府 林業省 自然保護局の管理下にある
「ボルネオ オランウータン サバイバル ファンデーション(BOS)」の
任命を受けて、わが国で唯一オランウータンの保護活動を行っている団体です。

インドネシアのBOSの管理下には4箇所のリハビリセンターがありますが、
BOS-JAPANは、このうち東カリマンタン州のバリックパパン市郊外の
ワナリセット、サンボジャレスタリジャヤの支援を行って参りました。

BOSの前身はNGO活動で1991年に始まり、
2002年までに500頭あまりを自然の森に返してきました。

それ以降は森林破壊が進んで、戻してあげる安全な森がなくなり訓練を
終えたオランウータンも自然の森に戻せない状況が続いてきました。

この度インドネシア政府の方針として、2015年までに自然状態で
オランウータンを保護することが決定されました。

この対応策として、現在の施設の縮小、廃止とリリースする森の確保に
向けて活動が必要となりました。

このためオランウータンを戻してあげる安全な森をBOS本部は調査して
きましたが、この度、東カリマンタン州の奥地に約10万haの保護林利用権
(IUPHHK=RE)を林業省より取得致しました。

インドネシア政府自身が保護するという形態ではなく、
あくまでBOS財団が受け皿会社を設立して、
独自の会社が保護林を確保する仕組みになっています。

このライセンス料を支払う必要があり、BOSとしても資金が必要になり、
「中カリマンタンのセンターへはチャルズ皇太子などヨーロッパの支援があるので、
 バリックパパンは縁が在る日本が支援協力をして欲しい」
とBOSの会長から要請がありました。

日本の高度成長時代の木材を大量に供給して支えてくれてきた
インドネシアの熱帯雨林の激減により、生活の場を無くして
絶滅の危機のオランウータンの森を100年先も残すために、

高度成長時代に乱伐した日本人としてお役に立ちたいと考えて
この企画をたちあげました。

BOSインドネシアの理事長ブンガワンサラギ氏の言葉によれば、
「オランウータンはインドネシアにいるけれど、
 世界でインドネシアとマレーシアしかいない人類の財産です。
 だからより多くの皆さん、
 とりわけ日本の皆さんに支援をお願いしたいのです」
と要請されております。

このプロジェクトで確保する保護林全体の面積は3億2千百万坪になります。
100年のトラスト権、坪当たり1円を
人間に一番近い類人猿、オランウータンの住める森を
今日生まれた子が100歳になる日までも保護するために、
皆様の参加、ご協力を頂くための活動をしています。

私たちのNPOは8年目を迎えていますが、
まだまだ資金力のない団体で、目標は不相応な金額ですが、
誰かがやらなければ、人類の不幸につながる

人類が自分たちに一番近い存在の動物、
オランウータンの生存ためにできる最後のチャンスなので、
「やれば出来る」の精神で取り組んでいます。

それは、その次に来る危機「人類の生存を維持」するためにも
不可欠な自然を愛する事の大切さを一義的に持つ価値観への
転換のための第一歩だからです。

オランウータンを救えなくて、生物多様性の維持など不可能です。
この活動は、有る意味私たち日本人の先人の英霊に導かれて
行っているのかも知れません。

何の力も財力もない自分が、
「恩に報いるという日本人のもつ心」に期待し
このプロジェクトを立ち上げました。

支援して来たバリックパパン市は、第二次世界大戦時に原油確保
のために日本軍が駐留していた地域でもあります。

終戦の前には、多くの方がジャングルに逃げられました。
当初、この地獄街道と呼ばれた沿線にオランウータンの
リハビリセンターがあります。

この戦争でこの場所で15000名余りの尊い生命が失われました。
今は、ほとんど知られる事のないところに日本人の慰霊碑があります。

英霊への敬意を表し、今日の日本の繁栄を築いてくださった
ご功労にする意味でも、この貢献活動を成就したいと
願っています。

写真は現地の海岸に日本の方向をむいて立てられている民間の方が
立てられた慰霊碑です。

厚生労働省は、この慰霊碑の存在さえも知りませんでした。
他にも、まだ街道沿いには、お骨を積み上げただけの塚が
何箇所かひっそりと残されていて心が痛みます。

この地域のオランウータンの支援を後輩の日本人がすることで、
インドネシアの人々にも尊敬される日本人になれる気がしています。

このプロジェクトは、日本のために尊い生命をささげられた
先人の英霊に導かれているのかもしれません。




■人類だれでもできる究極の温暖化対策は?
世界平和の森づくり

にほんブログ村 環境ブログへにほんブログ村
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人間・いのちへにほんブログ村






最新の画像もっと見る

コメントを投稿