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地球温暖化のために「できる行動は?」役立つ情報を発信して行きたいと思っています。

植林でよみがえった国 デーマーク

2019-02-02 11:35:44 | Weblog
世界幸福度一位のデンマークのこと

2016年度版「世界幸福度ランキング」が国連から発表された。

この幸福度は2012年に開始された調査である。

2013年、2014年総合一位で昨年は3位に下がっていたデンマークが再び1位になった。

総合的な幸福度には、経済的な状況と「幸福度の平等さ」や

「社会的支援」などが反映されている。

ランキング上位の国々には、スイス、アイスランド、ノルウェー、
フィンランドが続いている。

日本はタイ(33位)、台湾(34位)の国々の後、53位である。

特に「幸福度の平等」が高い国は概して幸福度も高くなる傾向にある。

我が国の在り方を見つめるいい機会である。

デンマークは北欧と呼ばれる5か国のうちの一つで、国土面積は日本の九州と
ほぼ同じである。

人口は551万人、立憲君主制でマルグレーテ女王が君主である。

デンマークといえば「みにくいあひるの子」「人魚姫」
「マッチ売りの少女」などの童話で有名なアンデルセンがおもい起こされる。

いまでは世界で一番幸福な国としてランクしているが、

1864年ドイツ・オーストリアとの戦争に負けて、

その賠償の為に作物の良くできるシュレスウイヒと

ホルスタインの2州を失ったのである。

残された土地は荒廃したユトランド半島でいかにして国の勢いを

取り戻すかが国家の一番の目標だったのである。

このような状況の中、希望を抱いて立ち上がった36歳の軍人

「エリンコ・ミリウス・ダルガス」(1828―94年)だった。

ユトランドの荒野を豊かな緑にするという目標を立てて

モミの木の植林に取り組んだのである。

この話は内村鑑三の「未来への遺物・デンマルク国の話」で紹介されている。

キリスト教徒であった内村鑑三は日曜教会でもたびたびこの話に触れ

「信仰と樹木をもって国を救いし話」として伝えている。

植林で荒野を豊かな田園に

戦争で負けたとき残されたユトランド半島は土壌も痩せて、

ヒースなどに覆われた作物の育たない荒野だった。

この土地も8百年前には平野にはよく繁った森があった。

しかし、その後の人々が伐採するばかりで手入れを怠ったために

ついには荒野になってしまったのである。

「大地を甦らせるためには植林をしなければならない」と考え、

「何かこの荒野に適する木はないだろうか」と

思考を巡らせたダルガス親子が1850年代から取り組んだのは

ノルウェー産のモミの植林だった。

しかし、はじめは順調にそだった植林木が途中で育たないなど

試行錯誤を繰り返し、ノルウェー産のモミの木の間に

アルプス産のモミの木を植え、ある程度大きくなった時に

アルプスのモミを伐る方法を編み出します。

アルプス産のモミの木を途中で切ることで

ノルウェー産のモミの木が大きく育ち始めました。

そのような発見と努力によりユトランド半島は豊かな大地に生まれ変わりました。

この植林により木材だけでなく、

ユトランドの厳しかった気候が緩和され、

土地が安定して小麦や、砂糖大根など

北ヨーロッパ産の農作物でできないものはないところまで
変貌を遂げたのである。

大モミの植林により肥沃な田園地帯に生まれ変わり

安定した良い気候の国が生まれたのである。

現在国土の約66%にあたる283万ヘクタールが農地になっている。

穀物を作り、家畜を飼育し、

人口の3倍に当たる1500万人分の肉類・酪農製品を生産している。

その結果、今日10万人の農業人口が輸出する農産品の額は、

年間9,000億円にもなり、世界最大規模の農産品の輸出国になりなっている。
 
個人の能力と適正を育て、且つ行動を起こす事のできる、

デンマークの教育方針もこのような歴史の背景と

国の宗教であるキリスト教の慈愛精神から来る

“共生”と“協同社会”の精神があり、

ひろく地球市民が学ぶべき点は多いようである。

日本の「みどりの日」を制定に大きな影響を与えた内村鑑三(1861―1930年)の言葉に

「国を興さんとすれば木を植えよ」、「植林は王者の業(わざ)なり」がある。

現代では地球環境の危機、

人類文明の危機にあって「地球を蘇えさせるためには木を植えよ」が

地球市民の合言葉になることを願っている。

今、アピールしたいのは

一般植物の20倍も早く成長する「奇跡の木」「モリンガ」を地球の

活用されていない隙間の、空いている土地にモリンガを植林することである。

これ以外に、人類が住める地球の危機的な状況を好転させる手段はない。

住めない地球なったら、何があっても無意味になる。





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