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地球温暖化のために「できる行動は?」役立つ情報を発信して行きたいと思っています。

森の木々は私たちの生活の基盤です

2019-02-02 17:04:08 | Weblog
2010年当時の国連環境計画アヒムシュタイナー元事務局長の

10億本植林キャンペーンに対するメッセージから引用です。


UNEPの10億本植樹キャンペーンとして、

木を植えるという行いは、世界中の市民、地域社会や政府などの

集団・組織に大きな影響力を発揮しました。

このような単純な行動が非常に広い範囲に、強力な

伝播効果が発揮されることはまれなことです。

1つのアクションが乾燥した地域や緑豊かな熱帯地方の間で、

深い谷や山の頂上に住んでいる人々など、

さまざまなグループに至るような運動にまでなったこともまれなことだと思います。

私たち人類は、気候変動によるオゾン層の破壊と修復まで

複数の課題に直面しています。

地球の生命維持システムを維持しながら、

このシステムを支える生物多様性を含めて、

食料、燃料、建築材料など私達の増え続けるニーズは多様化しています。

様々な生物種は、森林、湿地やサンゴ礁などを重要な生息地としていますが、

これらを人間活動が破壊していて、

現在ではおそらく1000倍以上のスピードで絶滅していると推定されています。

河川と天然水の貯水量が失われ、漁業が持続不可能な速度で利用されています。

土壌は、過度の利用により塩分を含むようになってきています。

汚染された空気は、病気の原因であると同時に早死とも関連があります。

人口は2050年に90億に上昇すると予想されています。

私たちは劇的に、

緊急に低炭素で効果的なグリーン経済にもとづく

社会の消費と生産のパターンへ改革できない場合

大変で困難な危機的状況に直面すると予想されています。

生物多様性の喪失は、世界の目に見えない危機です。

10億本植樹キャンペーンによる森林の保全は生物多様性の損失を助けるための

私たちの重要なツールです。

2009年11月時点の中間でキャンペーンのウェブサイトは、

170カ国で74億本以上の植林木が登録されています。

植樹活動自身が数々のグループを結び付けるとともに、

相互の信頼と世代を超えた活動になります。

植林自体は純粋で単純なものですが、

しかし、地球のために何かをする必要があり、大切な1本が育ちます。

木材資源が国家間の武力紛争の最も重要な根本原因の一つであることは

決してまれではありません。

1975年から2008年の間、18カ国の20件の紛争は、石油、穀物、木材、宝石や鉱物を

含んでいます。

木々の計り知れない価値は彼らの強さと弱さの両方があります。

森林を失うことは、明らかに食糧、エネルギーと気候の安全保障を損ないます。

生態系と生物多様性の(TEEB)最新の研究の経済学によれば、

淡水の供給、生物多様性などの生態系サービスを救うことができ、

土壌の浸食や洪水を防止する価値は年間5兆米ドル前後に達するといわれています。

樹木がサポートできる生命の多様性は、

わたしたちの想像力をこえています。

熱帯雨林内の単一の樹木には、昆虫、鳥類、両生類、爬虫類、哺乳類、菌類、コケや植物の

2,000の異なる種を育んでいます。

一方、熱帯林の消失は、世界全体の輸送部門に相当するCO2を排出して、

気候変動を招いています。

10億本植樹キャンペーンは、実用的であり、感動的な動きの両方を満たしています。

今年は、アフリカ、熱帯、ラテンアメリカおよび小島嶼開発途上国の荒廃地での植林に

集中することを奨励しています。

有名な生物学者や自然保護論者として知られるエドワードO.ウィルソンは、

"自然は私たちの、美的知的、認知、さらには精神的な満足への鍵を握っている"

と述べました。

10億本植樹キャンペーンには、私たちすべてが植林した本数以上の効果を与えてくれます。

(アヒムシュタイナー国連事務次長と事務局長 国連環境計画)



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