自分は、1999年にインドネシア東カリマンタン州の前年の大きな山火事後を見て、身震いをするほどの衝撃をうけました。
それまでも訪問していたのに、森林が劣化している状況や潅木の陰に隠れて見えなかったところが草原にまで破壊された昔のジャングルを見て、
これは大変だ!と思いました。
現地の人たちに「何とかしないの?」
と聴いてみても「方法も判らないし、お金も無いから、どうしようもないよ!」とおなじ答えを繰り返されるだけでした。
むなしい思いの中で、考えて見れば、こんなに広い範囲が山火事で森で無くなってしまって、この森が抱えていたCO2はどこへ行ったのか?
考えて見れば、カリマンタン島の上で固まりになって残っているわけではなくて、拡散して、地球全体に影響を与えていることを悟りました。
インドネシアの森が燃えて、インドネシアの人たちだけが何とかしなければいけないのではなく、何もしなければ困るのは日本人であり、世界中の人たちです。
現に地球が温暖化して世界中でさまざまな被害が続出しています。
熱帯の森林の減少が、世界のCO2排出量の20%も占めているのです。
この減少を止めれば、20%のCO2が無くなり、
逆に森が排出からCO2吸収源になるのです。
こんな簡単な地球の仕組みを正しく理解をすれば、
「森林の減少を止めて再生をすることが有効で有ること」が良くわかります。
私たち、人類の行きすぎた日常の経済活動が森を壊して、
自分の生活へ影響を及ぼしていることは明白です。
「原因」は、はっきりしていて、「結果」もわたしたち人間にも感じられるほどに厳しくなってきました。
この原因を取り除いて、住み良い環境を取り戻すことができるのは、
わたしたち人間しかありません。
私たちが支援をしている「オランウータン」は、「森の哲人」と呼ばれています。
自然の森を傷つけないで、木の実・果物を食べ歩いて生活をしていることだけで、より良い森づくりに貢献をしている素晴らしい生き物です。
先日、トヨタ自動車の渡辺社長がTVで夢は「走れば走るほど、環境の良くなる車を作ることだ」とおっしゃっていました。
でも、有史以来、オランウータンは実践して、持続可能な地球環境を守っています。
そのオランウータンが絶滅の危機になっている事実をわたしたち人間は真摯に受け止めて、植林をして森を再生しないと「生きているだけで環境を良くする」ことは出来ません。
人間は誰でも呼吸をして年間320kgのCO2を吐き出しているのですから。。。
日本人は一人当たり、年間平均約10㌧のCO2を排出しています。
80年生きれば800トンもCO2を吐き出して、次世代につけを残しているのです。
車を利用している人たちは、車を走らせた瞬間からCO2を吐き出し続けて、温暖化を促進しています。
そんな皆さんに、植林に参加してCO2を減らす仕組みを考案しました。
「カーボンキャンセラー」という「森林の劣化」対策に10本、「森林の減少」対策に10本合計20本セットので参加をして頂くものです。
10年間有効ですから、月にすれば500円の負担で参加できるのです。
森林の減少対策の10本は10年後に伐採して、木材として利用します。
(伐採しても木材で使用されている限り炭素を閉じ込めています)
その販売収益は参加費用以上に還元されますので、結果的には何も負担しない形になり、その上、再度参加すれば生涯、CO2を吸収する仕組みとして残ります。
地球環境このままでは、どうなるか、一度考えて行動に移していただきたいと願っています。
次世代も生存できて、世界から尊敬される日本民族で有るためにも、ぜひ!